2時間以内で奥行きのあるブログ記事を書く方法

    著者: Shohei Toguri

    Date

    2016年03月08日

    リサーチと執筆

    今日のコンテンツマーケティングにおいては、量より質が重要です。マーケターとしては、リサーチが行き届き、データに基づいた、ビジュアル的にエンゲージングな、読みやすい記事を公開する必要があります。Googleのスマートなアルゴリズムと、スマートな人々の目に止まるためには、コンテンツにそれなりの長さも必要になります。

    一つの記事に求める要件としてはかなり多いですよね。これらすべてに一人で対応するのはなかなか大変です。それではどうすれば良いのでしょう?

    私は日々大量の文章を書いています。ですから時間を賢く使う必要があります。そこで私は、スケジュールに支障を出すことなく質の高いコンテンツを作成するために、自分なりのプロセスを構築しました。このプロセスを使うことで、十分にリサーチされた長文の記事を2時間以内で書き上げることができています。

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    2時間というタイムフレームがすべての方に当てはまらないかもしれませんが、プロセスはどなたでも活用できるものですので、是非ここにご紹介したいと思います。

    プロセスの概要

    プロセスの詳細に入る前に、まずは概要を説明しましょう。具体例を挙げたほうが分かりやすいかと思いますので、今皆さんが読んでいるこの記事を例にとり、プロセスにかかる時間のベンチマークとして使いたいと思います。

    免責条項:本記事は通常私が書いている記事とは異なります。普段よりリサーチよりもデータよりの内容となっています。

    スケジュールの概要

    • 3週間前:アイデアを思いつく、いくつかメモを取る 2分

    • 記事を書く前日:アウトラインを作成  9分

    • 記事を書く当日:調査の大部分を行い、記事を書く。この時間には、トイレ休憩1回、コーヒーを1杯取りに行った時間、SMSメール2通を送った時間、メールチェックをした時間、電話対応1回の時間が含まれています。 1時間12分

    • 1回目のコピーエディティング(読みやすさや一貫性のチェック)  10分

    • 合計所要時間 93分(1時間33分)

    どのようなツールが必要か?

    ライターにはそれぞれお気に入りのツールやテクニックがあります。ブログ投稿や記事を作成するのに、「この方法だけが唯一正しい方法だ」と言うつもりはありません。ただ私が役に立つと思ったものをいくつかご紹介したいと思います。

    1)Google Drive

    私は執筆の大部分にGoogle Driveを使用しています。理由は以下のとおりです。

    • 無料である

    • クラウドベースである:好きなデバイスからいつでもどこでも書いているものにアクセスできます。

    • ブラウザベースである:私はリサーチのほとんどをウェブブラウザで行っていますので、書く方もブラウザで行うと都合が良いのです。また私の脳と指は、ブラウザのキーボードショートカット、テクニック、拡張機能に慣れていますから、効率的に作業ができます。

    • 共有可能である:私は書いている記事を他のチームメンバーと共有して、編集や校正を手伝ってもらっています。

    • 好きなフォーマットでファイルにアクセスまたはダウンロードできる:私が寄稿しているサイトのいくつかはWordフォーマットを採用しています。私自身はWordで書かなくとも、Google DriveからWordフォーマットでダウンロードすることが可能です。

    Google Driveには、専用のワードプロセッサーのような高度な機能はありませんが、私が記事を書くのに必要な機能はすべて揃っています。

    Google Driveで最も時間の節約に役立っているのが、ほとんどすべてのことをキーボードショートカットの組み合わせで簡単に行える点です。例えばハイパーリンクテキストを作成するには、ブックマークのURLをコピーし(Ctrl+c)、リンクを付けたい箇所をハイライトし(Shift+→または←)、ハイパーリンクメニューを開き(Ctrl+k)、コピーしたURLをペースト(Ctrl+v)します。キーボードショートカットは本当に便利です。

    2)十分な画面スペース

    私は執筆の大半を15インチ画面で行っています。大がかりなリサーチを行う時にはトリプルモニターを使うこともありますが、私の場合1つの画面で事足ることがほとんどです。

    記事を書いているときは、ブラウザウィンドウのサイズを調整して、2つのウィンドウを横に並べて画面上に表示します。

    左側のウィンドウにはGoogle Driveを表示させます。ここで実際に記事を書きます。右側のウィンドウはリサーチに使います。

    モニターを有効に活用する方法

    このスクリーンショットは、記事を書いている途中にとったものです。記事を書き進めるに従い、右側のウィンドウのタブ数は増えていきます。40~50になることも珍しくありません。それらのタブはキーボードショートカットを使って順に切り替え、リサーチに必要な情報を参照します。

    3)画面キャプチャプログラム

    読者のエンゲージメントやソーシャルメディアのCTR(クリックスルー率)を増やし、Google画像検索からのトラフィックを増加させるには、記事に画像やスクリーンショットを追加して最適化する方法が非常に有効です。

    私は記事に画像を追加するために、常にスクリーンショットを作成していますが、その際に使用しているのがMonosnapというアプリです。

    私はMonosnapで画面キャプチャを行うのにも、キーボードショートカットを使っています。キーを押すと画面上にオーバーレイで十字カーソルが表示されます。これを動かしてキャプチャしたいエリアを選択します。Monosnapでは、キャプチャしたスクリーンショットに簡単な編集を施すことも可能です。

    monosnapのキャプチャ画面

    スクリーンキャプチャプログラムは、「ビジュアルアピールのある素晴らしいコンテンツを提供する」ことを目的としている私にとって、なくてはならないツールです。

    4)素早く読む/リサーチする能力と平均的なタイプ能力

    私自身は非常に速くタイプするほうです。以下は私が最近行ったスピードタイピングテストの結果です。

    タイピングのスピートテストの結果

    もしこのスピードで2時間タイプし続けたら、13,200ワード打てることになります。もちろん、私が1つの記事でそれほど大量のコンテンツを作成することはありません。記事作成時間の大部分はリサーチに費やされています。

    つまり迅速に記事を仕上げるために、超高速でタイプする必要はないということです。タイプは記事作成プロセスの一要素に過ぎませんし、長文のテキストをタイプする速度はほとんどのひとが同等です。最も時間がかかる要素はリサーチであり、タイプではありません。

    ステップ1:アウトラインを作成する

    それでは、実際の執筆とリサーチのプロセスを見ていきましょう。

    トピックとタイトルを決める

    トピックを決定し、タイトルを作成するのは、最も重要な作業です。以下の1分間の動画では、私が普段どのようにトピックを考え付いているかを説明しました。私の場合、BuzzsumoやHubSpotのBlog Topic Generatorのようなブログトピック生成ツールを使ったり、Google Analyticsなどのデータを見てブレインストーミングを行ったりしています。

    記事を迅速に完成させたければ、自分が自信を持って書けるトピックを選ぶことをお勧めします。トピックを決めたのにアウトラインを思いつけない場合、自分に十分な知識がない分野について書こうとしているのかもしれません。そのような分野を選んだ場合、リサーチにより多くの時間をかけなければなりませんから、2時間以内に完成できない可能性があります。

    大まかなアウトラインを作成する

    以下は、私がこの記事を書き始めた時のスクリーンショットです。3分ほど考え、書いた状態です。

    ブログ記事のアウトラインの具体例

    ご覧のとおり、この大まかなアウトラインには、最終稿に入っていない要素も含まれていますし、スペルミスもあります。しかしここは、考えを書き止め、ふくらませていく段階ですから、これで問題ありません。

    この時点ではアウトラインは非常に粗削りですが、考えを詰めていくに従い、以下のような状態になるのが理想です。

    • 論理的である:アウトラインは読み手にとって理に適ったものでなければなりません。アウトラインの目的は、読者が記事を読む際に土台となる認知構造を提供することにあります。また書く側、リサーチする側にとっても考えをまとめる有効なツールです。基本的には、記事が分かりやすく整理できるように構成することが重要です。

    • 周到である:優れたアウトラインには、メインポイントだけではなくサブポイントも含まれています。サブポイントこそ記事が詳細かつ豊かになる部分です。サブポイントをカバーした周到なアウトラインを用意することで、執筆とリサーチのプロセスがスムーズになります。筋道立てて記事に取り組み、セクションに分けてリサーチを進めることができるためです。

    私は様々なライティングメソッドを試してきましたが、事前にアウトラインを作成することが最も時間の節約に役立っています。個人的には記事を書く前日にアウトラインを書くのが好きで、よく前日の夜にアウトラインを書きます。そうすることで、翌朝コンテンツが新鮮に感じられる状態で作業を進められるためです。(私は執筆の大部分を午前中に行うので)

    ステップ2:導入部と結論を書く

    アウトラインを作成したら、導入部と結論を書く準備ができたことになります。

    導入部を書く

    記事の書き出し部分である導入部は長くする必要もなければ複雑にする必要もありません。

    • 記事のトピックを提示する:何よりもまず読者はそれが何に関する記事なのかを知る必要があります。

    • なぜそのトピックが重要なのかを説明する:記事を最後まで読んでもらうために、読者になぜそのトピックが重要なのかを知ってもらうことが大切です。

    • 記事の基本方針を明らかにする:コンテンツの中で進む方向性を示します。

    結論を書く

    記事の内容を過不足なくまとめ、読者に何か考えるべき課題を提示するような結論が優れた結論と言えます。私は普段、結論を書く際は「結論」というサブヘッダーを付けて、数センテンスにまとめるようにしています。また読者に質問を投げかけて記事を終わりにするというのもよくやります。

    導入部と結論はシンプルかつ定式化できる部分です。そのため、記事の他の部分を書く前に書き上げることが可能です。事前にアウトラインを作成していますから、記事の方向性は決まっていますし、結論も分かっています。私が導入部と結論を書くのにかかる時間は4~6分です。この段階では、ほとんどリサーチは行いません。

    ステップ3:リサーチを行いつつ記事を書く

    執筆とリサーチを同時に行う

    私にとっては、記事を書くこととリサーチは同時進行するものです。記事の中で自分が進む方向はすでに決まっていますから、書き始める前にトピックについて学ぶ必要はありません。

    これは大きな強みとなります。焦点を定めたリサーチを行うことができるためです。例えば、ソーシャルメディアにおける時間を節約する方法について記事を書くところだとしましょう。この場合私は自分がどのようなリサーチをすれば良いか分かっています。

    「ソーシャルメディア」に関する一般的な情報を調べるのではなく、「ソーシャルメディア 時間浪費 マーケティングデータ」といったクエリで高度かつ特定の情報を探します。こうしたクエリを使うことで、記事に含めるのに適切なデータをピンポイントで見つけることができます。

    ブログのリサーチの仕方の例

    私が一番使うリサーチツールはGoogleです。シンプルに思われるかもしれません。しかし私が行うようなリサーチには最適のツールなのです。

    ただGoogleの有効性は使い手次第ということを覚えておきましょう。以下に、Googleでより良い検索結果を得るためのヒントをいくつかご紹介します。

    Google Scholarを使う

    私は記事の中で、高度な研究結果や調査データを引用したいと思うことが多々あります。そこで学術用途を目的とした検索サービスであるGoogle Scholarを使っています。

    Google Scholarのメイン検索ページはブックマークしてありますので、すぐにアクセスすることが可能です。使い方はいつものGoogle検索と同じで、クエリをタイプすると検索結果が表示されます。ただGoogle Scholarの検索対象は論文や学術誌、出版物であるため、通常より専門性の高い情報が見つけられます。

    google Scholarの検索結果の例

    権威ある研究者やリサーチャーによる情報は、信頼性が高く、有効です。私はよくリサーチされた記事を作成するために、こうした情報を含めたいのです。

    高度な検索テクニックを試す

    もう一つ私のリサーチで欠かせないのが、検索テクニックです。あるトピックに関して素晴らしい情報が揃っているサイトがあるとします。その場合、私は様々なクエリテクニックを使って、そのサイトだけを対象として検索を行います(関連記事はこちら:How to Serch on Google : 31 Advanced Google Sreach Tips)。

    例えば以下のような検索クエリを使用します:inurl:blog.hubspot.com social listening

    この場合、ソーシャルリスニングに関する情報でURLにblog.hubspot.comが含まれるものだけが、検索結果に表示されます。私はHubSpotブログにソーシャルリスニングに関する素晴らしい記事が複数あるのを知っていましたから、このサイトを対象として検索を行ったわけです。

    画像検索を使う

    私は記事をより面白くするために、自分の主張を裏付けてくれる画像を探すということをよくやります。

    これは非常に時間がかかる作業のように思えるかもしれません。どのように効率化すれば良いのでしょうか? そこで使っていただきたいのがGoogleの画像検索です。以下のスクリーンショットでは、使われているのは典型的なクエリですが、ウェブ検索ではなく画像検索が行われています。

    画像検索を行えば、記事に使用できるかもしれないビジュアル要素を瞬時にして検索することができます。このビューから実際に画像をホストしているウェブサイトへ行き、画像の使用許可があるかどうかを確認します(関連記事はこちら:How to Cite Sources & Not Steal People's Content on the Internet)。

    googleの画像検索結果の例

    一連のプロセスにおいて、この段階が一番時間と労力を要します。私は、アウトラインにあるすべてのポイントをカバーし十分に肉付けできたと思えるまで、意図的かつ順序立てて見直すようにしています。

    ステップ4:編集と校正を行う

    最後の段階である編集は、実際の執筆と同じくらい重要です。記事を編集するということは公開できる状態にするということです。読者が記事を読み、冷笑するか役に立つと思うか、編集によって大きく左右されます(関連記事はこちら:The Ultimate Online Editing and Proofreading Checklist)。

    以下は私がお勧めするプロセスです

    • 1回目の編集と校正:修正段階です。記事を書いた後、一とおりしっかりと編集作業を行いましょう。言いたいことが書けているでしょうか? ポイントを追加したり、情報の順番を入れ替えたりする必要はありませんか? 画像を増やす必要があるセクションはないでしょうか?記事に影響のある大きな編集はこの段階で行います。

    • 2回目の編集と校正:コピーエディティングの段階です。記事の執筆と一通りの編集作業が完了したら、次は全体のコピーエディティングを行います。自分で行ってもよいですし、プロのコピーエディターを雇ってもよいでしょう。どちらにしても、記事の読みやすさ、スタイル、文法を丁寧にチェックすることが大切です。この段階で他の人に見てもらうのは非常に役立ちます。

    • 3回目の編集と校正:友人に電話しましょう。記事が出来上がったら、誰か別の人に送って出来を確かめてもらいましょう。確認段階は多ければ多いほど良いと言えます。

    結論

    執筆はアートだと言われます。しかし同時にサイエンスであると私は思います。私は大量に物を書きますし、十分にリサーチされた奥行きのある記事を書こうと努力しています。そのためには各記事を書く際に土台となるプロセスが必要です。

    そこで私が構築したプロセスを今回ご紹介しました。万人に適しているわけではないかも知れませんが、私にとっては非常に役立っているプロセスです。

    調査の行き届いた記事を書くために、皆さんはどのようなテクニックを使われていますか?

    資料をダウンロードするCTA

    編集メモ:この記事は、 2014年10月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。Neil Patelによる元の記事はこちらからご覧いただけます。

    著者情報  Shohei Toguri

    HubSpot Japanのマーケティングマネージャー。ローカリゼーションやマーケティングストラテジーなども担当。趣味で国外のマーケティングイベント、スポーツイベント、ボランティアなどに参加している。LinkedInは こちら。Twitterはこちら@ShoheiToguri

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