IoTとデジタルマーケティングが融合する新しい未来の6つの予測

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デジタルマーケティングは、構造的な転換期を迎えています。ここ数年で、凄まじい数のマーケティングテクノロジーが生まれ、消えてゆきました。

しかし、今後デジタルマーケティングの変化はその勢いをはるかに超える勢いで変化をしていくことでしょう。その大きな原動力となりうるのがIoTの台頭です。

IoTテクノロジーの急激な発展により、ほとんどの業界で、消費者の行動を分析、予測し、応答することができる世界へと、今まさに変わろうとしています。

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IoTとは

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)は、車や目覚まし時計や照明器具など、私たちが毎日使用する製品を、インターネットを経由してコンピュータデバイスと接続することを言います。

製品とコンピュータデバイスとのあいだで大量のデータがやり取りされるため、そのデータを分析することで、消費者が製品をどのように使用するかについて、非常に多くの情報を入手することができます。その情報をマーケティング活動に有効に利用すれば、消費者に有益なメッセージを送ったり、エンゲージメントを高めたりすることが可能です。

たとえば、冷蔵庫にある牛乳が少なくなるか、賞味期限を過ぎると、インターネットに接続された冷蔵庫が、牛乳を買い足す必要があることを認識し、そのメッセージを冷蔵庫の画面に表示します。

あるいは、周辺の店舗で最もお得な牛乳の情報を、スマートフォンに表示することもできます。さらに、冷蔵庫のメーカーがスーパーマーケットと契約していれば、冷蔵庫から自動的に牛乳を注文することさえ可能です。

IoTテクノロジーによって、私たちが日々さまざまな場面で使用する製品がすべてインターネットで接続されるようになれば、どの業種のマーケティング担当であっても、購買ジャーニーのあらゆる段階にいる購買者に対し、個別にエンゲージすることが可能になります。

「ビッグデータ」という言葉だけでは、IoTデバイスによって創出されるデータの量を表現するには不十分です。Ericsson Mobility Reportによると、「インターネットに接続されたデバイス」という括りで言えば、2018年にIoTデバイスとセンサーの数がスマートフォンの数を抜き、1年に400ゼタバイトという莫大な量のデータを創出することになるそうです。

IoTの爆発的な普及は、マーケティング担当にとってまたとないチャンスです。IoTの莫大なデータを分析し、消費者の行動に関する情報を集めれば、マーケティング活動にそれを活かすことができるからです。対話データを取得し、転換率を分析して、消費者行動を予測することにより、何が消費者を購買へと導くのかを理解するのに役立ちます。

これは非常に素晴らしいチャンスではありますが、それほど簡単に実現できる話しでもありません。想像を絶するような大量の情報を入手しても、使い方がわからなければ持て余してしまうでしょう。

デジタルマーケティングの新しい時代は、すぐそこまで迫っています。この記事では、IoTがデジタルマーケティングの成長や進化に与える影響について解説します。また、それに備える方法も説明したいと思います。

1)新しいデジタルデバイスが登場する

インターネットにつながるすべてのデバイスから、消費者をエンゲージするためのチャンスが得られるようになります。ラップトップ、モバイル、タブレットだけではなく、さまざまな物をデジタルデバイスとして利用するようになるでしょう。

たとえば、自動車や冷蔵庫などのモニターを通じて、消費者が製品を購入できるようになります。AmazonはすでにIoTを応用したDash Buttonを開発し、インターネットに接続されたボタンを押すだけで、消費者が製品を注文できるサービスを提供しています。

2)消費者の心情や行動に高度に適応したマーケテイングが可能になる

IoTデバイスと消費者との対話から創出される莫大なデータによって、消費者の心情、行動、要件、および要求を高度に理解できるようになります。それにより、消費者の現在の場所や時間に応じて最も関連の高いマーケティングメッセージを送ることが可能になります。

消費者の行動、購買パターン、場所のデータを収集し、これまでよりも高度なレベルで分析および予測が行われるようになります。IoTデバイスから送られるデータを基に、消費者が製品に関心を示すのを待つのではなく、消費者が何かを必要とする瞬間を見計らって通知を送ることが可能になります。

こういった画期的なコミュニケーションが、購買ジャーニーのあらゆる段階にいる消費者に対して、効果的に行えるようになるはずです。

3)IoTデータがマーケティング テクノロジー プラットフォームで処理される

IoTのデータを、現在のCookieやUID(ユニークID)と同じような方法で処理するマーケティングプラットフォーム、およびテクノロジーが登場します。これらのプラットフォームでIoTデータが利用されることも、この技術がより高度に進化する要因の一つとなるでしょう。

IoTデータを取得、分析して何かに機能させるプラットフォームやテクノロジーを開発することは、難易度が非常に高いと思います。ですが、デジタルマーケティングで現在、AIや機械学習の機能が大きく進化していることを考えれば、IoTデータを処理し、変換や評価を行えるマーケティング テクノロジー プラットフォームが登場する日も、そう遠くはないはずです。

私たちには、新しいテクノロジーを積極的に取り入れようとする姿勢が、この大規模な変化に取り残されないために必要になります。

4)エージェンシー企業の役割が拡大する

エージェンシー企業は従来のサービスに加え、より技術レベルの高い、大量のデータを扱う役割を、テクノロジーパートナーとして担うようになります。クライアントのプラットフォームを構築したり、社内システムを開発したり、タグ付けの機能を管理したりすることが必要になるでしょう。

エージェンシー企業の皆さんは、これらの作業に必要なスキルを身に付けることが必要になります。キャンペーンやマーケティング戦略、価格設定、製品開発などを管理するために、アジャイル型の手法で開発を行うことが要求されるようになると思います。

IoTデバイスから取得するデータの意味を理解することも、あるいは購買ジャーニーでアクションを仕掛けるべきポイントを理解することも、ごく当たり前に要求されるでしょう。

5)パーソナライズされたメッセージを、消費者のライフサイクルステージに合わせてタイムリーに送信できるようになる

ここぞという瞬間に、パーソナライズされたメッセージを最適なデバイスへ送信できるようになり、それによってデジタルマーケティングが大きく変わるでしょう。たとえば、フィットネス関連のウェラブル端末からデータを収集し、ビーコンを使用してプロキシミティデータを集めれば、マーケティング担当は、消費者が広告主の店舗に近付いたときに、その広告主のフィットネス製品を紹介するメッセージを送信することが可能になります。

これらのデータを上手に組み合わせることで、マーケティング担当は実にさまざまな方法で、最も効果的な瞬間に相手の興味を惹くメッセージを送信することができるはずです。

また、顧客体験を改善したり、顧客獲得や顧客維持のためのメッセージを送るタイミングを判断したりするためにも、IoTの情報が非常に役に立つと思います。

たとえば、製品を実店舗で購入した消費者の情報と、IoTデータから収集したプロキシミティデータを使用して、最近製品を購入した人をターゲットとして、アップセルを促すEメールを送るか、SNSキャンペーンを実施して、製品のフィードバックを依頼することなどが考えられます。

6)プライバシーやセキュリティ保護の重要性が高まる

収集するデータの量が増え、機密性が高くなると、データを扱う側の責任が重くなります。プライバシーやセキュリティに対する規制がより厳しくなり、消費者と企業の双方で、データを保護するためのテクノロジーがより重視されるようになるでしょう。

IoTデバイスのセキュリティが侵害されるのを防ぐために、ネットワークセグメンテーション、デバイス間認証、暗号化などで新しい技術が登場すると思われます。

IoTによって創出されるデータが、デジタルマーケティングの未来を大きく切り拓くことでしょう。それらの変化が具体的にどのような形で現れるかは、まだ定かではありませんが、その時代はもうすぐそこまで近づいています。

このチャンスを確実に手に入れるために、しっかりと準備しましょう。

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