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2017年09月08日

【Google I/O 2017の基調講演まとめ】要注目の9大ニュース

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Googleが開催する開発者カンファレンス「Google I/O」は、毎年恒例の一大イベントです。大勢の技術者や愛好者たちが、会場やライブストリーミングでその発表内容に注目しています。

Google I/Oで繰り広げられるセッションや講演は、最新技術に接する絶好の機会です。次世代テクノロジにどっぷり浸れるとGoogleは説明しています。

しかし、何にも増して皆が注目するのは、毎年の基調講演です。GoogleのCEO(最高経営責任者)やバイスプレジデントといった幹部らが登壇し、同社が手がけている最新のテクノロジ、デバイス、機能を披露します。 

今回の記事では、Google I/O 2017の基調講演の中から、特に大きな発表を9つ紹介します。HubSpotブログでは、Googleの最新動向を今後も随時紹介していく予定ですので、どうぞお楽しみに。

Google I/O 2017、基調講演の9大発表

1)Google Lens

2015年7月、次のような動画が公開されました。

BGMの「La Bamba」に乗せて、スマートフォンのカメラで捉えた言葉が、瞬時に別の言語に翻訳されるというものでした。これをいわば予告編として、今回のGoogle I/Oでは、非常に大きな成果がついにお目見えしました。それがGoogle Lensです。

たとえば、戸外で目にした鳥や植物の名前がわからないとき、あるいは、街中で目にした新しいカフェがどんな店かを知りたいときに、Google Lensがあれば、その対象物にカメラを向けるだけで、詳しい情報を得ることができます。下のリンク先にあるごく短い動画を見ると、動作の様子がわかります。

出典:Google

植物の名前やお店の情報がわかるだけではありません。自宅のWi-Fi接続のIDとパスワードが書かれたラベルにカメラを向けるだけで、そのWi-Fiに自動で接続できる機能もあります。

Googleアシスタントとの連携も可能です。TechCrunchの記事によると、アシスタントとのやり取りの中でGoogle Lensを起動して、写真を取り込むと、写真に含まれているデータをアシスタントが処理してくれるとのことです。

要するに、Google Lensは、写真に写っているのは何なのかという意味を理解して動いてくれます。基調講演の中で、Googleのエンジニアリング担当バイスプレジデント、Scott Huffman氏は、看板に示されているコンサートの情報をLensで撮影し、その情報をカレンダーに取り込むという例を紹介しました。

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出典:TechCrunch

2)Google for Jobs

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出典:TechCrunch

ネットで仕事を探した経験がある方はご存じのように、求人情報サイトは膨大な数に上ります。そのすべてを1カ所で検索できたら便利なのに、と思う人も多いはずです。

そこでGoogleは、Google検索の中で複数のサイトの求人情報をまとめて確認できるサービスを始めることにしました。(複数のサイトの情報を検索結果に統合するのは、Googleの得意技の1つです)。

USA Todayの記事によると、この求人検索機能では、業種、カテゴリ、勤務地に応じて、経験や給与水準などのさまざまな条件に合う検索結果を探すことができ、フルタイム/パートタイムや通勤方法などの条件で絞り込むこともできます。

求職者をより良い求人情報と結びつけるという課題を解決するのがGoogle for Jobsだと、GoogleのSundar Pichai CEOは基調講演の中で説明しました。求人情報サイトと企業サイトの求人情報をまとめて確認でき、興味を引かれる求人情報があればそのサイトを直接開けることから、応募までの流れがスムーズになります。

3)Google.ai

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出典:Google

人工知能(AI)は、テクノロジの中でも特に先進的な分野として、多くの人が話題にしているものの、きちんと理解している人や活用している人はあまりいません。そこでGoogleは、Google.aiというプロジェクトを立ち上げました。TechCrunchの記事では、Google.aiは「最新の機械学習研究の成果を大衆化する取り組み」だと説明しています。

ある意味、google.aiのサイトは、AIの領域でGoogleが進めている活動のほとんどをまとめた一元的なリソースという位置づけです。最新のプロジェクトや研究に関するニュースやドキュメントから、実験的なテクノロジを試せる機能までがそろっています。

新しいAIアプリケーションの開発に使えるオープンソースソフトウェアTensorFlowと同じで、Google.aiのポイントの1つは、ドキュメントにオープンにアクセスできることにあります。医療や教育など、さまざまな業種の専門家にとって、AIを使って業務を改善していくうえで役立ちます。

4)GoogleアシスタントのiPhone版が登場

Google I/Oの基調講演で発表された機能の中には、Googleアシスタントが必須の機能や、Googleアシスタントと密接に連携した機能もあります。そのGoogleアシスタントは、これまでiPhone版はなかったのですが、今回ついに登場し、iTunes Storeからダウンロードできるようになりました。

iOS版のGoogleアシスタントについて、Siriより若干優れているものの、インパクトに欠けるといった声が多く聞かれました。我々が試したところ、次のような感じでした。

なかなかの出来ですが、すべての機能を探るには、もう少しいじってみる必要があるかもしれません。Siriと比べたときのGoogleアシスタントの最大の強みとして、TechCrunchの記事では、複雑な問いかけへの対応、サードパーティとの連携、ネット接続デバイスの制御機能を挙げています。

5)Google Homeの新機能

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出典:CNET

Google Homeにも、いくつかの新機能が追加されました。主なものを紹介します。

ハンズフリー通話

Google Homeに関しては、Google I/Oの少し前に、複数のユーザーの声を聞き分ける新しい音声認識機能を搭載したとの発表がありました。その機能を生かす形で実現されたのが、新しいハンズフリー通話機能です。

携帯電話とGoogle Homeのユーザーをリンクしておけば、Google Homeに声で指示するだけで、米国やカナダの固定電話や携帯電話にハンズフリーで電話をかけられます。マルチユーザー対応の音声認識により、たとえば「お母さんに電話」と指示したときも、誰のお母さんにかけるのかを判断してくれます。

先を見越した支援

Google Homeは、ユーザーからの問い合わせがない場合でも、大切な事柄は自分から知らせてくれます。まるで優秀な秘書のようです。

たとえば、出先でミーティングの予定があるときに、途中が渋滞しているようなら、少し早めに出発するよう教えてくれます。(Googleカレンダーを使っている場合に、予定時刻に着くには何時に出発すればよいかモバイルで通知される機能が高度になったものと言えます)。

反応を視覚的に表示

まさに百聞は一見にしかずの言葉どおり、音で聞くより目で見た方が内容がよくわかる場合があります。そこで、Google Homeの反応を視覚的に表示する機能が新たに搭載されました。表示先には、モバイルデバイスか、Chromecastを接続したテレビが使えます。たとえば、目的地までの経路をGoogle Homeに尋ねて、その結果をスマートフォンに直接表示できます。

6)Android O

Android Oは、Androidの新バージョンです。派手な新機能はないものの、CNETの記事によると、ソフトウェアの動作、速度、バッテリー駆動時間を向上するための基本的な要素に主眼を置いているそうです。

記事で紹介されている主な新機能のうち、ここで特に取り上げておきたいのは、ピクチャー イン ピクチャーです。YouTubeアプリで動画を見ているときに、別の作業を思い出して、動画を渋々終了した経験をお持ちの方は多いと思います。Android Oでは、YouTubeアプリを終了しなくても、ボタン1つで動画を小窓に移行させ、再生を続けながら他の作業を進めることができます。

7)GPSからVPSへ

道に迷ったときはGPSが頼りになります。でも、物のありかがわからないときはどうでしょうか。たとえば、鍵やサングラス、ヘッドホンをどこに置いたかわからなくなったときなどです。

Google I/Oでは、そのためのテクノロジとして、Visual Positioning Service(VPS)というものが紹介されました。Mashableの記事によると、この技術は、Googleの拡張現実(AR)プラットフォームTangoを基にしたマッピングシステムで、スマートフォンやタブレットのARを使って屋内のナビゲーションを実現できるとのことです。

使用例として、大型店の中で、Tango対応のスマートフォンを使って、特定の商品がある場所を簡単に見つけられるという例が紹介されています。

また、VPSの顕著な活用例としてGoogleが挙げているのは、目の不自由な人の誘導です。これまでは対応が難しかった場所でも使えるとしています。

8)Gmailにスマートリプライ機能が登場

休暇を終えて仕事に戻ったときに、特に厄介な作業の1つが、溜まりに溜まったEメールを細かく見ていって返信する作業です。もちろん、自動返信メールを使うという手はあるものの、緊急のEメールを受け取る場合もありますから、手動での返信を省略化する機能がぜひとも欲しいところです。

そこで役立ちそうなのが、Gmailのスマートリプライという新機能です。受信メールの文面に基づいて、返信するフレーズの候補を自動で示してくれます。

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出典:Google

今のところ、この機能が使えるのはInbox by GmailとAlloのみです。Googleの公式ブログによると、AndroidとiOSの両方で使える機能で、まずは英語、次にスペイン語に対応するとのことです。

9)スタンドアロン型のVRヘッドセット

Googleは、仮想現実(VR)に関して新顔というわけではありません。Cardboardで第一歩を踏み出した後、もっと高価で高性能なヘッドセットに進出してきたという見方もできます。そして今回、HTCやLenovoをパートナーとして、Googleが初のスタンドアロン型VRヘッドセットを開発しているという発表がありました。

スタンドアロン型ですから、別途パソコンやスマートフォンを使う必要がなく、単体でVRの世界に入り込むことができます。VRScoutの記事によると、WorldSenseという技術を搭載していることから、外部のセンサーを使わなくても、空間内でのユーザーの動きを正確にトラッキングできるとのことです。

次回をお楽しみに

HubSpotブログでは今後も、Google I/Oの話題のほか、アルゴリズムの変更など、マーケティングに関連するGoogleの最新動向を随時取り上げていきます。

次回の記事をどうぞお楽しみに。

編集メモ:この記事は、2017年5月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。Amanda Zantal-Wienerによる元の記事はこちらからご覧いただけます。

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トピック: Google

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