毎週必ずと言ってよいほど、テレビやラジオ、印刷物、オンライン、またはSNSといった場で消費者やビジネストピックについてのアンケート調査を見かけます。報道関係者やアナリスト、SNSインフルエンサーの関心を惹きつけるアンケートの条件とは何でしょうか?消費者や労働者の共感を呼ぶアンケートがある一方で、苦戦した末にすぐに消えてしまうものがあるのはなぜなのでしょうか?

アンケートには、外部からの注目を集めるだけでなく、社内での意思決定を助ける役割もあります。最も効果的な方法でアンケート調査を構成、管理、伝達するために、以下の9つの戦略を参考にしてみてください。

  アンケートが重複していないことを確認する

アンケートは市場情報を収集し、重要な報道機関やインフルエンサーからの注目を集めるのに効果的なツールです。よって、競合相手やほかの同業者が同じようなテーマのアンケートをすでに実施している可能性があります。社外での活用を目的にしたアンケートを計画中なら、競合相手の最新情報をチェックして最近リリースされたアンケートの内容を確認し、似ているものについては、より詳細な調査を行うようにしましょう。

すでに同じテーマのアンケートが実施されていた場合でも、そのテーマを避けなければならないというわけではありません。そのかわり、まだ使われていない斬新な視点を考え、さらにタイミングが重なってしまわないよう、競合相手が毎年アンケート結果を公表している時期を確認します(こちらの方が重要です)。テーマが似ているにも関わらず結果が異なる2つのアンケートがリリースされると、報道機関が両方のアンケートの信憑性に疑問を感じ、そのデータを報道しない可能性があります。

 予想に反する結果を狙う

複数のメディアに取り上げられ注目の的になる確率が高いのは、常識を覆す結果が得られたアンケートです。風刺報道機関のThe Onionは、「アンケートでアメリカ人の大多数が本物のウィレム・デフォー(米国俳優)を見たことがないという事実が判明」という嘘のアンケート結果をヘッドライン(英語)で出したことがあります。これは、結果が簡単に予想できるアンケートをからかったものです。The Onionだからこそ大見出しになるものの、通常、予想通りの結果しか得られなかったアンケートは、報道される可能性が非常に低くなります。

そのため、予想に反する回答が得られそうな質問を考えてみましょう。予想を裏切る結果は、それまでの思い込みが正しいことを証明するのではなく、まだ知られていない事実を伝えることができるため、市場にとっては最も興味深いデータとなります。

 社内外の両方にとって価値のあるデータを集める

これまで何度も完了間際のアンケート調査プロジェクトに参加した経験がありますが、企業が社内で役に立つ情報を集めることを目的とした質問が多いと感じました。例えばリリースを控えた新製品や、新市場に進出を試みている企業のためのアンケート調査です。社内情報には適していても、社外の人々が消費するコンテンツとしては役立にたたない質問をよく見かけます。これは、質問に一貫性のあるテーマがなく様々な分野に散らばっていて、魅力のある報道記事にすることが難しかったり、結果を意義のある形で分析するフィルターが欠けていたり、退屈な回答しか得られない質問であったりすることが原因です。

これではチャンスを逃してしまいます。アンケート調査は安いものではありません。社内でも社外でもできる限り多くのメリットを得られるようにしましょう。アンケートを実施した後で質問を追加することはできませんから、プロセスの初期段階から、複数の目的を達成することのできる質問と回答についてじっくり考えてください。

 アンケートを利用して製品やサービスのリリースを支援する

人々の注目を浴びる予想外の結果は素晴らしいですが、その企業の事業目的に反するものであっては意味がありません。例えば、中小企業向けに新しいクラウドベースのモバイルビデオ会議システムを開発またはリリースする予定で、中小企業市場でこのような製品に対する需要があることを証明するアンケートを実施したいと思っているとします。このような場合は、アンケートの結果が思わしくなければ外部に公表しない決断をする可能性が高くなるため、まずは市場について十分な知識を得て、本当にその製品が求められているのかを確認しましょう。

それよりもこのシナリオでより効果的なやり方は、質問の視点を変え、中小企業がモバイルビデオ会議システムに対して何を求めているのかを価格、デザイン、機能性の視点で調査するアンケートを実施することです。この戦略ではアンケート結果のリスクが低くなるうえ、新製品が需要に一致していることを確認するための貴重な情報源にもなります。

 アンケートの質問は誰でもわかるようシンプルに

アンケートの目的は、テーマを深く探り、意義のある結果を得ることです。ですが質問と回答が複雑になるほど、アンケート結果をメディアに伝えるのが難しくなります。例えば、「現在の役職を5年以上務めている幹部の3分の1が強固なコンプライアンスを実施していますか?」という質問をしたとします。この質問には複数のデータ点やフィルターが盛り込まれているうえ、このフィルターに意味があるのかどうかも不明なため、「売りにくい」結果しか得られません。報道関係者やアナリスト、企業トップ、または一般消費者からの共感を得やすい、シンプルで消費しやすいデータ点が得られるような質問を考えてください。

 インフォグラフィックを使って「消費しやすい」データに仕上げる

物事を深く追求した無機質な調査データを受け入れてくれる読者は必ずいますが、ほとんどの人々は結果がどんなに説得力のあるものであっても、文章と数字でびっしり埋められた長いレポートを読む時間もやる気もありません。そのかわりにデータを魅力的で視覚的なインフォグラフィックとして提示した方が、読者を惹きつけることができるようです。画像や動画はデータから読み取れる「ストーリー」を素早く簡単に伝達することができます。インフォグラフィックでは、その企業のブランドイメージやスタイルでデータを提示することができ、全体的なストーリーを伝えるうえで最も重要だと思うポイントを視覚的に強調することができます。

 小さく軽い画像でさらに一歩踏み込む

SNSの時代とも言える今、大きな画像データはTwitterやFacebookなどのコンパクトなフォーマットには最適ではないので、避けるべきです。アンケートデータがSNSチャネルを通してスムーズに伝達できるよう、シェアしやすい小さく軽いグラフィックを制作しましょう。つまりデータを小さくすることで、フルサイズのグラフィックを見るためにリンクをクリックしたり移動したりしなければならない手間を省きます。

 アンケート結果を使ってソートリーダーとしての立場を固める

アンケートを実施する企業の多くがそのデータをもとにホワイトペーパーやレポートを作成し、プレスリリースを出していますが、このやり方ではすべてのビジネスチャンスを活用することができません。大金をかけてアンケートを実施し、結果が出たあとでデータをどうしようかと考えるようなことはしないでください。

魅力的なストーリーになる結果が出たら、データをもとにコンテンツを制作してそのメリットを最大限に活用しましょう。例えばターゲット層の出版物やウェビナー、カンファレンスのスピーカーエントリー、SlideShare(スライドシェア)に掲示できる署名記事などです。

 アンケートの保存場所を作る

予算と最終的な目的によっては、アンケート結果を永久に保存できる場をデジタル空間に作っておくのもよいでしょう。アンケートの内容が個性的なものである場合は、そのデータが報道機関やアナリスト、他の企業に取り上げられるまでにリリースから数か月がかかることも珍しくありません。誰かがオーガニック検索をしたときに古いプレスリリースのページしか表示されないよりは、補足データや最新情報によってダイナミックに更新されているランディングページにたどり着けるほうが、アンケートの寿命を延ばすことができます。

このページには、アンケートデータを補足したり、関連するインフォグラフィックやホワイトペーパー、署名記事、動画など、ほかのタイプのコンテンツを掲載することもできます。  

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元記事発行日: 2018/12/30 19:00:00, 最終更新日: