昔々、2005年のインターネットというところに、YouTubeと呼ばれるウェブサイトがありました。現在のYouTubeは、動画共有をはじめとするメディアサービスが利用できる、Googleが所有するウェブサイトとして広く知られています。しかし10年以上前のYouTubeは、現在とは別の姿をしていました。2005年には、YouTubeはデートサイトだったのです。

そう、読み間違えではありません。YouTubeはデートサイトとして誕生したのです。

この事実については共同創立者たちがインタビューで語ったこともありますが、世間で話題に上ることはほとんどありません。90年代後期から、創立当初の目的とは全く違うコンテンツに転向したウェブサイトはいくつあるでしょうか?Download our free collection of brilliant website design examples here. 

実は、現在とても人気があるウェブサイトで、マーケターに欠かせないツールとして頻繁に取り上げられているものの多くが、創立当初と比較すると同じサイトとは思えないほどの変化を遂げています。この現象から、マーケティング担当者は何を学ぶことができるでしょうか?

石に絵や文字を刻んでいたはるか古代とは違い、インターネットではデザインや商品、マーケティング方法を継続的に更新していくことができます。ですが、忘れないでください。戦略は必要です。ウェブサイトの大刷新を予定されている方は、ぜひブランディングのクイックガイド(英語)をご覧ください。

驚きの過去をもつウェブサイト7選

1) Amazon(アマゾン)

創立当時:

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出典:Newfangled

創立者のJeff Bezos氏は、オンライン販売に向いていそうな製品20種類を考え、その中からコストが最も低く、世界的に需要があるという理由で書籍を選んだと言われています。Amazonは今でも書籍を販売していますが、そのほかにも膨大な種類の製品を取り扱うようになっています。誕生から現在までの20年間で目覚ましい成長を遂げました。

現在:

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  • 現在のモデル:
    • 「競合重視よりもカスタマー中心主義、インベンション(創造)への情熱、オペレーショナル・エクセレンスへの貢献、長期的思考という4つの方針に従って事業を運営」
    • 書籍以外にもたくさんの製品を取り扱う、大規模なeコマース事業として展開
    • オンラインショッピングに加え、以下をはじめとする製品の製造と販売も実施
      • スマートスピーカーの「Amazon Echo」
      • 電子書籍リーダーの「Kindle」
      • 自社開発のエンターテイメントプログラム
      • ストリーミングのためのメディアツールやデバイス
      • 音楽のダウンロード
      • 食料品配達
  • 総資産: 677億ドル
  • 社員数: 566,000人

2) Netflix(ネットフリックス)

創立当時:

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出典:Netflix

Reed Hastings氏とMarc Randolph氏がNetflixを創立したとき、事業目的は明確でした。レンタルビデオ店(今や絶滅の危機にありますが)へ行かずに、簡単にDVDを借りたり返却したりすることのできるサービスを作りたかったのです。ところが現在のNetflixは、当時とは異なる姿になっています。

現在:

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  • 現在のモデル:
    • 世界を代表するインターネットテレビネットワーク
    • ストリーミング技術を介したオリジナル番組と全国放送番組を提供
    • 視聴パターンや視聴履歴に基づいて番組をおすすめするアルゴリズムを採用し、コンテンツをパーソナライズ化
    • DVDレンタル事業は現在も行われているが、 Netflixが所有するDVD.comのみでの提供
  • 総資産:202億ドル
  • 社員数:5,500人

3) Facebook(フェイスブック)

創立当時:

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出典:Wayback Machine

2004年の創立以来、Facebookの名前は様々なポップカルチャーに登場してきました。しかし表面上は、創立者Mark Zuckerberg氏の意図ははっきりしていました。ハーバード大学の学生がオンラインでつながることのできる場を提供することだったのです。このネットワークは最終的にアメリカ国内のほとんどの大学へと拡大され、2006年には誰でも利用できるようになることが発表されました

現在:

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4) YouTube(ユーチューブ)

創立当時:

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出典:Wayback Machine

嘘ではありません。最初にお伝えした通り、非常に短期間でしたがYouTubeはデートサイトとしてスタートしました。創立者たちはいくつものインタビューでこの事実について語っています。CEOのChad Hurley氏はある時Time紙に対し、YouTubeを「HOTorNOT.comの動画バージョン」にするつもりだったと発言したこともあります。HOTorNOT.comは、ユーザーが赤の他人の魅力度を0~10の点数で評価するウェブサイトです。現在のユーザーは、このサービスがないことに、「ほっと」していることでしょう。

現在:

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5) Inbound.org

創立当時:

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出典:Wayback Machine

Mozの共同創立者Rand Fishkind氏と、その友人でハブスポットの共同創立者Dharmesh Shahは、当時はまだ比較的新しいコンセプトだったインバウンドマーケティングを実践しているコンテンツクリエイターにプラットフォームを提供するために、遊び感覚でInbound.orgをスタートさせたと言われています。当時のサイトは、メンバーによって運営されるディスカッションボードやQ&Aコーナー、求人情報などで構成されていました。今でもこのコミュニティの基盤がInbound.orgのコアであることに変わりはありませんが、さらに多くのサービスやコンテンツが提供されています。

現在:

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  • 現在のモデル:
    • 「優れたマーケターが集まり、さらに腕を磨くためのオンラインハブ」
    • 質問コーナーやチャットに加え、Inbound.orgにオリジナルコンテンツを投稿する機能があり、メンバーは「賛成票」を投じることが可能
    • ディスカッションボード、オリジナルコンテンツ、メンバーのバッジ獲得制度、マーケティング関連の資料を提供
    • Inbound.orgの事業成長を管理していたCasey Henry氏いわく、「マーケターがひとつの場所でマーケティング資料をアクセス、共有、活用できるコミュニティ」として機能
  • 会員数: 204,929人

6) BuzzFeed(バズフィード)

創立当時:

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出典:Wayback Machine

BuzzFeedは、「6 Items That Totally Overreact To Being Microwaved(レンジでチンすると過剰反応するものたち6つ)」 のようなリスト記事や、好きなチーズであなたの結婚回数がわかるクイズのような読みやすくて楽しいコンテンツの世界で有名になりました(私たちにもこんな記事は書けません)。ですが、創立当初から今のような姿だったわけではありません。実はBuzzFeedは、「人気上昇中で時間を使う価値のある」重要なニュースだけを読者に届けることを目的として作られたウェブサイトだったのです。

現在:

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7) Airbnb(エアビーアンドビー)

創立当時:

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出典:Wayback Machine

AirBed & Breakfastという名前でスタートしたAirbnbの当初のミッションは、人々に収入を得る手段を提供するというものでした。主なターゲットは住宅所有者で、使っていないスペースやアパート、ソファベッドを旅行者に提供することで副収入を得る手助けをすることがサービスの中心だったのです。そしてこのシステムは、借り手にとっても旅行中に安価な宿泊先を見つけられるというメリットがありました。以来Airbnbは大規模な改造を経て、より安全で値段の高い、宿泊先以上のものを提供するサービスへと成長しました。

現在:

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あなたのビフォー&アフターは?

物事は変化します。ビジネス、ブランド、企業家。ウェブサイトも同じです。最初のアイデアが期待した方向に進まないこともあれば、当初よりも規模を拡大できることに気づくこともあります。

この記事で取り上げた例は、「次は何をしよう?」や「何を変える必要があるだろう?」といった質問を問いかけることが良いことであり、多くの場合メリットを生むのだということを証明しています。もちろん進化には時間が必要であり、例にあげたブランドも「創立当時」から「現在」の姿になるまで平均して12年をかけています。ですから忍耐強さと創造力が重要です。この2つがあれば、皆さんのブランドやオンライン事業の未来がもつ可能性は無限です。

皆さんは、どのウェブサイトのビフォー&アフターが一番好きでしたか?

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元記事発行日: 2018/12/26 19:00:00, 最終更新日: 12月 27 2018