コンテンツの作成にビジュアル要素は欠かせません。おおよそどのようなコンテンツでも、ビジュアル要素なしでは簡単に見る人の目を惹くことができません。
ソーシャルメディアでも、ビジュアル要素が注目度を大きく左右します。米国のソーシャルメディアプラットフォームサービスを提供するBufferによると（参照記事はこちら：How Twitter's Expanded Images Increase clicks, Retweets and Favorites [New Data]）、画像付きのツイートは画像なしのツイートよりクリック数が18%多く、お気に入り登録数は89%、リツイート数は150%多いそうです。
とは言え、ビジュアル要素にばかり時間をかけられるものでもありません。筆者の場合、グラフィックデザインを学校で習ったわけでもなく、しかし資格を持つ人を採用する予算もありません。では、スキルのない人はどうすればよいのでしょうか。
ご安心ください。HubSpotではこの数年、誰もが簡単にビジュアルコンテンツを作成できるよう取り組んできました。でも、どうやって？ 答えはテンプレートです。しかも、多くの人が使用しているソフトウェア、PowerPoint用のテンプレートファイルとして提供しています。
今回は、HubSpotから無料でダウンロードできるビジュアルコンテンツ用テンプレートについて説明していきます。また、HubSpotがテンプレートを使って作成した例を紹介し、PowerPointで鮮やかなビジュアルコンテンツを作成できることをお見せします。
誰でもビジュアルコンテンツをデザインできるテンプレート集
１）インフォグラフィック用テンプレート10種
マーケティング → ビジュアルコンテンツ → と来たら、その次に何を連想しますか？「インフォグラフィック」と答えたのは筆者だけではないはずです。インフォグラフィックを取り入れると、アクセス数やインバウンドリンク、ソーシャル共有の数が大幅に増えるので、ブログなどでは特に効果的です。が、作成するとなるとけっこう手間がかかります。
そこで、編集可能なインフォグラフィック用テンプレート10種も作成しました。これを使えば時間もスキルも不要で、インフォグラフィックを簡単に作成できます。
10種類のなかから好きなものを選んで自由に編集してください。PowerPointが多少でも使えて（PowerPointの簡単な説明も付いています）、あとはもとになるコンテンツさえあれば、このテンプレートを利用してインフォグラフィックを作成できます。時間も労力も、デザインのスキルも必要ありません。
筆者もこのテンプレートを使ってインフォグラフィックを作ってみましたが、1時間もかかりませんでした。
２）PowerPointプレゼンテーション用テンプレート3種
たとえば、プロジェクトの成果を報告する社内向けプレゼンテーション、マーケティングメトリクスの月次報告、各種発表イベントのような場合に使用するスライドでは、SlideShareを使わないこともあると思います。
そこで、一般のPowerPoint用テンプレートも3種用意しました。PowerPointを使用する際に知っていると便利な操作、たとえば、新しいフォントをインストールする方法、画像を背景として追加する方法、画像の背景を消去する方法などを紹介した3本のビデオも付いています。
３）ソーシャルメディアで指定サイズのカバー写真用テンプレート5種：
冒頭でお話したように、ビジュアル要素はソーシャルメディアコンテンツの印象に大きく影響します。そこでまず、自社のソーシャルメディアのページに、コンテンツに合う魅力的なカバー写真が使われているか確認しましょう。
もしいまひとつだと思ったら、上記のリンクから、サイズ調整済みのPowerPointのテンプレート5種をダウンロードしてください。それぞれ、Facebook、Twitter、Google+、LinkedIn、YouTubeにぴったりのサイズのカバー写真として使用できます。
実は、HubSpotでもFacebookのカバー写真を作成するのにPowerPointをよく使います。たとえば以前、無料の写真集の広告用に下のカバー写真を使いましたが、これもPowerPointです。この写真集についても、今回の投稿でのちほど紹介します。
ソーシャルメディアで指定サイズのカバー写真用テンプレート5種の
ダウンロードはこちら（英語版）
４）315点以上のロイヤリティーフリーの写真素材集
先ほど少し触れましたが、テンプレート以外に無料の写真集も多数用意しています。ぜひ、これらの画像から好きなものを選んで、PowerPointで編集してください。これらは完全に無料で、ロイヤリティーや使用料は一切不要です。Webサイトやブログ、Eメール、ソーシャルメディアなどで、出典や著作権について心配することなく利用できます。
ダウンロード可能な画像集が4種類あります。
最近公開した写真集のなかから、一部をプレビューでご覧ください。
これらの画像は、PowerPointに取り込んで手を加えるだけで、簡単に編集できます。キャプションを追加したり、トリミングしたり、吹き出しを加えたり、背景を消したりして、好きなように加工してください。たとえば次の画像のように、ノートPCの画面に自社製品のスクリーンショットを貼り付けるといった方法もあります。
５）Calls-To-Action（CTA）のテンプレート50種
CTA（コールトゥアクション）に使用するテンプレートも作成しました。今回ご紹介するなかで最も実用的なのが、実はこれかもしれません。マーケティングにおいて最も重要な目標であるリードジェネレーション（見込み顧客獲得）に、CATは必須のアイテムだからです。
PowerPointで編集可能なCTAのテンプレートを50種用意しましたので、ダウンロードしてご自由にお使いください。下の例はHubSpotのアプリケーション、Social Inboxのデモに誘導するCTAで、筆者がPowerPointで一から作成しました。
悪くないでしょう？このように、誰でもPowerPointを使って玄人っぽいCTAを作成できます。
６）eBookテンプレート18種
電子書籍を作るなら、10ページほどの文章をMicrosoft Wordのレイアウトのまま並べるよりも、書籍らしい体裁にしましょう。以前に公開した電子書籍用無料テンプレート5種に加え、新たに13種を作成しました。次に電子書籍を作成するときは、多彩なデザインのなかから洗練されたお気に入りのひとつを選んでみてください。
電子書籍の作成方法については、こちらの投稿（参照はこちら：eBookの作り方（＋eBook用無料テンプレート18種））をご覧ください。このテンプレートを使用して電子書籍を作成する方法を、手順に沿ってわかりやすく解説しています。
7）ソーシャルメディア向けビジュアルコンテンツ用テンプレート60種
この投稿の冒頭で、画像付きのツイートは、クリック数18%増、お気に入り登録数89%増、リツイート数150%増と紹介しました。間違いなく、ソーシャルメディアでは文字だけよりもビジュアル要素を含むコンテンツの方がずっと目を惹きます。このことは以下のツイッターの例を見てもよくわかります。
どのツイートに目が行きますか？もちろん、Business Insiderのツイートですよね。
Twitterだけではありません。Socialbakers.comが3万を超える企業によるFacebookからの投稿について、アクセス数で上位10%までを調査したところ、その実に87%のFacebook投稿に画像が使われていることがわかりました。
それでは、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアで投稿するコンテンツを画像で見栄え良くするにはどうすればよいでしょうか。そうです。テンプレートをダウンロードし、たくさんあるなかから好きなものを選んでお使いください。以下はほんの一例です。文字とリンクだけの投稿よりもずっと楽しくなりますよね。
そして下の例は、HubSpotのFacebookページに作成したビジュアルコンテンツです。やはりPowerPointで作りました。
ソーシャルメディア向けグラフィック用の無料テンプレート60種のダウンロードはこちら。
以上のほかに、ビジュアルコンテンツマーケティング入門者向けの『The Marketer's Crash Course in Visual Content Creation』もぜひご利用ください。これは実際にビジュアルコンテンツを作成（DIY）するデザイナー向けの手引書です。
この電子書籍ではビジュアルコンテンツマーケティングの重要性について解説するほか、ビジュアルコンテンツの種類を説明し、DIYデザインのベストプラクティス10選、ビジュアルコンテンツ作成に役立つ無料ツール23種、およびDIYデザインのベストプラクティスを実践できるデザイン評価チェックリストを掲載しています。
華やかで楽しいビジュアルコンテンツを少ない予算でも簡単に作成できることを紹介しました。まずはダウンロードして、さっそく試してみてください。
編集メモ: この記事は、2012年5月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。元の記事はPamela Vaughan によって執筆され、元の記事を翻訳、加筆、再執筆されたものになります。元の記事をご覧になられたい場合はこちらからどうぞ。
