2016年、Googleはモバイル向けページの読み込み速度を改善するためのソリューションを公開しました。「Accelerated Mobile Pages(AMP)」と呼ばれるこの技術を利用すると、ウェブページを1秒未満で読み込めるほか、使用するデータ量を通常の1/10未満に抑えることができます

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読み込み速度はユーザビリティと直結するため、ぜひ対応しておきたいところですが、AMP対応にはデメリットも存在します。メリットとデメリットをしっかり把握した上で、自社のウェブサイトへの導入を判断しましょう。

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Googleが推奨するAMPとは?

AMP(Accelerated Mobile Pages)は、ウェブサイトの読み込みを高速化する技術です。この技術を利用して作成したウェブページなら、スマートフォンでもほぼ一瞬で読み込めます。2016年初めから使用できるようになり、以来2,500万を超えるドメインで15億以上のAMPページが公開されています

AMPページを作成するには、AMPの基準に準拠したサイトを別途用意する必要があります。これが完了すると、AMPサイト用のURL(site.com/page/ampなど)が設定され、Chrome、Firefox、Safariなどの主要なウェブブラウザーで表示できるようになります。

Google検索を経由してAMPページにアクセスすると、AMPページがGoogleのサーバーにホストされ、そこからコンテンツが直接読み込まれるため、読み込み時間が大幅に短縮されます

AMPページがインスタント記事と大きく異なるのは、読み込めるプラットフォームが1つに限定されない点です。AMPは、数多くの検索エンジン、ソーシャルプラットフォーム、コンテンツ管理システム、Eコマースウェブサイトでサポートされています。たとえば、Bing、LinkedIn、Pinterest、Reddit、Twitter、Medium、WordPress、Squarespace、Tumblr、eBay、BigCommerceなどが挙げられます。
 

AMPの仕組み

AMPの目的は、コンテンツの表示速度を早めることで、スマートフォンなどモバイルデバイスでのインターネット体験を改善することです。それでは、実際にどのような仕組みでページ表示速度を向上させているのでしょうか。

AMPでは、コンテンツに含めることのできる情報やプログラムを制限することでページ表示の高速化を実現しています。例えば、通常のHTMLで使用されるタグの中には、AMPには利用できないタグがいくつも存在しています。Javaなどの制御も、一部例外を除き、AMP上では動作しないことがほとんどです。

また、サイトに表示される画像サイズを固定することも表示速度の高速化の一助となっています。Googleでは、「Google検索でのAMPに関するガイドライン」を公開しています。下記URLから参照可能ですので、AMPの導入を検討する際にはぜひ参照してください。

Google 検索での AMP に関するガイドライン - Search Console ヘルプ
 

AMPの導入手順

AMPを導入するには、AMPの仕組みに準拠したサイトを作成する必要があります。AMPに準拠したサイトを作るためには、通常のHTMLとは異なるルールに従って記述する必要がある項目がいくつもあります。

下記、「初めてAMP  HTMLページを作成する方法についての説明」を参考に、AMP上で問題なく動作するHTMLファイルを用意します。

AMP HTML ページを作成する - amp.dev

その上で、<link>タグを使用し、AMPページと元となる非AMPページをリンクしましょう。もしも非AMPページがない場合は、自ページをリンク先として指定する必要があります。
 

AMP対応のメリットは?

AMPの登場により、SEO対策にはどのような影響が生じるのでしょうか。また、これからのSEO対策を考えるときには、AMPにどのように対応していくべきなのでしょうか。

ここでは、SEOに焦点を当て、AMPの登場による影響と抑えておきたい施策を紹介します。
 

ページ表示速度の向上

AMPページの最大のメリットは、サイトの表示スピード向上です。従来のサイトに比べて短時間でコンテンツが表示されることで、ユーザーの利便性や快適さが向上されます。コンテンツ表示前の離脱を防ぐことができますし、ユーザーの満足度向上にも大きく貢献してくれます。

Googleでは検索結果表示に対し、AMPサイトの有無は影響がないと発表しています。一方で、ページの表示スピードに影響を及ぼすことは事実です。そして、他サイトに比べページ表示までの時間が短いことで、より上位に表示される可能性はあります。
 

検索結果でカルーセル表示が可能

さらに、AMPの仕組みを利用して独自のストーリーを作成し、カルーセルのように表示させることができます。ストーリーでは、写真やテキストで作られたページを、雑誌をめくるように閲覧することができます。

AMPストーリーの表示箇所も、モバイル検索結果画面などユーザーの注目度が高い箇所に設定されており、影響力は大きいと言えそうです。
 

AMP対応のデメリットは?

表示できる広告が制限される

AMPページでは、限られた広告しか表示できません。広告の種類によってはAMPページだと全く表示されない場合もあるため、広告収益に影響を及ぼす可能性が高くなります。実際、AMP導入後、収益が下がったと報告するメディアが多数出ています
 

AMPページのデザインが崩れる可能性が高い

AMPは表示速度を上げるため、利用できるJavaScriptやHTMLタグが制限されています。そのため、元ページよりも表示できるデザインがシンプルになるケースがほとんどです。AMP上でタグをする場合は、AMP用のタグ(「img」→「amp-img」など)を利用する必要があります。しっかり対応しようとするとかなりの工数を取られてしまうため、実装する際は注意しましょう。
 

AMPに対応するべきかどうか、自社の状況を見て判断しよう

モバイルでのページ読み込み時間の短縮は、ユーザビリティ・SEOの両面において重要度を増しています。その点で、AMPは非常に有用な機能だと言えますが、先述した通り実装した際のデメリットも少なからず存在します。

「そもそも、自社ウェブサイトの表示速度改善にしっかり取り組んでいる」「デザイン性を重視している」「記事に設置している広告からの収益が大きい」などの場合は、無理にAMP対応する必要はないかもしれません。

ユーザビリティ向上のためにAMPを導入するべきか否か。自社のウェブサイトの状況やリソースを考慮した上で判断しましょう。

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元記事発行日: 2019年10月09日、最終更新日: 2020年11月05日

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