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企業のWebサイト運営を担当していると、ほぼ確実にSEO対策に取り組むことになるのではないでしょうか。SEOは「検索エンジン最適化」と訳され、検索エンジン経由の自然流入を増やすための施策です。

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現在は様々なSNSが台頭し、流入元となるチャネルは増加しています。しかし、その中でも検索エンジンの存在感はほぼ変わりません。(Googleでは、1日あたりの検索件数が35億件以上に及んでいます。)

SEOを成功させるためには何が必要なのか。調べれば調べるほど大量の情報が出てきて、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

当社HubSpotでも、長年SEOに注力し、継続的に成果を出しています。今回は、SEOの基本を解説した上で、検索順位を左右する要因の中でも、特に重要度の高いものを8つご紹介します。

(ちなみに、HubSpotのコンテンツSEOに関するノウハウをまとめた資料を以下から無料でダウンロードできます。)

SEOとは?基本的な考え方を理解しよう

まずは、SEOの定義を確認しておきましょう。

SEOは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されています。検索キーワードで上位表示されることで、自社サイトのトラフィック増加に繋げる施策を指します。

ここでいう「検索エンジン」とは、基本的には「Googleの検索エンジン」と捉えて問題ありません。つまり、SEOは基本的には「Google検索エンジン上での上位表示対策」だと言えます。

ちなみに、Google検索エンジンには広告が表示される枠とオーガニックの検索結果が表示される枠があり、SEOで狙うのは、オーガニックの方です。

SEOとは?基本的な考え方を理解しよう

例えば「HubSpot」と検索した際、上位には、「広告」表記が付いたリンクが2つ表示されています。こちらは検索連動型広告と呼ばれるGoogle広告のメニューの1つです。広告費を払い、適切な広告クリエイティブを用意すれば上位表示を獲得できます。

3つ目の、広告表記がないリンクがオーガニック検索の表示結果にあたります。

オーガニック検索で上位表示されるためには、Googleからの評価を高める必要があります。
 

SEOを行う目的とは?実施することで何が得られるのか

SEOの基本概念は理解できたでしょうか。次に、SEOを実施する=オーガニック検索で上位表示されることで、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
 

1.ニーズの高いユーザーからの流入を獲得できる

皆さんは、どのような時に検索エンジンを利用するでしょうか。知らない単語を理解するために調べたり、欲しい商品の詳細情報を調べたりなど、何かしら知りたいことがあったら検索エンジンに訪れるはずです。

つまり、すでにニーズが顕在化しているユーザーが集まりやすい場所であり、狙いたいキーワードを適切に選定できれば、自社の潜在顧客にピンポイントでアプローチできるわけです。

例えば、転職を考えているある営業担当者が「転職 営業」「転職 営業職」などのキーワードで検索したとします。その時、営業職の求人情報がまとまったWebサイトが表示されていれば、そのままクリックして会員登録する可能性が高くなりますよね。

ターゲットユーザーが検索するであろうキーワードを見極め、その検索キーワードに含まれるニーズを読み取り、それ応えるコンテンツを作成できるかどうかが重要です。
 

2.広告費を抑えられる

前の章で、Googleの検索エンジンには広告枠とオーガニックの表示枠の2つがあるとお伝えしました。検索ユーザーにアプローチするためには、この2つのいずれか(もしくは双方)で施策を行う必要があります。オ

ーガニック検索の場合、広告費用はかかりませんが、自社コンテンツの評価を獲得し上位表示されるためには3ヶ月〜6ヶ月は時間をかけなければいけません。検索連動型広告は、広告費を投下し、適切な広告クリエティブを作成できれば、短期間で上位表示を実現できます。

本来であれば、広告に頼ることなく、オーガニック検索で上位表示できるのが理想的だとは思います。

例えばまだ評価を獲得できず、オーガニック流入が見込めない時期は検索連動型広告に頼りつつ、SEOにしっかり取り組む。オーガニック流入を獲得できるようになったら、徐々に広告費を下げていくというやり方であれば、流入数を担保しつつ、広告費を抑えられます。
 

Googleが設定するWebサイトの評価基準は約200個

では、GoogleはどのようなWebサイトを評価するのでしょうか。彼らは創業当初から一貫してユーザーファーストを提唱しており、ユーザーにとって使いやすく、有益なWebサイトがすぐ見つけられる検索エンジンを目指しています。

つまり、ユーザーに対して価値を提供できるWebサイトほど高い評価を得られるわけです。

では、その判断基準は具体的にはどのように設定されているのでしょうか。

Googleは、検索エンジンで上位表示される(検索エンジンから良い評価を得る)ためのヒントをウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)で公開しています。

Googleは、オーガニック検索の表示順位を決定するのに200個程度のシグナルを使用しています。検索順位を決める要因が200個全部を覚えることは、簡単ではないですよね。次の章からは、その中でも特に重視するべき指標を8つに絞って解説します。
 

1. ウェブサイトの構成【重要度:中】

Googleの検索順位に与える影響が大きい要因は他にもありますが、特にウェブサイトの立ち上げる(またはリニューアルする)際は、まずウェブサイトを正しく構成する必要があります。

ウェブサイトにサブディレクトリーを追加し、URLの末尾をわかりやすい文字列(いわゆる「スラッグ」)にすることで、ウェブサイトの内容や、オーソリティーの獲得を目指しているトピックをGoogleが認識しやすくなります(トピックについては後ほど詳しく説明します)。

たとえば、家庭菜園に関するブログを立ち上げ、コンテンツのテーマを作物、水やり、害虫駆除の3つにする予定の場合、各テーマに対応したサブディレクトリーにコンテンツを整理します。そして、記事のURLは次のように設定するとよいでしょう。

https://www.(ドメイン名)/(サブディレクトリー名)/(記事のタイトル)
 

2. ドメインのセキュリティー 【重要度:高】

上記のURLの先頭が「https」となっていることに気付きましたか? これは、Googleが安全なウェブサイトとそうでないサイトを区別する基準となるものです。当然のことながら、サイトは安全な方が望ましいと言えます。

HTTPとは、Hyper Text Transfer Protocolの略で、ウェブサイトから訪問者のブラウザーに情報を転送するための仮想プロセスです。HTTPSはこのプロトコルのセキュリティーを強化したもので、Googleがインデックスを登録している情報がユーザーにとって安全であるということを意味します。ご想像のとおり、最後の「S」は「Secure(安全である)」を表します。

ウェブサイトのドメインを保護するには、SSL証明書が必要です。SSL証明書を取得する方法については、こちらのブログ記事をご覧ください。
 

3. インバウンドリンク(バックリンク)【重要度:最高】

インバウンドリンクとは、インターネット上の他のページから対象のページに向けて設置されたハイパーリンクのことです。インバウンドリンクによって、検索順位だけでなく、サイトが何ページ目に表示されるかも大きく変わります。

インバウンドリンクがGoogleの検索順位に与える影響が大きいのはなぜでしょうか? インバウンドリンクをリファーラルソースとしてすべてのトラフィックが流入してくるわけではない以上、Googleがリンク元のページを考慮する必要はないように見えるかもしれません。

しかし、Googleは「他のウェブサイトからインバウンドリンクが設定されているということは、このサイトの内容にはリンクを設定してもよいと思うだけの信頼性がある」と判断します。Googleにとって、ウェブサイトの信頼性は非常に重要であり、リンク元のウェブサイトの信頼性が高いほど、インバウンドリンクが検索順位にもたらす影響が大きくなります。

インバウンドリンクの効果は、1つのブログ記事から同じブログの別の記事にリンクを設定しても得ることはできず、基本的に外部のドメインからのリンクによって得られます。

そのため、他のウェブサイトからインバウンドリンクを設定してもらうために、「リンク構築」が重要な(ただし慎重に進めた方がよい)プロセスになってきています。リンク構築は、オーソリティーが同じ程度のサイトどうしでインバウンドリンクをお互いに設定し合うことに決める場合もあれば、他のウェブサイトに寄稿する記事に自分のウェブサイトへのバックリンクを設定する場合もあります。リンク構築については、こちらのブログ記事をご覧ください。
 

4. トピックのオーソリティー【重要度:高】

トピックはGoogleの検索順位を決定付ける重要な要素であり、長期にわたって上位にランクインし続けるために必要なページのオーソリティーの基盤となるものです。

端的に言うと、特定のトピックに関するコンテンツを公開すればするほど、そのトピックに属するコンテンツがGoogleのSERPに表示される順位が上がります。

たとえば、先ほど例として取り上げた家庭菜園に関するブログで、害虫駆除に関する記事を20件公開している場合、Googleからは、害虫駆除のトピックに関するオーソリティーを獲得している可能性が高いと現時点で判断されています。

したがって、たとえ他のトピック(たとえば、検索順位を左右する要因など)に関して書いたブログ記事の完成度が高く、キーワードの最適化も行っていたとしても、植物に優しい農薬に関する記事を投稿した方が、上位に表示される可能性がはるかに大きくなります。

トピック作成のコツについては、こちらのブログ記事をご覧ください。
 

5. キーワードの意図【重要度:最高】

長期的に見れば個々のキーワードよりもトピックの方が重要だとしても、キーワードが検索順位に及ぼす影響がなくなったわけではありません。むしろ、キーワード最適化は、ウェブサイトのSEO戦略を進めるうえで、特に重要な要因の1つとなります。

最初期のGoogle検索では、キーワードと一字一句正確に一致するフレーズの登場回数の多いウェブページやブログ記事から順番に表示されるだけでした。「完全一致」とは、一字一句完璧に一致することを指していたのです。

しかし、今では「完全一致(英語)」という言葉の意味が大きく変わり、検索に使われたキーワードの登場回数が多いウェブサイトから順番に表示されなくなりました。現在、検索結果のトップに表示されるのは、キーワードの背後にある「ユーザーの検索意図」にマッチしているウェブサイトです。

先ほどの家庭菜園のブログの例でもう一度考えてみましょう。このブログを「おすすめの有機農薬」というキーワードで検索結果に表示させたい場合、このフレーズをそのまま記事の中に散りばめるだけでは上位に表示されません。

その代わりに、このキーワードを1回は使いつつも、実際の有機農薬の実例とその成分、購入できる場所や評価が高い理由のほか、その農薬が有機として分類される理由まで紹介するとよいでしょう。

これらの情報は、ユーザーが検索を利用して探しているものであり、このような情報を提供しているウェブサイトでは、訪問者のエンゲージメントが高くなります。そして、このエンゲージメントの向上を、訪問者の疑問に対して適切な回答を提供している証拠であるとGoogleが解釈することで、ウェブサイトが上位に表示されるようになります。
 

6. コンテンツの構成【重要度:中】

ウェブサイトの訪問者が必要としている情報を提供するだけでは十分とは言えません。訪問者に適切な回答を提供するウェブサイトが増えるにつれ、競争性の高いキーワードにおける検索順位を左右する要因として、回答を提供しているコンテンツの構成が重要になってきます。

コンテンツの構成を改善するには、訪問者がコンテンツを読んで飲み込みやすくなるように、いろいろな見出しや小見出しを追加する方法が挙げられます。

また、箇条書きや番号付きリストを追加したり、画像で情報を補足したり、調査結果の引用を明示したりすることで、コンテンツに対する訪問者のエンゲージメントを向上させることができます。

コンテンツに対する訪問者のエンゲージメントが向上すればするほど、ウェブサイトの滞在時間が長くなります。この「セッション継続時間」も、Googleが優れたコンテンツを判断して表示順位を決めるための要因となります。

自サイト内のページを繋ぐ「内部リンク」もSEOには欠かせません。ただし、両ページ間の内容に関連性がなければ逆効果になります。さらに、リンクするページはユーザーの疑問や悩みを解消する質の高いページでなければいけません。高品質なページへのリンクはユーザビリティとサイトの専門性を高めるため、Googleに評価されやすくなるのです。

なお、内部リンクには「クローラーが回遊しやすくなる」というメリットもあります。適切な内部リンクがなければクローラーが回遊できないのでインデックスされず、ページが検索結果に表示されません。内部リンクは、ユーザビリティとクローラビリティの両方を高める重要な施策といえるでしょう。
 

7. メタタグ【重要度:中】

「メタタグ」などと聞くと、プログラマーに任せておいた方がよさそうな気がしてしまいます。コンテンツ管理システム(CMS)でも十分に活用されていない場合が少なくありません。しかし、実はそう難しいものではありません。Google検索で上位に表示されるために必要なSEOの要にもなるので、ぜひ活用したいところです。

メタタグは、Googleがウェブページの具体的な目的や、そのページの各要素がトピックやターゲットキーワードに対して果たす役割を判断するためのヒントになります。ページ内には、ターゲットキーワードやそのキーワードに関する内容を含めつつ、以下のような種類のメタタグを追加することをおすすめします。

・タイトルタグ

タイトルタグは、記事のタイトルを表すことが多く、その記事のHTMLに含まれています。これにより、GoogleのSERPに表示されるクリック可能な青い文字の見出しが作成されます。

タイトルタグは、ブログ記事のように自然な形式のタイトルを付けられないウェブページの説明する場合に便利です。ブログ記事ではないウェブページでは、ページのHTMLを表示して、キーワードに合わせて最適化したタイトルタグを追加することで、ブログ記事のタイトルと同じ役割を持たせることができます。

・画像の代替テキスト

Googleのクローラーはテキストと同じように画像を読み取ることができないので、クローラーが画像を読み取れるように、ウェブページの内容を踏まえて、画像を適切に表す代替テキスト(英語)(altタグ)を追加しましょう。
altタグを追加した画像をブログ記事やウェブページに追加すれば、オーガニック検索の上位に表示されやすくなります。

・メタディスクリプション

URLのメタディスクリプションとは、GoogleのSERPで青い文字のリンクの下に表示される、コンテンツの内容を要約した短いテキストのことです。

メタディスクリプションに特定のキーワードを含める必要はなく、メタディスクリプションを設定していること自体がGoogleによって評価されます。大抵のCMSには、メタディスクリプションを入力するための専用のフィールドが用意されています。
 

8. ページの表示速度【重要度:中】

ページの表示速度とは、ユーザーがGoogleの検索結果でウェブページをクリックした場合の読み込み速度を指します。表示速度に影響するページ上の要素はいくつかありますが、一般的には読み込みが速いウェブサイトほど、Google検索の上位に表示される傾向にあります。

多くの場合、訪問者からページの表示が速いと見なされるためには、読み込みにかかる時間が3秒以内であることが必要です。ただし、これはウェブサイトの目的や訪問者の種類によって変わることがあります。たとえば、Eコマースのウェブサイトではさらに短く、ページの読み込みがわずか2秒で終わるようにすることがGoogleに推奨されています(英語)

サイトの表示が遅くなる原因としては、フォントの種類やサイズの設定がバラバラであることも考えられますが、特に大きな要因の1つは、画像を圧縮していないことにあります。

ページ内で使用しているメディアの容量が大きく、その種類も多いと、読み込みに必要な時間が長くなり、結果としてウェブサイトの表示速度が遅くなってしまう恐れがあります。

このような事態は回避が難しい場合もありますが、少なくともページに掲載する各画像のファイルサイズを調整することは可能です。画像をCMSにアップロードする前に、compressor.ioなどのウェブサイトを利用して圧縮しましょう。また、tinypng.comでは、複数の画像をまとめて圧縮できます。
 

SEOに強いWebサイトを作りたいなら、ユーザーファーストにこだわる

今回は、SEOが重要である理由から検索順位を左右する要因まで、Google対策の知識を徹底的に解説しました。適切なSEO対策を行えば、広告費を抑えつつ、ターゲットユーザーからのアクセスを獲得できます。

SEOのコツを様々お伝えしてきましたが、施策を行う際に立ち返るべきなのは「検索ユーザーにとって有益な情報が掲載されているか」「検索ユーザーが快適に使えるWebサイト設計になっているか」という点です。Google自身もユーザーファーストを表明しており、ユーザーが良いと思うWebサイトを、Googleも評価できるようアルゴリズムが組まれており、ユーザーの意図をより汲みとれるよう日夜ブラッシュアップされています。

つまり、ユーザーに価値提供できるコンテンツの発信と、良いUXを提供できるWebサイトの構築に徹すれば、自然とSEOに強いWebサイトになっていく訳です。

今回ご紹介した8つの指標も、ユーザーファーストなWebサイトを構築するための要素です。SEOを実施する際は、ぜひ参考にしてみてください。

また、SEOについて網羅的に知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

SEOとは?初心者向けSEO対策無料ガイド【2020年最新版】

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SEO基礎完全攻略キット

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元記事発行日: 2020年7月12日、最終更新日: 2020年7月13日

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