世界中で約11億万人が利用している検索エンジン、Google。もはやその名を知らない人はいないといっても過言ではないでしょう。

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しかし検索エンジン以外のGoogleツールをフルに活用しているという人はどれくらいいるでしょうか。

Googleはマーケターにとって非常に価値の高いさまざまなツールを提供しています。そこで今回は、これだけは必ず押さえたいというGoogleのマーケティングツールをまとめてみました。早速活用して皆さんのビジネスに役立ててください。

顧客を惹き付けるためのデジタルマーケティング戦略ガイド

マーケターが活用すべき15Googleマーケティングツール 

1)Googleマイビジネス 

ビジネス広告を無料でGoogleに掲載できたらいいですよね。でも無料でなんて無理だとあきらめていませんか。Googleマイビジネスを使えばそれが可能なんです。 

方法は至って簡単。Googleマイビジネス(旧Googleプレイス)に登録すればよいだけです。登録するとGoogle検索およびGoogleマップのローカル検索結果にあなたのビジネスが表示されるようになります。

下の画像は「メキシコ料理レストラン ボストン(mexican restaurant, boston)」で検索した結果ですが、赤枠で囲まれている部分はすべてGoogleマイビジネスのローカル検索結果です。後述するGoogle Adwordsと違い、赤枠内に表示されているビジネスはGoogleに広告料を払って検索結果に表示されているわけではありません。

Googleマイビジネス

もしまだGoogleマイビジネスに登録していないのであれば、ぜひ登録してください。Googleが記載している手順に従えば簡単に登録できますし、その際にGoogle+ページも自動で作成されます。次はこのGoogle+ページについて説明しましょう。

2)Google+ページ

Googleオーサーシップが廃止され、Google検索からGoogle+1が外されたことを受け、ローカルビジネス以外のビジネスにとって重要性が増しているのが、Google+ページです。「Google大帝国」の規模と影響を考えた場合、Google+ページはあらゆるビジネスにとってもはや必須と言えます。ページは常にアクティブに保っておくのが理想的ですが、たとえまれにしか更新できないとしても、とりあえずGoogle+ページは作成しておきましょう。

ローカルビジネスの場合は、Google+ページの作成はさらに重要で、先述のGoogleマイビジネスへの登録と両輪をなす戦略です。GoogleマイビジネスのリスティングにはGoogle+ページへのリンクが含まれますから、Google+ページをおろそかにせず、ベストな状態を保ちましょう。Google+ページをどのように最適化すればよいかについては、こちらの無料eBookに詳しく記載されています。HubSpotGoogle+ページも参考にしてみてください。

Google+ページ 

最後にもう一つ。ビジネスのターゲット層がGoogle+のアクティブユーザーである場合、+1ボタンや共有ボタンをウェブサイト、特にブログ記事に設定しておくのも効果的です。Googleはソーシャルシグナルをランキング要因として使用していますから、サイトやブログのコンテンツを訪問者が簡単にGoogle+で共有できるようにしておけば、検索のランキングを上げるのに役立ちます。ボタンの設定方法については以下の記事を参考にしてください(関連記事はこちら:ソーシャルメディアボタン設置方法【完全攻略ガイド】)。

HubSpotのお客様は、HubSpotマーケティングプラットフォームから簡単にブログにGoogle +1ボタンを設置することができます。

3)Google Adwords

自然検索における検索ランキングの向上に一挙に弾みをつけたい場合、有料のGoogle Adwordsを使ってみるのも一案です。Google AdwordsとはGoogleが提供しているクリック課金型(PPC)広告サービスです。使ったことのない方のために簡単に説明しましょう。まず自分のビジネスに関連する特定のキーワードを対象とした広告を作成します。

これらのキーワードがGoogleで検索されると、下のスクリーンショットのように、自然検索結果の上または右に該当広告が表示されます。広告料は使用したいキーワードの競争率がどれぐらい高いかによって決まりますが、広告料はユーザーが実際に広告をクリックしたときのみ、つまり成果があったときのみ課金されます。PPC広告を効果的に使う方法については、HubSpotPPCマーケティングハブにいろいろなリソースがありますので活用してください。 

Google Adwords

ただAdWordsの費用はすぐに高価になりがちです。また自然検索では長期的に息の長い(かつ無料の)効果が得られるのに対して、AdWordsで得られる効果は短期的なものと考えたほうがよいでしょう。とはいえ賢く利用すれば、PPC広告から自然検索の戦略を導き出すことができます。

PPC広告でさまざまなキーワードを試してみて、どのキーワードから質の良い訪問者が獲得できているかを把握し、そのデータを自然検索のSEO対策とコンテンツの作成に生かすわけです。その際に合わせて活用したいのが、次に紹介するツールです。 

4)Google AdWordsキーワードプランナー 

自然検索のSEOを強化したい場合、まずやらなければならない最も重要な作業はキーワードの調査です。キーワード調査を行うことで、ブログやウェブサイトに含めるべきキーワードを特定できますし、SEO対策やコンテンツ作成において注力すべき方向性が定まり、望ましい訪問者を引き付けることができます。 

Google AdWordsキーワードプランナーは、もともとAdWords広告キャンペーンのプランニングを支援するものとして提供されているツールですが、自然検索におけるキーワード調査において、新しいキーワードのアイデアや候補を探すのにも役立ちます。注意したいのは、キーワードプランナーを使用するためにはAdWordsのアカウントを作る必要があるということ。ただアカウントを作ったからと言って必ずしも有料広告を作成しなければならないわけではありません。 Google AdWordsキーワードプランナー

HubSpotのお客様は、Keywords Appに組み込まれたキーワード調査ツールをご利用いただけます。このアプリでは、関連性、毎月の検索量、難易度に基づいてキーワード候補を提示しています。

5)Googleトレンド

効果的なキーワードを選択するにあたり、Google AdWordsキーワードプランナーと共に活用したいのがGoogleトレンドです。特定のキーワードがどれぐらい検索されているかを調べたり、別のバリエーションと比較したり、言語や地域、時期によって検索にどんな波があるかを確認したりできます。さらに関連キーワードも提示してくれるため、新しいキーワード候補を考える際にも役立ちます。

例えば、ブログの新規投稿で2つのキーワードバリエーションのうち、どちらのほうがより検索されているか知りたい場合、Googleトレンドを使えば簡単に比較することができます。

 Googleトレンド

さらにGoogleトレンドでは、話題になっているトピック、ニュース、コンテンツを確認することもできるので、ニュースジャッキングするチャンスを見つけることができます。ニュースジャックについては10番目のツールで詳しく説明します。

6)Googleドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォーム

チーム内の他のマーケターとコラボレーションする場合もありますよね。そんな時に通常のデスクトップソフトウェアの代わりに使いたいのがGoogleのコラボレーションツールです。

マーケティングデータの分析内容、電子書籍やブログ記事の草案、マーケティングやSlideShareのプレゼン資料、アンケートや聞き取り調査などを共有する際に使うと便利です。これらのツールを使って作成した内容は自動的に保存され、モバイルアプリなどを介してさまざまなデバイスから簡単にアクセスすることが可能です。

Googleドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォーム 

7)Googleドライブ 

GoogleドライブはGoogleが提供している無料のオンラインストレージサービスです。ユーザーは、写真、文書、動画等のデータを最大15GBまで無料でクラウド上に保存することができます。サイズの大きい画像やパワポ資料をチームメンバーに送りたい時など、メールではストレスが溜まりますよね。Googleドライブならファイルやフォルダを他の人と共有できるので、コラボレーションがスムーズになります。

Googleドライブ

8)Googleアラート

Googleアラートを使うと、関心のあるキーワードやフレーズについて新しい検索結果が見つかったときに通知を受け取ることができます。アラートを設定すると、そのキーワードやフレーズがオンラインで言及されるたびに、メールかRSS経由で検索結果が通知されます。

例えば自分の会社、製品、経営陣、競合他社などが言及されたら通知を受け取るようにするといった使い方が考えられます。オンラインにおける自社の評判を把握したり、自社ブランドに対する意見に迅速に対応したりするのに非常に役立つツールです。
 Googleアラート

9)Google ニュース

ニュースジャッキングをご存知でしょうか。話題になっているニュースを利用してセールスやマーケティングを拡大することで、確かな牽引力が見込めるニュースに乗っかる巧みな手法です。

マーケティングコンテンツ戦略の一環としてニュースジャッキングを活用してみたいと思われる方は、Googleニュースを使って、自分の業界に関連するニュースを検索し、ニュースジャッキングに使えそうなニュースを探してみましょう。

ニュースジャッキングをコンテンツ戦略にどのように組み込めばよいかについてはこちらを参考にしてください(参照記事はこちら:The Inbound Marketer's Complete Guide to Newsjacking)。 

10)Googleカレンダー

生産性の高いマーケターでいるためには、計画的で手際良くなければなりません。特にいろいろなポジションを兼務している人は尚更です。Googleカレンダーを使えば、日々のスケジュールを管理したり、ミーティングの予定をトラッキングしたり、自分のスケジュールを他の人と共有したりすることが簡単にできます。

Google Apps for Workを導入している会社であれば、会議室の予約や同僚の予定を確認などもGoogleカレンダーから行えますので、効率性はさらに高まります。 

さらにマーケティング視点でいうと、ブログやその他のマーケティングコンテンツのエディトリアルカレンダーを作成するツールとしても優れています。カレンダーを社内外の執筆者と共有すれば、効率的にスケジュール管理を行うことができますよね。

独自のエディトリアルカレンダーの設定については、こちらの無料のエディトリアルカレンダーテンプレートを参考にしてください。またGoogleカレンダーでエディトリアルカレンダーを作成する方法についてはこちの記事からどうぞ(関連記事はこちら:How to Create an Editorial Calendar Using Google Calendar [Free Editorial Calendar Template])。

HubSpotのお客様は、HubSpotソフトウェア内で、HubSpotマーケティングプラットフォームアプリやブログと連動したエディトリアルカレンダーを簡単に作成することが可能です。

Googleカレンダー

11)Googleアナリティクス

あなたのウェブサイトへの訪問者のうち何人が新規訪問者で何人がリピーターですか?訪問者のサイト滞在時間は?バウンス率は?Googleが提供する無料のウェブサイト分析ツール、Googleアナリティクスを使えば、こういった重要な項目をすべて確認することが可能です。

Googleアナリティクスでサイトのトラフィックを分析することで、訪問者がどうやってサイトを見つけたのか、サイト内でどのような動きをしているのか理解することができます。

Googleアナリティクス

ただ注意したいのは、ウェブサイト分析はマーケティング分析の代替手段ではないということ(関連記事はこちら:Why You Need Marketing Analytics, Not Web Analytics)。

マーケティングファネル全体を測定し、訪問者がリードからカスタマーになるまでの経過を把握するには、HobSpotのマーケティング分析ソフトのようなツールが必要になります。

12)YouTube

そうです、YouTubeです!2006年にGoogleに買収されたYouTubeですが、そのユーザー数は10億人以上にも上ります。毎日、世界中で何百万時間という時間が動画視聴に費やされ、何十億ビューという閲覧数があるという事実を考えると、動画マーケターであれば、これほど強力なマーケティングツールを活用しないわけにはいきません。

もしビジネス用のYouTubeチャンネルをまだ作成してないのであれば、こちらから作成してくださいHubSpotのチャンネルも見てみてください 

YouTubeで配信するマーケティング動画の効果を高めるには、アノテーション機能が有効です(参照記事はこちら:How to Annotate a YouTube Video [Quick Tip]

アノテーション機能を使うことで、動画にクリック可能なCall-To-ActionCTA)を組み込むことができ、ウェブサイトへのトラフィックを促すことができます。つまりYouTubeから得られる価値を最大化することができるわけです。

他に皆さんがマーケティングに使用しているGoogleツールはありますか?ぜひコメント欄で紹介してください。

HubSpotではこの他にもマーケティングやセールスに役立つ資料を無料で公開していますので、ぜひこちらからご覧ください。

 

顧客を惹き付けるためのデジタルマーケティング戦略ガイド

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元記事発行日: 2015年8月20日、最終更新日: 2023年8月23日

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