Facebookに有料広告を出すときには、注意すべき点がたくさんあります。 

ターゲットは適切か、画像のサイズはどうか、広告の種類を間違えていないか、といったことです。率直に言って、少々紛らわしい部分もあります。 

114億人以上が利用し、うち9億人は毎日アクセスしているというFacebookは、広告媒体として宝の山です(参照記事はこちら:Easy and effective Facebook Adverts)。 ただし、限られた時間と予算の中で、的確な手を打たなくては効果は上がりません。

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この記事では、広告キャンペーンのすべての要素を洗い出し、適切なオーディエンスに適切な広告を適切なタイミングで配信する方法について、順を追って説明していきます。

Facebook広告を作成する手順

Facebookの有料広告にはさまざまな形式のものがありますが、どの広告も、「キャンペーン」「広告セット」「広告」という3層の階層構造で構成されています。 

  1. キャンペーン:共通の目的を持つ広告をひとくくりにしたルートフォルダのようなものです。
  2. 広告セット:共通のオーディエンスを持つ広告をまとめたサブフォルダのようなものです。
  3. 広告:個別の広告です。同じオーディエンスに対する広告でも、色、コピー、画像などが異なる複数のバリエーションを作成できます。

この3つの用語を押さえたうえで、さっそく広告の作成に入っていきましょう。

 広告作成ツールを決める

Facebookには、有料広告を作るためのツールが2種類あります。「広告マネージャ」と「パワーエディタ 」です。どちらを使うべきかは、会社の規模と、一度に展開する広告の数に応じて決まります。 

広告マネージャは、ほとんどの広告主に適したツールです。パワーエディタは、大規模な広告主が多種多様なキャンペーンを細かく管理したい場合に適したツールです。以下、この記事では、広告マネージャを使った方法について説明していきます。パワーエディタを使った広告作成についてはKissmetricsの詳しい解説記事が参考になります(参照記事はこちら:A Beginner's Guide to the New Facebook Power Editor)。

 キャンペーンの目的を決める

Facebookの広告マネージャは、ソーシャルメディアの一般的なアドネットワークと同じように、キャンペーンの目的を念頭に置いた構成になっています。広告マネージャを使おうとすると、キャンペーンの目的を選ぶ次のような画面がまず表示されます。

Facebookの広告設定画面

「ウェブサイトへのアクセスを増やす」「アプリのインストール数を増やす」「イベントの参加者を増やす」など、10種類の目的があります。 

この中からどれか1つを選んで、それに合った広告を作成していくことになります。キャンペーンの目的に応じて、広告には次の10種類の区分があります(参照ページはこちら:Page Post Engagement : Photo)。

  • 投稿のエンゲージメント
  • ページへのいいね!
  • ウェブサイトへの誘導
  • ウェブサイトでのコンバージョン
  • アプリのインストール
  • アプリのエンゲージメント
  • イベントへの参加
  • クーポンの利用
  • 動画の再生
  • 近隣エリアへのリーチ

たとえば、「ウェブサイトへのアクセスを増やす」を目的として選択すると、誘導先のURLを入力する欄が表示されます。マーケティング自動化ツールを使っている場合は、この広告で得たトラフィックとコンバージョンを後で把握できるよう、UTMパラメータを使った固有のトラッキングURLを入力してください(関連記事はこちら:How to Create UTM Codes to Tranck Your URLs [UTM Builder])。HubSpotをご利用であれば簡単に「Tracking URL Builder」が使えます。

目的を選択すると、その達成に最も適した広告の選択肢が表示されます。 

 オーディエンスを設定する

Facebookに広告を出すのが初めてであれば、最適なオーディエンスにたどり着くまで、ターゲット設定オプションを変えながら何度か実験することになります(関連記事はこちら:How to Use Facebook Audience Insights : A Beginner's Guide)。 

ターゲットの設定画面では、対象の絞り込みの度合いを示すゲージが右側に表示されています。すべての設定項目を加味したうえで、どの程度の人数にリーチできるかがここでわかります。 

オーディエンスを絞るべきか広げるべきか迷ったときは、目的を改めて考えてみてください。トラフィックの獲得を目指すのなら、興味を持ちそうな人に対象を絞る方が当然よいはずです。一方、ブランド認知度の向上や、万人受けする商品の売り込みを目指すのなら、幅広いオーディエンスに対象を広げても何ら問題ありません。 

Facebookの広告設定画面のひとつオーディエンス設定画面

Facebookでターゲティングに設定できる項目は、次のようにたくさんあります。

  • 場所
  • 年齢
  • 性別
  • 言語
  • 交際
  • 学歴
  • 職歴
  • 役職
  • 業界
  • 民族
  • 世代
  • 子供
  • 政治(米国のみ)
  • ライフイベント
  • 趣味・関心
  • 行動
  • つながり

さらに、カスタムオーディエンスという設定もあります。これを使うと、Facebookユーザーのうち、自社の顧客データベースに登録済みの人、トラッキングピクセルを埋め込んだ自社のサイトを訪れたことがある人、自社のアプリやゲームの利用者など、特定のユーザーだけをターゲットにできます。カスタムオーディエンスの設定方法については、Facebookのこちらのヘルプページをご覧ください。(設定オプションの詳細については、こちらのヘルプページをご覧ください)。

広告への反応がよいターゲットが見つかったら、そのオーディエンスを保存して再利用できる機能がありますので、同じ設定を毎回繰り返す必要はありません。

 予算を設定する

Facebookの広告費用には、「1日当たりの予算」「通算予算」という2つの設定方法があります。違いは次のとおりです。

  • 1日当たりの予算:期間を定めずに広告を掲載したい場合は、こちらがよいでしょう。広告セットにかかる1日の費用が指定額に収まるように調整されます。広告セットに設定できる1日当たり予算の下限は$1.00(米ドル)ですが、クリック単価(CPC)の2倍以上でなくてはなりません。
  • 通算予算:特定の期間を決めて広告を掲載する場合は、こちらがよいでしょう。掲載期間全体を通じて費用が均等になるように調整されます。

さらに、予算について次のような詳細オプションを指定することもできます。

掲載期間

広告セットを今日から継続的に掲載するか、開始日と終了日を明示的に指定するかを設定できます。また、特定の曜日や時間にのみ広告を掲載する設定もできます。

入札

入札の対象として、クリック単価やインプレッション単価を選択します。この選択に応じて、広告の出方や計算対象が変わってきます。ターゲットオーディエンスのうちで目的の行動を最も起こしてくれそうな人たちに広告が表示され、それに応じた費用が発生します。入札額の上限はFacebookが自動で設定します。

Facebookによる自動入札ではなく、手動入札を選ぶこともできます。手動入札の場合は、目的のアクションを獲得したときに支払う額を自由に設定できます。ただしその場合も、他の広告出稿者の動向に基づいた推奨額が表示されますので、大体の相場がわかります。 

配信

配信には、「標準配信」「スピード配信」の2種類があります。標準配信は、期間全体にわたって均等なペースで広告を配信する方法です。スピード配信は、時間的制約がある広告キャンペーンの場合に、オーディエンスにすばやくリーチするための方法です。スピード配信は手動入札の場合に利用できます。

 広告を作成する

作成する広告の形式は、キャンペーンの目的に応じて変わってきます。

たとえば、広告からウェブサイトにアクセスする人を増やしたい場合、広告マネージャで最初に目的として「ウェブサイトへのアクセスを増やす」を選択することになります。

この場合、広告の形式として選べるのは、リンク形式とカルーセル形式の2種類です。リンク形式は画像が1枚の広告、カルーセル形式は3~5枚の画像をスクロールできる広告で、どちらも費用は変わりません。

リンク形式の広告は次のような表示になります。

Facebookの広告形式のひとつリンク形式型広告

カルーセル形式の広告は次のような表示になります。

Facebookの広告形式のひとつカルーセル形式型広告 

どちらの形式にするかを決めたら、次は素材のアップロードです。それぞれの形式について、Facebookが定めたデザインの推奨事項がありますので、注意してください。

画像が1枚のリンク形式については、デザインの推奨事項は次のとおりです。

  • テキスト:90文字以内
  • リンクのタイトル:25文字以内
  • 画像アスペクト比:1.91:1
  • 画像サイズ:1200×627ピクセル(ニュースフィードに表示する広告には、最小の画像幅である600ピクセルの画像を使用)

画像が複数のカルーセル形式については、デザインの推奨事項は次のとおりです。 

  • 推奨画像サイズ:600×600ピクセル
  • 画像アスペクト比:1:1
  • テキスト:90文字以内
  • 見出し:40文字以内
  • リンクの説明:20文字以内
  • 画像の中でテキストが占める面積が20%以下であること。テキストが占める割合はこちらのツールでチェックできます。

この2種類の広告は、最初に目的として「ウェブサイトへのアクセスを増やす」を選んだ場合の選択肢です。目的が変われば、広告の選択肢も変わります。

たとえば、目的として「投稿を宣伝する」を選んだ場合なら、「投稿のエンゲージメント:写真」のような広告の選択肢が表示されます。また、デザインの推奨事項も広告の種類ごとに異なります。それぞれの目的に対して選択できる広告の種類と、デザインの推奨事項については、こちらのサイトで確認してください。

広告の種類を選んだら、次は広告の表示方法を選ぶ番です。デスクトップニュースフィード、モバイルニュースフィード、右側広告枠の3つがあります。

それぞれ、次のような広告です。

デスクトップニュースフィード

Facebookの広告の確認画面のひとつデスクトップタイプ

モバイルニュースフィード

Facebookの広告の確認画面のひとつモバイルニュースタイプ

右側広告枠

Facebookの広告の確認画面のひとつデスクトップ右側広告枠タイプ

注意が必要なのは、Facebookページと連携していない広告は、右側広告枠にしか出せないという点です。この機会にFacebookページを作って3種類の広告を生かしたいという方はこちらの記事をどうぞ(関連記事はこちら:簡単な5ステップでFacebookビジネスページを作成する方法【チュートリアル】)。

 広告の効果を測定する

広告を出したら、その効果を随時把握する必要があります。それには、Facebookの広告マネージャを使う方法と、既存のマーケティングソフトウェアを使う方法の2つがあります。

Facebookの広告マネージャ

Facebookの広告マネージャには、キャンペーンの概要と詳細情報を確認できるダッシュボードがあります。

このダッシュボードは、毎日の広告費用の概算が明示されていますし、各列の項目に基づいて、個別の広告の成果を割り出すのも簡単です。リーチ、頻度、価格など、主な数字はひと目でわかり、レポートもすぐに作成できます。 

Facebookのヘルプでは、重要な広告指標とその説明は次のようになっています。

  • パフォーマンス:カスタマイズで結果、リーチ、フリークエンシー、インプレッション数などの指標も追加可能
  • エンゲージメント:カスタマイズでページへの「いいね!」、ページのエンゲージメント、投稿のエンゲージメントなどの指標も追加可能
  • 動画:カスタマイズで動画再生数、動画の平均再生時間(%)などの指標も追加可能
  • ウェブサイト:カスタマイズでウェブサイトアクション(すべて)、チェックアウト、支払い詳細、購入、カートへの追加などの指標も追加可能
  • アプリ:カスタマイズでアプリのインストール数、アプリのエンゲージメント、ポイント利用、モバイルアプリアクション、アプリのエンゲージメント毎コストなどの指標も追加可能
  • イベント:カスタマイズでイベントへの参加やイベントへの出欠確認当たりコストなどの指標も追加可能
  • クリック数:カスタマイズでクリック数、ユニーククリック数、CTR(クリックスルー率)、CPC(クリック単価)などの指標も追加可能
  • 設定:カスタマイズで開始日、終了日、広告セット名、広告ID、配信、入札、広告の目的などの指標も追加可能

マーケティングソフトウェア

Facebookに広告を出すときには、細部にとらわれて大局を見失うことがないよう気をつけなくてはいけませんが、クリックやコンバージョンの数字をつかむこともやはり大切です。固有のUTMコードを付けたURLを利用しているのであれば、現在お使いのマーケティングソフトウェアで、広告のファネル全体の効果を測定できます。 

トラッキングURLを使うと、広告で獲得したリードやお客様の数をマーケティングソフトウェアで把握できます。広告媒体のROIやターゲティング戦略の適切さを明らかにするうえで有益な情報です。

HubSpotをご利用の方は、「Reports Home」ページの「Tracking URL Builder」から、Facebookの広告キャンペーン向けの固有のトラッキングコードを生成できます。URLを入力し、キャンペーンと関連付けて、Sources Reportの該当するソースを選択するだけです。広告の掲載が始まり、ウェブサイトでトラフィックとコンバージョンが得られるようになったら、訪問、接触、お客様獲得につながったかどうかを簡単に把握できます。

有料の広告を始めるにあたって、期待することは何ですか。コメントでぜひお聞かせください。

効果的なFacebook広告の制作方法をまとめました。

編集メモ:この記事は、 2015年8月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。Carly Stecによる元の記事はこちらからご覧いただけます。

元記事発行日: 2015年12月13日、最終更新日: 2019年10月29日

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