「ユーザーにとって有益な情報を届けようと考え、良質なコンテンツを作成したがなかなか閲覧数が増えない」という経験はありませんか?

コンテンツマーケティングを始めたばかりのマーケティング担当者によくあるパターンです。良質なコンテンツを作成することで検索エンジンからの流入は増えますが、1記事作成したから翌日から突如数百回の閲覧が増えるというものではありません

コンテンツ数が増えるとSEO対策に繋がり閲覧数に変化をもたらすと一般的に言われており、コンテンツマーケティング中長期的な施策です。

とはいってもせっかく良質なコンテンツを作成したら、ユーザーに見てほしいですよね。コンテンツを拡散させ多くのユーザーに情報を届けるためにトリプルメディアを理解し、うまく活用することが必要です。

今回はトリプルメディアについての説明と、SNSの活用についてお伝えします。 

SNSマーケティングをより効率的に行い、的確なレポーティングを行うためのテクニックとは?

1. トリプルメディアの活用方法

様々なニーズ・背景がある顧客に対して1つの媒体・手法で期待に応えることが難しくなってきましたと言われています。その対策として行われたのがメディアの役割分担です。顧客と企業の接点・媒体をメディアと捉え、「きっかけ(興味・関心)を作る」役割、「理解を深める」役割、「共感を促す」役割の3つに分類し活用していくというトリプルメディアという概念が生まれました。

アーンドメディア=共感を促す役割

消費者に共感を促す役割を持つメディアで、代表的なものはFacebookやTwitter、Instagramなどの各種SNSです。特徴的なのは共感を促すためにユーザーも情報発信ができることです。食べたお店の料理がすごく美味しくて、Instagramに写真とコメントをアップする友人の投稿を見たことはありませんか?その投稿もアーンドメディアに含まれます。

そのように誰でも情報を発信することができるため、幅広いユーザーに情報を届けることが可能です。特にユーザーの共感を得て拡散されることを「バズる」と呼ばれ、この現象を起こすことが出来るとコンテンツが膨大なユーザーに閲覧してもらえることが可能です。

ただ「誰でも情報発信が可能」で「幅広いユーザーに情報を届けることが可能」なアーンドメディアですが、リスクも存在します。それは情報を企業側がコントロールできないことです。誰でも情報を発信できるため、企業側が想定していない方向(製品のマイナスな評価等)にいく危険もあります。そのリスクを把握した上で運用することが必要です。

ペイドメディア=きっかけ(興味・関心)を作る役割

きっかけ(興味・関心)を作る役割で、代表的なものは4大マス広告(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)やインターネット広告(リスティング広告、DSP、ネイティブアド等)があります。ユーザーの課題を解決する素晴らしい製品・サービスをリリースしても、ユーザーが知らなければ導入し課題を解決することはできません。

そのため「製品・サービスの価値」を自社の製品・サービスを認知していないユーザーに、広告費用を費やして訴求します。

リスティング広告ではニーズが顕在化したユーザーへアプローチが可能なため、「短期的に多くのユーザーを獲得する」という目的では適した施策です。多くのユーザーへのアプローチは可能ですが、コンテンツマーケティングが流行った最初の理由でもある「企業側から情報の一方通行」、「ユーザーが広告に接することが多く抵抗が有る」点がまだ課題です。

オウンドメディア=理解を深める役割 

理解を深める役割のメディアで、代表的なものは自社のコーポレートサイトやサービスサイト、ECサイトです。ユーザーに自社、製品・サービスを理解してもらうために様々な情報を企業側から提供するため、企業側がコントロールしやすいメディアです。

今まではニーズが顕在化したユーザー向けのコンテンツ(製品の詳細の仕様や料金等)だけを掲載する企業が多く見られていましたが、最近ではニーズが潜在化しているユーザー向けのコンテンツを設ける企業が増えてきていると言われています。

お役立ち情報やブログ、業界の豆知識などコンテンツが増えることで、ロングテールキーワードからの流入に強くなると言われ、流入数増加が見込めます。ただし1記事作成したから翌日から数百UU増加 ということは少なく、中長期的な施策と言われています。

2. B2B企業のSNS活用率はなんと約69%!

あなたの企業ではSNSを活用していますか?「B2B企業は個人相手ではないため、SNSは有効ではない」と思われる方もいると思いますが、株式会社ガイアックスが行った「BtoB企業のWeb担当者によるWebマーケティングの取り組みに関するアンケート調査」では、SNSの活用率はなんと68.9%もありました。

 

SNSChart

 

SNSの利用目的をブランディングとしている企業は多々あります。「ぐるぐるぐるぐるグルコサミン」や「セブンイレブン良い気分」などのキーワードを一度は聞いたことがありますよね。TVCMが流れるたびに自然とキャッチコピーが刷り込まれていくと言われています。

今まではTVでブランディングを行なっていましたが、SNSの利用率が向上しているためSNSでも投稿して自社ブランディングしてくことが増えてきました。B2C企業ではインスタグラムを活用することが増え、IKEA JAPANやHONDAでは自社製品の写真をインスタグラムに投稿してブランディングを図っています。

B2B企業でもFacebookの活用率が高い状況です。同調査の「ソーシャルメディア活用で効果の高かったものを教えてください」の質問の回答で最も多かったのは「Facebook」でした。 

SNSpercentage

 

B2C企業であれば有形商材だったり雰囲気を伝えることが必要になるため、写真や動画を用いてインスタグラム上で訴求することが効果的です。しかしB2B企業の場合ソリューション要素が高い製品・サービスが多々あるため、写真だけでは自社製品・サービスの良さが伝わりづらくなってしまいます。

差別化ポイントがノウハウや事例などの無形であるため、自社サイト・自社メディアと連動させる必要があり、「記事にURLを貼り、自社サイトへ誘導」ができるFacebookの活用が多くなっています。このようにオウンドメディアとアーンドメディアを連携させ活用させることが必要です。

3. 拡散のコツ!ソーシャルボタンの設置箇所

ユーザーにとって有益なコンテンツを拡散させる方法はいくつかありますが、今回はソーシャルボタンの設置箇所をピックアップしてお伝えします。貴社のウェブサイトではどこにソーシャルボタンを設置していますか?

多くの企業が1箇所と答えるのではないでしょうか。今回コンテンツの拡散がうまくいっているウェブサイトを確認しソーシャルボタンの設置されている箇所をまとめました。

また、ボタンの設置方法についてご興味のある方はこちらの記事をご覧ください。

ボタン設置箇所1:記事の最下部

こちらは言うまでもないですね。多くの企業が記事の最下部にソーシャルボタンを設けているのではないでしょうか。読み終えて「この記事参考になった!」と思った瞬間にシェアする可能性が高いため、記事の最下部にソーシャルボタンを設置することは有効です。

記事最下部

(引用元:アソブロック株式会社

ボタン設置箇所2:記事の冒頭

記事最上部

(引用元:ソウルドアウト株式会社

ボタン設置箇所3:ヘッダー

記事をスクロールしてもソーシャルボタンが見えるように、ヘッダーを固定させその右上に設置している企業もあります。

ヘッダー

(引用元:シゴトLOVERS

ボタン設置箇所4:サイド

ソーシャルボタンを常に見えるようにデザインするウェブサイトもあります。ハブスポットのウェブサイトではスクロールしてもソーシャルボタンが移動する仕組みになっています。

ページ最上部

ページ最上部(サイド)

スクロールした時

スクロール

貴社のウェブサイトでは何箇所ソーシャルボタンを設けていましたか?ソーシャルボタンを設置していないとユーザーが有益なコンテンツだと感じても拡散されづらくなってしまいます。その可能性が少しでもあげるためにも、ソーシャルボタン未設置の方はまずは設置を。1箇所設置していた方は他の箇所にも設置をしてみましょう。

4. ブログ記事のゴールは拡散が全てではない

上記ではコンテンツを拡散してもらうためにソーシャルボタンの設置場所について記載しましたが、全てのユーザー(ニーズが顕在化していないユーザー)に拡散してもらう必要があるわけではありません。

あくまでコンテンツは「ユーザーの理解を深める」ためのものです。理解が深まったユーザーには自社製品・サービスを検討してほしいですよね。そのため記事の最後にはユーザーの心理状況に沿ったバナーを複数種類設置すると効果的です。

例1)記事を読み本格検討したいユーザーには、事業案内ページへのリンクを設置

事業案内

(引用元:株式会社LIG

例2)記事の情報に満足し継続的に情報収集したいと考えたユーザーにはホワイトペーパーダウンロード・メルマガ登録ページへのリンク設置

ダウンロードコンテンツ&メルマガ

(引用元:マネーツリー株式会社

まとめ

いかがだったでしょうか。有益なコンテンツを設けてもユーザーに見てもらわなければ宝の持ち腐れです。まずは多くのユーザーに見てもらうためにアーンドメディアと連携した活用をしましょう。ただしあくまで拡散はひとつの手段にすぎません。ユーザーの心理状況に沿ったウェブコンテンツを設置しましょう。

SNSマーケティング

元記事発行日: 2018年4月04日、最終更新日: 2018年10月09日