ウェブサイトや企業ブログを構築するとき、または検索エンジンでのウェブページの見つけやすさを高めたいときには、多岐にわたるSEO(検索エンジン最適化)に関する入門トレーニング(英語)を参照することができます。

しかし、いったんウェブサイトを構築し終えて、コンテンツがオンラインで顧客の目に触れるようになったら、次は検索順位を上げて、オーディエンスへのリーチを拡大する必要があります。しかし、実際どう進めたらよいのかわからず、試行錯誤されている方は多いはずです。

キーワード調査、オーバーラップテスト、リンク構築といった要素に加え、ウェブページへのトラフィックを増やすにはさまざまな方法があり、私たちHubSpotもあらゆる施策を試し、ブログを成長させてきました。

今回は、HubSpotのSEOチームのエキスパートたちに、今までどのようにコンテンツ戦略を改善してきたのかを聞いてみました。検索順位の上昇とマーケティングキャンペーンのリーチ最適化に取り組む上で、ここに挙げるヒントがお役に立てば幸いです。

SEOを改善する7つのコツ

1. 自社ブランドの検索を訪問者に促す

成長段階にある企業にとっては、ブランド名を含めずに検索を行ったユーザーが自社ウェブサイトに誘導される割合を高めることが重要です。自社ブランド固有のものに限らず、業界に関連したキーワードでもかまいません。

例えば、東京を拠点に高圧洗浄サービスを提供している企業なら、「関東随一の高圧洗浄サービス」といったキーワードの検索結果ページに表示される必要があります。企業名が検索語句に含まれていなくても、関東地方で高圧洗浄サービスを探している消費者の検索結果ページに、自社ウェブサイトが表示されます。

HubSpotのコンテンツストラテジストが解説! SEOの改善方法_01

会社が成長し、顧客との関係が強化された頃には、ブランド名を含む検索トラフィックをウェブサイトに呼び込めるようになります。実際に、消費者の検索方法に影響を与えているのがAmazonです。同社の顧客はGoogleで商品を探すときに「Amazon」をキーワードに含めて検索します。すると、検索エンジン結果ページ(SERP)の最上位にAmazonページへのリンクが表示される可能性が高くなります。

業界のリーダー的存在や、貴重な情報源としての地位を確立できれば、これと同じような影響力を顧客に対して発揮できるようになります。例えば、消費者が高圧洗浄の仕組み、そのメリットや効果的なタイミングなどについて知りたいと思っていて、ある企業ブログに全ての回答がそろっていたとします。ブログの記事を読み、その企業のコンテンツに親しみを覚えるにつれ、素早くコンテンツにたどり着くために、やがて社名を含めて検索するようになるでしょう。

2. コンテンツを更新する

検索エンジンは、優れた検索体験をユーザーに提供するために、アルゴリズムの更新とツールの機能強化を絶えず行っています。つまり、検索エンジンの変化に伴い、以前に作成したコンテンツも数か月または1年のうちに時代遅れになり、ウェブサイト作成当初に行ったキーワード調査も有効性を失うということです。そのため、コンテンツのパフォーマンスを追跡して、常に高い順位を維持できるよう、定期的に更新することが重要になります。

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コンテンツの更新時は、古い統計データや用語を差し替え、作成当時に抜けていた内容を補います。また、ウェブページや画像のリンク切れがあれば修正し、フォーマットやブランディングが最新のものと一致していることを確認しましょう。この作業は、適切な周期を決めて行います。数か月ごとに行うのが一般的です。

3. 検索ボリュームにとらわれずにキーワードを分析する

キーワードを分析するときは、検索ボリューム(英語)ばかりに気を取られ、トラフィックを最も期待できるキーワードを優先してしまいがちです。しかし、検索件数だけでなく、キーワードの意図も考慮して、それに応じたコンテンツを作成する必要があります。

シークレットモードでブラウザーを開いて、自社のキーワードを検索してみてください。そのキーワードのSERPに表示されるページと、自社で使用しているコンテンツに齟齬はありませんか。食い違っている場合、現行のコンテンツのままでSERPに表示されるのは難しいでしょう。

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例えば、先ほどの高圧洗浄サービスの企業が、最近サポート体制を刷新し、「プログレッシブ カスタマーサービス」というキーワードでの上位表示を目指していると仮定します。新しく改善されたサービスチームについて、コンテンツに詳しい説明を追加することは可能ですが、このキーワードでは、おそらく「プログレッシブ」という社名の保険会社よりも上位に入ることは不可能でしょう。なぜなら、このキーワードの背景にある検索意図は、カスタマーサービス業界のコンテンツよりも、プログレッシブ社のカスタマーサービスとの関連性が強いからです。

4. 内部リンク構成を精査する

コンテンツを継続的に公開していれば、オーガニック検索のオーソリティー(権威性)を育むのは難しいことではありませんが、どこに公開するかをきちんと考慮しないと、すぐに伸び悩みの時期を迎えてしまいます。これはSEOの「技術的負債」の一種で、サイトの規模が拡大するほど、ビジネス成長の妨げとなるでしょう。

これを回避するには、内部リンクの構成を精査して、相互にリンクするべきコンテンツを特定することが重要です。ウェブサイト内のページ間にリンクを設定すると、ページが狙っているキーワードだけでなく、コンテンツ同士の相関性も検索エンジンに示すことができます。また、新しいページを公開するときには、最初から適切なページのリンクを張っておいたほうが、インデックスされるまでの期間が短くなります。

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改善点を体系的に特定できる各種のSEOツールを利用して、営業活動に最も重要なページを更新することをお勧めします。

5. 開発者やデザイナーと強固な協力関係を築く

SEOに取り組むうちに、SEOチームがウェブ開発担当者やデザイナーと密接に協働していることに気がついて驚かれるかもしれません。しかし、SEOはコンテンツのデザインとメンテナンスに深く関わっているので、考えてみれば当然のことです。

SEOチームとウェブ デザイン チームとの関係が良好であるほど、コンテンツの検索順位が上昇する可能性は高まります。SEOの重要性を理解しているウェブ開発者は、新しいコンテンツの作成とデザインに当たる上で、SEOチームのアドバイスに耳を傾けてくれます。

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少なくとも、この2つのチームが活発にコミュニケーションをとることが、順調なデジタル成長を遂げる鍵となります。例えば、ウェブ開発チームがあるページの削除を検討していて、そのページに500件ものバックリンクが設定されているなら、まずSEOチームと相談して悪影響が生じないかを確認すべきです。開発者とSEOチームが効果的なコミュニケーションを図れば、SEOのトラブルを回避でき、検索順位の維持につながります。

6. コンテンツが増えたら、構造を整理する

全てのコンテンツが必ずしも大成功を収めなくてもよいのです。コンテンツによっては思ったほど成果の挙がらないものもあり、更新を加えても当初期待していたような量のトラフィックを生み出さないとは限りません。

しかし、そのようなコンテンツが積み上がってくると、ウェブサイトそのもののスピードとパフォーマンスに影響が出てきます。兆候が表れたら、ユーザーエクスペリエンスに悪影響が及ばないように、原因となるページを削除します。そうしたページが生み出すわずかなトラフィックが惜しまれるかもしれませんが、もっと人気のあるページのユーザーエクスペリエンスを向上したほうがさらに大きなメリットにつながります。

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7. 検索されやすいコンテンツを最適化する

公開するコンテンツによって、検索されやすいものとそうでないものがあります。広告のランディングページ、サンキューページ、社内向けのセールスイネーブルメントのページ、ログインページなどは通常、検索エンジンのターゲットではないので、最適化を施してもそれほど大きな意味はありません。

それよりも、検索されやすいページに焦点を絞りましょう。検索されやすいページというのは、検索エンジンが探そうとしているページのことで、顧客体験において大きな役割を果たします。そうしたコンテンツをターゲットユーザーの検索結果ページに表示させることができれば、そこからアクセスしてもらい、自社のウェブサイトを見て回るうちに、やがて他のページも見つけてもらえるようになるでしょう。

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ターゲットにとって良いコンテンツ作成に徹しましょう

SEOに終わりはありません。検索エンジンのアルゴリズムが更新される限り、マーケティングチームには、ターゲットユーザーの興味関心を引き、しかも検索上で発見されやすいコンテンツを作成し続けることが求められます。

SEOのマーケティングソフトウェアは、ブランドのコンテンツ戦略の形成には役立ちます。ただ、検索エンジンで高い表示順位を獲得できる効果的なコンテンツを作成して、新しいリードを惹きつけられるかどうかは、最終的にはマーケティング担当者の熱量や戦略にかかっています。

なお、コンテンツの検索ランクを上昇させるためのさらなる方法については「HubSpot SEOチーム直伝! SEOを強化する19のテクニック」の記事でご覧いただけます。

HubSpotではこの他にもマーケティングやセールスに役立つ資料を無料で公開していますので、ぜひこちらからご覧ください。

 

2021年に捨てるべきSEOにまつわる21の誤解

元記事発行日: 2021年7月16日、最終更新日: 2022年1月12日

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