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月間10億人ものアクティブユーザー数を誇るインスタグラムでは、広告キャンペーンを通じてターゲットオーディエンスにアプローチする絶好のチャンスを得ることができます。

しかも、インスタグラム広告は見た目が通常の投稿とほとんど変わらないので、他の広告ツールと比べてユーザーの邪魔になりにくいというメリットがあります。

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とはいえ、どんなプラットフォームであれ、広告を掲載するにはターゲットオーディエンスの特徴、広告の文面や画像など、検討しなければならないことがたくさんあります。広告の作成やターゲットオーディエンスの設定は各種広告管理ツールを使って効率化することができますが、画像のサイズや広告の掲載期間など、他にも技術的な面で考えなければならないことは多々あります。

そこでインスタグラムでの広告掲載を簡単に行えるように、キャンペーンを作成するための手順をまとめました。

インスタグラムでの広告掲載 - 完全攻略ガイド

Facebook広告を利用したことがあれば、必要な手順の75%は終わったも同然です。2012年にFacebookがインスタグラムを買収した後、両者のプラットフォームは統合され、インスタグラム広告とFacebook広告の設定手順はごくわずかな操作以外ほとんど共通になっています。そのため、インスタグラムに広告を掲載する場合でも広告の作成から予算や掲載期間の設定まで、すべての手順をFacebookのプラットフォームで行うことになります。

広告の掲載を始めるには、まず自社のFacebookポータルにログインし、使用するアカウントを選択します(なお、インスタグラムに広告を掲載するには、Facebookページの作成が必要です。一般ユーザー向けのFacebookアカウントとは異なり、Facebookページは企業、ブランド、組織による使用を想定しています)。

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1)エディターを選んでキャンペーンを作成

インスタグラム広告の作成に使用するツールには、次のようなものがあります。

これらのうちどのツールを使うか決める際は、自社の規模や掲載しようとしている広告の数を検討しましょう。運用するキャンペーンの数が多い場合や、キャンペーンを細かく管理する場合はパワーエディタがお勧めですが、たいていのニーズには広告マネージャで対応できるので、この記事では広告マネージャを使用します(マーケティングAPIについては、こちらのページをご覧ください)。

広告マネージャを開くと、既存のキャンペーンを使用するか、新しいキャンペーンを作成するか選択する画面が表示されます。今回は新しいインスタグラム広告を作成するので、[新しいキャンペーンを作成]を選択します。

2)キャンペーンの目的を選択

Facebook広告でさまざまな目的の中から好きなものを選んで設定する手順と同様に、インスタグラムに広告を掲載する際には次のようなオプションの中から選択します。

  • リーチ
  • トラフィック
  • コンバージョン
  • アプリのインストール
  • エンゲージメント
  • 動画の再生数アップ

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今回の例では[トラフィック]を選択します。

キャンペーンの目的を選択すると、次はキャンペーン名の入力欄が表示されます。名前を決めること自体は単純そうかもしれません(そして本当に単純です)が、ここで何らかの命名規則や手順を社内で決めておくことをお勧めします。こうしておけば、今後キャンペーンの作成を続けた際に区別がしやすくなります。

HubSpotでは、次のような形式で名前を付けることにしています:
署名 | 宣伝対象のコンテンツやオファー、アセット等の名前 | 日付 | 作成者の名前

 

3)オーディエンスを設定

インスタグラムでの広告掲載を始めたばかりのころは、広告を表示する相手としてどのようなオーディエンスを選ぶべきか正しく把握できていないことでしょう。これは広告の掲載を続けるうちに少しずつわかってくるものであり、最初は試行錯誤が必要な場合もあります(オーディエンスを正しく設定するためのヒントについては、こちらのページをご覧ください)。

このステップでは、Facebookのターゲット設定ツールを使用して、自社のニーズに応じてオーディエンスを細かく設定しま†す。オーディエンスの設定では次のようなオプションを利用できます。

  • 地域
  • 年齢
  • 性別
  • 言語
  • 交際ステータス
  • 学歴
  • 仕事
  • ファイナンス
  • 多文化
  • デジタルアクティビティ
  • 子供がいる人
  • 政治(米国)
  • ライフイベント
  • 興味・関心
  • 行動
  • つながり

また、これまで自社とやり取りをしたことがあるユーザーにはカスタムオーディエンスを、既存顧客との共通点が多いユーザーには類似オーディエンスを使ってアプローチすることができます。

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さらに、設定したオーディエンスを保存して後から再利用することができます。これは広告のテストを実施する際に、キャンペーンで設定したオーディエンスを記録しておくのに便利な機能です。

さて、先ほどキャンペーンの目的として選択した[トラフィック]の向上を達成するには、ターゲットオーディエンスをさらに細かく設定して、自社のコンテンツに興味を持ってくれそうな人に広告が表示されるようにすることが必要です。

そこで、[詳細ターゲット設定]のセクションまで移動して、ターゲットオーディエンスに当てはまるユーザー属性や興味・関心、行動を検索します。次の画像では、ターゲット設定のさまざまなバリエーションの中から一部に絞って表示しています。

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なお、設定したオーディエンスの範囲を把握できるように、Facebookにはオーディエンスサイズの推定機能が搭載されています。この機能を使用すると、設定したオーディエンスの大きさ(あるいは小ささ)やその広告でリーチできる推定人数をその場で確認できます。今回はターゲットをあまり細かく設定していないので、オーディエンスの範囲が「少々広すぎます」と表示されます。

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4)広告の配置を指定

Facebook広告とインスタグラム広告で最も大きな違いが出るのがこのステップです。インスタグラム広告を掲載するには、[配置を編集]を選択して、[プラットフォーム]で[インスタグラム]のボックスにチェックを入れます。

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5)予算と掲載期間を設定

キャンペーンの予算は、1日単位か掲載期間全体で指定します。違いは次のとおりです。

  • [1日の予算]を選択すると、アルゴリズムによって予算消化のペースがその日ごとに自動調整されます。なお、予算の最低金額は100円です。
  • [通算予算]を選択すると、アルゴリズムによって予算消化のペースが掲載期間全体の中で自動調整されます。

また、予算と一緒に設定するのが掲載期間です。キャンペーンの開始と終了のタイミングを分単位まで細かく指定します。さらに、[通算予算]を選択した場合は、特定の時間帯や曜日にのみ広告が配信されるようにスケジュールを設定することも可能です。この設定は[広告スケジュール]のセクションで行います。

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広告配信の最適化設定

広告の配信先を調整できるように、次のようなオプションの中から選択します。

  1. [リンクのクリック]:できるだけ少ない予算でサイトのリンクのクリック数が最大になるように広告が配信されます。広告の配信はFacebookのアルゴリズムによって調整されます。
  2. [インプレッション]:広告の表示回数ができるだけ多くなるように調整されます。ニュースフィードに一日中表示されている広告では、広告主がこのオプションを選択していると考えられます。
  3. [デイリーユニークリーチ]:各ユーザーに広告が配信される頻度が1日1回までになります。同じユーザーに広告が2回以上表示されることはあっても、1日に何度も表示されることはありません。

 

入札単価の設定

広告の効果的な配信方法を決める要素です。広告システムの中では、自社と同じようなオーディエンスにアプローチしようとしている他の広告主を相手に、常にオークションが行われています。

入札戦略には、システムによる最適化や詳細な設定項目があります。システムによる最適化では、広告の配信をFacebookのアルゴリズムに任せることになり、少ない費用でクリック数を最大化できる可能性があります。これに対し、詳細なコスト設定ではリンクのクリック単価などを自分で指定することができます。ユーザーにクリックしてほしいリンクがある場合は、推奨額よりも高い入札単価を指定すると、それよりも入札価格が低い広告主よりも優先的に自社の広告が表示されます。

また、請求のタイミングはインプレッションベースかリンクのクリックベースのいずれかのうち、自社の都合に合うものを選びます。

 

配信タイプの設定

広告の配信タイプは、次の2つのオプションから選択します。

  1. [標準]:掲載期間全体を通じて広告が配信されます。
  2. [スピード]:なるべく早く成果を出したい場合に、オーディエンスにアプローチするスピードをアップさせることができます。

なお、[スピード]を選択するには、入札単価を手動で設定する必要があります。

 

広告セットに名前を付ける

これは社内用の名前です。後から見分けが付くような名前を設定すれば差し支えありません。

6)広告クリエイティブを作成

形式の選択

ここからは広告クリエイティブを作成していきます。まずは広告をどのように表示するかを指定します。言うまでもありませんが、これはキャンペーンの元々の目的によって変わります。

(なお、ユーザーの注目を集めるストーリーズ広告をブランドのイメージに合わせて自動で作成したい方は、HubSpotとShakrが提供するインスタグラムストーリーズ無料作成ツール「StoriesAds」をチェックしてください。こちらのリンクからアクセスしていただけます。)

インスタグラムの場合は、次のような形式の中から選択します。

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1件の画像または動画

Instagram_Ads.png

画像提供:Marketing Land

 

カルーセル

画像や動画を最大10点まで追加して、順番に表示できます。追加料金は不要です。

Instagram_Carousel.png

画像提供:インスタグラム

HubSpotでは、キャンペーンの目的ごとにパフォーマンスが最も高くなるのはどの形式か、実際にテストしてみました。その結果はこちらのeBook(英語)でご覧いただけます。広告の形式を選択したら、画像や動画を指定してアップロードします。

コレクション

メイン画像の下に、自社インスタグラムアカウントから手動または自動で選んだ画像を複数並べて表示させることができます。メイン画像でオーディエンスを惹きつけ、下の画像をタップすると自社製品のラインナップを見られる仕様になっています。

 

画像や動画のアップロード

Facebook広告では、広告の形式によらず、画像内のテキストを20%以下に抑えるよう推奨されています。以前はテキストが20%を超えているとそもそも広告の掲載が承認されませんでしたが、最近は状況が変わり、注意が表示される程度になっています。詳しいルールやガイドラインについてはこちらの記事をご覧ください。

インスタグラム広告に使用する画像には、次のような要件があります。

ファイル形式

  • .jpeg
  • .png

メインテキスト

  • 推奨 - 125文字
  • 最大 - 2,200文字

正方形の動画広告の場合

  • 推奨サイズ - 1,080×1,080ピクセル
  • 最小解像度 - 600×600ピクセル
  • アスペクト比 - 1:1

横長の画像広告および動画広告の場合

  • 推奨サイズ - 1,200×628ピクセル
  • 最小解像度 - 600×600ピクセル
  • アスペクト比 - 1:1

7)ページとリンクを設定

Facebookページとインスタグラムアカウントの連携

広告を掲載するアカウントのFacebookページを選択します。広告をFacebookに掲載する予定がなくても指定が必要です(ここまでの手順を広告マネージャで進めていれば、Facebookアカウントには既にログインしています)。

また、広告の掲載先はあくまでインスタグラムなので、Facebook広告アカウントとインスタグラムアカウントを連携させましょう。連携するには、[Instagramアカウントを追加]をクリックします(インスタグラムのユーザー名とパスワードが必要です)。

なお、自社のインスタグラムアカウントがなくても、広告をインスタグラムに掲載することはできます。その場合、広告がFacebookページから掲載され、自社のFacebookページの名前とプロフィール画像がインスタグラム広告で表示されます。

 

ウェブサイトのURLの追加

次は、トラフィックを増やしたいウェブサイトのURLを入力する重要なステップです。マーケティングオートメーション(MA)用ソフトウェアを使用している場合は、UTMパラメーターを追加した一意のトラッキングURLを作成し、広告で発生したトラフィックやコンバージョンを追跡できるようにしてください。

(HubSpotをご利用の方は、トラッキングURLの作成手順をご確認ください)

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見出しの追加

見出しは通常、インスタグラム広告では表示されませんが、念のため設定しておいた方が安心です。広告のリンク先の内容を簡潔にまとめて入力しましょう。

 

メインテキストの作成

最大2,200文字まで作成できますが、書きすぎは禁物です。Facebookでは、メインテキストを125文字以内にするよう推奨されており、これを超えた部分は折りたたんだ状態で表示されます。

 

CTAの選択

CTA(Call-To-Action)ボタンは、広告のリンク先のページに応じて、複数の候補から選択できます。ボタンなしにするか、次のようなボタンの中から選択します。

  • 詳しくはこちら
  • 申し込む
  • 予約する
  • お問い合わせ
  • ダウンロード
  • 予約リクエスト
  • 登録する
  • 他の動画を見る

今回は、サイトのトラフィックを増やしたいので、[詳しくはこちら]を選択します。

画像のアップロードとテキストの設定が完了したら、広告が正しく表示されるかプレビューで確認します。

なお、あくまで任意ですが、この段階でさらに高度なオプションの設定も可能です。たとえば、タグの追加、ディスプレイリンクの変更、URLパラメーターの入力、スポンサーやピクセルトラッキングの設定ができます。

 

8)広告を掲載

設定がすべて完了したら、いよいよ広告を掲載します。画面下部にある大きな緑色の[実行する]ボタンをクリックすれば、広告の掲載がスタートします。

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他の広告と同じように何人ものユーザーの目に触れる可能性がある以上、必ずひととおりチェックするようにします。広告の配信を開始する前に他の人にも確認してもらう場合、少し先のスケジュールを設定したうえで掲載を行うことが可能です。

これまでの手順で作業した内容が無駄にならないように、まずはスケジュールを設定して掲載しておき、後からスケジュールを変更することをお勧めします。

9)掲載結果をレポートで確認

インスタグラム広告の掲載が始まったら、状況を常にチェックすることが重要です。広告の設定のほとんどは後から調整可能なので、修正したい部分が見つかった場合や、画像が思ったように表示されない場合は、適宜修正しましょう。

広告の掲載結果は、次の2つのツールで確認できます。

  1. Facebook広告マネージャ
  2. 普段お使いのマーケティングソフトウェア

 

Facebook広告マネージャの場合

すべてのキャンペーンの結果を一度に確認できる多機能のダッシュボードが搭載されており、設定をカスタマイズしなくても、広告のリーチや入札単価、消費した金額のデータを見ることができます。

画面右上に表示されている[列:パフォーマンス]というボタンをクリックして、[列をカスタマイズ]を選択すると、レポートに表示するデータを絞り込むための画面が表示されます。表示できるデータには、CPC(クリック単価)やCTR(クリックスルー率)のような一般的なものから、eコマースサイトの「カートへの追加」のような細かいものまで、さまざまな種類があります。

表示可能な測定指標には、次のような種類があります。

  • パフォーマンス(リーチ、結果、フリークエンシーなど)
  • エンゲージメント(投稿のリアクション、コメント、シェアなど)
  • 設定(開始日時、終了日時、広告セット名、広告ID、広告の目的など)

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お使いのマーケティングソフトウェアの場合

追跡する測定指標が多すぎると、キャンペーンの成果の全体像を見失いがちです。キャンペーンの成果を正しく把握するには、広告に設定したUTMコードを使ってファネル全体に対する広告の効果を測定できるよう、マーケティングソフトウェアを活用しましょう。

マーケティングソフトウェアでトラッキングコードを管理すれば、インスタグラムの広告キャンペーンで実際に獲得したリード(あるいは顧客)の人数を確認し、この数字を踏まえて今後のキャンペーンの方針を決めることができます。

HubSpotをご利用の方は、インスタグラムの広告キャンペーンに使用する一意のトラッキングコードを、こちらのページの手順で作成できます。URLを入力し、キャンペーンを指定して、ソースレポートでURLと結び付けるソースを選択するだけです。

広告の掲載をスタートして、ウェブサイトでトラフィックやコンバージョンが発生するようになると、獲得したサイト訪問者やコンタクト、顧客の人数を簡単に追跡できるようになります。

HubSpotではこの他にもマーケティングやセールスに役立つ資料を無料で公開していますので、ぜひこちらからご覧ください。

 

Facebook広告完全ガイド 2020年版

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元記事発行日: 2019年10月01日、最終更新日: 2020年7月02日

トピック::

インスタグラムマーケティング