SEO(検索エンジン最適化)に取り組み始めると、「キーワード出現率」という概念を知ることになります。SEOコンテンツをブラッシュアップするうえで重要な要素の1つですが、記事内にどれだけキーワードを盛り込めばいいのか、いくつを超えると多過ぎるのかなど、何を基準に判断したらよいのかわかりにくい部分でもあります。さらに言えば、Google などの検索エンジンにキーワードが詰め込み過ぎだと評価されてしまうとどのような影響が生じるのか、知っておくべきことは山ほどあります。

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この記事では、キーワード出現率の基本を解説し、その重要性を掘り下げるとともに、キーワード戦略を意図した通りに機能させるための計算式や使いやすいツールをご紹介します。

徹底解説!効果的なSEOキーワードの選定方法

キーワード出現率を重視すべき理由

キーワードはSEO戦略に欠かせない要素です。

自社のウェブサイトをひときわ目立たせ、検索エンジン結果ページ(SERP)の上位に近づくには、有意義なコンテンツ作りやウェブサイトデザインの最適化に加え、適切なキーワードの選定も重要になります。

そのため、キーワードに焦点を当てたSEOのアドバイスが大半を占めるのは当然の流れと言えるでしょう。キーワード調査を行えば、自社の市場内で効果的なキーワードを特定し、検索ランクを向上させ、結果としてユーザーエンゲージメントの強化と売上高の増加にもつなげることができます。

なぜなら、キーワードは検索流入を増大させるからです。通常、検索ユーザーは商品やサービスを探しているとき、その検索意図を反映した一般的なキーワードを入力することで、検索エンジンから関連性の高い結果が提示されることを期待します。

Google などの検索エンジンで、検索ユーザーの地域や、ページオーソリティー(ウェブページへの訪問者数や、評価の高いウェブサイトからのdofollowリンクの設置数などによって判定される、ページの権威性を示す指標)などが考慮されるようになった今も、キーワードは依然としてウェブサイトの成功を左右する重要な要素です。

しかし、当然ですが、ただやみくもにキーワードを盛り込むだけでは、成果を生むことはできません。

文脈を無視してキーワードを詰め込む手法は「キーワードスタッフィング」と呼ばれます。ペナルティーとして検索順位が低下する、または検索結果から完全に除外されてしまうリスクをはらんだ、ブラックハットSEO(検索順位上昇の不正な手法)の一種です。

検索エンジンの黎明期には、キーワードを無理やり詰め込み、ウェブサイト内で同じようにキーワードが詰め込まれたページへのリンクを設定した低品質なコンテンツを作成した業者が存在していました。当然、訪問者が不満を募らせる結果となり、検索エンジンプロバイダーは効果的な対策に乗り出しました。

現在では、キーワードスタッフィングを採用しているウェブサイトにペナルティーが科されるため、順位上昇の効果は見込めなくなっています。
 

キーワード出現率の計算方法は?

キーワード出現率はどのように算出するのでしょうか。計算式はごくシンプルで、1件のウェブページにおけるキーワードの使用回数を、ページ内の総単語数で割るだけです。

例えば、合計1,000の単語数を含むページに、対象のキーワードが10回出てくるとしましょう。この場合の計算式は以下のようになります。

10 ÷ 1000 = 0.001

これに100を掛けてパーセンテージを算出します。この場合は1%です。

キーワードの使用頻度はもう1つ、「TF-IDF」という公式でも計算できます。TF-IDFとは「Term Frequency-Inverse Document Frequency(用語頻度逆文書頻度)」の頭文字をつなげた略称です。特定のページでのキーワードの使用頻度(TF)と、同ウェブサイト内の複数のページで同キーワードが使用されている頻度(IDF)を比較します。この方法では、あるキーワードと特定のページとの関連性の度合いを判断しやすくなります。

TFの分かりやすさに比べて、IDFは少々厄介です。IDFを計算すると、複数文書における対象キーワードの希少性、つまり他のいくつものページ内でそのキーワードがどれだけ使われていないのかが突き止められます。IDFは0~1の値で表され、0に近いほどウェブサイト内の他の複数ページでそのキーワードが出現する頻度が高いことを意味します。1に近ければ、特定のページのみに高頻度で使われているということです。

単語の使用頻度が高いほど数値が小さくなるため、「逆文書頻度」と呼ばれます。

この計算式を実際に使ってみると、どのような結果が出るでしょうか。「これ」や「しかし」などのあまりにも一般的な単語では、TD-IDFスコアがほぼ0になるはずです。具体的なキーワードなら、ぐっと1に近づきます。現在採用しているキーワードで1に近い数値が出ない場合は、キーワード戦略の見直しが必要かもしれません。
 

理想的なキーワード出現率とは?

どんなコンテンツにも当てはまる「キーワードを詰め込むことを目的にしない」というアドバイスを除いて、キーワード出現率に絶対的なルールは存在しません。ただ、ある程度の傾向は見えています。

キーワード使用回数が多少増減しても、コンテンツのパフォーマンスはそれほど変わらないかもしれませんが、Google やその他の検索エンジンはキーワード出現率0.5%のコンテンツに最もよく反応すると考えられています。

また、関連キーワード、共起語のメリットにも留意しておきましょう。メインキーワードに近いが、完全一致ではない言葉やフレーズも意識するべきということです。例えば、屋外用照明を扱っているウェブサイトにとっては「屋外 照明」が最も価値の高いSERPキーワードと考えられますが、このキーワードだけを多数詰め込んだとしても、全体的なSEOは改善されず、むしろ低下してしまいます。

そうではなく、メインキーワードに意味が似ている関連キーワード、もしくはメインキーワードとセットで使われやすいキーワード(共起語)を抽出してみましょう。屋外用照明の例で考えるなら、「庭 照明」、「アウトドア 照明」、「デッキライト」、「景観 照明」など、検索ユーザーの多様な検索傾向に対応できるようキーワードを散りばめるのです。

検索意図に応えられるような関連キーワードや共起語をどう抽出すればいいか判断できない場合は、Google のSERP下部に表示される「他のキーワード」セクションが参考になります。Google はユーザーの検索意図を理解するために膨大な時間と労力を投じています。その成果が「他のキーワード」セクションに生かされ、検索キーワードと特に関連性の高いキーワードが表示されています。
 

キーワード出現率を計算できるツール4選

キーワード出現率は、ウェブサイトの全ページの総単語数とキーワードの使用回数を計算すれば自力でも割り出せますが、ウェブサイトが拡大しページ数が増えると、負荷が大きくなってしまいます。

そこで便利なのがキーワード出現率ツールです。おすすめのツールをいくつかご紹介します。
 

1. ファンキーレイティング(提供:FunMaker)

FunMaker ファンキーレイティング

ファンキーレイティング(FunkeyRating)とは、指定したWebページや文章におけるキーワードの出現率をチェックできるSEO対策のための無料ツールです。ブラウザー上でURLまたはテキストを入力するだけで、簡単に使用できます。
 

おすすめポイント

公開されたページはもちろん、公開前の文章もチェックできます。指定したキーワードの出現率調整のヒントも提供されるので非常に便利です。ターゲットのキーワードを指定した場合は、「調整数」という項目に追加(または削除)すべき数が表示されます。
 

2. FC2キーワード出現率チェッカー(提供:FC2)

FC2キーワード出現率チェッカー

こちらもブラウザーベースの無料ツールです。キーワード抽出条件を指定した上でウェブサイトのURLを入力するだけで、簡単にキーワード出現率をチェックできます。
 

おすすめポイント

HTMLタグ抽出の有無や表示する件数だけでなく、抽出する品詞も指定できるため、詳しい分析が可能です。
 

3. Keyword Density Analyzer(提供:SEOBook)

SEOBook Keyword Density Analyzer

上記のツールと同様、SEOBookのキーワード出現率分析ツールも無料ですが、使用するにはアカウントが必要です。基本的なキーワード出現率のレポートに加えて、対象キーワードのGoogle 検索を実行し、SERP上位5件のウェブページからデータを取得して分析できます。
 

おすすめポイント

このツールでは、メタ情報を検索に含めたり、ストップワード(「does」「a」「the」など、あまりに一般的であるため処理対象に含めない単語)を除外したりできます。また、最小語数も設定できるため、一定の語数以上の単語だけに対象を絞ることができます。
 

4. On-Page SEO Checker(提供:Semrush)

Semrush On-Page SEO Checker

Semrushの機能性に富んだオンページSEOチェッカーでは、「keyword phrase usage(キーワードフレーズ使用頻度)」というタブに、キーワード出現率関連のデータが表示されます。キーワード出現率に加え、SEOの自動チェックとレポート作成、タイトルやメタデータの評価、バックリンク プロスペクティング ツール、そしてウェブサイトの詳細なクロール、スキャン、レポート機能も備わっています。また、競合サイトのキーワード出現率と比較することもできます。月額119.95ドル~の利用料がかかります。
 

おすすめポイント

Semrushのツールはキーワード出現率チェッカーとしての機能にとどまらず、競合サイトとの比較を含むさまざまなオンページSEOに役立つ、高度なSEOツールです。特定のキーワードについて競合サイトで使われている頻度を調べ、その情報を参考に業界の標準的なキーワード出現率に最適化することで、ウェブサイトパフォーマンスの向上を図れます。
 

検索ユーザーに寄り添ったキーワード戦略を

SERPの表示順位を上昇させ、ウェブサイトの効果を高めたいなら、まずは確かなキーワード戦略から始めましょう。

そのためには、キーワードを詰め込むのではなく、適正な頻度で使うことが肝心です。特定のページとウェブサイト全体の両方でキーワード出現率を調べ、定期的な評価を継続することで、SEOの効果が大幅に向上し、キーワードの使い過ぎによる表示順位の落ち込みを回避できます。

キーワード戦略を設計する際は、まずは自社がターゲットとする検索ユーザーがどのような課題を抱えていて、何を求めているのかを理解しましょう。自社本位な姿勢ではなく、検索ユーザーへの価値提供を優先することが、成功を左右する重要な要素となります。

HubSpotではこの他にもマーケティングやセールスに役立つ資料を無料で公開していますので、ぜひこちらからご覧ください。

 

徹底解説!効果的なSEOキーワードの選定方法

編集メモ:この記事は、2020年12月に投稿した内容を包括性の観点から加筆・訂正したものです。

 徹底解説!効果的なSEOキーワードの選定方法

元記事発行日: 2022年11月30日、最終更新日: 2023年1月20日

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