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2017年08月31日

SNS界の最近の話題、Instagramが制したSnapchatとの仁義なき模倣合戦...など

執筆者: | @

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この世で必ず付いて回るものといえば、死と税金、そしてFacebookです。

自動消滅メッセージの機能を巡って、Facebook傘下のInstagramとSnapchatとの攻防がますます激化しました(その勝敗はもはや明らかですよね)。その動向はマーケティングにも無縁ではありません。

InstagramとSnapchatは、ユーザー数やエンゲージメントで優位に立とうと、互いに真似をしながら機能強化を続けています。ユーザー数はSnapchatよりもInstagramストーリーの方がずっと多いのですが、Snapchatには、ミレニアル世代に浸透しているという強みがあります。実際、Snapchatユーザーのうちで、Facebookを使っていない人は35%、Instagramを使っていない人は46%だそうです。

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今回の記事では、こうしたSnapchatとInstagramの攻防をはじめ、SNS界の最近の話題について、主な新機能や変更点、そしてそれらがマーケターにもたらす影響について取り上げていきます。

SNS界の最近のニュース13選

Snapchatに関するニュース

1)Snapchatが新機能をリリース

Snapchatは、競争が激化する中で刷新を図るべく、数々の新機能をリリースしています。最近加わった主な新機能は次のとおりです。

World Lensesが広告に対応:Snapchatはこの4月、World Lensesという新機能をリリースしました。撮影した画像や映像を拡張現実(AR)の要素で装飾できる機能です。そして今回、ユーザーが装飾に使うAR要素を、企業が広告として提供できるようになりました。Adweekによると、まずはWarner Brothers、Dunkin' Donuts、Netflixといった企業が参加するとのことです。

Magic Eraser:画像の中の物体をボタン1つで消すことができる新機能です。下の例は私が試したもので、一方はMagic Eraserを使っています。完璧な機能ではありませんが、その場で素早く編集する用途としては十分役に立ちます。

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Custom Stories:特定のグループの友達だけが閲覧できるストーリーを作成できる機能です。また、ジオフェンスを設定すると、特定の場所にいる人だけが見られるようにもできます。この下にあるのは、この機能を紹介するSnapchatのプロモーション動画です。

現在Snapchatは、大手SNSアプリとの激しい競争の中、ユーザーを今後も引きつけておくために、あらゆる手を尽くして最先端のイノベーションを投入しています。

2)SnapchatがInstagramに似た機能をリリース

Snapchatは一方的に真似されてばかりいるわけではありません。Snapchat自身、InstagramやInstagramストーリーに「インスパイア」された機能をリリースしました。

動画のループ再生:InstagramのBoomerangに似た機能で、無限にループ再生する動画を作成できます。最大10秒の閲覧後にリプレイの操作をしてもらう必要がありません。送信側は動画を編集する際にループ再生のオプションを指定する必要があります。また、これを有効にした場合、動画をリプレイしたという通知は送られてきません。

セルフサービス型の広告マネージャー:この機能自体は必ずしもInstagramにインスパイアされたものではありませんが、セルフサービス型の広告マネージャーをリリースしたというのは、大企業以外に対してもユーザー基盤を拡大していきたいとSnapchatが考えていることのあかしです。広告マネージャーを使えば、たとえばCoca-ColaやWalmartのような膨大な予算を持つ大企業でなくても、セールスチームを介することなく、Snapchatで広告を出すことができます。

3)Snap Inc.が上場企業として初の決算を発表

Snapchatの運営元企業であるSnap Inc.は、3月にIPO(新規株式公開)を果たし、上場企業として初の決算発表を5月に行いました。ここでは、The Motley Foolの情報を基に、主な数字をご紹介します。

IPOの調達額は34億ドル:ソーシャルメディア企業のIPOの調達額としては、2013年11月のTwitter以来の最大額です。

デイリー アクティブ ユーザー(DAU)の伸びが鈍化:2017年第1四半期のDAUは、前年同期比で36%増でしたが、前期比での増加数は800万にとどまり、アナリストが予測した900万~1000万に達しませんでした。ユーザーの伸びは北米と欧州に集中していることから、競合他社を追随するペースで成長していく道のりは険しそうです。

研究開発(R&D)に大きく投資し、エンジニアの数が260%増加:先ほど述べた競争の激化を裏打ちする数字です。InstagramとFacebookから受けるプレッシャーが強まっているSnapchatは、イノベーションや新機軸をいち早く打ち出すことを目指しています。

売上が減り損失が増加:黒字化はますます遠のきました。R&Dへの投資が非常に多く、広告事業もまだ初期段階であることから、黒字化は当面はないとアナリストらは予測しています。

要するに、Snap Inc.の成長のペースは予想より遅いということです。競争の激化を受けて、猛烈な勢いでエンジニアを採用してイノベーションを図り、差別化につながる新機能のリリースに取り組んでいるものの、ユーザー基盤の拡大を続けるためには、世界展開が必要です。

Instagramに関するニュース

4)Instagramも新機能をリリース

Facebook傘下のInstagramは、自動消滅メッセージの流行を受けて投入したSnapchat風のInstagramストーリーのほかにも、新機能をいろいろと追加しています。

アーカイブ:Instagramに投稿した写真や動画を、何らかの理由で他の人から見えないようにしたいときに、完全に削除しなくても済む機能です。アーカイブした写真や動画は、投稿した本人は引き続き見ることができ、後で気が変わったら再び公開することもできます。

5)Snapchat風の機能をさらに追加

Instagramは、最大のライバルであるSnapchatを模倣した機能を次々と取り入れています。Snapchatで人気を集めていた次のような機能が、Instagramストーリーでも使えるようになりました。

フェイスフィルター:Snapchatに「インスピレーション」を受けた機能(というかパクリ)として、特に顕著なものかもしれません。Snapchatのレンズと同じで、前面カメラで撮影した自撮り画像に、ARのフィルターやマスクを適用して、面白い画像を作成できるという機能です。

instagram-face-filters.png出典:Instagram

ロケーションストーリーとハッシュタグストーリー:Snapchatが今年リリースしたストーリー検索にならった機能です。場所やハッシュタグに基づいて、他のユーザーが投稿したストーリーをまとめて参照できます。投稿に付随する位置情報やハッシュタグに基づいて検索できるのは、Snapchatの検索にはない特徴です。

instagram-hashtag-stories.png出典:Instagram

この2つの新機能がInstagramに加わった結果、InstagramにはないSnapchatならではの差別化要因は、現時点ではあまり残っていません。したがって、そこから先はユーザーの好み次第という話になるかもしれません。

Instagramは、Snapchatより前から広告を扱ってきました。また、Instagramストーリーでは、認証を受けた企業は投稿にリンクを追加できます。こうしたことから、企業やパブリッシャーがInstagramを選ぶ動きは、今後も続くかもしれません(親会社であるFacebookもこの機能を搭載しました)。

Facebookに関するニュース

6)Facebookがニュースフィードのアルゴリズムをアップデート

Facebookはこの5月、ニュースフィードの表示アルゴリズムにさらなる変更を加えました。主な変更点は次のとおりです。

クリックベイトが絡んだ投稿の表示優先度を降格:個別の投稿に含まれるクリックベイト(釣りタイトルや煽りタイトル)と、該当するページやドメインでクリックベイトを使う傾向が見られるかどうかに基づいて、ニュースフィードで投稿の表示優先度が下がるようにアルゴリズムが修正されました。投稿に含まれるリンクのタイトルに大幅な誇張が見られる場合も降格の対象となります。ニュースサイトとしての立場にふさわしい対応の強化を目指していることをうかがわせる動きです。

中身の乏しいサイトや広告だらけのサイトへのリンクは表示優先度を降格:意味のあるコンテンツがほとんどないサイトや、悪質で煩わしい広告だらけのサイトにリンクしている投稿は、ニュースフィードで表示優先度が下がるようになりました。こうしたサイトは、Facebookでのプロモーション向きではなさそうです。

要するに、Facebookでプロモーションの投稿を行うときには、クリックベイトや、質の低いサイトへのリンクを含めないようにしましょう、ということです。ニュースフィードにきちんと表示してもらえなかったり、最大限のリーチを獲得できなかったりする恐れがあります。

7)Facebook/Messenger/Instagramの通知を統合する実験が進行中

Facebookは、ユーザーがアプリから離れなくても済むよう、MessengerとInstagramに関する通知をFacebookアプリの通知に統合する実験をしています。CNETの記事によると、この機能をごく小規模にテストしているとFacebookは話しているそうです。この機能がリリースされると、次のような画面になるようです。

facebook-instagram-messenger-notification-integration.png出典:CNET

8)Facebookライブで友達の招待が可能に

Facebookの中でも、Facebookライブは、ユーザーを引きつける力が強いコンテンツフォーマットです。そんなFacebookライブに新機能が加わりました。同じライブ動画の中に別の友達を招いて、同時に出演してもらえるという機能です。

いわば、GoogleハングアウトやFaceTimeの映像をニュースフィード上に表示するかのようなイメージです。この機能を使うと、たとえばインタビューが簡単になりますし、友達と楽しくつるむ手段としても使えます。

9)Facebookで米大リーグの試合をライブ配信

Facebookは、今シーズンの米大リーグ(MLB)の試合をライブ配信することでMLBと合意しました。週1試合ほどのペースで、計20試合を無料で生中継します。これは、ライブ配信の一大勢力であるTwitterを明らかに追随する動きです。

Twitterは、アメフト、アイスホッケー、野球、バスケットボールといったプロスポーツの試合を中継してきたほか、ニュースの生映像もあり、大勢の視聴者を獲得しています。

大リーグの無料中継を見る人がTwitterからFacebookになびくのかどうか、今シーズンの展開に要注目です。

10)Facebookライブの監視に3000人を雇用

Facebookは、Facebookライブで暴力犯罪が中継される事例への監視が足りないとする非難の声に応えて、ライブ動画コンテンツの監視に専任であたる担当者3000人の採用を始めると発表しました。共同創業者でCEOのMark Zuckerberg氏がFacebookに投稿した内容によると、この担当者たちは、助けを必要としている人への支援や、有害なコンテンツの削除にあたるそうです。

こうした監視がどの程度の効果を生むかは定かではありませんし、犯罪の発生自体をFacebookが防ぐことはできません。しかしZuckerberg氏によると、ライブ動画の中でほのめかされた自殺にすぐに対処して未然に防いだ事例が既にあるそうです。我々としても、今後の動向に注意しつつも、Facebookで暴力行為の投稿が減ることに期待したいものです。

Twitterに関するニュース

11)#NuggsforCarterがリツイート数の新記録を達成

事の発端は、Carter Wilkersonさんという人の何気ない質問でした。Wendy'sの公式Twitterアカウントに向かって、リツイート回数がいくつに達したら、チキンナゲットを1年間無料にしてくれるかと尋ねたのです。

Wendy'sから返ってきたのは1800万という数字でした。それを見てWilkersonさんは、そのリツイート数を達成するための作戦を始めました。現段階でリツイート数はまだ1800万に達していないものの、Wilkersonさんのツイートは、ある記録を5月に塗り替えました。アカデミー賞受賞式の最中に司会のEllen Degeneres氏が投稿して話題を呼んだ自撮り画像のリツイート数を超えたのです。

12)共同創業者のBiz Stone氏がTwitterに復帰

Twitterの共同創業者Biz Stone氏は、2017年初めに画像検索エンジン「Jelly」をPinterestに売却した後、Twitterに復帰することをMediumへの投稿で明らかにしました。企業文化、チームの士気、人材といった面を担当するそうです。

Twitterは近年、幹部が頻繁に代わったうえ、フェイクニュースの蔓延や拡散に関して厳しい目が向けられています。それだけに、士気の向上は同社にとって絶好のタイミングです。

13)RihannaさんとLupita Nyong'oさんの共演映画、1つのツイートが制作のきっかけに

音楽や映画の好みにもよりますが、これは何よりの大ニュースかもしれません。ハリウッドで初めて、1つのツイートがきっかけで映画が制作されることになりそうです。

話の発端は、女優Lupita Nyong'oさんと歌手Rihannaさんが並んで座っているパリファッションウィークのランウェイの写真でした。あるTwitterユーザーがこの写真を投稿し、「裕福な白人男性を騙す詐欺師と、その計画を支えるコンピューター通の親友に見える」とツイートしたのです。これをきっかけに話がどんどん膨らんでいき、Ava Duvernay氏を監督として、詐欺師の映画が本当に作られることになりました。

大ヒット間違いなしのこの作品はいつ公開になるのか、まだ発表はありませんが、映画化の権利はNetflixが獲得しました。2017年最大の作品になるかもしれません。

SNSに関して見落としているニュースがありましたら、ぜひコメント欄でご指摘ください。

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編集メモ:この記事は、2017年5月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。Sophia Bernazzaniによる元の記事はこちらからご覧いただけます。

トピック: SNS

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