CMSを活用してサイト運営をしている企業のなかには、
「サイトからの問い合わせが増加してきて、効果的なフォローができていない」
「Webサイトから獲得した見込み顧客への対応を効率化したいが、CMSにCRMは連携できるの?」
といった悩みや疑問を抱き、CRMの活用や連携について検討される方も少なくありません。


初めてのCRM導入ポイント解説
顧客管理の課題を解決したいBtoB事業者様向けCRM導入のポイント※こちらの資料内容はHubSpotが2023年1月19日に開催したウェビナーの動画とeBookです。
- ウェビナー動画と資料
- CRMを利用する意義
- ExcelからCRMへの顧客情報の移行
- CRMの導入時に考慮すべきポイント
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全てのフィールドが必須です。

それぞれ異なる役割を担うCMSとCRMは、システムの連携が可能です。連携によってそれぞれの機能を最大限に活用でき、より高い効果を引き出せるようになります。
CMSとCRMを組み合わせることで、CRMの顧客情報から導き出した顧客のニーズを、Webサイトの構築やコンテンツ内容に反映させられます。その結果、より顧客満足度の高いサイトへと効率的に改善できるでしょう。
さらに、Webサイトでの集客データが自動的にCRMに集約されるため、顧客フォローにかかる手間も軽減できます。
ただし、CMSとCRMそれぞれのツールの組み合わせや連携方法によっては、連携するのに専門的なカスタマイズが必要となり、外注するコストや複雑な作業工程が発生する可能性もあります。連携範囲やできることも、ケースによってさまざまです。
スムーズで費用対効果の高い連携をするには、連携しやすいツールや手段などを理解したうえで、自社に最適なCMSとCRMの組み合わせを検討しなければなりません。
そこで本記事では、以下の内容について具体例をまじえて詳しく解説します。
【この記事でわかること】
- CMSとCRMの連携によって得られる効果
- CMSとCRMの連携における成功事例
- CMSと連携しやすいCRMの特徴
最後までお読みいただくことで、自社のCMSとの連携に適したCRMや連携方法が理解でき、データやシステムを活用した集客や顧客育成の仕組みづくりを推進できます。
Webサイトを使ったマーケティングで成果を上げたい方は、ぜひ参考にしてください。
1. CMSとCRMを連携すると相乗効果を上げられる
CMSとCRMは連携が可能で、連携によってWebサイト運用で得られる成果を大きく向上させられます。
CMSとCRMは異なる役割をもち、Webサイトのマーケティングにおいてお互いに補完しあう関係にあります。
CMSはWebサイトを効率的に構築・運用するためのツールであり、知識がない人でもデザインが整ったサイトの作成やスピーディーな更新ができるようになります。
一方で、Webサイトを活用して
- サイト訪問者の行動や分析し、ニーズに合ったコンテンツを提供する
- サイトから得られた見込み顧客を、適切なタイミングと方法でフォローする
といったアクションやアプローチを行うには、CMSの機能だけでは不十分といえるでしょう。
そこで力を発揮するのがCRMです。
CRMに備わった以下のような機能を活用することで、Webサイトの集客増加や獲得したリードの育成などにつなげていけます。
- 顧客の属性や行動履歴の集約・分析機能
- 顧客情報の条件に合わせた抽出やセグメンテーション機能
- メール配信機能
このように、Webサイトを活用したマーケティングで成果を生み出したいのであれば、CMSだけを活用するのでなくCRMと組み合わせることが有効なのです。
2. CMSとCRMの連携による3つの効果
異なる役割を果たすCMSとCRMを連携させると、Webサイト運用にさまざまな効果をもたらします。
具体的な効果としては以下の3つが挙げられます。
【CMSとCRMの連携による3つの効果】
- Webサイト運用にかわわる業務を効率化できる
- 顧客が満足するWebサイトを作り購買意欲を向上させる
- 顧客のニーズに沿ったアプローチを導き出し機会損失を防ぐ
CMSとCRMの連携により、Webサイト上での顧客行動がCRMに集約され、分析・洞察が行えます。
顧客のニーズや課題がデータにもとづき明確に把握できるため、さまざまなアクションや施策の精度を高められます。
具体例をまじえて詳しく見ていきましょう。
2‐1. Webサイト運用にかわわる業務を効率化できる
効果的なWebサイトをより効率的に運用するためには、CMSとCRMの連携が欠かせません。
Webサイト上での顧客の行動をCRMによって分析できるため、顧客ニーズを反映したサイト改善がスムーズに行えます。Webサイトで集客した顧客データは自動的にCRMへと集約され、見込み顧客のリストを別ファイルに作成したり、データを移し替えたりする手間もかかりません。
Webサイト運用効率化の例
・閲覧ページや滞在時間、サイトへの流入経路などをCRMで集約・分析し、サイトの最適化を図る
【HubSpotの例:流入元トラフィック分析】
出典:HubSpotのダッシュボードを参考例として紹介
・WebサイトにCRMで作成した問い合わせフォームを設置し、顧客情報をCRMに自動収集する
【HubSpotとWordPress連携の例:ドラッグ&ドロップで操作できるフォーム作成ツール】
出典:HubSpotアプリマーケットプレイス「HubSpot for WordPress」動画より
・ポップアップフォーム、ウェブチャット、チャットボットなどをWebサイトに設置、データを集約
【HubSpotとWordPress連携の例:チャットと会話した内容の取り込みが可能】
出典:HubSpotのダッシュボードを参考例として紹介
CMSとCRMの連携は、より効率的でスピーディーなサイト運用や改善につながり、業務負担を軽減する効果をもたらします。
2‐2. 顧客が満足するWebサイトを作り購買意欲を向上させる
CMSとCRMの連携は、サイト訪問者の満足度を高め、自社や商品に対するイメージアップや購買意欲の促進に効果的です。
Webサイト上での顧客行動をCRMで集約・分析できるようになると、以下のような取り組みにも活用できます。
- 顧客のニーズを踏まえて、顧客にとって有益なコンテンツを制作する
- 顧客の属性や行動履歴にもとづいて、適切な情報をサイト上で出し分ける
取り組みの具体例としては以下のような例が挙げられます。
購買意欲を促進する取り組みの例
- よく読まれているブログ記事から顧客の悩みを分析し、悩み解消につながるテーマで記事を作る
- 顧客それぞれの購入履歴や閲覧履歴にもとづいて、おすすめ商品を表示させる
- サイト訪問者の位置情報を取得し、地域特有のキャンペーン情報を表示させる
【HubSpotの例:コンテンツを顧客に合わせて出し分けできるスマートルール】
※スマートルール機能はContent Hub Professional以上に搭載
出典:HubSpotのダッシュボードを参考例として紹介
顧客ニーズを満たすコンテンツや、パーソナライズ化された情報を提供することで、顧客満足度とともに購買意欲が高められます。その結果、成約やリピートにつながり、Webサイトが売上に大きく貢献する存在として成長していくでしょう。
2-3. 顧客のニーズに沿ったアプローチを導き出し機会損失を防ぐ
CMSとCRMを組み合わせることで、顧客それぞれのニーズや検討段階を見極めやすくなり、購買意欲の高まりを逃すことなくアプローチを仕掛けられます。
Webサイト上での顧客の行動や反応を集約したCRMのデータは、営業活動やマーケティングなどWebサイト以外でのアプローチに活用できます。顧客の行動をリアルタイムで把握できるため、適切なタイミングを図ることも可能です。
顧客に合わせたアプローチの例
・閲覧履歴にもとづいて、おすすめ商品やお役立ち情報を定期的にメール配信する
【HubSpotとWordPress連携の例:コンタクトのアクティビティー全体を把握できるタイムライン】
出典:HubSpotアプリマーケットプレイス「HubSpot for WordPress」動画より
・比較検討段階に入っているホットリードを検知したら、営業部門から直接フォローする
【HubSpotの例:優先すべきリードを見極められるスコアリング機能】
CMSとCRMの連携により、「CMSで顧客満足度の高いWebサイトを構築してリードを獲得し、CRMで集約したデータをもとに効果的なアプローチを展開する」という流れが作れます。
顧客に合ったアプローチ方法やタイミングを導き出せるため、機会損失を減らした効率的なアクションを取りやすくなるでしょう。
3. CMSとCRMを組み合わせて導入した成功事例
つづいて、CMSとCRMを組み合わせて導入した企業の成功事例を2点紹介します。
- Web広告のクリック単価が従来の3分の2に改善|中央日本土地建物株式会社
- 2. マーケティングサイトからの集客に成功|株式会社ハーモ
CMSにCRMを連携させる方法はのちほど詳しく解説しますが、大まかにわけて以下の3つの方法があります。
- CMSのプラグインや拡張機能を使ってCRMを追加する
- CMSと連携実績があるCRMを導入し、ツールに合った方法で連携させる
- CMSとCRMが一体化したツールを導入する
ここで紹介する成功事例は、CMSを備えた多機能CRMツール「HubSpot」を導入し、CMS・CRMの連携によって成果を上げた事例です。実際の現場ではCMSとCRMを組み合わせて、どのように活用されているのかを詳しく見ていきましょう。
3-1. Web広告のクリック単価が従来の3分の2に改善|中央日本土地建物株式会社
都市開発や不動産事業を手掛ける中央日本土地建物株式会社は、スタートアップの経営者やワーカーをターゲットとするシェアオフィス事業を立ち上げました。
自社でノウハウをもたないBtoCに近いマーケティング戦略が必要となり、合理的に推進するためのツールを検討し始めます。
【導入前の課題】
・Webサイトの改善とリード創出・育成の効率化
⇒CMSに加えて、リードの管理やマーケティングの実施から効果測定までをワンストップで行える点に魅力を感じ、HubSpotを導入
【導入後の施策】
・コンテンツマーケティングとしてブログ拡充を優先し、集客を仕組み化
・リードを検討段階でセグメント分けして、タッチポイントごとに施策を設計
・顧客にマッチした情報を適切なタイミング・方法で提供し、さらにPDCAを回してデータドリブンな施策を進める
【結果】
・Web広告のクリック単価が従来の3分の2に下がった
・プログラミングの知識がなくても直感的に使えるCMSのため、体制を整えたあとはスムーズに運用できている
3‐2. マーケティングサイトからの集客に成功|株式会社ハーモ
製造業向け生産機械の老舗メーカーである株式会社ハーモは、コロナ禍をきっかけに営業活動の見直しを迫られました。
新規顧客獲得の主軸であった展示会がオンライン開催となったことから、Webマーケティングの必要性を痛感し、ツールの導入に踏み切ります。
【導入前の課題】
・自社の強みである「提案型営業の勝ちパターン」を踏襲したマーケティングサイトを作りたい
⇒MA・CRM・CMSが一体となり、UIに使いやすさを感じたHubSpotを導入
【導入後の施策】
・見込み顧客になりうるユーザーの、悩みの解決につながるコンテンツを提供
・HubSpotのSEOツールで、トピッククラスターを活用したコンテンツの整理・拡充を行い、サイトの評価を高める
・ドアノック商品を設置し、サンプルの申し込みから新規見込み顧客を獲得
・課題解決に役立つWebセミナーを定期開催し、見込み顧客に対してメールで案内
【結果】
・Webから創出した新規見込み顧客が約3倍に増加
・1年間で3,000万円ほどの売り上げに貢献
4. CMSと組み合わせて活用しやすいCRMの特徴
ここまで、CMSとCRMの連携によってさまざまな効果やメリットを得られることをお伝えしてきましたが、一体どのようなCRMツールを選べばCMSとスムーズに連携できるのでしょうか。
CMSと組み合わせて活用しやすいCRMの特徴を、以下の3点にまとめました。
それぞれを詳しく解説します。
4-1. CMSのプラグイン機能で追加できる
すでにCMSを導入している場合、まずはCMSのプラグインや拡張機能を使って連携できるCRMがないか確認しましょう。
CMSツールのなかには、さまざまな機能を自由に選んで追加できる「プラグイン」や「拡張機能」を備えたものがあります。CRM機能をもつプラグインを提供しているCMSであれば、プログラミングの知識がなくても簡単な設定操作でCMSにCRM機能を追加できます。
たとえば、国内のCMSにおいて圧倒的なシェアを誇るWordPressの場合、以下のようなCRMプラグインが用意されています。
【WordPressのCRMプラグインの一例】
WordPressプラグイン |
特徴・できること |
利用料金 |
---|---|---|
HubSpot |
【特徴】 ・HubSpotのアカウントが必要(無料プランから導入可能) 【できること】 ・CRM/メールマーケティング/フォーム/ポップアップ/分析/ライブチャットなど ・WordPressの管理画面でCRM機能を操作可能 |
無料~ |
Jetpack CRM |
【特徴】 ・実用的な機能を幅広く備え、オプションで機能の拡張が可能 【できること】 ・フォーム作成とリード情報の集約 ・見積書・請求書作成、取引や支払いの管理 |
無料~ |
Flamingo |
【特徴】 【できること】 |
無料 |
また、WordPressのほかにもCRM機能の追加や連携ができるCMSは存在します。
以下に一例をまとめました。
【CRM機能の追加や連携ができるCMSの一例】
CRM機能を追加できるCMS |
CRM機能を追加できるプラグイン・拡張機能の一例 |
---|---|
Wix |
Wix純正のCRMツール HubSpot |
Shopify |
HubSpot Agile CRM CRM PLUS on LINE |
Joomla |
JoomCRM |
CMSのプラグインや拡張機能は、CMSとCRMの連携させる手段のなかでは手軽に取り入れやすい方法です。
CMSとCRMを連携する際は、自社のCMSやこれから導入したいCMSが、どのようなプラグインや拡張機能を持つのかをチェックしてから、ほかの手段を検討しましょう。
4-2. CMSとの連携実績がある
CMSとの連携実績があるCRMは、スムーズに連携できる可能性が高いです。
たとえば、CRMの公式サイトのなかに
- 特定CMSとの連携事例
- 「他社システムと簡単に連携できる」といった特徴
が記載されているCMSであれば、連携しやすいシステム環境やノウハウが揃っていると考えられます。
代表的なCRMのなかから、CMSとの連携について明記されている情報を以下にまとめました。
【HubSpot、Salesforce、Zoho CRM、GENIEE SFA/CRMの連携可能なCMSと連携方法】
CRM |
連携実績のあるCMS |
連携方法 |
---|---|---|
HubSpot |
・WordPress |
WordPressのプラグイン |
・Webflow |
HubSpotの各CMS連携アプリ |
|
Salesforce |
・WordPress |
WordPressのプラグイン |
・Joomla |
JoomlaのSalesforce連携・拡張機能 |
|
・ShareWith |
API連携 |
|
・Experience Cloud、Salesforce CMS(ヘッドレス型CMS)などのCMS機能をもつSalesforce製品 |
要問い合わせ |
|
Zoho CRM |
・Shopify |
ShopifyのZoho連携アプリ |
・Google Sites |
要問い合わせ |
|
GENIEE SFA/CRM |
・要問い合わせ |
API連携 |
※2025年3月時点の情報です
上記に挙げたCRM以外にも、APIを活用するなど各事例に合わせた開発により、CMSとCRMを連携しているケースもあります。
両者を連携させる方法はさまざまで、導入するツールやその組み合わせ、独自のカスタマイズを必要とするかといった部分で連携方法が変わってきます。
プラグインやアプリが用意されているツールであれば、比較的容易に連携が可能です。
APIによる連携や、独自システムとの連携の場合、設定や開発などにはエンジニアの専門知識が必要となるケースが多いでしょう。
一口に「CMSとの連携が可能」といっても、連携方法やかかるコスト、連携によってどのようなことができるのかなどに違いがあります。提供元のベンダーにしっかり確認しておきましょう。
4-3. CMSとCRMが一体化している
CRMのなかには、CMS機能を搭載した幅広い機能を備えたツールもあります。
CMSとCRMが一体化したツールであれば、連携させる手間がかかりません。1つのツールを導入するだけで、Webサイトの効率的な運用と併せて、リードの管理・育成や顧客満足度の高いコンテンツ提供が実現できます。
CMSとCRMが一体化しているツールの一例は以下のとおりです。
ツール名 |
特徴 |
CMS・CRMの主な機能 |
---|---|---|
HubSpot |
顧客管理、営業支援、マーケティング、カスタマーサービスを支援する機能を集約するCRMツール |
・顧客情報やコミュニケーション、行動履歴を一元管理するコンタクト管理 ・トラフィック分析/フォーム作成LP作成/SEO推奨/チャットボット/モバイル最適化 |
LeadGrid |
Webサイトからリードを生み出し、商談につなげるオールインワンCMSツール |
・Word感覚で使えるコンテンツ機能/SEO機能/フォーム管理/資料管理 ・顧客データ、ステータス、アクション履歴などを集約する顧客管理 |
b→dash |
CRMを含めたデータマーケティングに必要な16の機能をオールインワンで搭載しているデータ活用ツール |
・フォーム作成/LP作成/AB分岐表示/施策成果の可視化/AIによるパーソナライズ化されたコンテンツレコメンド ・一人ひとりの顧客属性や行動履歴を管理 |
CMSをすでに導入済みの場合でも、以下のような課題を感じている場合は、CMSの乗り換えを検討するタイミングでもあります。
- 現在使用しているCMSの使い勝手が悪く、サイトの更新や運用に時間がかかる
- 会社の成長や目標の変化に伴い、CMSに対するニーズが変化している
CMSとCRM両方を備えたツールへ移行し、Webサイトのリニューアルを図ることで、サイトからの集客を飛躍的に向上できる可能性も高まります。現在のCMSに不便や機能不足を感じているのであれば、CRMと一体化したCMSへの乗り換えも検討すべきでしょう。
一方で、CMSとCRMが一体化した新たなツールに乗り換えるには、CMSを移行するための作業やコストの発生が避けられません。
移行にかかる工数やコストは、それぞれのツールや提供元のベンダー、導入支援のサービス会社などによって異なります。ツール選定時の判断材料として事前に確認しておきましょう。
ツールや連携方法によってデータの共有範囲やできることが異なる
CMSとCRMの連携においては、組み合わせるツールや連携方法などさまざまなパターンが発生し、それぞれのケースによってデータの共有範囲やできることにも違いが出てきます。
たとえば、共有されるデータの範囲は、選択したツールや連携方法によって以下のような差が出ます。
- Webフォームに入力されたデータのみがCRMに集約される
- ページビューやウェブチャットの会話などサイト上でのすべての行動データがCRMに集約される
別々のツールを連携させるよりも、同じシステムにCMSとCRMが一体化しているツールのほうが、それぞれがもつデータや機能のすべてをシームレスに活用できるケースが多いでしょう。
連携を前提にツールを選定するのであれば、連携によってどのようなことができるのかを事前に確認しておくことが大切です。
5. CMSとCRMの連携効果を最大化するならHubSpotがおすすめ
CMSとCRMをスムーズに連携させて、Webマーケティングの成果を最大化したいなら、HubSpotがおすすめです。
HubSpotにおいてCMSとCRMを併せて活用するには、以下の2つの方法があります。
- アプリやプラグインでCMSと連携
- HubSpotのCRMに一体化しているCMSを活用
CMSとCRMを手軽に組み合わせられるHubSpotの魅力を、それぞれの方法から詳しくご紹介します。
5-1. アプリやプラグインでCMSと連携
HubSpotは、WordPressを始めとしたさまざまなCMSと簡単に連携できるアプリやプラグインを用意しています。
APIや外部のコネクターなどを使って連携する場合、エンジニアによる開発が必要となるため、連携するハードルは高くなります。HubSpotにはアプリやプラグインが用意されているため、複雑な設定作業やステップが発生することなく容易に連携できるでしょう。
HubSpotのアプリマーケットプレイスでは、機能の追加やシステムの連携ができる1,800以上のアプリが提供されており、さまざまなCMSと連携できるアプリも揃っています。(※アプリ数は2025年3月現在の情報です)
HubSpotアプリマーケットプレイスで提供されているCMSアプリの一例
- Webflow
- Sprocket Rocket
- CRM Perks WordPress Plugin
- Wix アプリ
- Shopify
※2025年3月時点での情報
CMSのなかでも、国内で使われているCMSの8割以上を占めるほどダントツのシェアを誇っているのがWordPressです。
HubSpotはWordPressのプラグインによる導入実績が豊富で、HubSpotプラグインを使用したWebサイトは10万件超え、獲得評価の平均は星4.5を誇ります。
WordPressのプラグインによる連携は、専門的な知識がなくても容易に連携できる手軽さがメリットです。
【WordPressのプラグインによるHubSpotとの連携方法】
1. WordPressの管理画面から、左サイドメニューの「プラグイン」⇒HubSpotプラグインを検索⇒「今すぐインストール」をクリック
2. 左サイドメニューに新たに追加された「HubSpot」をクリック⇒HubSpotのアカウントを入力すれば連携完了
3. フォームやチャットなどそれぞれの機能ごとに設定
プラグインを使ってWordPressとHubSpotを連携させたお客様からは、以下のような声をいただいています。
"当社のWebサイトはWordPressで構築しているのですが、HubSpotとWordPressを連携するプラグインを使ったら一瞬で繋がり、とても感動しました。アナリティクスを見にいく手間もなく、Webサイトのパフォーマンスの全体像をざっくり把握できるのは非常に便利です。"
手軽に連携できるHubSpotは、CRMとの連携を望むWordPressユーザーにとって有力な選択肢となるでしょう。
WordPressとの連携には、HubSpotのアカウントが必要となります。しかしながら、HubSpotには無料から利用をスタートできる料金体系があるため、「連携時の使い勝手を試してみたい」という方でも安心です。
5-2. HubSpotのCRMに一体化しているCMSを活用
HubSpotは、基本となるCRM機能をもとに、CMSのほかMA(マーケティング支援)やSFA(営業活動支援)を1つのツールに一元化したプラットフォームです。
CMSとCRMが、同じシステムのなかでシームレスにつながっているため、
- 連携するための複雑な設定
- データの移行
- 画面の切り替え
といった手間がかかりません。
HubSpotのCMS機能を担うContent Hubには、無料プランであってもコンテンツマーケティングを支援する本格的な機能が揃っています。
無料プランで使えるContent Hubの機能の一例
- テーマライブラリー、ドラッグ&ドロップエディターなどを備えた使いやすい作成機能
- プレミアムクラスのクラウドホスティングやカスタムドメイン
- Webサイトのパフォーマンスを把握できる分析機能
- フォームやポップアップ、ウェブチャットの作成・設置
- 訪問者のカスタマージャーニーの段階に合わせた広告キャンペーンの作成と効果測定
2ユーザーまでは、CMSやCRM、MA、SFAなどの機能を備えた基本のカスタマープラットフォームが無料で利用できます。
また、2ユーザーを超える場合でも、HubSpotではリーズナブルな料金プランをご用意しております。
無料プランよりも拡充した機能を搭載する「Starter Customer Platform」は、1シートあたり月額1,980円(税込)での導入が可能です。(※年間一括払いの場合)
Webサイトの構築やマーケティング施策の展開、そしてリードの獲得から育成、成約に至るまでを1つのツールで実践できるのがHubSpotの魅力です。
無料プランの利用期間に上限はありませんので、ぜひHubSpotを活用してCMSとCRMの連携効果を試してみてください。
6. CMSとCRMを組みあわせてWebサイトの効果と効率を高めよう
CMSとCRMは、両者を連携させることで相乗効果を生むツールです。
データをもとにしたWebサイトの分析・洞察により、より効果的なアプローチが展開でき、Webサイトからの売上創出に大きな力を発揮します。
CMSとCRMの連携効果は以下の3点にまとめられます。
- Webサイト運用にかわわる業務効率化
- 顧客満足度の高いWebサイトによる購買意欲の向上
- 顧客ニーズに沿ったアプローチ展開
CMSと連携しやすいCRMを選ぶには、以下の特徴をもつツールに着目しましょう。
- CMSのプラグイン機能で追加できる
- CMSとの連携実績がある
- CMSとCRMが一体化している
CRMにくわえてCMS、MA、SFAなどビジネス全般をサポートする機能を備えたHubSpotは、Webマーケティングの効果を高めたいあなたの会社にピッタリなツールです。
CMSとの連携機能やCRMと一体化したCMSによって、CMSとCRMの連携効果を得られるだけでなく、MAやSFAも併せて活用することで営業活動全般の成果を向上できます。
まずはHubSpotの無料プランを導入して、直感的に使える操作性やわかりやすい視認性を体験してみてください。