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さまざまなWebマーケティング手法のなかでも、継続的に自社サイトへ誘導するSEOは重要な施策です。そのため多くのWebマーケティング担当者は日々SEO対策に追われていますが、成果を上げるための仕組みを理解していないと思うような効果は得られません。

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SEOの成果を上げるためには検索エンジンの仕組みを理解することが大切ですが、Webマーケティング担当者にとって重要なのは「検索エンジンの機械的なメカニズムをSEレベルで理解する」ことではなく、「検索エンジンの仕組みをどのように自社のWebマーケティングに活かしていくか?」ということです。

本記事では、Webマーケティングの担当者が必ず知っておきたい検索エンジンの仕組みや活用方法などの基礎知識、さらにSEMとSEOの違いやリスティング広告など、検索エンジンと関連があるややこしい用語についても分かりやすく解説します。

検索エンジンとは? Webマーケティング担当者が知っておくべき基礎知識

検索エンジンとは? Webマーケティング担当者が知っておくべき基礎知識
 

検索エンジンとは?

検索エンジンとはGoogleやYahoo!などインターネット上に存在する情報を探すシステムのことです。

例えば、ユーザーが検索エンジンを使って「美容室」と検索すると、美容室のWebページやおすすめの美容室を紹介するページなどがたくさん表示されます。

検索結果はランダムに表示されているわけではなく、検索エンジンによって「ユーザーにとって価値がある」と判断されたWebページが上位表示される仕組みになっています。

企業は自社のWebページが上位表示されるように日々Webページの改善を行っています。これが「SEO(検索エンジン最適化)対策」と呼ばれるものです。

「SEOが何なのかいまいちよく分からない」という方はまず本記事で検索エンジンについての理解を深めてください。SEO対策は検索エンジンの仕組みを知るところから始まります。
 

検索エンジンの変化

インターネットには約80億のページがあると言われています。膨大な量のコンテンツからユーザーが求める情報を正確に表示するために、検索エンジンも変化しています。現代の検索エンジンに欠かせないのが「ロボット型」と言われる検索エンジンの仕組みです。

一昔前は、手作業で情報を収集して人力で分類を行う「ディレクトリ型検索エンジン」が主流でした。人力でWebページの情報を収集してカテゴリ分けするため質の良いWebページを集めることができましたが、登録できるWebページ数に限界があるというデメリットがありました。

インターネット上のページ数の増加によって「ディレクトリ型検索エンジン」での対応が難しくなり、それに代わって登場したのが「ロボット型検索エンジン」です。

ロボット型検索エンジンとは、WWW (World Wide Web) 上のWebサイトのページ情報をロボットが自動で収集してデータベース化する仕組みのことです。現在、GoogleやYahoo! JAPAN、Bingなどの主要な検索エンジンはこの「ロボット型検索エンジン」を採用しています。

ロボット型検索エンジンが主流になったことによって企業のWebマーケティング担当者にとって重要な変化が起きました。それは「ロボット型検索エンジンはコンテンツの更新日時を参照しながら中身を解析していく」ためです。

つまり、Webページに更新日時が新しいコンテンツが多ければ多いほどページが評価されるということです。コンテンツの更新日時と質が検索エンジンで上位表示されるための重要な判断基準になるため、コンテンツマーケティングの重要性が増しています。

検索エンジンでWebページが上位表示されるためには、新しくて質の良いコンテンツが欠かせないのです。
 

検索エンジンの種類

検索エンジンの種類

日本で最もよく使われている検索エンジンはGoogleで、圧倒的なシェアを誇ります。次いで利用者数が多いのがYahoo!ですが、下図の通りGoogleとYahoo!には相当な開きがあるのが分かると思います。そのため「SEO対策 = Google対策」と言えるのです。世界中のWebマーケティング担当者がGoogleの検索アルゴリズムのアップデート情報に注目しています。

検索エンジンの種類2

引用:Desktop Search Engine Market Share Japan | StatCounter Global Stats

「検索エンジンの人気ランキングについてもっと知りたい!」という方はこちらの記事をご覧ください。

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検索エンジンに関する用語解説

検索エンジンに関する用語解説

検索エンジンの基本的な仕組みについて理解できたところで、Webマーケティング担当者が知っておくべき検索エンジンに関する用語を解説します。
 

SEMとは?

SEM (Search Engine Marketing) とは「検索エンジンマーケティング」の略語で、検索エンジン経由でWebサイトへの来訪者を増やすための施策など、検索エンジンを利用して展開されるマーケティング手法のことを指します。
 

SEOとは?

SEO (Search Engine Optimization) とは「検索エンジン最適化」の略語で、検索エンジンでのWebページの評価を上げ、上位に表示されるようにすることを言います。

SEOについてはこちらの記事に詳しくまとめてありますのでご覧ください。

SEOとは?
 

SEOとSEMの違い

SEOとSEMは混同されやすい用語ですが、SEMが検索エンジンを活用したマーケティング手法全般を指すのに対し、SEOは検索エンジンで自社Webページを上位表示させるための施策を指します。つまり、SEOはSEMの手法の1つだということです。
 

リスティング広告とは?

リスティング広告とはお金を払って検索エンジンの画面に広告を表示してもらうことを言います。次の画像を見てください。

リスティング広告とは?

例えばGoogleで「美容室」と検索すると、一番上にインターネットで美容室を予約できるサービスのWebページが出てきました。よく見ると「広告」という表示がありますね。これがリスティング広告と呼ばれるものです。

より多くの人に自社ページを見てもらうために、企業はGoogleなどの検索エンジンにお金を払って広告を掲載してもらいます。それが検索エンジンを運営する企業の主な収入源です。そのため、非常に便利なツールであるにも関わらず、ユーザーは検索エンジンを無料で使うことができるのです。

Googleが公表しているデータによると、Google広告に1ドル投資するごとに広告主は4ドルの収益を得ているそうです。これだけでもGoogleへの広告掲載を検討する余地は十分にあると言えますね。

「Google広告についてもっと知りたい!」という方はこちらの記事をご覧ください。

Google広告 完全ガイド2020年版
 

リスティング広告とSEOの違い

それでは、リスティング広告とSEOの違いはなんでしょうか?それを理解するためにもうひとつ覚えて欲しい用語が「オーガニック検索」です。

オーガニック検索(自然検索 / Organic Search)とは、検索エンジンの結果表示で「リスティング広告以外のもの」を指します。Googleの検索結果にはリスティング広告とオーガニック検索の結果が組み合わされて表示されます。

SEO対策はオーガニック検索での上位表示を目指すもので、いくらSEO対策を一生懸命行ったとしても、検索エンジンに広告費を支払わない限りリスティング広告枠にWebページが表示されることはありません。

自社Webサイトのプロモーションにリスティング広告を利用している企業は数多く存在し、たとえオーガニック検索での表示順位が高かったとしても、競合他社の広告に押しやられて検索結果ページの下の方に表示されてしまいます。

SEO対策でオーガニック検索の表示順位を上げる努力をしながら、リスティング広告を上手に活用していくことによって効果的なSEM(検索エンジンマーケティング)を実施できます。
 

検索エンジンと対策キーワードの関係

現在の検索エンジンは、「対策キーワードに対するコンテンツの内容の深さ」「ユーザー目線でのサイトの品質」を評価しています。そのため、「ユーザーがキーワードに対して求めているものを把握し、提供しているかどうか」が検索エンジンの判定基準となります。

例えば「ラグビーワールドカップ」について調べたいとしましょう。一般のファンなら、そのまま「ラグビー」「ワールドカップ」「準決勝」のような、一般的なキーワードを入力することが予測されます。一方往年のファンであれば、「RWC」「Ellis Cup」などのキーワードで検索するかもしれません。

検索行動におけるユーザーのこのような相違を予測して、キーワードとあわせて入力する頻度の高いワードは「関連キーワード」と呼ばれ、これを活用することで検索エンジンが「ユーザーが求めているキーワードに対し、高品質な情報を提供している」と判定します。

テキスト内容、ページタイトル、ディスクリプションタグ、被リンクのアンカーテキストなどあらゆるページの要素から、検索エンジンは「対策キーワードに対する関連性の判定」を行い、順位付けをした結果をユーザーに返すのです。

以前は「メタキーワード」と呼ばれる対策キーワードそのものをHTMLソースに詰め込めば検索上位に表示されていましたが、ユーザーにとって本来の目的とは異なるそのような対策キーワードの詰め込みは、現在は評価されないため、SEO対策としては意味をなしません。

検索エンジンは日々進化しており、今効果がある施策やSEO対策も明日には効果が出ない場合もあります。2020年5月Googleがコアアルゴリズムのアップデートを行いましたが、対応に追われた担当者もいらっしゃったのではないでしょうか。担当者は、検索エンジンの動向を常に追っていく必要があるのです。
 

関連キーワード(関連ワード)とは?

現在検索している対策キーワードと関連性が高いとされるキーワードが関連キーワードです。Googleは検索結果画面の下部、Yahooは上部と下部にそれぞれ表示されます。

先ほど「ラグビーワールドカップ」について例をあげましたが、例えば「クールジャパン」を対策キーワードとした場合、「クールジャパン アニメ」、「クールジャパン 大阪」などが関連キーワードとして検出されます。

関連キーワードは検索エンジンによって検出内容に差異があります。

そこで、GoogleとYahooで検索した場合の関連キーワードを見てみましょう。

【「クールジャパン」のgoogle関連キーワード】

関連キーワード(関連ワード)とは?1

【「クールジャパン」のYahoo関連キーワード】

関連キーワード(関連ワード)とは?2

関連キーワードは、ユーザーによって実際対策キーワードと同時に検索されることが多いワードですが、このように検索エンジンによって関連キーワードが異なるのはなぜでしょうか。

検索エンジンによって関連キーワードが異なるのは、それぞれ表示の基準となる仕組みが異なるからです。Googleの場合はサイトのページ情報を収集するためのプログラム「クローラ」が、ページ上で検索キーワードと一緒によく出現するキーワードを関連キーワードとして表示します。

一方Yahooの場合は「検索の直前」までの検索されたキーワードの中から、一定のスパンで頻繁に用いられたものを候補として表示しています。例えばクールジャパンに関するイベントが東京で行われているときに「クールジャパン」というキーワードで検索をすると、「クールジャパン 東京 イベント」などが関連キーワードとして表示されます。

このように関連キーワードは、Googleでは「過去の検索の積み重ね結果」、Yahooでは「検索している旬のキーワード結果」から判定、表示となるため、関連キーワードが異なり、他の検索エンジンもそれぞれ異なります。SEOにおける関連キーワード対策は、ターゲットとする検索エンジンそれぞれに対して行うことが必要です。
 

SEOにおける内部対策・外部対策とは?

そもそもSEOとは「Search Engine Optimization」の略称で、直訳すると「検索エンジンの最適化」という意味です。ユーザーを集客するためにはマストともいえるSEO対策は「内部対策」と「外部対策」の2つに分かれており、それぞれ対策方法が異なります。この双方の対策を行うことで、検索結果の表示順位を効率的に向上させることが可能です。

ここでは「内部対策」「外部対策」について、それぞれ見ていきましょう。
 

SEOにおける内部対策

内部対策とはホームページ内部で行う施策で、サイト内のページタイトルやテキストに対策キーワードや関連キーワードなど、注目度の高いキーワードを含有させることにより、検索結果の上位に表示されるようにするためのものです。

検索エンジンのクローラに「ユーザーが求めるキーワードについて、質の良いサイトである」と判定してもらうための対策と言えます。

内部対策には次のようなものが挙げられます。
 

【内部リンク】

関連性の強いコンテンツに内部リンクでつなぎ、Webサイト全体のテーマに沿うよう全体を構築する必要があります。例えばサーチコンソールでどのようなキーワードで流入しているかを調査し、検索のニーズに合わないキーワードからの流入が確認されれば、ニーズに合わないキーワードのテーマを別ページにおき、内部リンクでつなげます。

内部リンクは数が多ければ良いというものではありません。クローラの判定基準となるページの質が担保されるようコンテンツの質に注意しながら、順位をあげたいページに関連する複数の別のページを作成してそこから内部リンクをはる施策が必要となります。

ユーザー目線でどのような内部リンクがあれば利便性が高いのかを考慮し、対策を行いましょう。
 

【ページタイトル】

対策キーワードや検索ニーズに合った適切なページタイトルをつけることも大切です。キーワードそのものを含めることも大切ですが、ユーザーが使用する端末によって、タイトルの文字数や内容がクリック・タップ率にも影響するため、よく考えて設置しましょう。

タイトルにはまず対策キーワードを導入します。対策キーワードも入れ方によって検索順位が大幅に変わることもありますが、あまり「この入れ方はどうかな?」と頻繁にページタイトルを変更していると、検索エンジンから過剰なSEOと判断される場合もあるので慎重に行いましょう。

文字数については30文字前後を目安とします。この30文字はPCを想定しており、スマホやタブレットなどの改行位置を考慮して対策キーワードは前の方に入れておきます。
 

【見出しをつける】

ページタイトルを決め、コンテンツを作成したら適宜見出しをつけて読みやすくしましょう。見出しのつけ方によってクローラが必要なコンテンツをより見つけやすくなるので、重要なものから見出しにしていきます。

見出しも簡潔で前の方に対策キーワードを入れることを心がけましょう。

これらのほかにも、Webサイトのデザインは見やすいか、対策キーワードが濫用されていないか、Webサイトのデータ容量は適性かなどさまざまな内部対策があります。内部対策はWebサイト内での施策であるため、対策の効果が得やすい一方、施策の数も多く、狙った通りの効果が得られない場合もあります。そのため施策に優先順位をつけて実施し、効果測定・検証・改善を繰り返すことが大切です。
 

SEO内部対策とは?Googleのスターターガイドの内容に沿って分かりやすく解説!

SEOにおける外部対策

Webサイト内部の施策である内部対策に対し、外部対策はその名の通りWebサイトの外部要因を改善してSEO対策をすることです。具体的には「被リンク」の数を増やすことが該当します。

被リンクとはほかのサイトから自分のホームページへのリンクのことです。検索エンジンはリンクが貼られていることでほかのサイトにこのサイト・ページは評価されていると判定します。その際、被リンク数も判断基準のひとつとなります。

ほかのWebサイトからのリンクとなると自分でできることがないように感じますが、次のような方法で外部対策が可能です。
 

【SNSからのリンク】

外部対策として昨今重要になってきているのがSNSからのリンクです。Instagram・Facebook・TwitterなどのSNSは、コンテンツを拡散させ狙うWebサイトやページにリンクさせるのに効果的なプラットフォームです。

対策キーワードに関わる商材・サービスなどのSNSの公式アカウントを作成・運用し、うまく拡散されれば情報はどんどん広がっていき、被リンク数を増やすことが可能になります。ただしこの場合も良質な内容・コンテンツであることが大切なので、意識しておきましょう。

シェアボタンを目立つところに入れるなどのユーザーインターフェイスももちろん大切です。
 

【サテライトサイトを作成】

メインのWebサイト以外に、サブのサテライトサイトを作ってリンクする方法もあります。

サテライトサイトは本体のWebサイトで取り上げているコンテンツのうち、特定のコンテンツに特化した専門的なサイトです。質が高い内容であればより多くの支持を受けられ、サテライトサイトより本体のWebサイトにユーザーを誘導することが可能です。

サテライトサイトからリンクを貼る場合、関連性がより高そうなページを対象にしましょう。関連性が高ければ、相互リンクという方法もあります。
以前はSEO対策としてとにかく本体サイトへのリンクだけの目的で作られた質の低いサテライトサイトもありましたが、現在はそのようなサイトは質が悪いと判定され、検索順位が下がる原因となりますので気をつけましょう。
 

【最新版】被リンク(バックリンク)とは?外部対策に適したSEO完全ガイド

検索エンジンの仕組み

Webマーケティング担当者が知っておくべき検索エンジンの仕組み

検索エンジンを簡単に説明すると「ユーザーがキーワードを入れるとそれについての情報が出てくるシステム」ということですが、その仕組みや検索アルゴリズムは非常に複雑で全てを理解しようとするとキリがありません。

この章では、Webマーケティング担当者が知っておいた方が良い内容に絞って検索エンジンの仕組みを分かりやすく説明します。
 

クローリング

検索エンジンはキーワードが入力された瞬間にインターネット上の情報を探し始めるわけではありません。あらかじめインターネット上にあるWebページの情報を収集して分類しておき、その中からデータを探す仕組みになっています。

Webページを次々に巡回して情報を取得する機能のことを「クロール」といい、Google ではWebクローラと呼ばれるソフトウェアを使用して公開されているWebページを探します。クローラはユーザーがWeb上でコンテンツを閲覧する時と同じように、Webページを見てページ上のリンクをたどります。リンクからリンクへ移動し、Webページに関するデータをGoogleのサーバーに蓄積していきます。

そして、サイト所有者がWebサイトのクロール方法を細かく指定できるようにGoogleが提供しているのが「Google Search Console」です。Google Search Concoleを活用すれば、Webサイト上のページを処理する方法について具体的に指定したり、再クロールをリクエストしたり、「robots.txt」というファイルを使用してクロールを無効にしたりできます。Google Search Consoleは無料で使用できるのでぜひ活用してみてください。
 

インデックス

クローラが特定のWebページを見つけると、ユーザーがインターネット検索を行った時と同様にWebページのコンテンツが表示されます。その中でキーワードやWebサイトの新しさといった主要なシグナルに注目し、「検索インデックス」と呼ばれるものにそのすべての情報を記録しています。

Googleの検索インデックスには何千億ものWebページが登録されています。Googleのインデックスには本の索引のように各Webページに含まれているすべての語が1つずつ追加されています。つまり、インデックスにWebサイトが登録されると、そのWebサイトに含まれる単語も全て登録されるということです。

インデックスという仕組みによって情報が整理されることによって、ユーザーが求める情報をより具体的に表示できるのです。
 

ランキングアルゴリズム

ランキングアルゴリズムとは検索結果の順位を決めるアルゴリズムの1つです。検索結果の順位を決める検索アルゴリズムには200を超える要素があると言われており、全てを理解しようとすると大変ですが、その中の1つである「RankBrain」はぜひ覚えておいてほしい用語です。なぜならば、RankBrainはGoogleの検索アルゴリズムでも特に重要視されているからです。

RankBrainとは、ユーザーが入力したキーワードとWebページの関連性を判断するAIベースの検索アルゴリズムのことです。

ユーザーが入力するキーワードは常にコンピューターにとって分かりやすいものとは限りません。例えば、「今後の世の中は」という曖昧なキーワードで検索をすると、「世界は劇的に変わる」「これからは激動の時代になる」「時代の変化スピードが…」など、ユーザーの検索意図をAIが解釈してユーザーが求めているであろう情報が含まれているWebサイトを表示します。

このように、RankBrainはユーザーが入力したキーワードからユーザーの意図を探って関連するWebページを探す役割を担っています。

ランキングアルゴリズム

Googleは「ユーザーにとって価値がある」と判断されたWebページが上位表示される仕組みになっているという話を覚えているでしょうか? ユーザーにとって価値があるページとは、ユーザーが求めている情報が掲載されているページのことです。RankBrainはユーザーが求めている情報を表示するための非常に重要な検索アルゴリズムと言えます。

特定のキーワードで検索した時に上位表示されているWebサイトは、Googleから高く評価されているということです。企業のWeb担当者がランキングアルゴリズムを攻略するためには、まず業界に関連のあるキーワードで上位表示されているWebサイトを一通り閲覧し、どのようなコンテンツが掲載されているのかを分析するところから始めましょう。
 

Googleの検索アルゴリズム

改めてGoogleの検索アルゴリズムについて確認しておきましょう。

「アルゴリズム」とは簡単に言うと計算式のことです。WebページはキーワードごとにGoogleの検索アルゴリズムによってスコア化されて評価が決まります。先ほどの例のようにユーザーが「美容室」というキーワードを入力した場合は、「美容室」というキーワードに対してスコアが高いWebページが上位表示される仕組みになっています。

ユーザーが求める情報を正確に提供するために、検索エンジンは日々進化しアップデートを繰り返しています。Googleが検索エンジンをアップデートするとWebページを評価する基準が変わるので、「それまでずっと上位表示されていたWebページがGoogleの検索結果の1ページ目から突然姿を消した」ということもあるのです。

Googleが表示順位を決める主な要因は次の5つです。

  1. 検索意図を把握
    ユーザーが求める情報を検索結果として表示するために、まずはユーザーが検索した意図を把握する作業が行われます。1つの単語に複数の定義がある場合でも、ユーザーの意図を正しく理解できるような仕組みに変わってきています。

    この情報カテゴリに関して特に重要なのが、ユーザーが鮮度の高い情報を求めているかどうかという分析です。特に「Jリーグの試合結果」「M-1 グランプリの優勝者」「トヨタの決算発表」など、急上昇中のキーワードが検索された場合はより鮮度の高いWebページが上位表示されます。
     
  2. Webページの関連性
    次に、ユーザーが検索したキーワード(クリエ)に一致する情報が含まれるWebページを探します。情報の関連性を評価するための最も基本的な要因は、検索クエリと同じキーワードがWebページに含まれているかどうかです。キーワードが見出しや本文に含まれている場合、そのページの情報は関連性が高い可能性があります。SEO対策の一環として企業や個人のWebサイトやブログに「キーワードを含めた方が良い」と言われているのはこのためです。
     
  3. コンテンツの品質
    Webページのコンテンツの品質も上位表示させるための大切な要素です。コンテンツの新しさ、検索キーワードが出現する回数、ページのユーザーエクスペリエンスの質など、さまざまな異なる要因を分析します。

    また、検索内容に関連する他の著名なWebサイトがそのページにリンクしている場合、「情報の質が高い」と判断されます。

    「では、ブログにキーワードを複数入れ、また有名なサイトの外部リンクを多数はることがよいのではないか?」と思うかもしれませんが、それは検索アルゴリズムの仕組みを悪用した「ブラックハットSEO」と呼ばれ、ユーザーにとって価値があることを重視する現代の検索アルゴリズムでは全く評価されません。コンテンツはユーザーにとって役立つかどうか?という視点で作るのが最も確実です。
     
  4. ユーザビリティ
    「ユーザビリティ」は、ユーザー目線でのシステムの使い勝手の良さを意味する言葉として知られています。検索エンジンにおけるユーザビリティは次のようなポイントで評価され、Googleのユーザーがストレスなく検索結果を表示できるかどうかが鍵です。

    ・Webページを異なるブラウザで正しく表示できるか
    ・パソコンやタブレット、スマートフォンなどのデバイスで正しく表示されるか
    ・速度の遅いインターネットを使用しているユーザーでもストレスなくページを読み込めるかどうか

    WebページのユーザビリティについてはWebサイトの所有者がコントロールできる部分なので、検索アルゴリズムのアップデート前にGoogleが評価する項目を知らせてくれることがあります。Googleが発信する検索エンジンについての最新情報は必ずチェックしておきましょう。
     
  5. 文脈の考慮
    Googleの検索結果は現在地、過去の検索履歴、検索設定などを基に、ユーザーにとって最も役に立つと考えられるページが上位表示されます。例えば、シカゴに住んでいるユーザーが「football」と検索するとアメリカンフットボールやシカゴベアーズに関する検索結果が上位に表示されます。一方、ロンドンにいるユーザーが「football」と検索した場合はサッカーやプレミアリーグに関係のある検索結果が上位に表示されます。

ここまで検索エンジンの仕組みについて説明しました。Googleは常にユーザーファーストの視点で検索アルゴリズムをアップデートしています。Webページを運用する企業のWebマーケティング担当者はこのようなGoogleの考えを理解し、ユーザーファーストの視点でWebページを改善していく必要があります。
 

検索順位の決定と結果を表示 

Googleは常にユーザーが使いやすい検索エンジンを目指し、2018年だけでもおよそ3,234 件の改善が行われました。その中には検索結果の表示方法の改善も含まれます。ここでは、Googleがこれまでに導入してきた検索順位の決定プロセス・検索結果の表示方法について説明します。

  1. ナレッジグラフ
    ナレッジグラフは10億件を超える現実世界の人物、場所、物事と、それらに関する500億件を超える事実と関連情報で構築されたデータベースで2012年に導入されました。例えば、ユーザーが「エッフェル塔とは」と検索した時にその答えがすぐに表示され、リンクをクリックすればWeb上の詳しい情報にアクセスできます。
     
  2. 強調スニペット
    「スペニット」とは、検索エンジンによる検索結果の一部として表示されるWebページの要約文のことです。「強調スニペット」はユーザーが求める情報に関連があると検索アルゴリズムが判断した情報が自動的に抽出されたものです。すべての強調スニペットには、Webサイトから引用された情報のスニペットと、そのページへのリンク、ページのタイトルとURLが含まれています。これにより、ユーザーがWebページを1つずつ開いて情報を確認する必要がなくなります。
     
  3. リッチリスト
    ユーザーの質問に最適であると考えられる情報が複数見つかった場合、該当する検索結果のリストがページの上部に並んで表示されます。これが「リッチリスト」と呼ばれるもので、ユーザーはその中から希望の画像をクリックするとその検索結果についてWeb上でもっと詳しく調べることができます。
     

直近の検索エンジンの動向

最近のSEMと検索エンジンの動向

2010年以降SEOに関する最も重大な動きは、Googleが2015年4月に実施したモバイル重視の検索アルゴリズムでしょう。これにより、SEOで考えるべきなのはキーワードとコンテンツだけではなく、レスポンシブデザインが重要になったのです。

Googleはこの変更を2015年2月に前もって発表しました。その際に「モバイル フレンドリー テスト」というページも公開し、Webマスターが自分のサイトがモバイルフレンドリーかどうかを事前にチェックできるようにしました。

Googleのモバイル検索に関する変更はこれだけではありません。2016年8月にはコンテンツの表示を妨げる広告に制裁を加えるアップデートも行っています。

また、Google AMPの導入も大きな変化となりました。Google AMPはWebサイトの読み込みを高速化する技術です。この技術を利用して作成したWebページならスマートフォンでもほぼ一瞬で読み込めます。2016年始めから使用できるようになり、以来2,500万を超えるドメインで15億以上のAMPページが公開されています。

Google AMPについてはこちらの記事を参考にしてください。

Google AMPとは?概要とSEO効果

進化しつづける検索エンジン。世界の各調査機関によると、今後は次のように変化していくことが見込まれています。

  1. モバイルからさらにその先へ
    デジタルメディア消費の51%がモバイル、対するデスクトップは42%というようにモバイルの使用は上昇の一途で、SEOは今後もモバイルを重視する方向に進んでいくでしょう。 

    それは、Googleがモバイルフレンドリーなユーザーエクスペリエンスを支持していることからも明らかです。そのうえで予想されるのが今後は音声検索に対するSEOが重要になるだろうということです。

    音声検索には複雑な歴史がありますが、その使用率は上昇傾向にあり、現在ではGoogleの検索のうち20%が、Bingでの検索のうち25%が、音声で行われています。

    また、Amazonの「Amazon Echo」のような音声認識型デジタル パーソナル アシスタントの利用増加もこのトレンドを後押ししています。 

    現在はまだ音声認識に関する分析情報が少ないため音声認識に対して最適化する確実なベストプラクティスは存在しないかもしれませんが、リソースが増えていくにつれSEOにおける重要な柱の1つとなることが予想されます。
     
  2. 検索のローカル化
    これに関連してもうひとつ予想されるのが、SEOのローカル化(ユーザーのいる地域に最も関連する検索結果の表示)です。これは特に音声検索で顕著でしょう。例えば、すでに音声クエリの検索結果にはYelpなどのローカルビジネスの口コミサイトが使用されています。

    ローカルビジネスにとってこれは素晴らしいSEOの機会です。自社コンテンツだけでなく、こうしたサードパーティの口コミサイトから検索結果上位に露出できる可能性があるからです。そのために、口コミサイトに記載されている自社の情報が包括的で正確かつ最適化されているか確認しましょう。
     
  3. 検索のソーシャル化
    2009年にGoogleが導入したリアルタイム検索はSNSにも波及し、その後もSEO戦略におけるSNSの重要性は増していく一方です。2011年にはGoogleでツイートがインデックス化されるようになりました。

    これは、将来的に検索エンジンと同じようにSNSで情報収集する時代が来るかもしれないことを示唆しています。もしかしたらGoogleはこの先、今と同じ形で検索エンジンが使われなくなる可能性を見越して、保険としてこのインデックス化を行ったのかもしれません。

    例えば、TVプレゼンターCharlie Rose氏の名前を入れてみます。検索結果のトップページには同氏のFacebookプロフィールとTwitterプロフィールが表示されます。さらに、右側のサイドバーに表示される経歴にはさまざまなSNSのアイコンが並んでいます。通常ユーザーが人名を検索した場合、最初に知りたいと思う情報の1つがその人のSNSアカウントでしょう。SNSアカウントが見つかればその先はSNS内で情報収集できます。
     

検索エンジンの仕組みを理解して正しいSEO対策を!

本記事を読み進めていくうちに、検索エンジンの仕組みを知ることがSEO対策の第一歩だということがお分かりいただけたと思います。

SEOについて、より網羅的に知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

SEOとは?初心者向けSEO対策無料ガイド【2020年最新版】

検索エンジンは常に変化していることを忘れてはいけません。特にこの5年間の検索エンジンの変化はかつてないほど激しくなっています。

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元記事発行日: 2020年1月08日、最終更新日: 2020年7月29日

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