【2022年版】YouTubeのアルゴリズムとは?重要な要素8つと対策方法も解説

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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自社でYouTubeを運用している場合、「YouTubeのアルゴリズムを理解して再生回数を伸ばしたい」とお考えの方もいるでしょう。YouTubeではアルゴリズムの公式情報を積極的に開示しています。

【2022年最新】YouTubeのアルゴリズムとは?重要な要素8つと対策方法も解説

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例えば、2016年にGoogleはYouTubeのレコメンデーションシステムのアーキテクチャを概説した研究論文(英語)を発表しました。また、YouTubeで自分の動画をユーザーに見つけてもらうためのノウハウを学べるクリエイター向けのコースも提供しています。

本記事では研究論文やコースの情報とあわせて、アルゴリズムに影響する重要な要素や対策方法をご紹介しますのでぜひ参考にしてください。

YouTubeマーケティング完全ガイド

YouTubeのアルゴリズムの仕組み

YouTubeではアルゴリズムによってユーザーと関連性の高い動画が選び出され、次の5つのセクションに表示されます。

  • 検索
  • ホーム
  • おすすめの動画
  • 急上昇
  • 登録チャンネル

YouTubeは、ユーザーの反応を追跡し、ユーザーが楽しめる動画とチャンネルを把握しています。例えば、各ユーザーが見ている動画、各動画の視聴時間、動画への高評価と低評価、「興味なし」のフィードバックなどの項目が評価対象となっています。

視聴回数やクリック数のような、表面的な指標の代わりにエンゲージメント重視のアルゴリズムを取り入れることで、検索アルゴリズムの抜け穴探しではなく、視聴者を本当に楽しませる動画の作成をクリエイターたちに促しているともいえるでしょう、

ただし、考慮される測定指標はセクションによって異なるため、本章でご紹介しているセクション別のアルゴリズムを確認しておきましょう。
 

検索

YouTube検索に大きく影響する要素は、検索キーワードとの関連性の高さです。動画のタイトル・説明・コンテンツとユーザーの検索キーワードの関連性が高いと判断された動画が検索結果の上位に表示されます。

また、ユーザーがチャンネルにある動画を何本視聴したか、同じトピックに関する他のチャンネルの動画を直近で見たのはいつかなども考慮されます。

近年は、Google検索の結果にもYouTubeの動画が表示されるようになりました。基本的にはGoogleの検索アルゴリズムが適用されますが、検索キーワードとの関連性の高さはYouTube検索やGoogle検索に共通して、検索結果に大きな影響を与えます。
 

VSEOとは?

VSEOは「Video SEO」の略で、YouTube上でのSEO対策を指します。YouTubeのアナリティクスにある[トラフィックソース]から、ユーザーの流入キーワードが確認できます。

動画タイトルや説明文、タグなどにキーワードを入れることで、検索からの流入数増加が見込めます。

 

「ホーム」と「おすすめ動画」

ホーム画面やおすすめ動画に表示される動画はユーザーごとに異なります。ユーザーの利用状況を分析し、関連性が高いと思われる数百本の動画から順位付けされます。

順位を決定する主な基準は、次の通りです。

  • 似た領域に関心を持っているユーザーの満足度
  • 同じチャンネルの動画や、同じトピックに関する他のチャンネル動画における各ユーザーの視聴頻度
  • 動画の視聴回数

また、表示する動画やチャンネルの多様性を高めることで多くのコンテンツが視聴されるという理由から、おすすめの動画フィードやユーザーのホームページにはバラエティー豊かな動画が掲載されます。
 

「ブラウジング機能」とは?

アクセスを集めるための仕組みのひとつに「ブラウジング機能」があります。ブラウジング機能とは、ユーザーの閲覧履歴などをもとに、おすすめ動画を表示する仕組みのことです。ここでいう「おすすめ動画」とは、上記の「おすすめ動画」とほぼ同義です。

ブラウジング機能からの流入アクセスはほぼホーム(トップページ)経由ですが、登録チャンネルのページや再生履歴のページにも表示されます。

ユーザーが好みそうな動画が選ばれるため、このブラウジング機能をきっかけに動画がバズることも珍しくありません。

ブラウジング機能からの流入数は、YouTubeアナリティクスのトラフィックソースから確認できます。関連動画やYouTube検索などの他の項目とあわせて、自社の動画はどの項目からのアクセスが多いかを分析しましょう。

動画がブラウジング機能に選ばれるための確実な方法はありませんが、ユーザーに高く評価されることが重要と考えられています。具体的な指標は次の通りです。

  • 高評価やコメント数
  • エンゲージメント率
  • 動画がトレンドに合っている
  • チャンネル内の回遊率
     

急上昇

「急上昇」のページには、ユーザーが設定している国の中で人気の高い新着動画が表示されます。YouTubeが急上昇に表示する動画の選定基準は、「人気の高さ」と「目新しさ」です。そのため、「視聴回数」と「視聴回数の増加率」が急上昇ページで重要な指標となります。
 

関連動画

関連動画とは、視聴者が視聴している動画の右側もしくは下側に、[次の動画]として表示される動画です。

関連動画は再生中の動画と類似しているジャンル、過去の視聴履歴に基づいて決定されており、視聴している動画のチャンネル内外問わず選定されます。

ユーザーが自動再生機能を使用していると関連動画が自動的に再生されるため、関連動画に選定されると視聴回数が伸びやすくなります。

 

YouTubeのアルゴリズムに影響する主な要素8つとその対策

 

本章では、アルゴリズムに影響すると考えられる主な要素8つとその対策方法をご紹介します。

次の表を参考に、アルゴリズムに影響している要素を理解しておきましょう。

【検索結果】

  • キーワード
  • エンゲージメント

【「ホーム」と「おすすめ動画」】

  • 1本あたりの動画の長さ
  • 総再生時間とチャンネル登録者数
  • エンゲージメント
  • クリック率
  • 平均視聴率

【急上昇】

  • アップロードされてから再生されるまでの時間

【関連動画】

  • 再生リスト
     

1. キーワード

キーワードの最適化は、検索結果に大きく影響します。タイトル・タグ・概要欄・字幕には、ターゲットキーワードやサジェストキーワードを記載することで、検索キーワードと動画内容の関連性を高められます。
 

キーワードの調査

自社の動画にたどり着くきっかけとなったキーワードは、YouTubeの検索レポートから確認可能です。サジェストキーワードは、実際にYouTubeを検索することで確認できます。表示されるサジェストキーワードから、動画に関連性の高いキーワードを選定しましょう。
 

動画やチャンネルの最適化

キーワード調査を行ったのち、動画やチャンネルを最適化させましょう。具体的には次のような箇所に、動画に関連するキーワードを含めます。

  • タイトル
  • タグ
  • 字幕・翻訳
  • 動画ファイル
  • サムネイルファイル
  • 概要欄

重要なキーワードはタイトルの序盤に含めるようにします。配信済みの動画もタイトルを変更できるため、再生回数が伸び悩んでいる動画はキーワードの見直しを行ってみましょう。
 

2. 1本あたりの動画の長さ

動画の長さは「ホーム」や「おすすめ動画」への表示に影響します。

YouTubeのアルゴリズムでは、再生回数よりも再生時間が重要視されます。離脱を防ぐには、内容にあわせて動画の長さを設定することが重要です。
 

動画の内容に相応しい長さの設定

動画はただ長ければ良いというわけではありません。無理に長い動画を作成すると、コンテンツが冗長になりユーザーの離脱につながります。しかし、短い動画の場合には、内容が薄くなってしまうことがあります。

視聴維持率を高めるためには、内容に相応しい長さにしましょう。
 

3. アップロードされてから再生されるまでの時間

再生数の初速は、「急上昇」や「おすすめ動画」の選定に関係しています。そのため、アップロードしてから短い時間で再生数を伸ばす工夫が必要です。
 

通知機能やSNSを活用

YouTubeの通知機能とは、登録しているチャンネルに新着動画がアップロードされると、自動でお知らせが届く機能のことです。動画内に通知機能をオンにする案内を入れることで、動画の再生初速を上げることにつながります。

動画の公開前や投稿後に自社の公式SNSなどで動画の告知をすることも有効です。また、毎回決まった時間帯に動画を投稿するとファンが動画を視聴しやすくなります。
 

4. 総再生時間とチャンネル登録者数

YouTubeでは、個別の動画の再生回数よりも、チャンネル全体の総再生時間が重視されます。また、チャンネル登録者数が多ければ、YouTubeから「人気がある」と判断されるため、「ホーム」や「おすすめ動画」に表示されやすくなります。

動画単体よりもチャンネルのファンを増やすという意識が大切です。

実際にYouTubeを収益化する際にも「過去12か月間のチャンネル総再生時間が4,000時間」で「チャンネル登録者数が1,000人」という条件があります。
 

定期的に動画を投稿する

定期的に動画を投稿し、チャンネル内の動画本数を増やすことで、チャンネルにファンがつきやすくなります。ただし、更新に追われて動画の内容が薄くなると離脱につながるため注意しましょう。
 

動画のジャンルを絞る

動画のジャンルを絞ることでチャンネルの専門性が上がり、ファンがつきやすくなります。一つのジャンルの中で、情報の網羅性をあげるようにしてください。

 

5. エンゲージメント

エンゲージメントは視聴者からのポジティブな反応のことで、次のようなものがあります。

  • 視聴者からの動画へのコメント
  • 高評価
  • シェア

YouTubeでは、エンゲージメントが高い動画は「人気がある」と判断されるため、「検索結果」や「ホーム」に表示されやすくなります。

数よりも割合が大切なため、低評価がついていても高評価やシェア数などが上回っていれば問題ありません。視聴者に「おもしろい」と思ってもらう動画を作るなど、低評価の割合を低くしていく工夫が大切です。
 

エンゲージメントを促す声かけ

動画の中で「この動画が良いと思ったらぜひ高評価をお願いします」「ご感想をコメントしてください」などと視聴者へのアクションを促しましょう。それにより、ただ動画を視聴して終わるのではなく、反応を残してもらうことにつながります。

また、視聴者からのコメントに返信をすることも有効です。コミュニケーションを活発に行うことで、視聴者も気軽にコメントしやすくなります。
 

競合チャンネルの分析

エンゲージメントが高い競合チャンネルを分析しましょう。分析の際には、1つのチャンネルに絞らず、複数のチャンネルを視聴することが大切です。

企画の内容やトレンドなど、自社のチャンネルに活かせるヒントを探し、自社に足りない部分を取り入れてみましょう。
 

6. 再生リスト

再生リストは「関連動画」の選定に影響を及ぼします。

YouTubeの再生リストとは、複数の動画をまとめられる機能のことです。似ているジャンルごとに再生リストを作成することで、動画のジャンルをYouTubeとユーザーに伝えられます。

ユーザーが再生リストから動画を視聴した場合、次の動画も自動的に再生リストの中から表示されるため、離脱防止につながります。

再生リストには同チャンネルの動画だけでなく、他チャンネルの動画も加えられるため、チャンネルを開設したばかりでも活用可能です。
 

シリーズ動画の作成

シリーズ動画を作成し再生リストを作成すると、ユーザーがシリーズ動画を一気に視聴する可能性があります。

再生リストを作成する際に、視聴者維持率が最も高い動画を序盤に設定することも効果的です。再生リスト内の動画を見てもらえる可能性が高まり、チャンネルの再生時間が長くなるでしょう。
 

7. クリック率

クリック率とは、動画の表示回数に対して視聴者からクリックされた割合のことで、「YouTube Studio」から確認できます。クリック率が高いと、YouTubeから「視聴者にニーズのある動画」だと判断され、「ホーム」や「おすすめ動画」に表示されやすくなります。

クリック率は10%を超えると高いといわれており、3~8%が一般的な数値です。
 

魅力的なタイトルやサムネイルの作成

クリック率を上げるには、視聴者の興味を引きつけられるようインパクトのあるタイトルをつけましょう。

出演者の顔写真をサムネイル画像に含めると、サムネイルが印象的になります。脳は他人の感情をすばやく読み取り、敵か味方かを判断しようとする性質があり、人は人の顔に引かれる傾向にあるためです。

実際にResearch Gateが実施したInstagramに関する調査では、顔が写っている写真は「いいね!」をもらう可能性が38%、コメントがつく可能性が32%高くなるとしています。さらに、サムネイルの前面と背景の色にコントラストをつけて目立たせるのも良いでしょう。

 

8. 平均視聴時間

平均視聴時間とは、1つの動画が再生された際の推定平均再生時間のことです。平均視聴時間が長い動画は、YouTubeから「ユーザーが求める動画」だと判断され「おすすめ動画」に表示されやすくなります。

動画の内容がタイトルとずれている、冗長といった場合には離脱されやすくなり、平均視聴時間が下がってしまうので注意が必要です。
 

離脱された理由の分析

YouTubeアナリティクスで、過去に配信した動画の平均視聴時間を分析できます。動画ごとに確認できるため、離脱された原因を確かめて改善につなげましょう。また、冒頭で動画の概要を伝えることや、飽きのこない動画編集も離脱の軽減につながる重要なポイントです。
 

YouTubeアルゴリズムに関するよくある質問

本章ではYouTubeのアルゴリズムに関するよくある質問に回答します。毎日投稿や関連動画など、実務に役立つ内容もあるため、ぜひ参考にしてください。
 

パフォーマンスの低い動画はチャンネル全体に影響する?

パフォーマンスの低い動画があっても、チャンネル全体への大きな影響はありません。ただし、おすすめとして表示された動画が視聴されなくなるとYouTubeから「視聴者の反応が悪い」と判断され、結果的にチャンネル全体の視聴回数が伸び悩むことにつながります。
 

毎日投稿することでチャンネルの評価は上がる?

投稿頻度はアルゴリズムへの影響がないため、無理に毎日投稿をする必要はありません。動画の本数は多い方が再生回数の増加にはつながりますが、質の低い投稿を繰り返すとかえって悪影響を及ぼす可能性もあるため注意しましょう。
 

どの関連動画からアクセスされたか調べられる?

YouTubeアナリティクスで調べたい動画を選択し、[トラフィックソース]を表示するとリンク元の動画を調べられます。

関連動画からのトラフィックは動画へのアクセスを伸ばすために重要な項目です。関連動画からのトラフィックが伸びているか、どのような動画から参照されているかを定期的に確認しておくと良いでしょう。
 

違うチャンネルでも関連動画として表示されることはある?

関連動画は、YouTubeアルゴリズムがユーザーの視聴傾向を鑑みた上で表示されます。そのため、違うチャンネルの動画に自身の動画が関連動画として表示されることはよくあります。

関連動画に自身の動画が表示されると、チャンネル内を回遊してもらいやすくなります。
 

再生数やチャンネル登録者数を増やすために便利な機能はある?

YouTubeには、再生数やチャンネル登録者数の増加に役立つさまざまな機能があります。本章では4つの機能をご紹介するのでぜひご活用ください。
 

再生リスト

チャンネル内の動画を中心に、先述した再生リストを作成しましょう。SNSやWebサイトなどでシェアすることで、再生数などの増加が期待できます。
 

リンク

動画の説明文、チャンネルの説明文にはリンクを設置できます。動画の理解につながるようなリンクを貼ることで視聴者の満足度を高められる他、自身の動画やチャンネルへのリンクを貼って回遊を促すことも可能です。
 

カード

カードとは、動画の任意の箇所に挿入できる通知機能です。商品、別の動画、アンケート、リンクなどさまざまなフォーマットがあり、動画の内容と上手く組み合わせることで、より多くの情報を提供しつつ他の動画の再生数を伸ばしやすくなります。
 

終了画面

動画の終盤5~20秒の間に表示される画面のことで、チャンネル登録や次の動画へ誘導できる機能です。終了画面では小さい窓枠を最大4つ表示でき、別の動画やチャンネル、再生リスト、商品、Webサイトなどへ誘導できます。
 

YouTubeアルゴリズムを理解してビジネスへ最適化させよう

自社のYouTubeチャンネルや動画の認知度を拡大し、動画の再生回数を伸ばすためには、YouTubeのアルゴリズムへの深い理解が大切です。ただし、アルゴリズム対策がメインになると評価を下げてしまう場合があるため注意しましょう。

YouTubeのアルゴリズムはユーザーのニーズを満たすことが重要視されるため、視聴者にとって価値のある動画やおもしろいと感じてもらえる動画を配信することで、ビジネスの成功につながります

YouTubeのアルゴリズムは変更される可能性があります。定期的に最新情報を得るためには、公式サイトなどをご参照ください。

HubSpotではこの他にもマーケティングやセールスに役立つ資料を無料で公開していますので、ぜひこちらからご覧ください。

 

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