Google アルゴリズムは、検索結果に表示されるWebページの順位を決めるうえで重要な役割を担います。そのため、SEO対策を実施する際は、Google がどのようなアルゴリズムのもとに機能しているのかを正しく理解することが欠かせません。
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本記事では、Google アルゴリズムの基礎や本質について詳しく解説します。「そもそもGoogle アルゴリズムとは?」というところから確認したい初心者の方や、Google アルゴリズムの本質を掴みたい方は、ぜひ本記事をご覧ください。
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Google のアルゴリズムとは
Google のアルゴリズムはGoogle 独自のプログラムであり、検索キーワードに沿ったWebページを表示させたり、検索結果に表示されるWebページの順位を決めたりするルールです。アルゴリズム(algorithm)は「計算方法」を意味する単語で、元々プログラミング用語としての問題解決や目標達成のための処理方法を指します。
Google の検索エンジンでは、「ページを適切にランクする」という目標達成に向けて複雑な計算が行われており、それがアルゴリズムということになります。
Google アルゴリズムは検索順位を決める重要な要素
Google アルゴリズムは、Google 上にある膨大なデータの中から、ユーザーが検索したキーワードに最も適した情報を提供することを目指しています。検索結果に表示されるWebページの順位は、さまざまな要因の組み合わせによるアルゴリズムをもとに決められています。
アルゴリズムには200以上もの要素があるといわれています。実際のアルゴリズムは非公開となっていますが、Google 検索セントラルでは検索ランキングシステムの基礎が学べるドキュメントが公開されています。
Google アルゴリズムは日々アップデートされている
アルゴリズムのアップデートは毎日実施されていますが、そのなかでも影響力の大きいアップデートをコアアップデートと呼び、それぞれに呼称が付いています。コアアップデートが行われる際は、Google からTwitterなどで公式アナウンスがあります。
呼称付きのアップデートでは、アルゴリズムの中核となる部分に大幅な変更が加えられるため、検索結果に大きな影響を与えます。これまでの主なコアアップデート履歴は次の通りです。
- 2011年2月:Google Panda(パンダアップデート)
- 2012年4月:Google Penguin(ペンギンアップデート)
- 2013年8月:Google Hummingbird(ハミングバードアップデート)
- 2015年4月:Mobilegeddon(モバイルゲドン)
- 2017年12月:健康アップデート
- 2017年以降:コアアルゴリズムアップデート
- 2022年8月:Helpful Content Update(ヘルプフルコンテンツアップデート)
- RankBrain / BERT / MUM
サイトによっては、コアアップデート後に検索順位を大きく下げることも、上げることもあります。コアアップデートに関する情報は数多く出回っていますが、信頼性の低い情報に踊らされることなく冷静に状況を把握し、対策を検討することが重要です。
検索結果を左右する、Google アルゴリズムの5つの要因
検索結果を決定するGoogle アルゴリズムには、主に5つの要因があるとされています。アルゴリズムを深く理解するために、この5つの要因を確認していきましょう。
1. 検索意図の理解
検索意図とは、ユーザーが検索エンジンで入力したキーワードを使用した背景や意図のことです。
Google は、入力されたキーワードからユーザーがどのような情報を求めているのかを理解するシステムを開発しました。ユーザーの検索意図を理解することで、ユーザーが求めている情報と関連性の高いWebページを検索結果に表示させています。
その際、厳密に同じキーワードが使用されていなくても、類義語として検索意図を導き出すことができます。例えば、電球の交換方法を調べる際に、ユーザーが変換を誤って「電球を変える」や「電球を帰る」と入力しても、すべて同じ検索意図として、「電球の交換方法」が表示されるようになっています。
正しい検索意図を読み解くための方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
2. 検索クエリとコンテンツの関連性
Google アルゴリズムは、コンテンツを分析してユーザーの検索意図に最も関連性が高いWebページを上位表示させます。
関連性を評価するための基本的な指標は「検索キーワード」で、コンテンツに検索キーワードが含まれているかどうかが指標となります。特に、タイトル・見出し・本文に検索キーワードが含まれていると関連性が高いと判断されますが、ただキーワードを詰め込んでも関連性は評価されません。
例えば、「コーヒー」というキーワードで検索した場合に、「コーヒー」という単語が頻出しているWebページというだけでは、ユーザーにとって有益なコンテンツかどうかは判断できません。コーヒーの淹れ方や種類、おすすめのコーヒーなど、「コーヒー」というキーワードに関連する情報がコンテンツに含まれているかどうかを、AIが正しく判定する仕組みになっています。
3. コンテンツの品質
Google アルゴリズムは、情報の関連性が高いWebページだけでなく、品質が高いコンテンツを優先して表示させます。
品質の基準を表す要素として、E-E-A-T(旧E-A-T)があります。経験・専門性・権威性・信頼性の4つの要素から構成され、昨今ではとくに重要視されるコンテンツの評価基準のひとつです。E-E-A-Tの詳細は以下の記事で詳しく紹介しています。
また、品質判定をサポートする要素として、被リンクやサイテーションもあります。外部サイトから自社のコンテンツについて言及されていたり、リンクが張られていたりすると、情報の信頼性が高いと判断されます。
ただし、リンクは数だけで評価されているわけではなく、どのような外部サイトからリンクが張られているかという品質も重要です。Google はコンテンツの質を正しく評価するためにシステムを改善し続けています。
被リンクの質についてはこちらの記事を参考にしてください。
リンクの購入や自作自演のリンクなど、かつて頻繁に行われていた外部リンク対策は、スパムとしてペナルティを受ける場合があるので注意しましょう。
4. ユーザビリティ
ユーザビリティは「使いやすさ」という意味で、サイトの使いやすさやコンテンツのわかりやすさを表現する言葉です。
検索キーワードと情報の関連性が高く、品質が良いコンテンツが複数ある場合、Google アルゴリズムはユーザーが知りたい情報にアクセスしやすい(使用しやすい)WebサイトやWebページを評価します。
2023年6月時点では、モバイルで検索をするユーザーが多く、Webページがモバイルフレンドリーになっているかどうかや、モバイルでの表示スピードなどが重要な指標になっています。
5. 文脈と設定
Google アルゴリズムでは、より関連性の高いコンテンツを表示させるために、文脈や設定も活用されています。具体的には、Google アカウントの過去の検索履歴や設定している言語や国などが検索結果に反映されます。
例えば、東京都在住のユーザーが「おすすめの音楽イベント」と検索すると、住んでいる地域を入力しなくても、都内の音楽に関係するイベントが表示されるようになっています。
検索結果をユーザーに合わせたものにするために検索履歴を使用するかどうかは個人の自由となっており、Google のアカウント設定で変更することが可能です。
アルゴリズムが変化してもGoogle の本質は変わらない
Google アルゴリズムのアップデートに左右されず、長期間の上位表示を目指すには、Google が掲げる10の事実にある通り、ユーザーの利便性を第一に考え、高品質なコンテンツを作ることが大切です。
Google がサービスの提供を開始してから今まで、アルゴリズムは何度もアップデートされ、新たなアルゴリズムも実装されてきましたが、Google の本質は変化していません。Google 検索が目指すのは、常にユーザーの利便性を向上させ、正確で有益な情報を届けることです。新たな技術や機能、アルゴリズムの変化もすべて、この目標をベースに作られています。
Google が求めているように、自社サイトに掲載する情報を常に最新かつ正確な状態に保ち、ユーザーにとって価値のある情報を提供し続けることがSEO対策になることを理解しておきましょう。