クリエイティブ業界で活躍する方にとって、作品は自らの代弁者といえます。その作品を紹介する手段として、写真家、映像作家、衣装デザイナー、クリエイティブディレクターといったあらゆるクリエイターに有効なのが、デジタルポートフォリオです。
ポートフォリオのウェブサイトを作成する、またはウェブサイト内にポートフォリオセクションを作るには、2通りの方法があります。1つは、組み込みのポートフォリオオプションでDivi(英語)などのWordPressテーマを選択する方法、そしてもう1つは、ウェブサイトにポートフォリオプラグインをインストールする方法です。プラグインを使うと、ポートフォリオ作成機能を維持したまま、必要に応じてテーマを変更できます。
本記事では、WordPressで作成したウェブサイトに魅力的なポートフォリオセクションを設置できる、おすすめのWordPressポートフォリオプラグインを紹介します。
ご予算、事業内容、ブランドアイデンティティーに応じてぴったりの選択肢を見つけていただけるよう、今回は価格、機能、テンプレートの観点から幅広いWordPressプラグインを取りそろえました。それでは確認していきましょう(なお、プラグインのリンク先はいずれも英語ページとなります)。
Essential Gridは、CodeCanyonマーケットプレイスで最も人気があるWordPressポートフォリオプラグインです。高性能なプラグインで、ウェブサイトにポートフォリオセクションを作成するためのオプションが数多く備わっています。
グリッドに配置するコンテンツは、Instagram、YouTube、Vimeoのほか、プラグインのWP Gallery、NextGen Gallery、WooCommerceから取得できます。ポートフォリオのレイアウトは3種類(Cobbles、Masonry、Even)から選択可能です。また、付属している60種類のサンプルスキンから1つを選び、Visual Skin Editorでカスタマイズすることもできます。
主な特長・機能
Go Portfolioも、CodeCanyonマーケットプレイスで評価が高く、人気があるプラグインです。Essential Gridと同様に、素晴らしい機能がいくつも搭載されているため、美しいポートフォリオのページを作成できます。
Go Portfolioは、画像、YouTubeおよびVimeoの動画、SoundCloudの音声ファイルなど、さまざまな種類のメディアを幅広い形式でサポートしています。ポートフォリオのレイアウトは4種類から選択可能です。この有料プラグインには38種類のデモグリッドが付属しているので、そこから選んで使うこともできます。デモグリッドをカスタマイズする場合は、Go Portfolioと完全な互換性があるVisual Composerプラグインを利用できます。
主な特長・機能
無料でありながら豊富な機能を誇るポートフォリオプラグインをお探しなら、Portfolio Galleryが最適です。このプラグインでは、ポートフォリオセクションにとても美しいレンガ状のMasonryレイアウトを適用でき、訪問者の関心を簡単に引き付けられます。画像も動画もサポートしています。
このプラグインを利用すると、フィルタリング可能なレスポンシブデザインで、2~4列の見栄えの良いポートフォリオを作成できます。また、余白の有無や、グレースケールエフェクトの追加も指定可能です。
主な特長・機能
GridKit Portfolio Galleryも、評価が高い無料のWordPressポートフォリオプラグインです。カスタムのGutenbergブロックを利用できるため、ポートフォリオセクションを簡単に作成し、ウェブサイトのさまざまなページに追加することができます。
この無料プラグインは、画像、動画、ギャラリー、iFrameコンテンツ、地図をサポートしています。ポートフォリオのスタイルは3種類から選べます(Masonry、Grid、Puzzle)。また、レスポンシブデザインに対応しているため、どのデバイスでもポートフォリオが美しく表示されます。
ただし、フィルターオプションは有料版でのみ利用可能となっているため、無料版を使って構築したポートフォリオは、閲覧や検索がしにくくなります。
主な特長・機能
Visual Portfolio, Photo Gallery & Posts Gridは、最先端かつレスポンシブ対応のWordPressポートフォリオプラグインです。WordPressに組み込まれているブロックエディター(英語)を使用して、ウェブサイトに魅力的なポートフォリオを作成できます。コーディングは必要ありません。
この無料プラグインでは、YouTube、Vimeo、Spotify、SoundCloudなど、特に人気のプラットフォームから画像、動画、音声のコンテンツを取得できます。ポートフォリオのスタイルは5種類です(Masonry、Justified、Tiles、Grid、Slider)。
Visual Portfolioは、レスポンシブ対応に加えて、軽量化と高速読み込みが可能となるよう最適化されています。モジュール式のコード構造であるため、スクリプトやスタイルは全て、訪問者が閲覧中のページでギャラリー表示に必要な場合にのみ読み込まれます。ウェブサイトに不用な機能は読み込まれません。
主な特長・機能
Ultra Portfolioは高性能かつ柔軟なWordPressポートフォリオプラグインで、ポートフォリオを作成するためのデザインや機能が数多く備わっています。画像のほか、YouTube、Vimeo、セルフホスティングの動画や、SoundCloudの音声ファイルを追加できます。
このプラグインでは、Grid、Masonry、Carousel、Sliders、Single Slide、Classic blog、Full-widthをはじめ、多彩なレイアウトが用意されているため、ポートフォリオのレイアウトを自由に選べます。さらに、20種類以上のアニメーション効果やライブCSS(カスケーディング スタイル シート)エディターでカスタマイズできます。レスポンシブにも対応しているので、モバイルデバイスでもポートフォリオが美しく表示されます。
主な特長・機能
RadiusThemeが提供するPortfolioは、無料のポートフォリオプラグインです。2種類のGutenbergブロックを利用でき、ポートフォリオの作成と、投稿やウェブページへの追加を簡単に行えます。
Portfolioは画像と動画をサポートしています(音声ファイルは対象外)。スタイルは4種類あり、2列のグリッド、4列のグリッド(タイトルと説明文付き)、4列のグリッド(タイトル付き)、スライダーが用意されています。設定ページにカスタムのCSSを追加することで、レイアウトをカスタマイズできます。
主な特長・機能
Portfolio Designerは、レスポンシブ対応の素晴らしいWordPressポートフォリオプラグインです。グリッドベースの見栄えの良いレイアウトを自在に作成できます。
この有料プラグインでは、YouTube、Vimeo、Screenr、SoundCloudなど、人気のプラットフォームから画像、動画、音声ファイルを取得できます。ポートフォリオのスタイルは4種類です(Gallery、Masonry、Slider、Justify)。50種類以上のアニメーション効果が用意されているため、それを使ってポートフォリオセクションを目立たせることができます。
主な特長・機能
ニッチな事業領域に携わるクリエイターや企業の皆さまが、作品を紹介して新しい顧客を呼び込むには、オンラインポートフォリオが非常に効果的です。WordPressプラグインを利用すれば簡単に作成してカスタマイズできる点も、ポートフォリオの大きな魅力といえるでしょう。
編集メモ:この記事は、2019年10月に投稿した内容を包括性の観点から加筆・訂正したものです。