見栄えの良いビジュアルコンテンツが、人々の注目を集めるために欠かせない要素であることは、マーケターであれば知らない人はいないでしょう。
そのことは、ソーシャルネットワークの変化にもよく表れています。Facebookに投稿される画像やビデオのサイズは大きくなり、その機能も多様性を増しています。Twitterのタイムラインには画像やビデオが並んでいます。また、Instagramもゆっくりではありますが、その広告機能を強化しつつあります。
ビジネスブログやソーシャルネットワークで注目を集めるには、美しいビジュアル要素を作成する方法を知っておくことが重要です。高価な画像編集ソフトウェアを購入し、パソコンで長時間作業するというマーケターももいます。
ですが、スマートフォンで撮影した写真をその場で少し編集するだけで、綺麗な写真をプロ級の素晴らしいコンテンツに変えることができるのをご存知でしょうか。イベントなどの現場から写真をリアルタイムで投稿したいとき、その方法を知っていれば本当に便利です。
写真やビデオを編集するための素晴らしいアプリが、モバイルデバイス用に数多く公開されており、無料あるいはほんの数ドルで入手できます。この記事ではそのようなアプリを厳選してご紹介しますので、お気に入りの一つをぜひ見つけてください。
私は普段FacebookやInstagramに写真を投稿する前に、2つか3つ程度のアプリを使って写真を編集するのですが、もし時間の都合でアプリを一つしか使えないとしたら、迷わずAfterlightを選ぶと思います。
Afterlightはごくシンプルなツールですが、カラートーンの調節、露出や輝度の調整、画像の回転やゆがみ補正など、写真の編集に必要な基本機能はすべて揃っています。また、フィルターも74種類用意されています。たとえばFusionフィルターでは、ツールとフィルターとテクスチャーを組み合わせて使用することにより、写真を独特な雰囲気に加工できます。
私のお気に入りはHighlight Toneツールです。これは画像の青みを強くしたいときに使用するのですが、右の写真のようにすっきりと鮮やかに見せることができます。
過去数年間でVSCO Camは人気の高い写真編集用モバイルアプリに成長しました。他の編集アプリよりもツールの種類が多いことが売りですが、それよりも充実したフィルタ機能が評判を呼んでいます。
特徴は、サチュレーションが高すぎて強烈な印象のあるInstagramのフィルタとは対照的に、柔らかで、本物のフィルム写真のように自然な外観に仕上がるフィルタが多いことです。また、撮影した現場で写真を編集したいときにも最適です。
写真をVSCO Camにアップロードし、フィルタを素晴らしいラインナップのなかから一つ選んで(私のお気に入りはC1です)適用するだけですべて完了です。難点があるとすれば、使い始めの頃にインタフェースが複雑で慣れるのが大変ということくらいでしょうか。
画像クレジット: Up to Down
Snapseedも画像編集の基本機能を網羅した素晴らしいアプリです。画像のチューニングやトリミング、あるいはゆがみ補正などの一般的な調節ツールがすべて揃っています。
ですが、Snapseedには非常にユニークな機能があります。それは「Selective Adjust」と呼ばれるツールで、写真内の領域をピンポイントで指定すると、そのポイントの輝度、コントラスト、およびサチュレーションを部分的に調整することができます。
したがって、特定の部分、たとえばコーヒーの隣に置かれたペストリーに注目して、その写真を見て欲しい場合は、より色鮮やかな印象に(焼きたてで美味しそうに)ペストリーの領域を加工することができます。
画像クレジット: iPhone Photography School
$2.99 | iOS用のみ
さて、最高額のアプリの登場です。その値段の違いが何なのか、興味が湧きますよね。TIMEはこのアプリについて次のように紹介しています。「iPhone標準のカメラアプリをポイントアンドシュートカメラとするならば、Camera+アプリはハイエンドのSLRレンズとでも呼ぶべきでしょう」
Camera+には色合い調整、レトロ効果、トリミングなどの一般的な画像編集ツールを多数揃えているほか、カメラアプリをユニークたらしめるスペシャルな機能が複数含まれています。一つは画像スタビライザーと呼ばれる機能で、画像を(撮影前でも)極限までシャープに捉えることができます。
また、最大で6倍のズームが可能で、遙か遠くの被写体を撮影する際に、画質をかなり上げることが可能です。最後に、Clarityと呼ばれるフィルタですが、この機能の素晴らしさはThe Wall Street JournalのKevin Sintumuangも「秘密の仕掛け -- あらゆる写真をプロのカメラマンが撮影したように変えてしまう」と絶賛したほどです。
画像クレジット: MacStories
$1.99 | iOS用のみ
Mexturesは、今回のアプリのなかではかなり上級者向けのもので、編集をレイヤーベースで行うという大きな特徴があります。画像調整のためのレイヤーが上下にいくつも重なり合っており、各レイヤーを別々に編集できるため、思い付くままを自由に表現できます。
また、1つの写真に複数のフィルタやテクスチャーを適用し、非常に個性的な見た目に仕上げることが可能です。上手に加工できたらその設定を保存し、後で他の写真にも使うことができます。あるいはその設定を友人とシェアしても喜ばれるでしょう。
画像クレジット: PersnicketyPrints
$1.99 | iOS用のみ
一本道、ビルの建物、線路など、真っすぐなものを撮影したにもかかわらず、少し歪んだり傾斜したりしたことはありませんか?SKRWTアプリを使うと、写真の奥行きを調整してラインを真っすぐ綺麗に整えることができます。写真が斜めに映るのが気に入らないという方には、1.99ドル払ってでも購入する価値のあるアプリだと思います。
画像クレジット: fltr
無料 | iOS用のみ
フォトカレッジの機能は、(ビフォアアフターの写真のように)何かを並べて比較する場合や、あるイベントやテーマで撮影した複数の写真を一度に表示する場合にとても便利です。私がこのフォトカレッジアプリを気に入っている理由は、レイアウトが多彩だからです。
クラッシックなもの、背景がカラフルで楽しいものなど、かなりの数のレイアウトが用意されています。また、テキストを追加する際にもさまざまなフォント、色、サイズから選ぶことができます。さらに、基本的な編集をセットにしたメニューもあり、いずれかを選択するだけで完璧に加工された写真に早変わりします。
$1.99 | iOS用のみ
Picfxは写真にエフェクトを追加できる素晴らしい編集ツールです。Mexturesと同様に、Picfxでもエフェクトの数だけレイヤーを作成して重ねることで、非常にユニークな画像に加工することができます。エフェクトの種類は100以上もあり、なかでも「PFX Film 5/10/15」、「Lomo」、「Enhance」、「Valentine」、「Old School」、「Marshmallow」、「Hearts Bokeh」などは特に面白いと思います。言うまでもありませんが、インタフェースはかなり使いやすいです。
画像クレジット: iAppsin
縦長や横長の写真をトリミングせずに、正方形の枠にはめ込みたいと思ったことはありませんか。Whitagramはまさにそのためのツールです。Instagramの写真が正方形でなくてもよくなったため、それほど便利には思わないかもしれませんが、何かのときに役立つかもしれないので覚えておきましょう。
画像クレジット: esefwe
無料 | iOS用のみ
HyperlapseはInstagramのスタッフが開発したアプリで、ビデオを高速で短いバージョンに凝縮することにより、InstagramやFacebookへのアップロードを可能にします。スピードは数種類のなかから選ぶことができ、各スピードでビデオの長さが何秒まで縮まるかを、実際の長さと比較して表示してくれます(たとえば、実際には40秒のビデオを6倍速に変換したら、およそ7秒に短縮されます)。このような高速ビデオをSNSでの華やかな演出として利用すれば、フォロワーもきっと喜ぶはずです。(他の使用例や詳しい使い方については、こちらの記事をご覧ください。)
フォトカレッジの魅力については先ほどお話ししたとおりですが、実はビデオにもビデオカレッジなるものがあります。PicPlayPostは、そのビデオカレッジ作成のためのシンプルなアプリです。再生中の複数のビデオから同時に音声が出ますので、お互いの音がぶつからないように注意してください。
ビデオカレッジを利用した例はいくつもありますが、ここではフィットネスのプロであるMelissa Madeが自分のInstagramアカウントでビデオカレッジを投稿した例をお見せします。左側のビデオではエクササイズの実演を無音で再生し、右側のビデオではエクササイズの説明を音声付きで行っています。
写真やビデオのモバイル用編集アプリにお気に入りのものはありますか?写真加工アプリはかなり多く存在しており、こちらのNAVERまとめでも、どちらかというと一般ユーザーが使用する目的に適しているアプリを紹介しています。
各SNSでの写真付き投稿を管理運用されているSNS担当者の方は、ぜひこちらの無料ノウハウをご覧いただき、どのタイミングでどのような写真や投稿が最適かをご覧ください。
編集メモ:この記事は、 2015年9月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。Lindsay Kolowichによる元の記事はこちらからご覧いただけます。