ウェブサイトブログ | HubSpot(ハブスポット)

【無料・有料版】Shopifyの初心者でも使いやすいテーマ8選

作成者: 水落 絵理香(みずおち えりか)|Jan 4, 2022 8:42:18 AM

Shopifyは、商品情報や画像を設定するだけで本格的なECサイトを作成できるプラットフォームです。サイトのデザインや機能が組み込まれた「テーマ」と呼ばれるテンプレートを用いて、簡単にECサイトを作成できます。

Shopifyでは選べるテーマが80種類と多く、種類の豊富さゆえに、商品や業界に適したテーマを選ぶのが難しいという悩みを持つ方が多いようです。

本記事ではおすすめのテーマ8選と、テーマ選びで押さえておくべき4つのポイントを紹介します。テーマの採用例や使い方についても解説していますので、Shopifyのテーマ選びでお困りの方はぜひ参考にしてください。

Shopifyのテーマとは?

簡単な操作でECサイトが作れる「Shopify」は、世界で170万以上の店舗が利用しているプラットフォームです。Shopifyのテーマとは、ECサイトのデザインや機能が組み込まれたテンプレートのようなものです。

テーマは管理画面でカスタマイズでき、HTMLやCSSの知識がなくても、画像や商品情報を入力するだけで、デザイン性の高いECサイトが作れます。
 

無料版と有料版テーマはどう違う?

Shopifyのテーマストアには、無料版10種類と有料版70種類、合わせて80種類のテーマがあります。(2021年12月時点)

無料版と有料版の違いは、デザインや使える機能の数です。無料版のテーマはシンプルなレイアウトが特徴で、「商品カート」「FAQページ」「絞り込み検索」「商品レビュー」などの機能が利用できます。

有料版のテーマは、より洗練されたデザインになっており、複雑なレイアウトや表現が可能です。「画像ズーム」「アニメーション」「ポップアップバナー」「クイック購入」「ブログ」など、機能も豊富に揃っています。
 

Shopifyテーマページの見方

Shopifyのテーマは、それぞれテーマページと呼ばれる詳細が書かれたページがあります。こちらの確認方法と、各テーマのデモ画面の表示方法について解説します。
 

テーマページの確認方法

Shopifyのテーマストアから、各テーマの詳細が書かれたテーマページへ移動できます。80種類あるテーマから絞り込みをするためには、左側のサイドバーで、価格・業界・レイアウト・デザインにそれぞれチェックを入れましょう。

テーマページでは、各テーマの価格・デモサイト(デモストア)・機能・レビューが確認できます。
 

デモ画面の表示方法

無料テーマ「Dawn」を例に挙げて、詳細ページでデモ画面を表示させる方法を説明します。

1. 「デモストアを表示する」をクリックします。 

2. 架空のストアのデモ画面が表示されます。画面上部の「デスクトップ」と「スマホ」マークで、端末の表示切り替えができます。 


 

Shopifyのテーマ選定時に気をつけたい4つのポイント

Shopifyでは選べるテーマの種類が多く、テーマによってデザインや機能はさまざまです。そのため、選択基準が定まっていないと、テーマ選定に必要以上に時間がかかってしまう可能性があります。

ポイントを押さえて探すことで、必要な機能の過不足がなく、かつスピーディにECサイトを立ち上げられるでしょう。

本章では、Shopifyのテーマ選びで考慮すべき次の4つのポイントをご紹介します。

  1. 販売活動に必要な機能があるか?
  2. ユーザーが購入しやすい導線のレイアウトか?
  3. ブランドコンセプトに合っているか?
  4. 使いやすい・管理しやすいテーマか?
     

販売活動に必要な機能があるか?

はじめに、販売活動に必要な機能を洗い出しましょう。このことを要件定義と言います。誰に向けて、どのような商品やサービスを販売するかを明確にすることで、必要な機能が見えてきます。

ターゲット層・販売する商品やサービスの種類・商品やストアの強み・今後行う予定のプロモーションなどを確認すると良いでしょう。以下の例を参考にしてください。

商品

スケートボード関連の服と小物

必要な機能
  • 商品ページのタブ切り替え機能
  • PR動画表示機能
  • 商品の絞り込み機能
  • カート機能など

服や小物など、カテゴリーや商品点数がいくつもあるストアの場合は、タブ切り替えや絞り込み機能があると便利です。このように、必要な機能が事前に分かっていれば、適したテーマが選びやすくなります。
 

ユーザーが購入しやすいレイアウトか?

ページデザインは商品やブランドの印象を決める重要な要素ですが、テーマのデザイン性だけでなく、ユーザーが迷わず商品を購入できる導線のレイアウトになっているかを確認しましょう。

例えば、「商品紹介ページで気になった商品を、簡単にカートに入れられるか?」「キャンペーンバナーの位置は調整可能か?」といったポイントをチェックしておくことをおすすめします。
 

自社のブランドコンセプトに合っているか?

ストアとしてのブランドコンセプトが決まっている場合は、ブランドカラーやテイストに沿ったテーマを選ぶと良いでしょう。テーマを選択後にメインカラーを変更することも可能ですが、はじめからイメージに近いテーマを選択することで、カスタマイズの作業負担を軽減できます。
 

使いやすい・管理しやすいテーマか?

テーマに搭載されている機能が多いと、さまざまなマーケティングツールが利用できるなどのメリットがある反面、カスタマイズの設定に手間がかかるというデメリットもあります。そのため、テーマを選ぶ際には、機能の多さではなく、必要な機能が揃っていて使い勝手が良く、設定やその後の運用で管理しやすいテーマを選ぶようにしましょう。
 

【無料版】Shopifyのおすすめテーマ3選

無料のテーマを選択すれば、Shopifyの月額使用料(29米ドル~)のみで利用できます。2021年12月時点で利用できる無料テーマは、以下の10種類です。

  1. Dawn
  2. Simple
  3. Supply
  4. Narrative
  5. Debut
  6. Brooklyn
  7. Boundless
  8. Express
  9. Venture
  10. Minimal

無料・有料版テーマに共通している機能は、以下のとおりです。ECサイト作成に必要な基本の機能が揃っています。

  • カート機能
  • FAQページ
  • スマートフォン対応デザイン
  • セクションごとのカスタマイズ
  • スタイルとカラーパレット
  • SNSアイコンの使用
  • ドロップダウンメニュー
  • サイト構造適正化によるSEO対策
  • テーマ更新が無料

ここでは、無料版のShopifyのテーマの中から、特におすすめの3つをご紹介します。共通の機能以外で利用できる「その他の機能」や、「合わせやすい商品・業界」も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
 

1. Dawn

Dawn Theme - Default - Ecommerce Website Template

価格

無料

その他の機能
  • OS2.0対応
  • プロモーションバナー
  • 商品オプション
  • 商品タブ
  • 商品ビデオ
  • 商品レビュー
  • 高解像度画像
  • 画像ズーム
  • サイズチャート
  • 商品のフィルタリングと並べ替え
  • スティッキーヘッダー
    (※画面スクロールに合わせて移動する上部メニューバー)
  • クロスセリング機能(※関連商品のおすすめ機能)
  • ブログページ
  • ルックブック
合わせやすい商品・業界

ファッション / アクセサリー / 健康 / 美容 / インテリア

デザインの特徴:ワイドレイアウトでダイナミックなトップ画像が印象的。タブとドロップダウンメニューで商品をカテゴリー別に表示でき、商品が探しやすいのが特徴です。商品画像にカーソルを合わせると、商品のカラーバリエーションや別角度からの画像も確認できます。

おすすめポイント:Dawnは無料テーマの中で唯一、OS2.0(※)に対応しており、柔軟性の高いテーマです。機能が絞られているため、カスタマイズの設定項目が少なく、スピーディなECサイト公開が可能です。

※OS2.0(オンラインストア2.0)とは:Shopify独自の設計基準のバージョンのこと。以前のバージョンに比べ、セクションの追加やアプリとの連携がしやすくなっています。

デモストア:デフォルト / クラフト
 

2 .Supply

Supply Theme - Blue - Ecommerce Website Template

価格

無料

その他の機能
  • 注目コレクションの表示
  • カタログ構築
  • 高解像度画像
  • 画像ギャラリー
  • 商品オプション
  • スライドショー
  • サイドメニューバー
  • 絞り込み検索
合わせやすい商品・業界

家電、キッチン、アウトドア、スポーツ

デザインの特徴:大量の商品を表示するのに適したレイアウトです。高解像度画像とスライドショー機能で、商品の細部まで確認できます。

おすすめポイント:商品の種類や点数が多いストアでも、タブやサイドメニューバーで見やすく探しやすい表示が可能です。

イメージ:

デモストア:ブルー / ライト
 

3. Express

Express Theme - Bistro - Ecommerce Website Template

価格

無料

その他の機能
  • クイック購入
  • スライド式カート
  • 複数の注目コレクションの表示
合わせやすい商品・業界

飲食、コスメ、サプリ、キッチン

デザインの特徴:商品とコンテンツを1ページに表示することで、ストーリー性のあるカタログ風のレイアウトになっています。

おすすめポイント:商品画像が大きめに設定されており、少ない画像数でも洗練されたデザインに仕上がります。少ないクリックで商品購入ができる「クイック購入」や、ページ遷移なしでカートに到達できる「スライド式カート」機能で、購入までの手順を短縮できます。

デモストア:ビストロ / パントリー
 

【有料版】Shopifyのおすすめテーマ5選

有料版テーマでは、より洗練されたデザインと豊富な機能が利用できます。本章では、70種類のShopify公式有料テーマからおすすめの5つをご紹介します。
 

1.Foodie

Foodie Theme - Grind - Ecommerce Website Template

価格

250米ドル(約28,000円)

その他の機能
  • OS2.0対応
  • 日本語対応
  • クイック購入
  • スライド式カート
  • カートノート(※注文に関する備考欄の記載)
  • プロモーションバナー
  • プロモーションポップアップ
  • おすすめ商品
  • アニメーション
  • スライドショー
  • 高解像度画像
  • 画像ギャラリー
  • 画像ズーム
  • 商品ビデオ
  • 年齢確認
  • 成分または栄養情報
  • スティッキーヘッダー
  • クロスセリング
合わせやすい商品・業界

食品、アルコール類、インテリア、健康、美容

デザインの特徴:画像と見出しや説明文が効果的に配置され、カタログのように楽しくショッピングを進められる構造になっています。画像ズームやスライドショーなど、商品の魅力を伝え、ブランドコンセプトの表現につながる機能が揃っています。

おすすめポイント:年齢確認や成分表の表示が可能で、アルコールやサプリメントなど年齢制限のある商品にも対応できます。

採用例:

デモストア:グラインド / スライス / グロウ
 

2. Prestige

Prestige Theme - Allure - Ecommerce Website Template

価格

250米ドル(約28,000円)

その他の機能
  • OS2.0対応
  • 日本語対応
  • スライド式カート
  • カートノート
  • プロモーションポップアップ
  • おすすめ商品
  • 商品レビュー
  • サイズチャート
  • ストックカウンター
  • 店舗検索機能
  • アニメーション
  • スライドショー
  • 高解像度画像
  • 画像ズーム
  • 画像のホットスポット
  • クロスセリング
  • ブログページ
  • カスタマイズ可能なお問い合わせフォーム
合わせやすい商品・業界

ファッション、アクセサリー、健康、美容、インテリア

デザインの特徴:シンプルかつモダンなデザインで、高級感や特別感を演出できます。商品画像に表示されている円形のマークをクリックすると、商品の詳細が別枠に表示される「ホットスポット機能」が搭載されています。

おすすめポイント:口コミを投稿できる商品レビュー機能や、店舗検索機能など、高度なEC機能も充実しています。

イメージ:

デモストア:アリュール / クチュール / ヴォーグ
 

3. Parallax

Parallax Theme - Aspen - Ecommerce Website Template

価格

220米ドル(約24,800円)

その他の機能
  • OS2.0対応
  • 日本語対応
  • スライド式カート
  • プロモーションポップアップ
  • おすすめ商品
  • 店舗検索機能
  • アニメーション
  • スライドショー
  • 高解像度画像
  • ストックカウンター
  • 商品レビュー
  • 商品のフィルタリングと並べ替え
  • クロスセリング
  • ブログページ
  • カスタマイズ可能なお問い合わせフォーム
合わせやすい商品・業界

ファッション、アクセサリー、健康、美容、食品、コスメ、サプリ、キッチン、スポーツ、アウトドア

デザインの特徴:スクロールに応じたアニメーション機能とスライドショーの併用で、視覚的なストーリーテリングを演出できます。導線のシンプルな1カラムデザインで、迷わず商品にたどり着けるレイアウトになっています。

おすすめポイント:スライド式カート機能で、別ページへ遷移することなく購入完了できるため、ページ離脱を防げます。ポップアップやバナープロモーションに強く、最新のセールや割引キャンペーンなど、さまざまなプロモーションをしたいストア向けです。

イメージ:

デモストア:アスペン / マドリード / ウィーン / ロサンゼルス
 

4. Mobilia

Mobilia Theme - Milan - Ecommerce Website Template

価格

180米ドル(約20,300円)

その他の機能
  • OS2.0対応
  • 日本語対応
  • クイック購入
  • 注目商品のカスタマイズ
  • 最近見た商品
  • 関連商品
  • レビュー機能
  • ブログページ
  • ルックブック
  • ニュースレターの登録
合わせやすい商品・業界

ファッション、キッズ、食品、コスメ、サプリ、工芸品

デザインの特徴:テキストよりも商品画像やイメージ画像を前面に打ち出したデザインです。上部のメニューバーから、カテゴリー別のカタログや季節のルックブックへ移動できるようになっています。

おすすめポイント:有料テーマの中では低価格帯ながら、OS2.0にも対応しています。セール品や予約販売品といった注目の商品を、優先的に表示させる設定も可能です。また、個別の商品ページだけでなく、商品一覧にもレビュー評価を表示できます。

採用例:

デモストア:ミラノ / ナパ / シドニー / トウキョウ
 

5. Highlight

Highlight Theme - Modern - Ecommerce Website Template

価格

250米ドル(約28,000円)

その他の機能
  • OS2.0対応
  • 日本語対応
  • カートノート
  • スライド式カート
  • プロモーションバナー
  • おすすめ商品
  • アニメーション
  • スライドショー
  • 高解像度画像
  • 画像ズーム
  • サイズチャート
  • ストックカウンター
  • 商品レビュー
  • アイコン付きリスト
  • 商品のフィルタリングと並べ替え
  • カスタマイズ可能なお問い合わせフォーム
合わせやすい商品・業界

アート、エンターテインメント、ファッション、アクセサリー、健康、美容

デザインの特徴:非対称レイアウトにより、雑誌ページのような自由な配置になっています。画面スクロールやマウスオーバーに反応するアニメーションと、動画を組み合わせたクリエイティブな表現が可能です。

おすすめポイント:商品や注目のコレクションを、スライドショーやアイコン付きのリストで訪問者にアピールできます。デザイン性の高さだけでなく、サイズチャートやストックカウンターなどの機能も充実しています。

イメージ:

デモストア:モダン / シングル / アート

公式テーマストア 無料版はこちら

公式テーマストア 有料版はこちら

公式テーマストア以外はこちら(テーマフォレストへ移動します)
 

自社ユーザーに最適なテーマ選定を

ここまで、Shopifyのおすすめのテーマ8選と、テーマ選びに押さえておくべき5つのポイントを紹介してきました。無料や有料のテーマを使えば、HTMLやCSSの知識がなくても、画像や商品情報を入力するだけで、デザイン性の高いECサイトが作れます。

80種類ものテーマの中から、自社の商品やサービスに最適なテーマを選択するためには、必要な機能を洗い出した上で、ブランドコンセプトや商品に合ったものを選ぶことが必要です。また、デザイン性だけでなく、ユーザーが商品を見つけやすく購入しやすい導線であるか、管理はしやすいかといった点も確認するようにしましょう。

ブランドや商品に合ったテーマを選択し、さらにカスタマイズでオリジナリティを演出することで、購買意欲の醸成につながりやすくなります。ShopifyでECサイトを立ち上げる際のテーマ選びに、本記事を役立てていただければと思います。