外見で人を判断するな」と言いますが、第一印象は正直とても大事です。
ソーシャルメディアの世界でもそれは同じで、ブランドページを効果的に作成し、センス良く魅力的な画面を表示すれば、その企業のことをほとんど、あるいはまったく知らない訪問者に良い印象を残すことができます。
書店で、表紙があまりにステキなのでついその本を買ってしまった、という経験はありませんか。であれば、ブランドページが何とも言えず魅力的で、見る人が思わず手を止めてしまうようなら、その訪問者はそこに書かれている情報をもっと詳しく見てみたいと思うはずです。
たとえば、Twitterのブランドページには、背景を表示するスペースが左右に広く取られています。このスペースを空けておく手はありません。有能なマーケターはこの背景を最大限に利用し、想像力をフルに働かせて洗練されたブランドページを作り上げます。
訪問者は思わずその画面に引き込まれ、そこに書かれている内容につい興味を持ってしまうでしょう。どのような商品・サービスがあり、どのようなオファー、あるいはキャンペーンがあるのか、背景との見事な調和を楽しみながら読み、記憶に残してくれるはずです。
では実際、どのようなブランドページが見る人に良い印象を残すのでしょうか。今回はそれを理解していただくよう、13社による効果的なTwitterブランドページの実例をご紹介します。
1)Spotify
リスナーにあらゆるジャンルの音楽ストリーミングサービスを提供するSpotifyのTwitter背景は、キャッチコピーらしきものも見あたりませんが、美しい加工の画像がSpotifyの洗練されたサービスのイメージを実に上手く伝えています。
2)IdeaPaint
IdeaPaintは、壁などに塗るだけでホワイトボードになる特殊なペンキを販売しています。実際のラボの壁の一部をホワイトボードにし、ペンキの使用場面をイメージしてもらうスマートなデザインで製品の特徴を表現しています。この画像さえあれば説明は不要ですよね。
3)Dropbox
ファイルやフォルダの共有サービスを提供するDropboxは、すっきりとした可愛らしい絵を入れて見る人を和ませるのが得意です。このTwitter背景でも、ほのぼのとした画像ながら、Dropboxのサービスの種類をしっかりと伝えています。
4)Adrants
マーケティングや広告に関してさまざまな情報を発信するAdrantsは、Twitter背景に同社のウェブサイトと同じ青を基調としたデザインと画像を使用しています。シンプルで一貫したデザインを採用することには、ブランド認知度を高める効果があります。
5)Snapple
SnappleはTwitterの背景画像と、自社のロゴのカラーを共通化させてデザインを明瞭にしています。また背景に入っている商品のSnappleをTweet用の画像内にも多用し、製品のキャンペーンを行っています。
6)Salesforce
SalesforceはTwitter背景を利用し、クラウドコンピューティングサービスを提供する同社のイベントを青地に白の破線と、イベントに登壇するKeyNoteのスピーカーの顔写真を揃えてセンス良く表示しています。青が基調の背景と、登壇者たちにそれぞれ割り振られたカラフルな色が非常に目を引く魅力的なプロモーションです。
7)Target
背景にパターン画像を使用すると、とかく邪魔くさい感じになりがちですが、Targetは同社のロゴである赤い的のデザインの一部をうまく利用し、白い画面の上に赤い水玉模様をバランス良く並べてTwitter背景を上手に作成しています。
8)Zendesk
このZendeskのシンプルでセンスの良いデザインは賞賛に値します。また、背景画像には製品のユーザーインターフェースがどれくらいシンプルな外観なのかを明確にみることができ、そのブランドイメージがしっかりと伝わってきます。
9)Livestrong
Livestrongはアメリカの非営利組織で、癌患者とその家族を勇気付け、情報や支援を提供しています。このTwitter背景はさまざまなペルソナを想定し、Livestrongへのメッセージが無数にあり、非常に力強いデザインでパワフルにその支援の必要性をアピールしています。
10)Zipcar
ZipcarのTwitter背景は、顧客が車を借りることによって体験できることを想像させるようにデザインされており、車を気軽に借りられるというサービスで顧客が思い出を作れるということを表現しています。また、さりげなくZipcarが15周年を迎えているということもロゴのデザインを変更することで伝えています。
11)IMPACT Branding
インバウンドマーケティングを専門とするIMPACT BrandingのTwitterブランドページを見れば、凝ったデザインでなくても、十分に魅力的でレベルの高い画面になることがわかります。さすがはプロと思わせる洗練されたデザインです。
12)McDonald's
Snappleと同様に、McDonaldもTwitter背景を利用して、製品を見せることによりマーケティングプロモーションをアピールしています。青色の背景に、2.5ドルでハンバーガーとフライドポテトのセットメニューが楽しめる、ということが非常に明確にわかります。
13)HubSpot
プロモーション、オファーをTwitter背景を利用して促している例が思ったほど多く見つからなかったので、HubSpotのTwitter背景を最後にご紹介します。「The Essential KPI Tracking Template」というマーケティングオファーを宣伝しています。このように、キャンペーンを告知してTwitterユーザーに新しいオファーを促す目的にも、Twitter背景を積極的に利用しましょう。背景はいつでも何度でも変更できるのですから。
他にもクリエイティブなTwitter背景を見たという方は、ぜひご紹介ください。コメントをお待ちしています。
編集メモ:この記事は、2012年3月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。Pamela Vaughanによる元の記事はこちらからご覧いただけます。