素晴らしいアイディアを生むブレインストーミング 7つの秘訣

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戸栗 頌平(とぐり しょうへい)
戸栗 頌平(とぐり しょうへい)

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斬新なアイディアを考え出すというのは簡単なことではありません。ましてやマーケターのように日々新しいアイディアをいくつも考えるとなると、苦痛とまでは言わなくとも、行き詰まってしまうこともあるかもしれません。

そのようなときに有効なのがブレインストーミングです。けれどもご存知のように、充実したブレインストーミングになることもあれば、そうでないこともあります。みんなで話し合ったけれど、結局使えそうなものは何も見つからず、ただ消耗しただけで終わったという経験はありませんか。

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時間を無駄にしたと、がっかりしますよね。活発に意見が飛び交う有意義なブレインストーミングを行うにはどうすればよいでしょうか(関連記事はこちら:How to Run a Productive Creative Brainstorming Session)。

会議室に座ってめいめいが自分の考えを一方的にまくしたてても良いものは出てきません。既成概念を取り払い、全員が自由に考え発言できるような雰囲気を作ることが重要です。

今回は、素晴らしいアイディアが期待できる有意義なブレインストーミングを行うための、クリエイティブな方法をいくつかご紹介します。

素晴らしいアイディアを生むブレインストーミング 7つの秘訣

1)冗談から始める

ブレインストーミングは、参加者が気軽に自分の言いたいことを何でも(つまらないことでも)言えるような場所が用意されてこそ、実りあるものに発展していきます。しかし、おかしなことを発言すると馬鹿にされたり空気を乱してしまったりするのでは、と心配する人もいます。

とある調査によると、こういった不安は、自分よりも上の立場の人が一緒に参加する場合に特に強くなるそうです。そのような雰囲気でブレインストーミングをしても生産性は上がりません(参照記事はこちら:Productivity loss in brainstorming groups : Toward the solution of a riddle)。

参加者の緊張をほぐし、アイディアを出しやすくする良い方法があります。ミーティングの最初に10分間、ふざけたアイディアをたくさん出してみましょう。最初の1つは、提案するあなたが出してください。そうすれば、周りの人も何がやりたいのか理解できるはずです。Barton F. Graf 9000のGerry Grafは、最初に全員でふざけたアイデアを4,000個出してから、良いアイディアに移ることを実践しています(参照記事はこちら:Guess What Happnes When Two Ad Journalists Try Their Hands at Advertising)。

ひとしきり冗談を言い合って笑ったあとに、実用的なアイディアのためのブレインストーミングに入ります。すると不思議なもので、ありきたりと思えたアイディアが突如として面白そうなものに変わり、そこから活発なブレインストーミングが始まることもあります。

2) アイディアを分解・集約する

アイディアの数が増えないときは、アイディアをいくつかに分けたり、逆にいくつかを1つにまとめたりする方法もあります。広範なテーマから始めたときには、それを複数の要素に分け、それぞれを吟味したり他に要素がないか探したりします。あるいは反対に、特化されたものから遡ってより広範なテーマを探ることもできます。

このとき、あらかじめ参加者が各自2つか3つのアイディアを紙に短く書き込み、その紙を交換して周りの人の書いたものを見せてもらうとよいでしょう。参加者による多数のアイディアの中から面白いものを見つけて、そこから議論を始めてください。

3)言葉遊びをする

ありきたりで独創性に欠けるアイディアから抜け出すには、言葉遊びを利用して既成概念を取り払うのも効果的です。面白いアイディアが出なくて困ったら、ゲームの要素を取り入れて頭を刺激し、想像力を働かせる訓練をしましょう。

一押しなのがワードストーミングです。ワードストーミングでは言葉を1つ選び、そこから思い付く言葉をいくつも書き出します。その言葉が持つ機能や美学、用法、隠喩などを考えてください。想像力を鍛えるためのトレーニングですから、あまり考え過ぎず、流れにまかせてどんどん書き出しましょう。

大量に書き出したら、それぞれが互いにどのように関係しているかを考えながら分類してください。思いもよらない言葉やフレーズが、時としてオーディエンスの気持ちを揺さぶることもあります。それにたどり着くことが、このゲームの狙いです。

ブレインストーミングで用いるワードストーミングの例

画像クレジット: CoSchedule

ワードストーミングの記録を用紙やホワイトボードに書き込みます。あるいはWordStormのようなワードストーミングツールを使えば、記録を保存しエクスポートして、ミーティング後に参加者へ送ることもできます。

マインドマッピングを利用すると、互いに関連する用語またはアイディアを目で見て確認できるため、ブレインストーミングにオススメです。最初に中心となるアイディアを紙かホワイトボードに書き、それを細分化した下位のトピックをいくつか追加します。それぞれからさらにひとつ下のレベル、という具合に追加して図を作成してください。こちらもオンラインでMindNodeアプリなどを利用できます。

最後に、Creative Bloqで「本質の言葉(essence word)」と呼ばれている言葉を考えて書くというゲームを紹介します。自分が表現したいと思う心持ちや個性、メッセージなどを、たとえそれが常軌を逸していてもかまわないので、短く要約して書き出します。続けるうちに何か素晴らしいアイディアが浮かんでくるかもしれません。

4)ムードボードを作る

画像を組み合わせる、色彩を使う、視空間をアレンジするなどによって感情や気分が豊かになり、新鮮なアイディアが生まれることもあります。また、情報を想起する能力において従来の習得法よりもはるかに効果が高いことが証明されています(参照記事はこちら:Mind Mapping : Scientific Research and Studies)。

ブレインストーミングで視覚から手がかりを得るための方法はいくつもありますが、なかでもムードボードは、特に新しくブランドやデザインを開発する際に非常によく利用されます。

ムードボードでは画像、言葉、あるいは質感の異なるものを、1つのトピックやテーマ、アイディアに関連してランダムに集めます。マインドマッピングでやるように、中心となるトピックから派生した各要素を視覚的に表現することもあります。

ブレインストーミングで用いるムードボードの例

画像クレジット: Behance

ムードボードはポスターやコルク版といった実際のボードを使うこともあれば、Pinterestボードなどを使用することもあります。MoodBoardのようなアプリを使ってビジュアル要素を収集、整理し、共有することもできます。

5) 即興ゲームをする

ちょっとした即興を披露するとき、人は想像力をフルに回転させます。くだらないと思うかもしれませんが、リラックスした楽しい雰囲気ではあればあるほど、より気分良く考えたり意見を交わしたりできるものです。

RoundTable CompaniesのCEOであるCorey Blakeは、米ハフィントンポストで自分とその部下である経営陣がブレインストーミングの際に即興ゲームをした時間を紹介しました。「即興ゲームによって気持ちが開放され、ブレインストーミングをもっと楽しもうという意欲がわいてきました」のように話し、次のように続けました。「その結果、より真剣に意見を交わしながらもよく笑い、楽しみ、独創的で素晴らしいアイディアについて議論することができました」(参照記事はこちら:13 Unusual Brainstorming Methods That Work

参加者全員がリラックスして談笑する時間が少しでもあれば、想像力が増し、積極的な気持ちで本題に入ることができます。

6)いたずら書きをする

いたずら書きをすると想像力が豊かになるのをご存知ですか?それだけではありません。集中力が持続したり、短期的あるいは長期的な記憶力が向上したりするのです。

The Doodle Revolution(邦題: 描きながら考える力)』の著者であるSunni Brownは、その著書の中で、「人はビジュアル言語を取り入れようと思い始めたときから、印字や筆記とは異なる神経回路を使って物事を見るようになる」と述べています。

ブレインストーミングはほとんどが話すことや読むことで行われますが、落書きをすることで既成概念を取り払い、身近な物事を違う観点から考えるようになります。これにより、予期せぬところからアイディアが生まれることがあるのです。

では、何を落書きすればよいでしょうか。Brown氏の著書から2つ紹介しましょう。

  • 対象を1つ選び、それをできるだけ小さいパーツに視覚的に分類します。たとえば「犬」という言葉から始めた場合、犬の足、しっぽ、首輪などを描いてください。その対象のさまざまな要素や出現する場所などを考えることにより、新しい観点で物事を考えられるようになります。

  • たとえば象とアイスクリームなど、関係のない2つの物を選び、それぞれの細かい要素を描きます。これはJennifer Millerが著書『Fast Company』で説明している方法ですが、「アイスのコーンが象の鼻になっている絵や、耳が溶けている絵など、要素をランダムに組み合わせたものを描く」とあります。

ブレインストーミングの方法の一つのいたずら書きの例

画像クレジット: FastCompany

7) ブレインストーミングの場を変える

ミーティングの場所を変えて気分転換しましょうと言うのではありません。場所を変えると脳の働きが活発になることがあるのです。神経生物学者によれば、人は環境が改善されると、脳でニューロンが活発に作られて、神経がより速く信号を伝えるようになるそうです。つまり、ブレインストーミングを行う環境を変えると、成果も違ってくるというわけです(参照記事はこちら:Corridors of the Mind)。

試しに、いつもの会議室とは違う場所でブレインストーミングを行ってみてください。会議室を移動することが難しい場合は、部屋の中にある何かを変えてみても良いでしょう。たとえば椅子の配置を変える、壁に絵を飾るなどで脳が活性化されるかもしれません。立ったまま、あるいは歩き回りながらブレインストーミングするのも効果がありそうです。

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編集メモ:この記事は、2015年9月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。Lindsay Kolowichによる元の記事はこちらからご覧いただけます。 

トピック: アイデア
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