社員のバーンアウト(燃え尽き症候群)問題にHubSpotが本気で向き合った結果生まれた「5R」とは?

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Sophie Hamersley
Sophie Hamersley

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バーンアウト(燃え尽き症候群)は、間違いなく世界中で大きな問題となりつつあります。

バーンアウト(燃え尽き症候群)の根本的な対策に乗り出すHubSpot、毎年1週間の全社休業などの取り組みを導入

Deloitteの調査(英語)によると、77%が現在の仕事でバーンアウトを経験したことがあると答えており、さらに約70%は雇用主が十分に対応してくれていないと感じています。120か国以上の12万8,000社を超えるお客さまと共に急速に成長しているHubSpotも、バーンアウトの問題と無縁ではありません。HubSpotは持続可能な働き方を考える必要があることを認識しています。バランスが取れ、燃え尽きてしまわないような働き方です。 

そこで当社は、従業員のバーンアウトを予防し対処するための長期的な取り組みとしてHubSpot Unplugged(英語)というプログラムを立ち上げています。そして「5R」と呼ばれる新しいフレームワークを導入することになりました。5RとはRest(休息)、Recharge(充電)、Reboard(再学習)、Resilience(レジリエンス)、Root Cause(根本原因)の頭文字から取った呼称です。

  1. Rest(休息):年に一度の全社特別休業週「Global Week of Rest」を導入
    HubSpotでは、有給休暇取得日数の上限や固定の勤務時間を設けず、勤続5年を迎えた従業員にはサバティカル休暇(長期有給休暇)を付与するなど、従業員の休暇取得を常に奨励しています。とはいえ、会社全体が一斉に休暇に入れば、もっと気楽に仕事から離れて心からオフを満喫できるのではないでしょうか。最近のアンケートで、ある従業員から「休暇が無制限なのは非常にありがたいのですが、休み明け初日はEメールやSlackメッセージの処理でつぶれてしまうので、その負担がなくなればさらにうれしいです」という回答が届きました。こうした意見をきっかけに、全社特別休業週を年に一度、7月4日の週に採り入れることに決めました。 
  2. Recharge(休息):金曜日を「No Internal Meeting Friday」に
    毎週金曜日は、原則社内のミーティングを入れないというルールを設けました。毎日何時間も会議が入っていると、作業に集中する時間を確保するのが難しくなります。「No Internal Meeting Friday」を実施するのは、従業員にもっと時間的な余裕を持ってもらうための1つの手段にすぎません。仕事にどっぷり浸かるのも、準備に費やすのも、あるいは充電時間として過ごすのも自由です。
  3. Reboard(再学習):専用の学習資料を用意してマネージャーを支援
    Gallupの調査(英語)によると、「マネージャーからのサポートを得られていると感じる」という設問にとても当てはまると回答した従業員は、バーンアウトをたびたび経験した割合が約70%も低くなりました。HubSpotは、マネージャーが自分自身とチームをバランス良くケアしながら、テレワークとオフィス出社のハイブリッドモデルにおけるチームの一体感の醸成、円滑な協力体制の構築、的確な意思決定を実現できるよう、専用の資料を作成してマネージャー陣を支援します。
  4. Resilience(レジリエンス):長くパフォーマンスを発揮し続ける方法のワークショップを開催
    バーンアウトの問題には終わりがありません。人々が求めているのは、長期的な変化につながる実践的なフレームワークです。HubSpotでは「Rethinking Resilience」というオンラインでも受けられるベンダー主導のワークショップを採用し、世界中の全従業員を対象に提供し、日本語のセッションも提供しています。ストレスを軽減する方法、自分のエネルギーやパフォーマンス、心身の健康状態をできる限りコントロールする方法について、さまざまな研究結果に基づいたヒントを詰め込んだトレーニングです。
  5. Root Cause(根本原因):先を見据えた問題解決に取り組む
    バーンアウトの症状に対処するだけでなく、根本的な原因に向き合う必要があります。そのためHubSpotは、人員計画に優先的に取り組み、コミュニケーションとコラボレーションに関する期待値を定義するとともに、事業規模が拡大しても従業員が摩擦なく意思決定を下せるようなフレームワークを取り入れています。

HubSpotが導入した「5R」は、「HubSpot Unplugged」に続くバーンアウト予防策です。今年夏に立ち上げたHubSpot Unpluggedは、2021年7月初旬のGlobal Week of Rest、毎週金曜日のNo社内会議デーの試験運用、メンタルヘルス関連プログラムの拡充という3本柱で構成されていました。その効果について四半期アンケートで従業員に率直な意見を聞いたところ、HubSpot Unpluggedは順調な滑り出しを見せてはいるものの、バーンアウトの根本的な原因を究明する必要があることが分かりました。このため全社でバーンアウトにつながる要因についてじっくりと掘り下げて対処法を探っており、今回策定した「5R」もその一部です。

HubSpotの最高経営責任者(CEO)を務めるヤミニ・ランガンはこう語っています。「私たちは従業員が最高のパフォーマンスを発揮できる会社づくりを目指しています。それを実現するためには、短距離走のように全力を出し切るよりも、マラソンのように長きにわたって働き続けることが大切です。HubSpotの柔軟性に富んだカルチャーを高めるだけでなく、バーンアウトの根本的な原因に対処することで、従業員が持続可能な働き方を実現できるようにサポートすることが欠かせません。今回の新しい取り組みは、HubSpotで長く働いていくためのベストなバランスを身につけられるように考案したもので、大きな効果を出すことを期待しています」

バーンアウトの問題は一朝一夕で解消できるものではありません。HubSpotらしく、今後も自分たちの挑戦、成功事例、学んだ教訓を随時シェアしていきます。

HubSpotのカルチャーについては、カルチャーコードで詳しくご覧いただけます。  

こちらの動画に、毎年7月に1週間の全社休業を設けるというニュースを読んだときのHubSpotメンバーたちの反応をまとめました。英語でのご紹介となりますが、ぜひチェックしてみてください。

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