チャットツールの中でも急成長中の「Slack(スラック)」。サービス開始からわずか5年で、全世界でユーザー数1,000万人を達成しており、多くのビジネスパーソンを支えています。

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そんなSlackを便利に使うための機能の1つにSlack bot(以下、Slackボット)があります。Slack上で動くチャットボットは、業務改善はもとより、社内活性化や情報収集、リマインダーなど様々な用途で活用されています。

今回は、そんなSlackボットの仕組みやメリット、活用事例をご紹介した後、簡単なSlackボットの作り方を解説します。数分ほどで作れてしまうので、ぜひ本記事を参考にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

Slackのチャットボットとは?

Slackのチャットボットとは?

まずは、Slackで利用できるチャットボットの特徴を理解しましょう。
 

仕組みは?

Slack上で動くチャットボット(Slackボット)とは、ビジネスチャットツールのSlackで使える機能の一つで、予め発動条件を設定しておくことで、Slack上に自動でメッセージを投稿してくれるものです。

このSlackボットは、元から「Slack bot」という形で、Slack上に誰でも利用できる形で存在していて、様々な案内をしてくれるものがありますが、既存のSlack botとは別に、自社で簡単な開発を行うことによって、Slack上にボットを作りだすこともできます。
 

メリット・デメリット

Slackボットを利用するメリットは、導入するだけで自社のコミュニケーションやビジネスが活性化されることです。特に、Slackは一つの部署やプロダクトの範囲内だけでなく、会社全体のコミュニケーションツールとして導入されている場合が多いでしょう。

Slackボットを一つ導入すれば、用途次第では全社的に大きな効果が見込めます。

デメリットは、手間はかからないにしても、より自社のニーズに合った便利なSlackボットを導入するには、プログラミングの知識やスキルが必要となることです。Slackボットの作り方に関しては後述していますが、コツさえ掴めば簡単に行えます。
 

Slackボットの3大用途

Slackボットの3大用途

Slackボットの用途は、大きく分けて3つあります。
 

業務効率化

第一に、Slackボットは業務効率化に繋がります。

例えば、社内の備品を管理する方の業務効率化を図るには、Slackボットで定期的に備品の不足や追加発注がないかを確認するメッセージを自動送信できるようにしておき、自らリマインドすることなく、発注の依頼を受け取ることができます。

それ以外にも、定期的に行う業務や単純な雑務などに関しては、Slackボットを利用すれば手助けしてくれるでしょう。
 

社内コミュニケーション活性化

Slackボットは、社内のコミュニケーション活性化にも活用できます。大きな企業になるほど社員同士のコミュニケーションは、自部署や同期などで済むようになり限定的になりがちです。Slackボットを導入することで、例えば全社員の中からSlackボットが全社員の中からランダムで数人を選定するようにしておいて、そのメンバーでランチをしてみるなどの試みを実施できます。Slackボットを使えば、チャット上だけでなくリアルなコミュニケーションの機会を生み出すこともできるのです。
 

情報収集・発信の自動化

Slackボットを使えば、チャット上で情報収集や情報発信を自動で行えます。
例えば、会社内の会議室の空き状況をSlackボットで伝えてくれるようにしておけば、会議室の利用がよりスムーズになります。
 

Slackボット事例10選

それでは、実際にSlackボットを導入している企業は、どのような使い方をしているのでしょうか。業務に活かせるものからちょっと遊びごころのあるものまで、様々な導入事例を把握しておきましょう!
 

業務効率化に導入したケース

業務効率化に導入したケース
 

MigrationSQL Checker

MigrationSQL Checkerは、Sansan株式会社が開発・導入するSlackボットです。
主に開発チームの業務を効率化するためのもので、SQLの処理に関して、データベースに変更があった場合などにSlackボットで通知してくれます。
具体的には、本番環境への変更適用後に、各チームが利用する開発環境への適用漏れを防ぐ目的で利用されています。
(引用元:[Slackbot大全]25種類の事例・ツールを一挙紹介! botで業務を効率化しよう【2018夏】 - エンジニアHub|若手Webエンジニアのキャリアを考える!

mamorio-obento

mamorio-obentoは、MAMORIO株式会社が開発・導入したSlackボットです。
昼休憩の弁当の必要数を集計して、それを発注する作業を自動化、そして必要数をまとめた文書をFaxで自動送信することまでをしています。
これをSlackで自動化することによって、今までこの業務をしていた人にとっては、自分が本来やるべき業務に注力できるなどの効果があります。

(引用元:作ったら仕事の効率化に使える!Slack botの使い方・まとめ | AIZINE(エーアイジン)
 

zibot

zibotはGMOペパポ株式会社が開発・導入するSlackボットです。

困っている場合や、分からないことがあった場合にボットに呼びかけることによって、様々な情報を自動で教えてくれます。つい忘れてしまいがちなLinuxで使うコマンドなどや、会議室の空き状況一覧リンクなど、メッセージ一つで簡単に送信してくれるのです。

(引用元:[Slackbot大全]63種類の事例・ツールをまとめて紹介! botを活用してSlackを便利に【2017夏】 - エンジニアHub|若手Webエンジニアのキャリアを考える!
 

社内コミュニケーション活性化に活用したケース

社内コミュニケーション活性化に活用したケース

beproundbot

beproundbotは、株式会社ビープラウドが開発・導入したSlackボットです。
Slackに参加している社内メンバーの発言を登録できる機能や、発言に対するリアクション機能が充実しているなど、社内のコミュニケーションを活性化できる機能が備わっています。また、コミュニケーションツールとしてだけでなく、会議室の利用状況の確認や、勤怠報告なども行える仕様となっていて、活用の幅も広く便利です。
(引用元:[Slackbot大全]63種類の事例・ツールをまとめて紹介! botを活用してSlackを便利に【2017夏】 - エンジニアHub|若手Webエンジニアのキャリアを考える!
 (引用元:Beproud Inc. - Slackbot大全の記事に、beproudbotの事例も紹介されています。(4事例目)... | Facebook

gutto-paccho

gutto-pacchoは、LAPRAS株式会社(旧:scouty)が開発・導入したSlackボットです。
社員同士のコミュニケーションを促進するために行う社内イベントの、メンバー分けや出欠の管理などが行えます。
(引用元:バックオフィスがPythonでSlackbotを開発してみた話 | LAPRAS株式会社
 

いいね太郎

いいね太郎は、株式会社イノベーター・ジャパンが導入・開発したSlackボットです。その名の通り、Slack上で行われるやりとり上で参加メンバーに対して感謝したいことがあれば「いいね」という形で表現できるようになっています。何気ないやりとりの中で、直接のコミュニケーションでなくてもメンバーとの信頼を築くことができる、社内の雰囲気作りに最適です。
(引用元:「感謝の気持ち」をストックして可視化するSlackBotを作ってみた - Innovator Japan Engineers’ Blog
 

情報収集・発信の自動化を実現したケース

情報収集・発信の自動化を実現したケース

Tomson君

Tomson君は、株式会社フライウィールが開発・導入したSlackボットです。
Slack上でお願いをすると、各案件の成果状況を集計したり、どこを調整するべきかといった簡易的な分析業務を、人間に代わってやってくれます。
具体的には、例えば「広告アカウント内の広告グループの中で、CPA目標が未達のものを通知する」といったコマンドがあります。
(引用元:非エンジニアが業務効率改善のためのSlackbot開発を引き継いでみた - 株式会社フライウィール(FLYWHEEL)
 

speakerbot

speakerbotは、株式会社JX通信社が開発・導入したSlackボットです。
自社のプレスリリースや、全社を対象とした告知事項などを、スピーカーを使って自動で共有してくれるものです。日常的な「良いこと」をチーム横断で気軽に祝いたい、という思いから開発された、“しゃべる”Slackボットとなります。
(引用元:リリースを気軽に祝う文化を作るために 〜喋るSlack botを作った話〜 - JX通信社エンジニアブログ
 

日の入りをお知らせするXXX

日の入りをお知らせするXXXは、Sansan株式会社が導入しているSlackボットです。
毎日、日没の時間をSlackで自動通知することによって、会社全体で残業をせずに退勤してもらう工夫をしています。
(引用元:[Slackbot大全]25種類の事例・ツールを一挙紹介! botで業務を効率化しよう【2018夏】 - エンジニアHub|若手Webエンジニアのキャリアを考える!
 

その他

slamp

slampは、株式会社groovesで開発・導入したSlackボットです。
指定のコマンドを発行することによって、Slack絵文字をスタンプにすることができます。コミュニケーション時のちょっとしたアクセントになります。
(引用元:[小ネタ]Slack絵文字をスタンプにして最高の体験をしよう! | Developers.IO
 

Slackボットを作ってみよう(入門編)

では実際に、簡易的なSlackボットを作ってみましょう。
 

Slackのワークプレイスにログイン

まずはSlackボット用URLから、Slackのワークプレイスにログインします。

Slackのワークプレイスにログイン

Sign in | Slack
 

Slackボットを編集

上記のリンクからSlackにログインすると、ワークスペースのカスタマイズ画面内「Slackボット編集画面」が出てきます。ここで、Slackボットで自動送信するメッセージを編集しましょう。

「メンバーがこう言ったら」欄に反応したい文章を入れ、「Slackbotの返信」欄に返信文を入れたら完了。「レスポンスを保存する」ボタンをクリックして保存します。

Slackボットを編集
 

Slackボットを編集

最後に、実際の動きをチェックします。Slackにもどって、自分が設定した文章を打つと、問題なく動いていることがわかります。

Slackボットを編集
 

Slackボットを作ってみよう(外部ツール編)

Slackボットの作成には、Slackの公式上の設定だけではなく、専用のSlackボット作成ツールも利用できます。用途によって、ツールは異なり、例えば以下のようなものがあります。

  • 指定地域の天気がわかるSlackボット「Forecast」
  • アンケート作成と回答ができるSlackボット「Simple Poll」など

今回は、Slack上ですぐに「六本木の天気」をチェックできるSlackボットを作っていきましょう。こちらも、ものの1分程度で完成します。
 

Forecastサイトを開く

まずはForecastのサイトに行き「Add to Slack」ボタンを押して、Slackとの連携を開始します。

Forecastサイトを開く

Forecast Slack Bot
 

SLackと連携

変遷画面でSlackへのワークスペースにログインし、以下の画面が表示されたら連携成功です。

SLackと連携
 

スラッシュコマンドでメンションして実行

Slackとの連携完了後、「/forecast」と入力すると、Forecastボットをメンションできるようになります。

スラッシュコマンドでメンションして実行

ためしに「/forcast Roppongi」と打ってみると、以下のように、六本木の天気情報が一覧で表示されるようになります。

スラッシュコマンドでメンションして実行2
 

Slackボット導入を成功させる4つのポイント

Slackボット導入を成功させる4つのポイント

最後に、Slackボットの導入に欠かせないポイント4つを紹介します。
 

1.他社使用事例を研究する

導入の目的が定ったら、同じような用途でSlackボットを導入している企業を探してみましょう。実際に利用をみることによって、自社での導入の仕方や、場合によっては新たな活用方法が見つかる可能性もあります。
 

2.成功の基準を設ける

続いて、Slackボット導入の効果測定をしっかりと行えるように、何を持って導入成功と判断できるのか、成功の基準を設けましょう。どんなに便利に見えるものであっても、実際に導入した結果、どう変わったのかを数値で表せるような形にしておかないと、説得力は生まれません。導入前の時点で、成功の定義をしっかりと決めておきましょう。
 

3.運用ルールを設ける

Slackボットは開発と導入ができたらそれで終わりではありません。導入後の修正や維持などの運用は必要です。特に多くの人が所属するグループなどでは、メンバーを混乱させないためにも運用ルールは欠かせません。事前に運用ルールを設定しましょう。
 

4.遊び心をもつ

そして、Slackボットを導入するには、目的の明確化や成功の定義などを行う必要がありますが、その前提としては遊び心が何より重要です。チャットをみている人を飽きさせないような遊び心を持った工夫を心がけましょう。
 

まずは実際に簡単なものを作ってみて動きを理解しよう

Slackボットを導入して業務効率化や社内コミュニケーション活性化を実現するためには、まずは他社の導入事例から成功ポイントを学び、その上で自社の課題と照らし合わせて運用ルールを設計することが大切です。ボットの作成自体は、単純なものであればすぐにできるので、まずはテスト的に始めてみて、運用にのるようであれば徐々に適用範囲を拡張していくと良いでしょう。

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元記事発行日: 2020年9月17日、最終更新日: 2020年9月18日

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