LinkedInとFacebook、今後ビジネスに活用するならどちらが良い?

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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ビジネス特化型のSNS「LinkedIn(リンクトイン)」。サービス開始は2003年からと、SNSのなかでも先駆け的な存在でした。 日本でも近年注目度が高まりつつあるものの、まだ普及しているとはいえません。 今、日本でビジネスに活用されるSNSと聞けば「Facebook」をイメージされる方が多いでしょう。

LinkedInとFacebook、今後ビジネスに活用するならどちらが良い?

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ただ、Facebookはビジネスに特化したSNSではありません。一方LinkedInには、採用担当者・転職希望者に向けた機能がある他、気になる企業やビジネスパーソンとのつながりを持ちやすい仕組みだったり、ビジネス関連の情報を集めやすかったりなどビジネスシーンに特化した仕様となっています。

本記事では、LinkedInとFacebookの違いや、自分のキャリアアップやビジネスにどう活用していけばいいのかをご紹介します。

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LinkedInとFacebookの成り立ちを知ろう

LinkedInとFacebookは似ていると感じる方は多いでしょう。どちらも実名登録制で、多くのビジネスパーソンが情報発信をしたり交流したりする場であるという点は確かに共通しています。

ただ、両者が立ち上がった経緯を見ると、目指すゴールは異なるサービスだとわかります。それぞれの基本情報と、成り立ちを確認してみましょう。

プロ同士のつながりを増やすために生まれたLinkedIn

LinkedInは、2003年にアメリカで生まれたビジネス特化型SNSです。全世界で7億5千人以上 (2021年4月現在)の登録ユーザー数を誇り2016年には、マイクロソフト社に260億ドルで買収されています。

創業者で会長を務めるリード・ギャレット・ホフマンは、PayPalの創設にも関わった人物です。過去にはFlickrなどさまざまなスタートアップ企業に出資するなど、アメリカを代表する起業家のひとりです。ホフマンは「プロフェッショナルがネットワーク上でつながりを見つけられる」サービスを構想し、LinkedInを立ち上げました。

日本でのユーザー数は約200万人と他SNS運用に比べると少なく感じますが、働き方が多様化し、人材の流動性も増した現在、注目度は高まっていくでしょう。
 

人と人との交流を促すために生まれたFacebook

Facebookは、ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグによって生み出されたサービスです。

きっかけはザッカーバーグが大学のサーバをハッキングして作成した「女子学生に投票する」サイトでした。2004年2月には、大学生同士の交流を促すサイトとして本格的にサービスが開始されました。いわゆるアイビーリーグと呼ばれるアメリカ東海岸の大学生の間で一躍人気となり、一気に普及したのです。

2006年9月から13歳以上のすべての人に開放され、2008年5月には日本語に対応した日本版がリリースされました。2012年には、写真共有アプリの「Instagram」を10億ドルで買収 するなど、将来的に競合しそうな企業を買収することでも知られています。

全世界での登録者数は、28億5000万人。他のSNSと比べてずば抜けて多いユーザー数を誇ります。日本国内での登録者数も2,600万人(2019年7月時点)まで伸びています。同級生や同僚、上司など、実際にあった人や関わりを持つ人とつながる場としての利用が一般的です。

 

Facebook

LinkedIn

会員数

世界

28億5,000万人(2021年5月時点)

7億5,600万人(2021年4月時点)

日本

2,600万人(2019年7月時点)

200万人(2020年5月時点)

 

LinkedInとFacebook、機能面での違いは?

LinkedInとFacebookには3つの違いがある

LinkedInとFacebookの目指すところは全く異なります。では実際、機能面ではどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、3つの観点から解説していきます。
 

1. 他ユーザーとのつながり方

LinkedIn、FacebookのどちらもSNSなので、当然、他ユーザーとつながってコミュニケーションを取るのが基本的な使い方となります。大きく異なるポイントの1つが「誰とつながるか」です。

LinkedInは、面識のないユーザーとも気軽につながりを持てる

LinkedInでは「世界中のすべての人のために経済的なチャンスを作り出す」 をミッションに掲げています。ユーザーの多くはキャリアアップや転職を目的にLinkedInを利用します。また、採用担当者が候補者を探したり、企業がビジネスパートナーを探したりする場としても活用されます。

つまり、ユーザーは「自分のキャリアやビジネスにプラスに働くかどうか」を基準に交流するため、面識があるかどうかは関係ないのです。実際、LinkedInを利用していると、まったく知らない方からもつながり申請 が届きます。

一般的には、知らない人からのつながりは承認しないことが普通なのかもしれませんが、LinkedInではそれが正しいとも限らないのです。ちょっとしたきっかけでつながりを持つと、そこから思わぬビジネスチャンスが舞い込むこともあります。

名前や所属企業、ポジション、職歴などをプロフィールに明記している方が多いため、事前にどのような人か、ある程度は判断できます。LinkedInの価値を感じるためには、まずは気軽につながりを持ってみるのが良いでしょう。
 

Facebookは、面識のある人同士でつながる

Facebookでは、普段の生活で関りのある友人・知人、会社の上司や同僚、取引先の方などとコミュニケーションを深めるのに向いていると言えるでしょう。

LinkedInのようにビジネスをベースにつながるのではなく、あくまで人と人とをつなげることを目的にしたSNSです。LinkedInとは逆に、全く面識のないユーザーから申請を受けることは稀で、既に面識のあるユーザー同士でつながり、離れた場所にいてもその方の近況を知ったり、投稿にコメントをつけて交流したりする場としての利用が一般的です。
 

2. 就職・転職活動に特化した機能の有無

一般的なSNSでは匿名利用が多く、プライベートな情報を出し過ぎないよう慎重になるべきです。しかし、 ビジネス系SNSのLinkedInとFacebookは実名利用が必須のため、就職活動、転職活動との親和性が高いとされています。

そのうえで、LinkedInには就職活動、転職活動をおこなうための機能が充実しています。

事前にプロフィールを登録して、自分の目標、これまでの経験、得意分野や専門スキルを記載しておくと、企業や転職エージェントからのスカウトメールを受け取れます。また、職種や地名で求人検索したり、企業が開設している企業ページ上で求人のチェックが可能です。

一方で、 Facebookでは個人の利用のほか、多くの企業がビジネス活用していることもあり、 他のSNSと比較して転職活動や採用との親和性は高いと言えます。個人と企業が直接コミュニケーションを取れる利点はありますが、 転職活動に特化した機能が提供されているわけではありません。
 

3. フィードに流れる情報の内容

LinkedIn、Facebookどちらにも、つながっているユーザーの投稿や、自身に関連性の高いコンテンツが表示される「フィード」があります。

LinkedInのフィードに流れるのは、ビジネスに関するニュースや企業のプレスリリース、イベント告知が中心です。基本的には、自社に関する情報や、自身が気になったビジネス情報をシェアする場として利用されます。  

Facebookの場合は話題に縛りはなく、ビジネスに関する話題からプライベートな報告まで様々な話題が投稿されます。
 

LinkedInで印象に残るプロフィールを設定する5つのポイント

LinkedInで印象に残るプロフィールを設定する5つのポイント

LinkedInは、単なるネット上のデジタル履歴書の域を超え、使い方に工夫を加えれば加えるほど、より多くのビジネスチャンスを得られます。ここでは、そのために求められる5つのポイントをお伝えしましょう。
 

1.適切な写真を掲載する

LinkedInのプロフィール写真には、顔がはっきりとわかるバストアップの画像を載せると良いでしょう。適切なプロフィール写真を選ぶことで、企業や他のビジネスパーソンの目に留まりやすくなります。

自分がどのような人間だと認識されたいのかを考え、人となりが伝わるような写真を意識しましょう。 LinkedInプロフィールに写真を掲載しているユーザーは、写真を掲載していないメンバーの21倍のプロフィール閲覧数を獲得したケースもあるようです。
 

2. サマリーを設定する

サマリーはプロフィールのトップに表示されます。 プロフィールを閲覧した人に向けて自分の目標、意欲、スキルを掲載しましょう。これまでに関わってきたプロジェクトや職種を時系列で記載し、専門性の高い技術や資格も漏らさず書くことが大事です。 サマリーを充実させることで、リクルーターの目に留まりやすくなります。

さらに連絡用のEメールアドレスを入れておけば、あなたと親和性が高いであろう企業の人事担当者に見つかる確率がグッと高まります。
 

3. スキルの設定をする

構築したい自分のブランドイメージに必要なスキルを「最低5個」登録することをおすすめします。

関連性が高ければ、よりリクルーターに興味を持ってもらえます。
 

4.プロフィールに嘘や誇張は記載しない

自身の印象を良くするために、学歴や職歴をごまかしたり嘘をついたりするのはやめましょう。 LinkedIn上のプロフィールは、つながりがあるユーザーであれば誰でも閲覧が可能です。虚偽の情報はいつかばれます。企業の採用担当者も多く登録しているので、面接などで実際に対面したときのギャップも、悪い意味で大きくなってしまいます。
 

5. 仕事の獲得や転職目的だけでつながりを作ろうとしない

実際の知り合いだけでなく、知り合いの知り合いとつながることでネットワークは広がり、たくさんのビジネスパーソンとつながりやすくなります。また つながりたい相手には、個別にメッセージを送ることもできます。目先の利益だけにとらわれず、この人とつながりたいと思える人と積極的にネットワーキングしましょう。
 

LinkedInを活用してキャリア構築に役立てよう

全世界でユーザー数を増やすLinkedInですが、日本におけるユーザー数はまだ200万人超です。

LinkedInは、プライベートと仕事を峻別できるので、ビジネス関連の情報を効率的に収集したい方には最適です。また、転職活動もプラットフォーム上で行えます。

多くの海外企業が採用に活用しているので、国内外を視野に入れたキャリア形成を考えている方にも適しているでしょう。自身のキャリア向上を考えているなら、一度登録してみるのも良いかもしれません。

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