SNSでリーチ拡大をするための19の方法

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戸栗 頌平(とぐり しょうへい)
戸栗 頌平(とぐり しょうへい)

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マーケターは見込み客の獲得という重責を負いつつも、同時にSNSの活用を考えなければなりません。

もちろん、SNSを活用して見込み客を獲得すればよいのですが、この2つがあまりしっくりこないと思うこともあります。

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なぜかというと、ランディングページへのリンクの数を増やすだけなら、SNSでも十分なのですが、それ以外に何ができるかを考えると、SNSでは不便さを感じてしまうからです。しかし、SNSで可能な、そして見込み客の獲得に間違いなく有利な施策があります。それはリーチの拡大です

考えてもみてください。SNSという機能が非常に制限されたサイトで見込み客を獲得しようというのですから、難しいにきまっています。それなら、SNSが得意とするリーチの拡大を、見込み客の獲得に利用すればよいのです。つまり、SNSに投稿するコンテンツを、見込み客に転換する可能性のある人の数を増やすために最適化するというやり方です。

この記事ではその方法について、すなわちソーシャルのリーチを拡大するために、コンテンツ作成において注意すべき19の確実な方法について説明します。

SNSでのリーチを拡大するための19の方法

1)ソーシャルシェアとフォローのボタンをすべてのコンテンツに表示する

オンラインであろうとなかろうとかまわないので、(ただしオンラインの方がより効果が高くなります)ソーシャルのCall-To-Action(CTA)を配置して、それを見た人にSNSであなたの企業を見つける方法を知らせてください。

シェアボタンとフォローボタンを両方とも入れましょう。そうすれば、コンテンツをシェアすることも、企業をフォローすることも簡単にできます。この2つはどちらもソーシャルのリーチを拡大するために非常に有効です。

ホームページやブログ記事、Eメールマーケティングメッセージ、あるいはトレードショーなどで配布するパンフレットなど、あらゆるところに入れてください。(ヒント:紙面の場合はQRコードを使用し、印刷物であってもデジタルな方法でシェアやフォローができるようにすると良いと思います。)

2)ソーシャルシェアとフォローのボタンがモバイル版のサイトでも表示されるか確認する

モバイルデバイスを使用して、新しく登場した面白そうな企業をチェックする人は大勢います。バスを待ったり、何かの行列に並んだり、停車した車の中にいたり、空港で座っていたりするようなとき、モバイルデバイスでSNSを見ながら時間を潰すこともあります。

ですから、マーケティングコンテンツをモバイルデバイスで表示する場合でも、ソーシャルのフォローやシェアのボタンが目立つ位置にあることが重要です。そうすれば、より多くの人が次のステップに進んで、フォーローまたはコンテンツのシェアをしてくれる可能性があります。

3)コンテンツをソーシャルネットワークに合わせて調整する

Twitterを使用するときは、パンチの効いた面白いメッセージを、短い文でわかりやすく投稿すると思います。では、FacebookやGoogle+ではどうでしょうか。Twitterよりも文を長くし、ビジュアル要素も入れやすくなります。一方、LinkedInの場合は、何かについて詳しく書かれたコンテンツへのリンクを、そのコンテンツについて短く紹介する文と一緒に投稿することが多くなります。

このように、どのソーシャルネットワークも少しずつ異なるため、それに合わせて投稿するコンテンツも調整する必要があります。そうすれば、オーディエンスに受け入れられやすくなり、拡散する可能性も高まると思います。

4)コンテンツをペルソナに合わせて調整する

ソーシャルネットワークに個性があるように、投稿されたコンテンツを見る人にもそれぞれ個性があります。ソーシャルネットワークの種類によって、オーディエンスのタイプが異なることに注意しながら、ターゲットのペルソナを作成しましょう。そうすれば、どのようなコンテンツが広く拡散されやすいかを理解できるはずです。時間をかけて、これを徐々に見つけていくとよいと思います。

たとえば、Facebookでのオーディエンスは「X」というトピックで書かれた楽しいコンテンツを好み、LinkedInでのオーディエンスは「Y」というトピックに関する教育的なコンテンツによってエンゲージメントが高くなった、などを探してください。ターゲットのペルソナを基に、正しいトピックやトーンを選んでコンテンツを作成すれば、より多くのオーディエンスにシェアしてもらえると思います。

5)ファンやフォロワーに積極的に応答する

オーディエンスの数を増やすには、おしゃべり好きなコミュニティに交じって積極的に発言するのが効果的です。なぜなら、あなたの企業のフォロワーがソーシャルで会話を交わせば交わすほど、それだけプレゼンスが高まるからです。理由はほかにもあります。

FacebookのEdgeRankアルゴリズムの場合、エンゲージメントを最も獲得した投稿が、ニュースフィードに最もよく表示されるという仕組みになっているからです。多くの人が話題にしたいと思うコンテンツを作成し、その会話に自ら参加して盛り上げるのがよいと思います。

6)まだフォローされていない人と対話やエンゲージを行う

自分のネットワークで存在感をアピールするには、まずエンゲージすることから始めるべきだと思いますが、この方法は、自分とまだつながりのない人に対しても有効です。リーチを拡大したいのであれば、エンゲージメントを通じて自分のことを自然と知ってもらえるようにしましょう。それにはTwitterで誰か新しい人の投稿をリツイートしたり、別の会社のFacebookの投稿をシェアしたり、LinkedInで他人や他の企業の会話にエンゲージしたりするなどの方法があります。

7)SNSのプロフィールを最新の状態に保つ

ソーシャルのプロフィールが何ヶ月も、あるいは数週間や数日でも、まったく更新されていないような企業を、フォローしたいと思う人はいないと思います。プロフィールは最新の状態に積極的に更新して、多くの人に見てもらえるようにしましょう。

たとえば、Facebookで非常に魅力的なカバー写真を公開し続ければ、ファンの人たちが楽しみにしてくれるかもしれません。このように、プロフィールに新鮮な楽しさをプラスすることで、ファンやフォロワーが去っていくのを防ぐだけでなく、新しくシェアやフォローをしてくれる人を増やすこともできます。

8)有料広告でオーディエンスの数を増やす

ソーシャルネットワークは、有料広告のオプションを用意することによって、非常に優れた機能を備えるようになりました。特にFacebookは、セグメンテーションの機能を飛躍的に向上させたため、予算の少ない企業でもリーチを拡大できるようになりました。

予算が多少でも許すようであれば、有料広告を利用して、ファンやフォロワーの数を増やすことを検討してみてはいかがでしょうか。やり方がわからない方には、Facebookで有料広告を掲載する際に必要なすべてについて解説した、無料のeBookをこちらからダウンロードしていただけます

9)SNSに投稿する時間帯に着目する

1日のうちのどの時間帯にSNSに投稿するかは、エンゲージメントに大きな影響を与えます。そして、エンゲージメントが(高いにしろ低いにしろ)違えば、ソーシャルのリーチ拡大への効果もかなり変わってきます。自社の場合ならどの時間帯が最も効果的かを考えてみましょう。これを調べるための方法について、HubSpotのDan Zarrellaによるスライド「The Science of Timing」に詳しく説明がありますのでご覧ください。

10)ニュースジャックを利用する

ニュースジャックとは、新しい流行の波に便乗してビジネス効果を得ようとすることです。爆発的な人気を呼びそうな何かを見つけたら、それをSNSで誰よりも早く話題にしてください。そうすれば、それを見た人が、あなたからは常に面白いニュースが発信されると思って、フォローせずにはいられなくなります。

11)新しく登場するSNSを試す

Pinterest、Vine、Facebook広告などのSNS、アプリ、および機能は、いずれもSNSマーケティングの効果を高めるポテンシャルを有しています(関連記事はこちら:The Do's and Don'ts of Using Vine for Marketing)。

登場してすぐに利用したけれども、エンゲージメントや見込み客の獲得などの指標に大した効果が見られず、時間の無駄だったという人もいるかもしれませんが、それでも中には役に立ったものもあるはずです(関連記事はこちら:How to Know When to Pull the Plug on a Social Network)。

新しく登場するSNSをマーケティングに利用したいと考えているなら、その前にいくつか簡単なテストを行うことをお勧めします。時間や手間がそれほどかからない方法でテストを行い、新しいSNSが利用する価値のあるものかを先に判断してください。ちょっとしたテストを5回ほど行って、その一つでも効果が出そうなものが見つかれば、利用可能なツールがまた一つ増えることになります。

12)SNSで使用するビジュアルを作成する

SNSでは(Pinterest、Facebook、Google+などでは特に)、非常に多くの人がビジュアル要素を使用します。そのため、ビジュアルコンテンツを扱うためのツールが必ず用意されています。

Simply Measured のレポートによれば、Facebookがタイムラインを導入してわずか1か月後に、ビジュアルコンテンツのエンゲージメントが65%増加したそうです(参照記事はこちら:The Impact of Facebook Timeline for Brands [Study])。

言うまでもなく、エンゲージメントが向上すれば、プレゼンスも向上します。つまり、あなたの企業をまだ知らない人や、SNSでエンゲージしていない人にも見つけてもらうことができるようになります。インターネットミームやビデオ、インフォグラフィックス、漫画、あるいは画像を利用し、頭脳をクリエイティブに働かせて、楽しいビジュアル要素を取り入れてください。

13)Twitterのチャットをホストする

Twitterはボリュームの問題に頭を悩ませています。さまざまな場所から非常に多くのコンテンツが投稿されるため、そのカオスの中から自分を見つけてもらうのは簡単ではありません。したがって、Twitterではチャットを利用した方がリーチの拡大には効果的です。Twitterのハッシュタグを使用すると、そのハッシュタグのトピックごとに分かれてチャットを行うことができます。

つまり、同じハッシュタグを使用してツイートした参加者だけが集まり、混雑の少ない場所でデジタルのプロモーションイベントを開催できます。しかも、そのイベントのハッシュタグを使用した多くの人がそれぞれにツイートを何度も行えば、Twitterの「ボリュームの問題」を克服し、チャット以外でも多くの人にあなたの企業を見つけてもらうことができるでしょう。

14)開催するイベントごとにハッシュタグを作成し、参加者全員にそのハッシュタグを知らせる

参加人数が20人程度の小さなイベントでも、あるいは2000人を超すような大規模なイベントであっても、ハッシュタグを必ず作成し、参加者が互いに情報を交換したり、コンテンツを拡散したりできるようにしましょう。イベントの参加者を利用することは、ソーシャルメディのリーチ拡大において非常に有効です。

なぜなら、参加者はイベントについて何度もツイートすることが多く、それによってイベントおよびイベントを主催する企業は、参加者のフォロワーにプロモーションしてもらうことができるからです。そのうえ、先ほども説明したように、ツイートの数が増えれば、Twitterの混雑したタイムライン内でも、より多くの人に見てもらうことができます。

15)ゲストブログを始める

今回はブログではなくSNSの話では?と思うかもしれません。確かにそのとおりでしょう。ですが、ブログにゲスト投稿することによって、プレゼンス向上の原動力となるコンテンツを、SNSで新しいオーディエンスに見つけてもらうことが可能になります。

つまりはこうです。他のサイトで(素晴らしい)ゲストブログを投稿すると、ブログの読者はあなたが素晴らしい記事を書いたことを周りにシェアします。すると、そのサイトのオーディエンスがあなたのことを知るようになります。そして、そのブログを運営するパートナー企業が、あなたの記事をSNSで紹介すれば、オーディエンスの多くが、あなたのブログにどのような記事が投稿されるかを知るようになるはずです。

16)他の企業とパートナーシップを結び、SNSのリストにリーチする

先ほどのゲストブログの説明にもありましたが、他の企業とパートナーシップを結ぶことで、両社が互いにソーシャルでのリーチを拡大することができます。これを共生マーケティングと呼びます(関連記事はこちら:What Is Co-Marketing? A Guide to Co-Branding Marketing Campaigns)。

リーチの拡大を最優先事項として共生マーケティングのパートナーシップを結ぶのであれば、パートナーがあなたの企業のためにプロモーションするアイテムのコンテンツカレンダーを作成するとよいと思います。また、そのコンテンツには、パートナー企業のオーディエンスにも関連のある内容を選び、互いにリーチを拡大できるようにしましょう。

17)SNSでコンテストやゲームを開催する

多くの企業が、自社への関心を集めるために、SNSで簡単なコンテストを開催しています。無料で参加できるゲームやコンテストを実施することは、リーチの拡大に非常に有効だと思います。

ただし、ソーシャルネットワークにはそれぞれに、コンテストを開催する際のルールが定められていますので、必ず利用規約をよく読んで確かめるようにしてください(関連記事はこちら:Everything You Need to Run a Successful Social Media Contest)。

18)毎日必ず何かを投稿する

毎日と聞くと、かなり大変なように思えるかもしれませんが、それほどでもありません。伝えたいメッセージや、作成したいコンテンツや、エンゲージしたい人は、いくらでも見つかるはずです。

SNSでは、やるべきことはいくらでもあります。非常に反応の大きかった投稿も、1日たてばすっかり静かになってしまいます。常に新しい投稿でプレゼンスを高め、毎日何度も更新を行ってください。すべてのネットワークでそれを行うことができれば、リーチは常に拡大を続けるはずです。

19)質の高いコンテンツを作成する

結局のところ、一番重要なのはこれです。この記事で紹介した方法の多くを実践する企業は、恐らくかなりのソーシャルリーチを獲得していると思います。ですが同時に、投稿するコンテンツの質も相当に高いはずです。

ソーシャルリーチの拡大のために、どのような手段を使ったとしても、そして、私たちHubSpotがそのためにどれほど皆さんをサポートしたとしても、コンテンツの質が高くなければ何も始まりません。質の高いコンテンツこそが、多くの人の求めているものであり、周りの人とシェアしたくなるからです。皆さんはどのような方法でSNSのリーチを拡大していますか。

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編集メモ:この記事は、2013年3月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。Rachel Sprungによる元の記事はこちらからご覧いただけます。

画像クレジット:crdotx 

トピック: SNS

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