Facebookページの設定方法|ビジネスアカウントを利用するメリットとは?

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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Facebookページとは、ビジネス利用を目的として個人ページとは別に開設できるページです。Facebookページはホームページの代わりとしての利用や、ユーザーとのコミュニケーションツールとして利用できるなどのメリットがあります。またライフイベントやビジネス関連の活用が盛んな30~60代のユーザーへの効果的なアプローチが期待できるものです。無料でページ作成でき、複数人での管理も可能など、企業や団体が運用しやすいのも特徴です。

Facebookページの設定方法|ビジネスアカウントを利用するメリットとは?

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Facebookページを上手に活用してファンとのつながりを高めていくことで、よりコアなファンがつくられ長期的に安定した売上・利益確保が期待できます。

本記事ではFacebookページの特徴やページ開設までの設定方法の紹介、そしてファンとのコミュニケーションツールとしての活用方法についても解説します。

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    Facebookページとは?

    Facebookページとは?

    Facebookページとは商用利用を目的として、個人アカウント内に作成できるページです。Facebookページは個人アカウントを持っていれば誰でも作成でき、ビジネスで活用できる様々な機能が用意されています。

    FacebookページはFacebook内のホームページ的な役割を果たしており、企業・ブランド・団体などがファンに対しての情報発信や、交流を行うのが一般的な利用方法です。また個人アカウントとは異なり、複数人でページの管理・運営が行えます。Facebookページの管理は、役割に応じて「管理者」「編集者」「モデレーター」「広告管理者」「アナリスト」の権限を付与できます。

    なぜ、Facebookページが多くの企業・ブランド・団体などのSNSマーケティングツールとして活用されているのか、その理由や魅力を紹介します。

     

    Facebookページを利用するメリット

    まずFacebookページと個人アカウントの違いをまとめると、以下になります。

     

    Facebookページ

    個人アカウント

    登録名

    企業名、ブランド名、団体名など

    個人名

    管理者

    複数人で権限設定できる

    個人1名

    ページ作成数

    上限なし

    1アカウント1ページ

    つながり方

    ファンからの「いいね!」

    友達申請を承認

    つながり上限数

    上限なし

    5,000人

    コメント

    Facebookページに投稿されたコメントに対して返信できる

    友達の投稿にコメントできる

    インサイト(アクセス解析)

    できる

    できない

    Facebook広告出稿

    できる

    できない

    カスタマイズ

    ページにタブやアプリの追加などができる

    できない

    閲覧制限

    Facebookへのログインが必要ない

    Facebookへのログインが必要

    SEO効果

    検索エンジンの対象になる

    検索エンジンの対象にならない

    上記の表から見出せる、Facebookページのビジネス利用メリットをまとめてみました。

    • 企業名・ブランド名・団体名でのPRができる
    • 複数人で作業を手分けして運用できる
    • ページ作成の制限が少なく、自由度の高いPRができる
    • ファンからフォローされやすく、多くのフォロワーを集められる
    • アクセス解析ができることで、ページへのアクセス数向上が図れる
    • 有料でFacebook広告の出稿ができる ・投稿したページが検索エンジンの検索対象になる

    このように、FacebookページはSNSとしてのFacebookの良さを残しながら、ビジネス利用を想定した多くのメリットが用意されています。

     

    Facebookページはどのようなターゲット層と接点を持ちやすいのか

    2022年現在、SNSは私たちの生活に欠かせない存在となりました。その利用者数は年々拡大しており、2021年時点における世界のSNSユーザー数は42億人となっていました。これは世界人口の53%に相当します。

    また、日本国内においてもSNS利用者数は拡大し、2021年末時点でも利用者数が8,149 万人、普及率は約80.2%でした。(参照:ICT総研

    では、Facebookのみに焦点を当てた場合、現状の利用率はどの程度なのでしょうか。近年InstagramやTikTokに勢いがあり、Facebookは既に下火傾向なのでは?と感じている方も少なくないかもしれません。

    まずFacebookは2022年6月時点で全世界のアクティブ利用者数29億3,000万人、日本だけでも2019年末で2,600万人以上となっていました。年代別でみると、10代では20%以下20代33.8%、30代48%、40代39%に利用されています。

    上記からもわかるように、確かに10代20代の若年層はFacebookから離れていると言えるでしょう。しかし30代以上の世代ではまだまだFacebookは利用されており、さらに40代および60代に関してはInstagramやTikTokよりもFacebookの方が利用率も上回っています。

    結論、Facebookページ運用は、30代~60代の一定世代をターゲットとしてアプローチするのであれば、2022年現在でも有効な手段と言えるでしょう。またFacebookは実名登録制であり、アカウントの信頼性が高いのが特徴です。そのため、広告や情報発信においても上記の世代を的確に絞込み、精度の高いマーケティングが可能なメディアとなっています。

     

    Facebookページで始めるSNSマーケティング

    Facebookページで始めるSNSマーケティング

    今後、SNSはメディアの中心的存在へと成長し、マーケティングにおける重要性がますます高まることが予想されます。SNSには他のメディアとは異なる特性があり、その特性を活かすことで費用対効果の高いマーケティング展開が可能です。

    SNSマーケティングにはどのような優位性があるのかについて、解説します。

     

    SNSマーケティングがもたらすものとは?

    ビジネスでよく用いられる理論に「パレートの法則」があります。これは、イタリアの経済学者Vilfredo Pareto氏が提唱した理論で、「成果の80%は全体の20%から生み出されている」という考え方です。

    この理論はビジネスのあらゆる場面で応用されています。その1つに「売上の80%は、20%の顧客や商品によってもたらされている」という仮説があります。

    もちろん、業態や立地などによって必ずしもこの理論が正しいとは限りません。しかし、パレートの理論をベースに考えるならば、企業やブランドが長期的繁栄を獲得するためには、どれだけ熱烈なファンを増やせるかが重要な課題となります。仮に、売上や認知度をアップさせるための新規顧客獲得を図っても、新規顧客からファンになるための仕組みがなければ、効果は一時的なものに限定されてしまいます。

    ファンになるための仕組みに大切なのは、より多くの接点をつくることです。現代においてSNSマーケティングはファンとのつながりを強めるのに有効なツールなのです。今後、SNSマーケティングをいかに活用するかが企業やブランドの重要な課題となります。

     

    Facebookページは絶好のスタートポイント

    SNSマーケティングに魅力を感じても、どこから始めれば良いか分からない方もいるのではないでしょうか。特に、運用の難易度や投資コストが気になる方も多いでしょう。

    実は、そのような観点から考えると、Facebookページは絶好のスタートポイントです。

    まず、FacebookページはFacebookというポピュラーなSNSを基盤としています。新しく覚える要素はありますが、基本的にはFacebookを使う感覚でSNSマーケティングを始められます。その上、広告出稿を除けば、多くのビジネス向け機能が無料で利用が可能です。そのため、初心者でもSNSマーケティングを始めやすいプラットフォームの一つとなっています。

    また、Facebookには多数のアクティブユーザーがいるため、他のツールよりも多くのユーザーに直接リーチできます。SNSマーケティングをスタートするのであれば、Facebookページの検討がおすすめです。

     

    Facebookページでファンとのつながりを高めよう

    Facebookページでファンとのつながりを高めよう

    Facebookページには、SNSマーケティングツールとしての様々な魅力があります。その中でも双方向の情報交流ができることは、ファンのロイヤルティ(信頼や愛着心)を高める効果が期待できます。

    人は味方として認識した相手には同じようなお返しをしたいと考える「返報性の原理」という心理効果が働きます。企業やブランドから、他のユーザーとは異なる待遇を受けることで、ユーザーにとって企業やブランドが特別な存在となり、「ファン」となります。

    ファンを醸成するために大切なのは、「精神的な満足度」を高めることです。特にSNSを活用してコミュニケーションを図ることは、精神的な満足度を大きく高める効果が期待できます。現代においてSNSマーケティングは「ファン」とのつながりを高めるのに有効なツールです。

    ファンのロイヤルティは、一時的なコミュニケーションだけでは充分に構築できません。継続的に交流し、長期的な視点で良好な関係を築いていきましょう。

     

    ファンと良好な関係を構築すると、結果的に自社の売上にも貢献できる

    ファンになってもらうということで重要なのは、企業やブランドがユーザーにとって「代替できない存在」になるということです。機能的な価値だけでなく、情緒的な価値も感じてもらえると、「この会社のこの製品でないとだめだ」と思ってもらえる可能性が高くなるでしょう。

    機能的な価値は製品やサービスそのもので発揮するべきですが、情緒的な価値に関してはあらゆるチャネルで提供できます。SNSも情緒的な価値を高める有効な手段の1つです。ユーザーに真摯に向き合い、有益な情報を提供したり、自社に愛着を持ってもらえるようコミュニケーションを取ったりすることで、情緒的な価値を感じてもらえるようになります。

    そのようにファンを醸成し、ロイヤルティが高まれば、最終的には自社の利益にもつながるでしょう。製品やサービスを利用し続ける、同社の別製品も購入する、友人知人に紹介するなど、1人のファンから様々な広がりを期待できます。

     

    FacebookページでSEO対策はできるのか?

    FacebookページでSEO対策はできるのか?

    FacebookページはGoogleなどの検索エンジンによって、検索表示されます。ですが、Facebookページで検索の上位表示を狙うなど、直接的なSEO効果を期待するのはかなり難しいのが実情です。

    例えば、FacebookとGoogleは競合関係や個人情報保護の観点から、互いに持つデータを関連付けていません。そのため、「いいね!」などのFacebook内での評価は、Googleからの評価には影響がないと考えられています。

    企業名やブランド名などを検索した際には上位表示されるケースがありますが、それ以外のキーワードでは難しいでしょう。

    ただ、Facebookページを媒介に、間接的なSEO効果であれば期待できます。例えば、facebookページに自社サイトのリンク付きのメッセージを投稿し、その投稿が拡散されれば、自社サイトへの流入が増える可能性があります。

    また、facebook上で拡散され、多くの人の目に触れることで、自身のブログやWebサイトで紹介するユーザーが増え、被リンクが獲得できる可能性もあります。

    facebookページにSEO面での効果を期待する場合でも、重要なのはいかに高い価値を提供できるかという考え方です。短期的なSEO効果を期待するのではなく、以下のような運用を心がけていきましょう。

    • ファンにとって価値ある情報を提供する
    • 信頼や共感を得られるように、地道で丁寧な運用を継続する

    ファンづくりも検索上位表示も、基本は「信頼」の構築が重要です。ファンとのつながりを深めるための情報発信・コミュニケーションに徹していれば、副次的にSEO効果も得られる可能性が高くなります。信頼は日々の積み重ねから生まれることを念頭において、Facebookページを運用していきましょう

     

    Facebookページの作り方

    Facebookページの作り方について紹介します。

     

    個人アカウントの作成

    Facebookページは個人アカウントがないと作成できません。個人アカウントがない場合は、まず初めに個人アカウントを作成しましょう。

    ログインページにアクセスし、[新しいアカウントを作成]をクリックします。アカウント登録画面が開くので、氏名・携帯電話番号またはメールアドレス・パスワード・誕生日・性別を入力。最後に連絡先の認証確認を済ませば、個人アカウントが作成されます。

    個人アカウントの作成

    アカウント登録画面

     

    Facebookページの新規作成

    個人アカウントでFacebookにログインすると、個人ページが表示されます。

    個人ページ

    画面左側のメニューにある[ページ]→ [+新しいページを作成]を選択すると、Facebookページの作成画面に切り替わります。

    Facebookページの作成画面

     

    ページ名入力とカテゴリ選択

    ページ作成画面左側にページ情報を入力します。入力項目は以下の3項目です。

    • ページ名(必須)

    ビジネス名・ブランド名・組織名またはページの内容が伝わりやすい名前を使用してください。

    • カテゴリ(必須)

    ページが象徴するビジネス・組織・トピックのタイプを示すカテゴリを選択してください。3件まで追加できます。

    • 詳細

    ビジネスやサービスの内容またはページの目的などについて入力してください。

    入力が完了したら[Facebookページを作成]をクリックしてください。

     

    ページ情報の入力

    Facebookページ画面に[ページ設定完了までのステップ]が表示されるので、[ページの識別情報][情報入力と設定][ページを紹介する]の項目を可能な限り入力しましょう。この画面でプロフィール写真やカバー写真の設定もできます。

    ページ情報の入力

    参照:Facebookのカバー写真用サンプル画像(Zipファイル)

     

    ページURLの設定

    FacebookページのURLは、作成時に自動で作成されます。作成されたURLを変更したい場合は以下の操作を行ってください。

    • Facebookページ画面の下にスクロールすると、[情報画面]が表示されます。

    情報画面

    • [情報画面]の[ページ情報を編集]をクリック

    ページ情報を編集

    • 一般にユーザーネーム欄が表示されるので、希望のユーザーネームを入力

    Facebookページではユーザーネームがhttps://www.facebook.com/〇〇〇のURLとなります。

     

    管理者の追加

    Facebookページでは、「管理者」「編集者」「モデレーター」「広告管理者」「アナリスト」の管理権限を割り当てられます。

    Facebookページ画面左側メニューの[設定]をクリックしてページ設定画面を開き、[ページの管理権限]をクリックするとページの管理権限画面が開きます。

    Facebook管理者の追加

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    記事投稿

    新しい記事の投稿はFacebookページ画面右側にある[投稿の作成]をクリックすると、投稿を作成画面が表示されます。

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    Facebookページをファンづくりに活用しよう

    これからのマーケティングにおいて、ファンとのつながりは大切な要素となります。そして、ファンとのつながりという観点から考えるとSNSマーケティングは効果的なマーケティングツールです。なかでもFacebookページはスタートポイントとしてふさわしい選択肢の一つになります。

    まずは、FacebookページをSNSマーケティングツールとして活用し、企業やブランドのファンとのつながりを高めてください。そして、ファンとの強いつながり(コアなファン)をつくることで、長期的な売上や利益のアップを目指していきましょう。

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