Instagramストーリーズどう活用する？16の基本機能・5つの活用したいコツ

Instagramには大きく分けて「フィード投稿」「ストーリーズ」「リール」「ライブ配信」の4つの投稿手段があります。それぞれにコンテンツとしての特徴があるため、目的をはっきりさせつつ、余すことなく活用できるとInstagramでのリーチが大きく広がるでしょう。

Instagramエンゲージメントレポート

HubSpotはMentionと共同で、1億1,000万件以上のInstagramの投稿データを分析し、2022年以降のInstagramのビジネス活用に役立つ情報をまとめたレポートを作成しました。

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• タグ付けに関するベストプラクティス
• インフルエンサーとの提携戦略
• マーケティング担当者の要チェックポイント

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今回の記事では、複数存在するInstagramの手段のうち「ストーリーズ」に焦点を当てます。

ストーリーズで「どのような発信ができるのか」を知ることで、「自社が見込み顧客に伝えたいことを伝える」「顧客へ価値提供をする」ためにどのようなアプローチを取ればよいのか判断できるようになります。

ストーリーズの基本的な操作方法や、マーケティング担当者として最低限知っておきたい基礎知識を習得し、発信したいコンテンツを見込み顧客に届ける手段として有効か判断できるようにしましょう。

Instagramストーリーズの最大の特徴は、投稿から24時間でInstagram上から削除される点です。そのため、フィード投稿に比べて気軽に投稿できるという利点があります。

そのほかには以下のような特徴があります。
 

インタラクティブなコミュニケーション

ストーリーズには、ただ画像や動画をシェアするだけでなく、さまざまな機能が登載されています。

その中にはアンケートなどフォロワーとのコミュニケーションが取れるものもあり、フォロワーの意見を収集しつつ、インタラクティブなコミュニケーションによりエンゲージメントを高めることもできます。
 

外部へのリンク

ストーリーズでは、Instagram外部へのリンクを貼ることが可能です。

これにより、キャンペーンのリンクをダイレクトに貼れるので、おトクなセールや新商品情報などがあれば積極的に利用しましょう。
 

シェア・リポスト

ストーリーズでは、フィード投稿やストーリーズのシェア・リポストが可能です。フィード投稿へのポストをお知らせしたり、ユーザーのストーリーズをシェアしたりといった活用ができます。
 

ハイライト

ストーリーズは24時間でInstagram上から消えますが、ハイライトとしてプロフィール画面に置いておくことも可能です。ハイライトに設定しておくと、自身が解除しない限りストーリーズは消えなくなります。この機能を利用し、今月の特別メニューや休業日などをお知らせしたり、まず見て欲しい情報を並べておいたりできます。

Instagramストーリーズに広告が出稿できる「ストーリーズ広告」については以下の記事で詳しく解説しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。

Instagramの基本機能はフィード投稿であり、他にはリールやライブ配信もあります。企業がストーリーズこそ活用するべきメリットには、どんなものがあるでしょうか。
 

視覚に訴えかけるダイナミックな訴求

ストーリーズは、スマートフォンの画面いっぱいに表示されるコンテンツです。スタンプやGIFなどを使って動きで訴えることもできるため、フィード投稿よりもダイナミックに訴求できるメリットがあります。

ストーリーズは主にフォロワーに閲覧されるコンテンツのため、フォロワーにぜひ見て欲しい情報はストーリーズに投稿するといいでしょう。
 

集客の導線となる

Instagramのフィード投稿やリールでは、外部へのリンクを貼ることはできません。プロフィール画面には貼ることができますが、1つまでです。

ストーリーズであれば、投稿するたびに違うリンクを貼ることができます。Instagramの中では外部への導線となる貴重な機能のため、トラフィック増加やリードの創出にも活用できます。
 

フォロワーとコミュニケーションが取れる

上述のとおり、ストーリーズにはフォロワーからリアクションをもらえる機能がいくつかあります。

これらを駆使することでフォロワーとコミュニケーションを取れれば、フォロワーは企業やブランドと一体感を感じれるようになり、ファンを増やせると期待できます。
 

Instagramストーリーズへの投稿手順は次のとおりです。

1.  ホーム画面より自身のアイコンをタップ、もしくはホーム画面で左端から右へスワイプします。
2. 写真を撮影するには丸いボタンをタップ、動画（最大10秒間）を撮影するには同じボタンを長押ししましょう。稲妻のアイコンでフラッシュがオンになり、2つの矢印のアイコンでインカメラとアウトカメラを切り替えることができます。
   
3.  カメラロールからアップロードしたい場合は、下にスワイプすることで、一覧から写真や動画を選択できます。
   手書き入力オプションのいずれかを選択すると、それぞれ写真への書き込み、キーボードからの絵文字の追加、右にスワイプしてカラーフィルターの適用を行うことが可能です。
   

上級者向けのヒント：一見、色のバリエーションが少ないと思われるかもしれませんが、画面下部に表示されている色以外も選択できます。細かく色を指定するには、いずれかの色を長押しして、以下のようなカラーパレットを表示します。

加工が完了したら、左下の投稿ボタンをタップして共有します。
投稿したストーリーズはフィード上部のストーリーズ欄に表示されます。順番は投稿順ではなく、Instagramのアルゴリズムによって決まるため、そのフォロワーにとってエンゲージメントが高い状態であれば先頭のほうに表示されるでしょう。
 

Instagramストーリーズの作成時に利用できる、さまざまな機能の使い方についてご紹介します。
 

1. コミカルな動画が作れる「ブーメラン」

簡単にコミカルな動画が作れる機能としては、「ブーメラン」がよく使われています。

ブーメランでストーリーズを作成するには、画面左端のアイコンから「∞」マーク（Boomerang）を選択。真ん中のボタンを押すと1秒間連続で写真が撮影され、GIF動画のような動画が簡単に作れます。
 

2. 文字入れ

編集画面の空き部分をタップするか画面上部の「Aa」をタップすると、文字入力画面が表示されます。

文字の大きさを変更するには、画面左端に表示されるバーかピンチイン/アウトで調整ができます。編集画面下に表示されるフォントを選択して使用するフォントの変更も可能です。

文字色の変更はカラーパレットをタップして行います。左端のスポイトアイコンをタップして、画像の色の抽出もできます。

画面上部の一番左のボタンをタップすることで文字のレイアウト変更を、中央のAボタンをタップして文字列のスタイル（縁取りや白抜き）の変更可能です。
 

3. メンションをつける

「@～（ユーザー名）」と入力すると、そのユーザーのプロフィールへのリンクが付けられ、これをタグ付け（メンション）と呼びます。

ストーリーズ画面を上に引き上げて表示されるメニューからメンションボタンを選ぶか、「@」と打った後にメンションしたい相手のユーザー名を入力すると、アカウント候補が出てきます。その中から該当する相手をタップすればメンション可能です。

反映された編集画面でメンションのリンクをタップすると、そのユーザーの名前がポップアップで表示されます。これをさらにタップすると、メンションされたユーザーのプロフィール画面に遷移します。

4. ストーリーズにハッシュタグ（#）をつける

新規ユーザーにリーチするための手段として重要なハッシュタグは、ストーリーズでも利用できます。テキスト機能を使い「#」を打ちこんでから続く文字を入力すれば、ハッシュタグの候補が画面下に表示されます。

5. エフェクト

ストーリーズにはスタンプを中心とした多彩なエフェクト機能があり、コンテンツを楽しく演出することができます。エフェクトは、画面上部の四角い顔のマークをタップするか、画面下から上にスワイプします。

エフェクトを消去するには、消去したい文字やスタンプをタップしたまま画面下部にドラッグします。ゴミ箱マークが出てくるので、そこに文字やスタンプを移動させます。

ここからは、使い勝手のいいエフェクトについてご紹介します。
 

6. ストーリーズに位置情報をつける

投稿するストーリーズに位置情報をプラスするには、画面上部のスタンプボタンから編集メニューを開き、「場所」をタップします。

Instagramの設定で位置情報の提供を許可している場合、自動で現在地が表示されます。また、現在地以外を表示させたい時は、検索ウィンドウに地名を入力することで、候補地が出てくるのです。

7. 動くGIFスタンプ

ストーリーズにはGIF動画で動くスタンプを使って投稿を加工する機能があります。

ストーリーズ編集画面で画像か動画を選択してから、画面上部の四角い顔マークをタップするか画面下から上にスワイプするとメニューが表示されます。表示されたメニューから「GIF」をタップすることでGIFスタンプが利用できます。

「GIPHYを検索」と表示されている検索窓に「Flash」や「夏」等の単語を入力すると、入力した言葉に関連した動きのGIFスタンプが表示されます。

8. BGMをつける

ストーリーズでは、好きなアーティストの楽曲や音源を付けて投稿できます。

画面上部の四角い顔マークをタップするか、画面を上へスワイプするとストーリーズの編集メニューが表示されます。そして、メニューからミュージックをタップ。検索窓にアーティスト名や楽曲名を入力すると、下に候補の楽曲が表示されます。表示された中から設定したい楽曲を選択すればBGM付の投稿が作成できます。

このように、編集画面下の横スクロールでサビやイントロなど、自分好みの箇所をBGMとして設定できるのです。

9. レイアウト機能

ストーリーズではレイアウト機能を利用することで2枚以上の画像を重ね合わせることができます。

ストーリーズのメニューを開き、レイアウトボタンを選択すると以下のような画面になり、レイアウトを選んだ上でそれぞれの位置に画像や動画を配置できます。

10. 質問スタンプ

ストーリーズの質問スタンプは、投稿を閲覧しているユーザーに質問を投げかけられる機能です。質問に対する回答をしてもらうことで、簡易的なアンケートが可能です。ユーザーから寄せられた質問は左下の閲覧履歴より確認ができます。

11. ARエフェクト

ストーリーズでARエフェクトを使用すれば撮影した動画に色々な加工をして投稿できます。人の顔部分にキャラクターを重ねたり、瞬きする目の動きに合わせてゲームができるのです。

エフェクトは以下の画面でスワイプしていくことで多くの種類から選択できます。

12. リンクスタンプ

ストーリーズでは、リンクスタンプを使うことで外部ページへのリンクを張ることが可能です。

リンクスタンプを使うには、ストーリーズ編集画面でスタンプメニューを開き、「リンク」をタップします。

次の画面でURLを入力し、「完了」をタップすればストーリーズ編集画面にリンクスタンプが挿入されます。

「スタンプテキストをカスタマイズ」をタップすれば、テキストを入力し、URLの代わりにリンクテクストを挿入することが可能です。

13. 複数の写真（動画）をコラージュする

ストーリーズでは、レイアウト機能を使わずに写真をコラージュすることができます。iPhoneでは、動画もコラージュ可能です。

写真をコラージュするには、ストーリーズ編集画面でスタンプメニューを開き、以下のアイコンをタップします。

スマートフォン内にある写真が表示されるので、コラージュしたいものを1枚タップします。すると写真が編集画面に表示されるので、同じ手順で次の写真を選びます。

この手法で挿入した写真や動画は、編集画面でタップすることで丸形や星型に切り取ることができるので、好きな形・配置でコラージュを楽しむことが可能です。

14. アンケート機能

ストーリーズには2つの簡易的なアンケート機能があります。ユーザーが参加したくなるようなアンケートを作ることでコミュニケーションが可能です。

好きな商品、欲しい商品、商品の感想などのアンケートを実施することで、参加したユーザー同士の一体感が得られます。ユーザーの好みや売れ筋商品の傾向を知ることで商品やサービスの開発にも役立てられるでしょう。

15. スライダー

質問に対して絵文字を動かして回答してもらう機能です。

ストーリーズのスタンプトレーの中からスライダーを選択し、好きな場所に配置して質問を入力することで利用できます。

アンケート機能のように使うだけでなく、日常的な事柄について質問するのもおすすめです。

16. カウントダウン

注目商品をクローズアップし、在庫が減るたびにお知らせを出すことで、ショップの盛況感が演出できます。

ストーリーズのメニューからカウントダウンスタンプを添付することで利用できます。以前から商品が気になっていたユーザーの購買意欲を刺激するのに有効でしょう。

その他、Instagramストーリーズを活用する上で知っておきたい機能やコツについてご紹介します。
 

1. リポスト（他人のストーリーズのシェア）

「リポスト」とは、ほかのユーザーの投稿を自分のアカウントでシェアすることです。Instagramでは、自分のアカウント以外のストーリーズはリポストできない仕様になっていますが、自分のアカウントがメンションされた場合はリポストが可能になります。

ほかのユーザーのストーリーズで自分のアカウントがメンションされると、DMに通知が届きます。自分のストーリーズにリポストしたい場合は、「これをストーリーズに追加」を選択します。

編集画面に切り替わるので、そのまま投稿するか、必要であれば加工を行いましょう。
 

2. 保存

Instagramストーリーズは、いくつかの方法でスマートフォンに保存することができます。
 

投稿して24時間以内の自分のストーリーズを保存する

ストーリーズの公開後24時間は、お気に入りのストーリーズを開いて右下の三点リーダーのアイコンをタップし［写真を保存］を押すと、スマートフォンに保存できます。
 

過去の投稿をストーリーズアーカイブから保存する

過去のストーリーズはアーカイブに保存されており、そこからもスマートフォンへの保存が可能です。

プロフィール画面右上の3本線マークから「アーカイブ」をタップし、お気に入りのストーリーズを開けばあとは同じ手順で保存できます。
 

他人の投稿は基本的には保存できない

自身で投稿したストーリーズは自由に保存できますが、他人のストーリーズは基本的に保存できない仕様となっています。

ストーリーズは24時間で消えるライトなコミュニケーションを可能とする機能のため、仕様として保存できないようになっているものと思われます。
 

3. アーカイブの確認

Instagramストーリーズの投稿は、投稿から24時間経過後に自動的にアーカイブへ保存されます。

すべてのアーカイブは、プロフィールページ右上のメニューボタンから「アーカイブ」をタップすると確認できます。
 

4. ハイライトの作成

ハイライトは、プロフィールページのトップに誰でも見られる状態でストーリーズを表示できる機能です。ストーリーズを投稿後、右下にある「ハイライト」をタップし、名前をつけて追加することで、プロフィールページに表示されます。

この操作はアーカイブから行うことも可能です。
 

5. 24時間クーポンの配布

ストーリーズが24時間以内に消える特性を活かした販促方法です。ストーリーズにクーポン画像を投稿することで、24時間限定のクーポンとして使えます。

一般的に時間の制約があると購買意欲は高まるので、使用可能期間を絞ることで、短期間で高い販促効果が期待できます。
 

ここでは、その他ストーリーズに関するよくある質問をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
 

ストーリーズを閲覧すると投稿者にわかる？

Instagramではストーリーズを閲覧すると、足跡が残り、投稿者にわかるようになっています。なお、フィード投稿やリールの閲覧では誰が見たか投稿者にはわかりません。
 

投稿者に知られずにストーリーズを閲覧する方法は？

Instagramでは現在（2024年11月）、投稿者に知られずにストーリーズを閲覧する方法はありません。また、一度閲覧した足跡を消すこともできません。
 

誰が自分のストーリーズを閲覧したか確認する方法は？

自身のストーリーズを誰が見たかを知るには、ストーリーズ公開中に左下に表示されているアイコンをタップします。

閲覧履歴は48時間後に削除されます。
 

ストーリーズにハッシュタグをつける必要はある？

ストーリーズは基本的にはフォロワーに対して表示されるものであり、新規獲得よりはフォロワーとのインタラクティブなコミュニケーションのために使われます。一方で、ストーリーズにハッシュタグをつけることでハッシュタグ経由で新規ユーザーへリーチすることが可能です。

新規獲得を目指す場合は、関連性のあるハッシュタグをつけるのがおすすめです。
 

ストーリーズをより効果的に活用するなら自社のブランドオリジナルの画像や動画は不可欠です。オリジナリティに溢れ、質の高いクリエイティブはブランドイメージを明確に伝えてくれます。

ストーリーズでの画像編集に役立つツールをご紹介しますので、ぜひ投稿に役立ててください。
 

Canva

Canvaは無料で使えるグラフィックデザインツールです。オンラインで作業をするためインターネットに接続していれば、PC、タブレット、スマートフォンでデザインができてしまうのです。

生成AIによるデザイン作成のサポート機能も優れており、これまでにないアイディアのストーリーズの作成が可能になるでしょう。

テンプレートも様々で、Canvaを使うことで敷居の高かったデザインが無料で手軽に作れます。
 

Adobe Express

プロのデザイナーやカメラマン御用達のPhotoshopやIllustratorを作っているAdobe社の無料ツールです。写真を選んでテキスト追加し、好みのデザインテーマを適用するだけで、簡単に美しいビジュアルが作れます。

また、Instagramのストーリーズをデザインしてアニメーション化することも可能です。

オンラインで利用でき、モバイルデバイスとデスクトップPCそれぞれで作業しても互いに同期されるので、外出先でも簡単に作業できます。
 

Instagramに、自社が提供する商品やサービスのターゲット顧客となりうるアクティブなユーザーがいる場合は、ぜひInstagramのストーリーズを活用したいところです。

Instagramならハッシュタグやジオタグで検索してもらえるほか、Instagramインサイトの「発見」セクションの分析を基に、見つけてもらいやすくなるよう改善することも可能です。

ストーリーズを上手に活用して、話題を拡散しましょう。