LINE広告とは?基本的な仕組みや出稿方法、料金相場を紹介

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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LINE広告とは、 LINEが提供している、さまざまなサービスやアプリ上へ広告配信できるサービスです。業種や業態を問わず注目度の高い集客ツールですが、実際に運用するとなると、配信規模や費用対効果が自社の求める条件と合致しているか、気になるのではないでしょうか。

LINE広告とは?基本的な仕組みや出稿方法、料金相場を紹介

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今回は、独自の広告配信機能や多様なサービスを展開するLINE広告についてご紹介します。基本的な仕組みや出稿方法、料金相場まで徹底解説しますので、LINEをビジネスに活用したい方は参考にしてみてください。

LINE for Businessの基礎ガイド

LINE for Businessの基礎から活用事例までを詳しく解説!

  • LINE for Businessの基礎知識
  • LINE公式アカウントの主な機能
  • LINE広告の活用方法
  • LINE for Businessの活用事例
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    LINE広告とは?

    LINE広告とは、月間9,200万人(2022年6月末時点)のアクティブユーザーを抱えるLINE上に、広告を配信できるサービスです。

    LINEのビジネス向けプラットフォーム「LINE for Business」のサービスのひとつで、LINE株式会社が運営しています。
     

    LINE広告の目的

    LINE広告の目的

    LINE広告は一般的にどのような目的で利用されているのでしょうか。大きく3つの項目に分けてご紹介します。
     

    1. 商品・サービスのPR

    LINE広告は、他のSNS広告と同様に、商品やサービスのPRに活用できます。さらに、多くの人が使用するコミュニケーションツールという特徴を活かして、企業やブランドの取扱商品を知ってもらう段階で用いられることが多いのが特徴です。

    具体的には、ウェブサイトへのアクセス数や、広告用動画の再生回数の増加を目的に利用されています。ユーザー数の多いLINEならではの、認知度アップや顧客との関係構築の第一段階としての活用が期待できます。
     

    2. 新規顧客の創出

    ウェブサイトのコンバージョン率向上、アプリのインストール、アプリの起動回数を増やす(エンゲージメント)、商品フィードから購買行動への導線づくりなどを通じて、新規顧客の創出にも用いられます。
     

    LINEの友だち追加

    LINE公式アカウントを運用している場合は、友だち登録者を増やす目的でも利用されています。LINE広告とLINE公式アカウントを連携させて、友だち追加広告「CPF(Cost Per Friend)」を出稿することも可能です。
     

    LINE広告を利用するメリット・デメリット

    LINE広告の利用を検討している方向けに、LINE広告のメリット・デメリットをご紹介します。
     

    メリット

    LINE広告を利用するメリットには、次の3つがあげられます。

    • アプローチできるユーザー数が多い
    • ターゲティング機能で広告配信の費用対効果を高められる
    • LINE上のさまざまなサービスやアプリで配信できる

    LINEアプリのダウンロード数は、アプリストアのGoogle Playで5億件を突破しており、日本国内の月間アクティブユーザー数は約9,200万人以上にのぼります。ユーザーの年齢層も広く、他のSNSは利用せずLINEだけを使っている人も多いため、幅広い層のユーザーにアプローチできます。

    比較

    画像引用元:LINE株式会社 マーケティングソリューションカンパニー 2022年10月?2023年3月期版 v1.2

    また、LINE広告には、ユーザーの年齢・性別・地域・興味のあるカテゴリーといったデータをもとに広告を配信する「ターゲティング機能」があり、ユーザー層を限定して配信できます。さらに、LINEは 提供しているサービスやアプリが豊富で、多様な配信面があるため、より多くのユーザーへのリーチが期待できます。
     

    デメリット

    LINE広告の利用はメリットが多い一方で、デメリットと考えられる点もいくつかあります。

    ■他のSNSに比べて拡散性が低い

    LINE広告には、他SNSのようなリツイート機能やリポスト機能がないため、高い拡散性を期待しにくいのが現状です。

    ■広告配信できない業種・商材がある

    LINE広告審査ガイドラインでは、広告配信できない業種・商材や広告の内容が定められています。広告掲載には、このガイドラインを満たしたうえで審査に通過する必要があるため、一部業種や商材は広告配信できない点にも注意しなければなりません。

    ■BtoB分野への活用は工夫が必要

    LINE広告は、BtoCのプロモーションに向いているツールというイメージがあるかもしれませんが、約30%弱のBtoB企業がLINE広告を導入しているといった調査結果もあります。とはいえ、現状ではBtoCのプロモーションがメインであることは事実であり、BtoB企業がLINE広告によって自社の目的を達成するには、少し工夫が必要です。他社の成功事例を参考にしながら、商材の特性に合った広告配信面を選定するなどの施策を考えてみましょう。
     

    LINE広告の配信面一覧

    LINE広告が掲載される面は、2022年9月時点で10種類あります。それぞれ、どのようなプロモーションや商材に向いているか確認しておきましょう。

    1. Smart Channel
    2. LINE NEWS
    3. LINE VOOM(旧・タイムライン)
    4. ウォレット
    5. LINEマンガ
    6. LINEポイント
    7. LINE BLOG
    8. LINEチラシ
    9. LINEショッピング
    10. LINE広告ネットワーク
       

    1. Smart Channel

    Smart Channelは、トークリスト画面の最上部に表示される配信面です。露出が高い部分に広告掲載すれば費用対効果も期待できるため、大規模なキャンペーンに活用できます。
     

    2. LINE NEWS

    LINE NEWSへの広告配信では、LINEアプリのニュースページの記事一覧などが配信面となります。LINE NEWSユーザーの多くは、新しい情報や話題性を重視している傾向があるため、新商品の発売時に適している配信面です。

    LINE NEWS

    画像引用元:LINE NEWS
     

    3. LINE VOOM(旧・タイムライン)

    LINE VOOM(旧・タイムライン)は、LINEアプリの下部メニューの真ん中にあるコンテンツ配信ページです。LINE VOOM広告は、画像や動画が大きく表示されるため、特に写真映えする商材や動きのあるプロモーションにおすすめです。
     

    4. ウォレット

    ウォレットは、LINEが提供している各種金融サービスへアクセスできるページです。ウォレットへの広告配信は、LINE Payや資産管理のためにLINEを使っている層へアプローチできるので、金融系のサービスと親和性が高い傾向にあります。
     

    5. LINEマンガ

    電子コミックアプリのLINEマンガにも、LINE広告を配信できます。LINEマンガの利用者層は、20~30代が60%と最も多いため、 20~30代向けの商品・サービスの広告に向いています。
     

    6. LINEポイントクラブ

    LINEポイントクラブは、ミッション達成や「友だち追加」「動画視聴」などの条件クリアでポイントがもらえるサービスです。LINEポイントクラブ自体が、LINEポイントゲームやLINEショッピングとも連動しているため、特にエンタメ、ファッション、日用品などの業種・商材は掲載しやすいでしょう。
     

    7. LINE BLOG

    LINE BLOGは、タレントやアーティスト、公式ブロガーが記事を投稿しているブログサービスです。LINE BLOGユーザーの属性は、男女比率が約3:7で女性が多く、20~40代を中心とする年齢層に利用されているのが特徴です。
     

    8. LINEチラシ

    デジタルチラシサービスのLINEチラシへの広告配信では、積極的にお得な情報を求めているユーザー層へのアプローチが可能です。実店舗やECサイト向けの商品がフィットしやすいでしょう。
     

    9. LINEショッピング

    LINEショッピングは、ファッションや雑貨などの商品をLINEアプリ上で購入できるサービスです。購買意欲が高いユーザーへ広告を配信できるため、化粧品、スウィーツ、インテリアなど、さまざまな商材に活用できる配信面です。
     

    10. LINE広告ネットワーク

    LINE広告ネットワークは、LINE以外のサードパーティーアプリにも広告を配信できるサービスです。ライフスタイル関連アプリやカメラアプリなど多様なアプリに対応しているため、 LINEアプリに限定せず、より多くのユーザー層へ広告を配信できます。
     

    LINE広告の配信方法(ターゲティング機能)

    LINE広告の配信方法

    LINE広告には、配信の目的やターゲットに応じて使い分けられる豊富な配信方法(ターゲティング機能)があります。ターゲティングとは、ユーザー情報をもとに広告配信するターゲット層を指定する機能です。LINE広告の代表的な配信方法を5種類ご紹介します。

    1. デモグラフィックデータ配信
    2. オーディエンス配信
    3. リエンゲージメント配信
    4. 自動最適化配信
    5. 予約型広告
       

    1. デモグラフィックデータ配信

    デモグラフィックデータ配信とは、ユーザーの性別・年齢・地域・興味関心に応じて分類した属性へ向けて配信する方法です。LINE関連のアプリでの購買履歴や、LINE公式アカウントへの登録状況などから、アクションを起こしやすいユーザーを「みなし属性」として分類し、広告配信される仕組みです。
     

    2. オーディエンス配信

    過去、購買に至ったユーザー像と類似した人へ向けて、広告配信するのがオーディエンス配信です。リンクのクリックやメッセージの開封などの行動にもとづき、オーディエンスが作成されます。LINE公式アカウントの友だち追加データをもとにオーディエンスを作成する「友達オーディエンス配信」もあります。
     

    3. リエンゲージメント配信

    リエンゲージメント配信とは、一度興味関心を持ったものの、休眠している人へ向けて再度広告を配信する手法です。アプリをダウンロードしたまま休眠会員となっている人へ、アプリ再起動をうながすといった使い方があります。
     

    4. 自動最適化配信

    自動最適化配信は、機械学習を利用して広告入札の最適化を自動で行う配信方法です。設定した目標に沿って自動入札されるため、運用工数の削減にも役立ちます。
     

    5. 予約型広告

    予約型広告は、広告の掲載期間や出稿内容などをあらかじめ設定して配信する手法です。業務効率化につながるものの、運用型広告とは異なり、配信後の調整ができない点には注意が必要です。
     

    LINE広告の基本フォーマット

    LINE広告では、静止画と動画のクリエイティブ(広告素材やコンテンツ)が利用でき、配信面に応じて画像サイズや入稿規定などのフォーマットが異なります。出稿前に、LINE広告の基本フォーマットを確認しておきましょう。
     

    静止画クリエイティブ

    静止画はシンプルな表現に適しており、動画よりも制作コストを抑えられるのがメリットです。静止画クリエイティブの対応フォーマットは次の通りです。

    • Card:1,200 × 628px
    • Square:1,080 × 1,080px
    • Vertical:非対応
    • カルーセル:1,080 × 1,080px(画像10枚まで)
    • Small Image:管理画面に入稿されている素材のみ使用可
       

    動画クリエイティブ

    動画は静止画よりも多くの情報をユーザーに伝えられ、表現の自由度が高い特長があります。動画クリエイティブの対応フォーマットは次の通りです。

    • Card:画面比率 16:9
    • Square:画面比率 1:1
    • Vertical:画面比率 9:16
    • カルーセル:非対応
    • Small Image:非対応

    出典:【LINE広告】クリエイティブの制作│配信面やサイズについて
     

    LINE広告のはじめ方

    LINE広告の基礎知識が身についたら、実際に運用をはじめてみましょう。LINE広告のはじめ方を、次の5つのステップで解説します。

    1. LINEビジネスIDの発行
    2. 広告アカウントの作成
    3. 請求と支払い方法の登録
    4. クリエイティブの入稿・タグの設置
    5. 広告配信の設定
       

    1. LINEビジネスIDの発行

    はじめに、LINE広告公式ページの「アカウントの開設」から、ビジネス用IDを発行します。

    LINEビジネスIDの発行

    LINEビジネスIDがあると、LINE for Businessの各サービスへアクセスできるようになります。
     

    2. 広告アカウントの作成

    続いて、広告出稿のためのアカウントを作成しましょう。広告アカウントは、商材や広告主ごとにLINE公式アカウントを作成する必要があります。 LINE公式アカウントが未開設の場合は、こちらを参考に開設しておきましょう

    LINE公式アカウントでLINE広告へログインできたら、「新しい広告アカウントを作成」からアカウントを作成します。「請求先情報」「広告主情報」「商材情報」などを入力し、登録しましょう。

    新しい広告アカウントを作成
     

    3. 請求と支払い方法の登録

    管理画面の「設定」→「請求と支払い」から、請求と支払い方法を登録します。2022年9月時点で利用できるクレジットカードは、JCB・VISA・Mastercard・アメリカンエクスプレス・ダイナースクラブです。
     

    4. クリエイティブの入稿・タグの設置

    広告クリエイティブを入稿します。続いて、LINE広告の効果を測定するための「LINE Tag」を設置します。ベースコード、コンバージョンコード、カスタムイベントコードの3つのタグを、それぞれ指定の場所へ設置しましょう。
     

    5. 広告配信の設定

    「キャンペーン」や「広告グループ」を作成し、広告の配信目的・配信先・単価を、それぞれ設定します。設定が完了すると審査に入ります。審査期間の目安は10営業日ほどです。
     

    LINE広告の3つの課金方式

    LINE広告の3つの課金方式

    LINE広告には3つの課金方式があります。
     

    1. クリック課金

    クリック課金(CPC)とは、ユーザーの広告クリック数に応じて料金が発生する課金方法です。表示されただけでは広告費が発生せず、無駄がないのがメリットです。一方で、クリックされた場合のクリック単価が高くなりやすいデメリットもあります。
     

    2. インプレッション課金

    インプレッション課金(CPM)とは、広告が特定の回数表示された場合に費用が発生する課金方法です。LINE広告の場合は、1,000回表示されるごとに料金が発生します。

    クリック数が増加しても費用が変わらない反面、表示されただけで課金されてしまう点には注意が必要です。広告の費用対効果を高めるには、ユーザーの共感を呼び起こし、思わずクリックしたくなるクリエイティブの制作が求められます。
     

    3. 友だち追加課金

    友だち追加課金(CPF)とは、 LINE広告経由でLINE公式アカウントへ友だち追加された場合に課金される方法です。友だち登録してくれたユーザーへ「友だちオーディエンス配信」を行えるようになるなど拡張性が期待できます。
     

    LINE広告料金の目安と設定方法

    LINE広告料金の目安と設定方法

    LINE広告料金の目安と設定方法をご紹介します。自社の予算や広告規模に合致するかどうかの判断材料としてお役立てください。
     

    料金の目安

    LINE広告料金の目安は、規模や課金方法など詳細条件によって異なります。初期費用・最低出稿金額は定められておらず、1日1,000円からでも出稿可能です。

    例えば、友だち追加単価の最低単価は50円、自動入札は75円となっています。相場は150~250円ほどです。仮に、単価が150円であれば、15,000円の費用で100人の友だち追加が可能です。
     

    料金の支払い方法

    広告料金の支払い方法は、自動決済と手動決済が選択できます。自動決済は、利用状況に応じて自動で決済が行われる方法です。決済のタイミングを自分で決めたい場合は、手動決済にすると良いでしょう。

    料金の支払い方法の変更は、広告アカウントの「請求と支払い」から変更可能です。
     

    LINE広告の利用に関する注意点

    最後に、LINE広告の利用に関する注意点を2点ご紹介します。
     

    LINE広告審査ガイドラインとは

    LINE広告の出稿には審査があり、LINE広告審査ガイドラインが定められています。基準を満たしていないと、広告アカウントの開設や広告出稿ができない場合もあるため、事前に内容を確認しておきましょう。

    公式ページ:LINE広告審査ガイドライン
     

    LINE広告利用規約とは

    LINE広告利用規約には、料金、配信期間、入稿に関する権利、責任、広告審査基準、免責、機密保持、データの取り扱いなどの重要事項が記載されています。こちらも、LINE広告を利用する際に一読しておきましょう。

    公式ページ:LINE 広告利用規約
     

    LINE広告ならではの集客力をビジネスに活かそう

    LINE広告は、利用者数の分母が大きいことはもちろん、独自のターゲティング機能や配信面の多様さなどによって、高い集客効果が期待できます。ユーザーにとっては身近なLINEで有益な情報を受け取れるうえに、運用側にとっても少額からはじめられるなど多くのメリットが期待できます。

    本記事の内容を参考に、LINE広告ならではの集客力をビジネスに活かしていただければ幸いです。

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    LINE for Businessの基礎ガイド

    トピック: line for business

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