LINEショップカードとは?機能や作り方、効果的な運用方法を解説

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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LINEショップカードは、LINE上で発行・管理ができるポイントカードです。LINE公式アカウントの機能のひとつで、商品購入や来店に対するポイント付与や、ポイント数に応じた特典を設定できるのが特徴です。

LINEショップカードとは?機能や作り方、効果的な運用方法を解説

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LINEショップカードは、LINEユーザーであれば誰でも取得可能で、LINEアプリ経由で手軽にポイントを取得できるのが大きな魅力です。

企業にとっても、新規顧客やリピーターの創出に役立ちます。

本記事では、LINEショップカードの機能やメリットとデメリットに加えて、作り方や効果的な運用方法を詳しく解説しています。既存顧客の継続利用を促したい方や、新規顧客との接点を増やしたい方は、ぜひ参考にしてください。

LINE for Businessの基礎ガイド

LINE for Businessの基礎から活用事例までを詳しく解説!

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  • LINE公式アカウントの主な機能
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    LINEショップカードとは?

    LINEショップカードとは?

    LINEショップカードは、LINE公式アカウント機能のひとつで、LINE上で発行・管理できるポイントカードです。顧客の商品購入や来店の際にインセンティブとしてポイントを発行し、紙のポイントカードのように利用できる特徴があります。

    付与するポイント数や、ポイント数に応じた特典は自由に設定できるため、使い方次第で既存顧客や新規顧客との関係性の構築に役立つでしょう。また、LINE VOOM(LINEの動画プラットフォーム)と連動させれば、店舗や商品に関する情報拡散効果も期待でき、見込み客と接点を持てる可能性も高まります。
     

    LINEショップカードの特徴や機能

    LINEショップカードの特徴や機能

    ここでは、LINEショップカードの特徴や機能を詳しく解説します。
     

    1. QRコードでポイントの付与

    LINEショップカードの代表的な特徴は、ポイント付与機能です。ユーザーにQRコードを読み取ってもらうことでポイントが付与できます。

    QRコードはLINE公式アカウントの管理画面から発行し、紙に印刷して利用できるので、店内のPOPやポスターに印字して顧客に読み取ってもらうことで、手軽にポイントを付けられます。また、店内に掲示しておけば認知度向上にも役立つでしょう。

    付与したポイントには、利用期限の設定も可能です。有効期限の通知機能もあるため、再度お店を訪れやすい仕組み作りもできます。
     

    2. 特典の設定

    LINEショップカードでは、特典獲得までに必要なポイントと特典内容を設定しておけば、「特典チケット」を配信できます。特典チケットの内容は、「ヘアカット20%OFFチケット」や「無料サラダセットチケット」など自由に設定できるので、顧客満足度の向上や販促につながるでしょう。
     

    3. トーク画面下のリッチメニューに表示

    LINEショップカードは、トーク画面下のリッチメニューに表示されます。設定により、大きく表示できるため、イベントの告知やキャンペーンのアピールにも役立ちます。注目を集めやすいリッチメニューへの表示によって訴求力も高まり、新規顧客や見込み客の増加だけでなくリピーター創出も期待できるでしょう。
     

    4. 利用状況の分析

    LINEショップカードの管理画面では、カードの利用状況や付与ポイントの合計などの情報が閲覧可能です。カードやポイント、特典チケットの使用率なども詳しく確認できるので、ユーザーによる利用状況の分析にも役立ちます。

    例えば、特典チケットの利用が少ない場合は、特典の利用までに必要なポイントが多すぎる可能性や、特典内容がユーザーにとって魅力的ではない可能性が考えられます。利用状況の分析から得られたショップカード運用の課題を改善すれば、その後の運用にも役立てられるでしょう。
     

    5. 友だち追加

    顧客がショップカードを利用するには、QRコードを読み取り、LINEの友だち追加をします。自然な流れで追加を依頼できるので、自社の友だち数の増加につながるでしょう。

    また、LINE VOOM投稿と連携すれば、タイムラインで店舗情報や新規特典、セール情報などを発信できます。上手に活用すれば、新規顧客にお店の存在を知ってもらえるチャンスを自ら作っていくことも可能です。
     

    LINEショップカードを導入するメリット

    次にLINEショップカードを導入するメリットを3つご紹介します。メリットを理解して、上手に活用しましょう。
     

    利用料金無料でペーパーレス化できる

    LINEショップカードは、料金無料で利用可能です。費用がかからずポイントカードのペーパーレス化ができるので、紙のポイントカードを発行する手間やコスト削減につながります。デザインは事前に決められているので、紙のポイントカードのように外部にデザインを委託したり、印刷したりする必要もありません。

    製作費無料でデジタルポイントカードが作れる点は、LINEショップカードの大きなメリットでしょう。
     

    友だち追加やVOOM利用で見込み客との設定が増える

    LINEショップカードは、ポイントが貯まり、特典ももらえるため、ユーザーにとってもメリットが多い機能です。ショップを友だち追加するメリットがわかりやすいため、訴求もしやすいでしょう。特典チケットの配布などを通してより関係性を深めていけます。

    また、LINE VOOMの機能との連携により、特典やポイント付与の情報をタイムラインに掲載できます。思わず人に教えたくなるような特典を配信できれば、友だち追加している顧客から情報が拡散される可能性もあり、新規顧客との新たな接点につながります。
     

    分析が簡単

    紙のポイントカードは、発行枚数に対してどれくらい利用されているかなどの情報を分析しにくい点がデメリットです。いつ誰が来店し、どれくらいの期間でポイントを貯めたのかなどを一つひとつ丁寧に精査しなければなりません。LINEショップカードの場合は、利用状況がシステム内にデータとして自動的に蓄積されるので、確認や分析が簡単に行えます。

    管理画面から発行カード枚数や付与ポイント、有効期限切れポイント数などを細かく確認できるので、手軽に顧客分析が行えるでしょう。ポイントの集計に労力がかからないため、別の業務へ時間を振りわけることが可能です。
     

    LINEショップカードを導入するデメリット・注意点

    LINEショップカードを導入するデメリット・注意点

    LINEショップカードにはデメリットも存在します。ここでは、LINEショップカードのデメリットや利用上の注意点をご紹介します。
     

    使えるのはLINE利用者のみ

    LINEショップカードのデメリットは、利用者がLINEユーザーに限られる点です。LINEをあまり利用していない層に対しては、有効な訴求ができないケースもあります。

    LINE公式の発表によると、2021年時点でのLINEの月間利用者数は8,600万人、アクティブ率は85%にのぼります。これだけユーザー数が多いと、そこまで大きな影響は与えないかもしれません。

    しかし、年齢別利用率をみると、20代の98.1%をピークに、50代で82.6%、60代では52.8%と、比較的高い年齢層ではユーザー数が減少傾向にあります。このように、顧客層の属性によっては、LINEショップカードを販促に用いても成果が期待できない可能性があるため、顧客層の見極めが大切です。
     

    ポイントの有効期限を変更できない

    LINEショップカードでは一度ポイント情報を設定すると、ポイントの有効期限を変更できません。有効期限を変更する際は、新たにショップカードを作成しなければならず、前回作成したカードのポイントは引き継ぎできないので注意が必要です。

    LINEショップカードを再発行すると、せっかく貯めたポイントが無効になるので顧客離れの要因にもなってしまいます。設定した有効期限に誤りがないか、慎重に確認しましょう。
     

    特典チケットの削除や編集ができない

    特典チケットも一度発行してしまうと削除や編集ができなくなってしまいます。特典チケットの内容を誤って発行すると、ショップカード自体を削除する必要があるため、慎重に作業しましょう。

    特典チケットを発行する際には、ダブルチェックを行うなど社内マニュアルの制定がおすすめです。
     

    設定を間違えると不正利用される可能性がある

    LINEショップカードのポイントは、設定方法を間違えると不正利用されるおそれがあります。特にポイントの取得制限を正しく行わないと、何度でもポイントが付与されてしまうため、注意が必要です。

    詳しい設定方法は、のちほど解説しているので参考にしてください。
     

    一度公開停止にしたショップカードは再公開できない

    特典チケットの設定に失敗してしまった場合やLINEショップカードを再発行する場合は、ショップカードの公開停止処理が必要です。このとき、一度公開停止したショップカードは再公開できない点に留意してください。再度ショップカードを運用するためには、新たにショップカードを作り直す必要があります。

    公開停止の処理を行う前に顧客が使用していたショップカードのポイントは引き継がれないので、覚えておくと良いでしょう。
     

    LINEショップカードの作り方

    LINEショップカードを活用すると、コストを抑えて顧客との接点を増やせるため、ポイントカードの作成を検討している店舗には特におすすめです。ここではLINEショップカードの作り方や特典やQRコードの設定方法などを詳しく解説します。

    LINEショップカードの作成には、LINE公式アカウントの開設が必要です。LINEショップカードを作りたい場合は、まずLINE公式アカウントを作っておきましょう。
     

    パソコン版の作成方法

    まず、パソコンでLINEショップカードを作成する方法をご紹介します。パソコンでLINEショップカードを作成する際は、「LINE Official Account Manager」の管理画面を開き、ショップカードをクリックします。ショップカードの設定画面に移動したら、次の8つの項目を設定しましょう。

    ① デザイン
    カードのデザインを10種類から選択する。

    ② ゴールまでのポイント数
    特典を受け取るために必要なポイント数を1〜50の範囲で設定する。

    ③ ゴール特典/ポイント特典
    ②で設定したポイントが貯まれば付与される特典を設定する。チケットデザインや、ゴール到達前に特典の付与も可能。

    ④ カード有効期限
    カードの有効期限の有無を設定する。最終利用日または、初回利用日を起点にして任意で設定できる。

    ⑤ カードの有効期限
    有効期限が迫っていることを利用者に通知するタイミングを設定する。

    ⑥ カード取得ボーナス
    利用者がLINEショップカードを利用した際に、何ポイント付与するかを設定する。0~50の範囲で任意に設定できる。

    ⑦ ポイント取得制限
    利用者のポイント取得に制限をかける機能を設定する。「1日に1回」や「数時間に1回」など制限をかけて不正利用を予防できる。QRコードの読み取り期限日時や、「店舗から300m以上離れた場所では読み取り不可」など位置情報による制限も可能。

    ⑧ 利用ガイド
    ショップカード利用者向けの案内文を作成する。未入力の場合は、テンプレートの文言が適用される。

    上記の項目を設定すれば、実際に運用が開始できます。
     

    スマートフォン版の作成方法

    次にスマートフォンアプリでのLINEショップカードの作成方法をご紹介します。LINEショップカードの作成方法は、アプリ版でも大きな違いはありません。まずは、メニューからショップカードをタップし、LINEショップカードの作成に進みます。

    パソコンと同じように項目を入力、保存し、カードを公開すればすぐに利用可能です。ただし、ゴールに設定したポイント数に至る前に特典チケットを配布する「ポイント特典」は、スマートフォンアプリ版では利用できないため注意しましょう。ポイント特典の設定を行うためには、パソコン版での設定が必要です。
     

    特典チケットの設定方法

    LINEショップカードの作成にあたって、特典チケットを設定する必要があります。まずは、次の項目を入力していきます。

    • デザイン
      特典チケットのデザインを選択する。
    • 特典チケット名
      特典チケットの名称を入力する。一目でどのような特典か判断できる名称を設定する。
    • 利用ガイド
      利用ガイドを設定する。テンプレートが初期設定されているので、必要に応じて修正する。
    • 特典チケット有効期限
      特典チケットの有効期限を設定する。チケット獲得日からの任意の期間か期限なしを選択する。
    • 特典イメージ
      特典のイメージがわかる画像を設定できる。(10MB以下の画像ファイル)

    上記の項目を設定すると、「保存しますか?」という確認画面が表示されます。問題なければ「はい」を押しましょう。ただし、保存した内容は削除や編集ができないため注意が必要です。

    「はい」ボタンを押した後は、「特典チケットを選択」の画面に自動的に遷移します。作成した特典チケットをポイント数に応じて利用できるように設定する場合は、「選択」ボタンをクリックして、ポイント特典の設定項目に移ります。

    ポイント項目では、設定した特典チケットを何ポイントで配信するのかを設定してください。任意の数字を入力して「特典チケットを選択」ボタンを押下すれば設定は完了です。
     

    QRコードの設定方法

    店内のPOPやポスターに印刷するポイント付与用のQRコードを作成したい場合は、管理画面の「ショップカード」から、「印刷用ポイント付与QRコード」を選択します。不正利用を避けるためにも、「読み取り期限」や「位置情報の制限」を同時に設定しましょう。

    位置情報の制限を設定しておくことで、店内のQRコードを撮影して、自宅で何回も読み込みを行うといった不正利用を避けられます。
     

    LINEショップカードのランクアップカードとは?

    LINEショップカードのランクアップカードとは?

    LINEショップカードは、ゴールに設定した数値までポイントが貯まると自動的に同じ内容のカードが発行されます。しかし、ゴールまでポイントを貯めてくれたリピーターには、「もっと豪華な特典を用意したい」と考える場合もあるでしょう。

    2枚目以降のショップカードを取得したユーザーに対して特典を配信したい場合は、ランクアップカードの利用がおすすめです。ランクアップカードは、紙のポイントカードでいうところのゴールドカードやプラチナカードにあたる、通常よりもランクが高いショップカードです。

    ランクアップカードを作成する際は、ショップカード編集ページ最下部にある「保存してランクアップカードを作成」を押下します。その後、最初にLINEショップカードを作成した画面と同じ画面が表示されるので、必要項目を入力して完了です。また、有効期限やポイント取得制限などは、1枚目のカードの情報がそのまま引き継がれます。

    ポイントを取得するほどランクアップできる仕組みを作れば、自社に好感を抱くリピーターの創出につながります。ランクアップカードを有効活用し、顧客との関係性を深めましょう。
     

    LINEショップカードの効果的な運用方法

    ここでは、LINEショップカードの効果的な運用方法を解説します。
     

    顧客からLINEショップカードを認知してもらう

    LINEショップカードを効果的に運用するためには、顧客にLINEショップカードを認知してもらうことが必要です。

    LINEショップカードの認知度を高めるためには、店内POPやポスターを掲示したり、入退店や会計の際に店員から声かけをしたりすると良いでしょう。また、LINE VOOMなどのSNSを利用して、お店にLINEショップカードが導入されたことや、特典チケットの内容などを周知するのも効果的です。
     

    適宜分析を行いPDCAを回す

    分析機能を上手に活用して、効果的な使用方法を探るのもおすすめです。例えば、LINEショップカード自体に登録はされるが特典の利用率が低い場合、ゴールまでのポイント数が多すぎる可能性や、顧客が特典に魅力を感じていない可能性があります。

    運用していくなかで蓄積されたデータをもとに、改善案を模索していきましょう。
     

    LINEショップカードの活用事例

    LINEショップカードの活用事例

    SUZU CAFE ‐ginza‐|株式会社コンプリートサークル

    LINEショップカードの活用事例として、株式会社コンプリートサークルが運営する「SUZU CAFE」をご紹介します。SUZU CAFEは2019年11月からLINEショップカードを効果的に利用して、集客や販促につなげているカフェチェーンです。

    例えば、ゴールのポイント数を20ptに設定して5ptごとに特典を用意するなど、顧客が通いやすいよう特典チケットまでのポイントを細かく設定しています。また、「グループ全員にランチデザートをサービス」など複数人で利用できる特典を設けるなど、グループ利用にもうれしい特典も用意しています。

    SUZU CAFEでは、友だち追加の約半数がショップカードを利用しているので、LINEショップカードがリピーターや新規顧客創出のきっかけになっている可能性も高いでしょう。

    参考:LINE for Business公式
     

    LINEショップカードを活用して顧客が来店・利用するきっかけを作ろう

    LINEショップカードは、LINEの友だち追加を行うきっかけとなり、LINE VOOMを使った宣伝の拡散などもできるので、リピーターとのつながりを強化するだけでなく、新規顧客の創出にも役立ちます。導入すれば店舗やオンラインストア経営の心強い味方になるでしょう。

    ポイントや特典の付与なども自由に設定できるので、アイデア次第では顧客を飽きさせない仕組み作りに役立ちます。新規顧客と既存顧客の双方に有効なアプローチとして、LINEショップカードを最大限活用してみましょう。

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    LINE for Businessの基礎ガイド

    トピック: line for business

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