ローコードとは?意味やメリットをわかりやすく解説

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

最終更新日:

「ローコード」は、人材や開発資源の限られている企業が、現場でシステム環境を整える開発手段の一つです。ローコード開発ツールを使えば、高度なプログラミングスキルがなくても、業務に合わせたシステムやアプリの構築が可能になります。

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    本記事では、ローコードの概要と注目される背景、メリット・デメリットを解説します。

    ローコードとは

    ローコードは、最小限のコーディング作業でシステムやアプリを構築できる開発手法です。ローコード開発ツールでは、あらかじめ用意されたテンプレートを組み合わせ、画面に表示される要素をあてはめながら、目的に応じたシステム、アプリを開発します。限られたリソースで開発環境を整えたい現場にとって、ローコードは有力な選択肢になりえます。

    なお、似た手法であるノーコードは、コーディングを行わない開発手法です。ローコードよりも簡単にシステムやアプリを開発できる一方で、機能が限られます。業務の規模や目的に応じて、どちらの開発手法が最適かを見極めることが重要です。
     

    ローコードが注目されている背景

    ローコード開発は、業務上の課題をスピーディに解決できる方法として注目されています。その背景には、主にDXの加速と人材不足の深刻化があります。
     

    DX推進と市場の変化スピードの加速

    近年、IT技術やAIの進化によって世界的なDXの推進が加速しています。ビジネス環境の変化が激しくなる一方で、企業には、業務を迅速に見直す力や新たなサービスを作り出す力が求められています。

    このような環境下では、業務や目的に応じたシステムやアプリを、必要なタイミングで構築し、すぐに運用できる状態にすることが重要です。しかし、従来の方法では、時間と人材を必要とするため、迅速な開発が難しい状態でした。ローコード開発は、こうした変化に短時間で対応できる方法として期待されています。
     

    IT人材の不足

    経済産業省の「IT 人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、ITニーズの増加にともない、2030年には最大で79万人のIT人材が不足すると試算されています。現在も、IT人材が確保できず、システムのメンテナンスや入れ替えに対応できていない企業は少なくありません。

    ローコードは、非エンジニアでも簡単な操作で、現状のシステムやアプリへ機能追加・変更ができるため、IT人材の確保に課題を抱える企業にとって有効な開発方法として注目されています。
     

    ローコードのメリット

    ここでは、ローコードによるシステム開発を検討している方に向けて、ローコードを活用する3つのメリットをご紹介します。
     

    開発時間とコストを抑えられる

    従来行われてきた、ゼロからプログラミングを行うスクラッチ開発では、コーディングに1?2か月程度かかるのが一般的でした。一方、ローコード開発では、あらかじめ用意されたテンプレートや要素を画面上で組み合わせるだけでシステムやアプリを構築できるため、開発時間を大幅に短縮できます。サービス提供や顧客対応の迅速化にもつながり、結果的に顧客満足度の向上が期待できるでしょう。また、開発時間の短縮は人件費の削減にもつながります。自社開発が実現すれば、外部の開発会社への委託費用も抑えられます。
     

    現場の業務担当者でも開発・修正がしやすい

    ローコードの開発ツールは、高度なプログラミング知識がなくても使えるように設計されています。一定の知識は求められるものの、多くの作業は画面操作で進めることができるため、非エンジニアの現場担当者でも扱いやすいのが特長です。業務担当者自身が開発に携わることで現場の声を取り入れやすく、システムの運用中に改修や改善が必要になった際も、部門内で迅速に解決できます
     

    既存システムとの連携や機能の拡張がしやすい

    多くのローコード開発ツールには、他のシステムとの連携機能が備わっており、既存システムや業務アプリとの連携を容易に行えることもメリットです。また、必要に応じてソースコードを使ってカスタマイズできるため、事後的な機能の変更・拡張も可能です。拡張できる範囲はツールによって異なるものの、ノーコードツールに比べて対応の幅が広がるでしょう。
     

    ローコードのデメリット

    ローコード開発ツールの利用には、デメリットもあります。ツールを最大限活用するためにも、導入前にデメリットと対策を把握しておきましょう。
     

    ツールの使い方の習得に時間がかかる

    ローコード開発ツールは直感的に操作できる一方で、使い方自体を習得する必要があります。また、ノーコードツールと違い、ソースコードの記述が求められる場面もあるため、プログラミングの知識がまったくない状態では使いこなすことが難しいでしょう。

    特に、多機能ツールを使う場合や複雑なシステムを構築したい場合は、使いこなせるまでに時間がかかる可能性が高くなります。使い方を習得するには、導入を予定しているツールのマニュアルや学習コンテンツ、導入サポートなどを活用しましょう
     

    設計の自由度や細かな設定に制限がある

    ローコード開発は、スクラッチ開発に比べると、設計や設定に限界があります。複雑な要件や独自仕様の開発には対応が難しく、UIやUXの細かな調整には不向きです。大規模なシステムや動的コンテンツの開発など、ツールの標準機能では対応できない、柔軟な設計が求められる場合は、スクラッチ開発を検討する必要があるでしょう。
     

    開発したシステムがローコード開発ツールに依存する

    一般に、ローコード開発で構築されたシステムやアプリは、開発ツールによって提供されるテンプレートや要素を基盤とします。そのため、開発ツールのサービス終了や料金変更が生じた場合には、システムの運用継続が困難になる可能性があります。システムのセキュリティ管理もツールに依存し、独自のセキュリティ対策は行えない点にも、注意が必要です。
     

    属人化のリスクがある

    ローコードツールに限らず、システムやアプリの開発・改修を特定の担当者に任せると、属人化が生じやすくなります。属人化が生じると、システム運用中に問題が生じた際に、別の担当者が対応できず、業務停滞を引き起こしかねません。そのため、設計書の整備や開発プロセスの共有をチームで行う、ツールに依存しない設計や汎用性のあるコードを利用する、などの対策を行うことが重要です。
     

    目的に合ったローコード開発ツールを選択しよう

    ローコードは、従来のスクラッチ開発に比べてスピーディーに開発が行え、ノーコードツールよりも柔軟性や拡張性に優れた開発手法です。一方で、自由度の限界や学習の負担があり、ツールによって機能が異なるため、目的を明確にしたうえでニーズに合ったローコード開発ツールを選択することが重要です。プログラミング不要でシステムを設計したい場合は、機能や拡張性の制限が少なく、カスタマイズの自由度が高いノーコード開発ツールを利用すると良いでしょう。

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