翌月後払いの「Paidy(ペイディ)」のメリット・使い方・手数料を解説

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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スマホ決済や電子マネー決済などの支払い方法が一般的になるにつれ、EC業界ではより便利な決済方法の導入が求められています。

翌月後払いのPaidy(ペイディ)とは?メリット・使い方・手数料を解説

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中でも注目を集めている「Paidy(ペイディ)」は、オンラインショッピングの支払いを翌月の後払いにできるサービスです。顧客の利便性向上のため、多くのECサイトがPaidyをはじめとした後払い決済を導入しています。

ただ、「Paidyってどんなサービス?」「後払い決済は本当に必要なのか」と考えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、Paidyを利用するメリット・デメリットと、Paidyの使い方や手数料について解説します。Paidyの導入を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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Paidy(ペイディ)とは?

Paidy(ペイディ)は、株式会社Paidyが運営する後払い決済サービスです。昨今ではAmazonや楽天などの大手ECショッピングモールの他、Appleなどの個別ECサイトでも、決済方法の一つとして採用されています。

Paidyで商品を購入した場合、翌月の10日までにコンビニ・銀行振込・口座振替で支払い手続きを行います。支払いの際の事前登録やクレジットカードは不要で、1か月分のオンラインショッピングの支払いを、翌月まとめて後払いにできます。

利用者はECサイトなどでの買い物時にPaidyを選択し、メールアドレスと携帯電話番号による認証だけでショッピングが可能です。さらに本人確認書類をアップロードして、Paidyプラスへ無料アップグレードすることで、3回までの分割手数料無料のサービスや、利用上限金額の設定など、使用できる機能の幅を広げられます。

Paidyには専用アプリもあり、スマホでの支払いバーコードの表示や、利用履歴の確認に便利です。

【運営会社概要】

会社名

株式会社Paidy

所在地

東京オフィス:
〒107-6212 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー12階

福岡オフィス:
〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名1-1-29 WeWork大名

電話番号

03-5545-5975

沿革

2008年3月
株式会社エクスチェンジコーポレーションを設立

2014年10月
Paidy翌月払いサービスの提供開始

2018年5月
社名を株式会社エクスチェンジコーポレーションから株式会社Paidyへ変更

2021年12月
Paidy口座数700万を突破

出典:Paidy|会社概要
 

Paidyの7つのメリット

翌月後払いPaidyには多くのメリットがあります。その中から7つピックアップしてご紹介します。
 

商品受け取り後に支払うため安心

1つ目のメリットは、Paidyでは商品の受け取り後に支払い手続きが可能という点です。

従来のECサイトでは、支払い完了後に商品が発送される流れが一般的でした。はじめて利用するECサイトの場合は、本当に商品が届くかどうか不安に感じることもあるでしょう。

支払い方法としてPaidyを選択すると、商品が手元に届いて現物を確認した上で支払いできるため、オンラインショッピング特有の配送や品質への心配が軽減されます。
 

まとめて翌月払いが可能

メリットの2つ目は、一か月分まとめて支払いができることです。一か月の間にPaidyで何度買い物したとしても、支払いは翌月の1回のみで済みます。

Paidyでは毎月1日に支払い金額が確定し、メールまたはショートメールでお知らせが届きます。複数の買い物の支払いを1回の手続きで完了できるため、利用者側の手間を省くことにつながります。
 

メールアドレスと携帯電話番号があれば利用できる

Paidyは事前登録が不要で、利用者はメールアドレスと携帯電話番号を入力し、SMSで届いた4桁の認証コードを入力するだけでECサイト上の手続きを完了できます。

そのためメールアドレスと携帯電話番号さえあれば、クレジットカードを持っていない方でもオンラインショッピングを楽しめるという点も、メリットの一つと言えます。
 

分割払いに対応している

Paidyプラスへアップグレードすることで、最大3回までの分割手数料が無料になるサービスもあります。アプリのインストールと本人確認を行えば無料でアップグレードできます。

詳細については、Paidyの「3回あと払い」サービスについて の章で解説しています。
 

高いセキュリティ

2020年初頭にフリマサイト上で、Paidyを悪用した売上金詐欺が発生したことをご存じの方もいるでしょう。当時は不安の声もあがっていましたが、現在はセキュリティが強化されています。

被害のあったフリマサイトではその後、悪用の疑いがあるアカウントに対し、取引制限やアカウント停止などの処分を行うなど、詐欺行為の一掃に取り組んでいるといいます。

Paidyにおいても年中無休の24時間体制で全決済を監視し、本人確認の徹底によって情報漏えいやなりすまし防止に努めています。

出典: フリマアプリの不正使用について|Shopify
 

キャッシュバックなどのキャンペーンで利用者流入が期待できる

ECサイトによっては、Paidyのコラボレーションキャンペーンが開催されることがあり、キャンペーンをきっかけとした利用者の流入が期待できます。

例えばECショッピングモールのDMM.comでは、期間限定でキャッシュバックキャンペーンが行われています。こちらはPaidyでDMMポイントのチャージをすると、決済ごとにキャッシュバックされるという内容です。

出典:キャンペーン詳細|DMM.com
 

アプリでバーコード支払いが簡単に

Paidyアプリを使ってコンビニで簡単に決済ができるのは、利用者にとって非常に便利です。専用アプリで支払い用のバーコードを表示させるだけで、レジで精算ができます。

アプリを使用しない場合は、各コンビニに設置のLoppiやFamiポートなどの端末で番号を入力し、発券された受付表を持ってレジで精算する必要があります。

このように利用者の利便性を高める機能が充実しているのも、Paidyの大きなメリットと言えるでしょう。
 

Paidyのデメリット

Paidyは利用方法によってはデメリットとなる点もあるため、把握しておく必要があります。
 

キャンセルから返金へ時間がかかる

Paidyでオンラインショッピングをして、翌月1日以降にキャンセルした場合、購入者へ一旦Paidyからの請求が発生します。支払い完了後、Paidyから購入者へ返金されるため、返金までの時間がかかることがデメリットと感じる方もいるかもしれません。
 

支払いが遅延すると手数料がかかる

Paidy翌月後払いで期限までに支払いが完了しなかった場合、遅延損害金が発生することがあります。支払い期限を守れば特に問題はないですが、利用者に対し請求金額確定後は確実に支払い手続きを行うよう、アナウンスした方が良いでしょう。
 

Paidyの手数料

Paidyの後払い決済を利用するためには、手数料がかかります。Paidyの手数料は、支払い方法によって以下のように異なります。

支払い方法 手数料

コンビニ

356円(税込)

銀行振込

金融機関や支払い金額により異なる

口座振替

無料

コンビニ支払いの手数料は一律で356円です。銀行振込の手数料は、金融機関と支払い金額によって数十円~数百円と異なりますが、相場は3万円未満の利用で220円程です。

手数料を抑えたい場合は、手数料が無料の口座振替がおすすめです。口座振替の手続きは、MyPaidyから行えます。
 

Paidyの「3回あと払い」サービスについて

Paidyプラスへ登録すると、「3回あと払い」サービスが利用できます。Paidyの「3回あと払い」は、3,000円以上の決算をした際に、分割手数料無料で3回までの後払いに変更できるサービスです。

Paidyプラスへの登録は、無料のPaidyアプリをインストールし、身分証明書(運転免許書またはマイナンバーカード)をアップロードして行います。

一般的にクレジットカードなどの場合、3回の分割手数料は10~15%程かかりますが、Paidyアプリの登録だけで分割手数料が無料になるのは、利用者にとっても魅力的なサービスです。

なお、以前はPaidyで36回までの分割払いが可能でしたが、現時点では新規の分割払いの申込みができないことになっています。

出典:分割払いについて|Paidy
 

Paidy利用時の注意点「与信審査」について

Paidyでは決済ごとに与信審査が行われます。与信審査とは、利用者の返済能力といった信用度の審査です。

与信審査の結果次第ではPaidyが利用できないこともあるため、利用者への注意喚起が必要です。例えば利用者がPaidyで支払いが完了したと思っていても、実際には決済されておらず、商品が届かないなどのトラブルになる可能性があるからです。

Paidyで「決済が承認されませんでした」と表示された場合は、Paidy以外の支払い方法を選択いただくよう促していただければと思います。
 

Paidy導入をおすすめしたい事業者の方

Paidy導入をおすすめしたいのは、以下のようなECサイト運営者の方です。

  • 比較的高額な商品や商材を扱っている
  • まとめ買いするユーザーを増やしたい
  • 予約注文を行っている
  • クレジットカードを持っていない購買層をターゲットにしている
  • 他サイトとの差異化を図りたい
     

比較的高額な商品や商材を扱っている

先述の通りPaidyプラスに登録すると、3回までの分割手数料が無料になります。比較的高額の商品であっても、「分割すれば購入できる」と考える利用者も多いため、Paidyの分割サービスを提供することで購買につながりやすくなるでしょう。
 

まとめ買いするユーザーを増やしたい

Paidyは1か月分の支払いを1回にまとめられるため、顧客に対して「複数の商品をまとめ買いしやすい」という切り口でもアピールできます。
 

予約注文を行っている

予約注文の際にも、PaidyがECサイトの強みとなるでしょう。

新商品の予約注文や入荷待ちの商品などに対してクレジットカード決済を選択した場合、商品が手元に届く前に代金を支払わなければならない場合もあります。

その点、Paidyの後払いが利用できると、商品の発送のタイミングとのタイムラグが少なくなり、利用者も安心して購入しやすくなります。
 

クレジットカードを持っていない購買層をターゲットにしている

Paidyなら、メールアドレスと携帯電話番号だけで支払いができます。そのため、クレジットカードを持っていない購買層をターゲットにしているEC事業者の方におすすめです。
 

支払い方法の選択肢を増やし、他サイトとの差異化を図りたい

Paidyは、クレジットカード払いや電子マネー決済などと比較すると、一般消費者の中では知名度が低いのが現状です。そのため、先駆けてPaidyを導入することで、他サイトとの差異化につながるでしょう。
 

Paidy翌月払いで支払い方法の選択肢が広がる

ここまでPaidyのサービス概要と、メリット・デメリット・使い方・手数料・利用時の注意点などについて解説してきました。

翌月払いや分割払いができるPaidyは利用者にとってもメリットが多く、支払い方法の選択肢を増やすことで購入につながりやすくなります。

「比較的高額な商品や商材を扱っている」「まとめ買いする顧客を増やしたい」「予約注文を行っている」といったEC事業者の方は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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