コミュニケーションツールのSlack(スラック)では、用途に合わせて細かい通知設定が可能です。設定を適切に行うことで余計な通知を減らし、重要な通知が埋もれてしまうことを避けられるでしょう。重要な通知に素早く気付くことができれば、仕事のスピードも向上します。
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本記事では、Slackの通知設定の基礎知識から、便利なカスタマイズ方法まで解説します。ぜひ、実際にSlackを立ち上げて設定を行ってみてください。
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Slackの通知の設定方法
Slackのメッセージは、デスクトップ・モバイル・メールで受け取ることが可能です。
デフォルト設定では、新しいメッセージや情報がチャンネルや個別のメッセージ(ダイレクトメッセージ)にあると、サイドバーで強調表示されます。ほかのユーザーが自分にメンションしたり、自分が指定したキーワードを使ったりした場合、赤丸の通知マークが表示されます。
この設定は、ユーザーが自由にカスタマイズが可能です。複数のワークスペースを使っている場合は、タブが開いているものだけ通知が来るようになっています。ワークスペースごとに通知を受け取りたい場合は、通知を受け取りたいものをタブで開くようにしてください。通知の設定は、次の手順で行うことができます。
- 自分のプロフィール写真(アイコン)を選択します。
- メニューが表示されたら「環境設定」を選択します。
- 「通知」のタブを選択します。
ここからは、通知のカスタマイズ設定について解説していきます。
トリガーの設定
Slackの通知設定では、トリガーの設定が可能です。デフォルト設定では、通知のトリガーは次の3つがあります。
- ダイレクトメッセージ(DM)
- メンション
- マイキーワード
デスクトップからの設定方法は次のように行います。「通知のタイミング」の項目で、通知のトリガーを選択します。
「モバイル端末に別の設定を使用する」の隣のボックスにチェックを入れ、ドロップダウンメニューから選ぶことで、モバイル通知の設定ができます。また、「フォロー中のスレッドに返信があった時に通知する」の隣のボックスのチェックを外すことで、スレッドからの通知を止めることも可能です。この設定により、不必要な通知が届かなくなります。
マイキーワード通知の設定
重要な話題についての通知は、特定のキーワードをトリガーに設定することで届きます。自分が参加しているチャンネルで、自分が設定した単語が使われると、通知を送ることが可能です。
そして、その単語は黄色で強調表示されます。これにより、重要な情報を見逃さずに済むでしょう。デスクトップからの設定方法は次のように行います。「マイキーワード」の項目で、トリガーに設定したいキーワードを入力します。キーワードはカンマで分けてください。なお、大文字と小文字は区別されません。
通知スケジュールの設定
時間や曜日を指定して、通知を受け取ることも可能です。設定した時間や曜日以外では、通知は一時的に止まります。これにより、必要な時だけ通知を受け取ることができます。デスクトップからの設定方法は次のように行ってください。
「通知スケジュール」の「通知を許可」の項目で、通知したい頻度と時刻を設定します。
通知のサウンドと表示の設定
通知の表示方法やサウンド、動作を設定できます。デスクトップからの設定は次の通りです。
「サウンド&表示」の項目を開きます。
通常のメッセージ受信と、会話中の受信とで設定を変えられたり、通知画面の表示位置などの変更ができたりします。また、「各通知にメッセージのプレビューを含む」の隣のボックスのチェックを外すと通知時に詳細なメッセージが表示されず、「〇〇からの新しいメッセージ」と通知されるため、プライバシー強化に有効です。
デスクトップで非アクティブ状態の時の通知設定
デスクトップ画面がロックされた状態、または、カーソルの動きをSlackが検知できない状態が、ある一定時間経過した場合に、モバイル通知を行う設定が可能です。これにより、Slackを開いていない状態でも重要な通知を見逃さないようにできます。
デフォルト設定では、ロック状態が1分間、カーソルの動きを検知できない状態が10分間経過すると通知されます。すぐにモバイル通知を受け取るか、通知の受け取りを遅らせるかの設定が可能です。デスクトップからの設定方法は次の通りです。
「デスクトップで非アクティブ状態の時」の項目を開きます。
Slackの通知の見落としを防ぐ方法
マイキーワード通知やモバイル通知を適切に設定できれば、Slackの通知を見落とすミスは減るでしょう。より確実にミスを減らすため、ここでは、Slackの通知の見落としを防ぐ方法を3つ紹介します。
- Slackのアプリをスマートフォンにダウンロードする
- ブラウザでの通知をONにする
- 重要なチャンネルの通知設定を「すべての新しいメッセージ」にする
Slackのアプリをスマートフォンにダウンロードする
スマートフォンにアプリをダウンロードすれば、スマートフォンからのポップアップ通知やバナー通知でSlackにメッセージが届いたことを確認できます。iPhoneとAndroidのどちらにも対応しているので、ダウンロードしておきましょう。
アプリをダウンロードしたら、通知設定をオンに設定しましょう。Slackの通知設定をオンにしていても、スマートフォンでSlackアプリの通知設定をオフに設定していると通知が届かないので注意が必要です。
ブラウザでの通知をONにする
WebブラウザでSlackを利用している場合、ブラウザの通知設定がSlackからできます。通知機能が設定されていない場合は、許可を求めるポップアップから「許可」を選択して、ブラウザでの通知をONにすることが可能です。
これにより、ブラウザからの通知を受け取ることができるため、Slackの通知に気付きやすくなるでしょう。Slackをブラウザで使っていて、通知が来ないと悩んでいる方は、こちらの設定を一度確認してみてください。
重要なチャンネルの通知設定を「すべての新しいメッセージ」にする
メッセージを見逃したくない重要なチャンネルなどの場合は、通知設定の項目を「すべての新しいメッセージ」に設定しましょう。デスクトップからの設定方法は次のように行います。
- サイドバーから個別で設定したいチャンネルを右クリックし、「変更通知」を選択します。
- メニューが表示されるので、「通知の送信」の項目で「すべての新規メッセージ」を選択します。
Slackの通知の便利なカスタマイズ
Slackの通知を適切なものにすることで、不要な通知を減らし、重要な通知を確実に受け取ることができるようになるでしょう。例えば、メンションのみを通知するように設定して、自分への会話だけに集中するという使い方もできます。他には、次のような設定も可能です。
- 特定のチャンネルの通知をミュートにする
- おやすみモードを設定する
特定のチャンネルの通知をミュートする
特定のチャンネルの通知をミュートにすることで、通知を受け取りたいチャンネルだけから通知を受け取ることが可能です。特にスマートフォンで通知が多いと困ることも多いですが、チャンネルごとに通知を適切に設定することで、業務の効率化につながるでしょう。
不必要な通知を減らすことで、重要な通知が埋もれてしまうことを防ぐことができます。デスクトップでの設定方法は次のように行います。
- サイドバーから個別で設定したいチャンネルを右クリックし、「変更通知」を選択します。
- メニューが表示されるので、「チャンネルをミュートする」の隣のボックスにチェックを入れます。
おやすみモードを設定する
Slackのおやすみモードを設定することで、通知を一時停止できます。集中する必要がある場合や就業時間後には、このモードを利用しましょう。定期的なスケジュール設定も可能です。
また、おやすみモードは他の人にも表示されるため、ほかのメンバーも状況を把握することが可能です。ただし、おやすみモードを解除するまで通知が一切届かなくなるため、通知が必要な時間帯はおやすみモードを解除するのを忘れないようにしましょう。デスクトップからのおやすみモードの設定は次のように行います。
- 自分のプロフィール写真(アイコン)を選択します。
- 「通知を一時停止にする」にカーソルを合わせます。
- メニューが表示されるので、選択項目から選ぶか、「カスタム」を選択して設定します。
通知が遅延する時は「ビルトイン通知」にする
Windowsのユーザーで、通知に気付かない場合は、Slack通知の送信方法をビルトイン通知に変更しましょう。デバイスの設定が影響して通知が遅れることがあるためです。
設定は、「環境設定」の 「通知の配信方法」から行えます。ドロップダウンメニューから「Slack のビルトイン通知」を選択しましょう。
iOS(iPhone)、Androidを使っていて、なかなかSlackの通知が来ないという場合は次のように設定します。画面の下にある 「自分」を選択し、「通知」を選択します。「通知のタイミング」を選択し「非アクティブ状態になったらすぐに」を選択しましょう。
Slackの通知設定で業務効率化を図ろう
Slackの通知設定は、細かいカスタマイズが可能です。普段は見る必要がないチャンネルの通知はミュートにしたり、夜間はおやすみモードを利用して通知が届かないようにしたりと、好みに合わせて設定を変更してみましょう。
不必要な通知を減らすことで、重要な通知の見落としを防げます。社内のコミュニケーションを効率化するためにも、この機会にSlackの通知設定を見直してみるのも良いでしょう。