毎月16.5億人を超えるアクティブユーザーを抱えるFacebookは、ソーシャルネットワークの世界で最も目を引く存在へと成長しました。そのようなFacebookを市場拡大に活用しようとしたとき、マーケターは自由に扱える強力な武器を手に入れます。Facebookページです。
Facebookページはもともとビジネスユーザーのために作られたページです。Facebookページを持つと、マーケターはビジネスに利用できるパブリックな場所をFacebook内に作ることができ、そこからコンテンツを配信したり、ファンや顧客からのコメントやフィードバックを受け取ったりできるようになります。
Facebookページはシンプルなツールですが、そこには興味深いビジネスチャンスが大量に潜んでいます。Facebookページの優れた機能を効果的に利用することにより、企業はファンとつながりを持ち、エンゲージして喜ばせることができ、同時にウェブサイトの重要なページへのトラフィックを増やすこともできます
そこで私たちはインターネットをくまなく探し、厳選16の見なければ必ず後悔する最高のFacebookページを見つけ出しました。どうぞ、存分にお楽しみください。
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必ず見るべき素晴らしいFacebookページ15選
1)L.L. Bean
L.L.BeanのFacebookページは、カスタマー目線で上手に作られています。魅力的な写真、動画、アウトドア派に役立つ情報など、ターゲットオーディエンスに関連が高く興味深いコンテンツを投稿し続けています。また、開催するイベントや採用情報、新店舗に関する最新情報などに対して専用のタブを表示している点も良いと思います。
2)Intrepid Travel
旅行会社であるIntrepid Travelは、Facebookページにスペシャルなタブを勢揃いさせました。これらのタブによって、ユーザーは旅行を愛するほかのユーザーと出会い、つながることができます。旅行やツアーのレビューを見ることができるタブ、旅行を検索して予約できるタブなど、Intrepid TravelのFacebookページ内でこれらがすべて可能です。ユーザーからの評価の高さは注目に値します。
また、Intrepid Travelは旅に出たくてうずうずしてしまうほど魅力的な動画を定期的に投稿しています。最近投稿された、中国へのフードツアーを紹介した次の動画をご覧ください。これを見れば、中国行きを決心できずにいた人も、旅行の予約をせずにはいられないはずです。
3)Threadless
Threadlessのページには、数えきれないほどたくさんの素晴らしいイメージが詰まっています。カバー画像にはさまざまなTシャツのデザインを(定期的に入れ替えながら)使用し、画像の右上に必ずデザイナーの名前を表示しています。また、Tシャツのデザインに投票したり、デザインコンテストへの参加を申し込んだりと、Webサイトのページで見るような重要な機能をFacebookページで利用できる点も面白いと思います。
ThreadlessのFacebookページは、ユーザーがFacebookから離れることなくThreadlessの良さを存分に楽しめるよう上手く工夫されています。加えて、「基本データ」のページには、カスタマーからの問い合わせに素早く応答すると書かれており、ファンやフォロワーとの対話に積極的な姿勢がみられて良いと思います。
4)Nutella
Nutellaの商品は1種類しかありません。同社はこれをソーシャルメディアのコンテンツで常に面白く斬新な方法で紹介するために、さまざまなアイデアを考案し続けています。それだけに、Nutella社のビジュアルコンテンツは見ていて飽きません。
2015年の4月から11月のあいだに、Facebookでの1日の動画再生回数は40億回から80億回へと2倍にまで増加しましたが、Nutellaはその動画機能を非常に効果的に活用しています。その多くは、ヘーゼルナッツ・チョコ・スプレッドを使用したクリエイティブで美味しそうなお菓子のレシピを、たとえば下のパンケーキを重ねたカップケーキの動画のように紹介するというものです。
また、Nutellaは下の(絵文字を想起させる)例のような、優れた画像をいくつも投稿し、莫大な数のエンゲージメントを獲得しています。
5)Zappos.com
Zapposはカスタマーサービスの素晴らしさで有名ですが、Facebookページにおいても期待を裏切りません。たとえば、「基本データ」のセクションには「通常10分以内に返信」と書かれていますが、これは特別に速いと思います。
また、訪問者がコメントを投稿するための専用のセクションもページに設けられており、カスタマーがZapposの(Facebookページ上に限らず)素晴らしいサービスについて称賛するコメントが紹介されています。
もちろん、Zapposはこれらのコメントに積極的に応答し、しかもそれを自ら楽しんでいるように見えます。
Cカスタマーサービスに加えて、ZapposはFacebookのCall-To-Action(CTA)ボタンの機能をフルに活用し、Facebookページの上部に「Shop Now」ボタンを設置しています。
6)National Hockey League
NHLにはFacebookを揺り動かすほどのパワーを感じます。NHLのFacebookページは、ユーザーが最初に見たいと思うようなコンテンツ、つまり試合の写真や動画、ライブストリームが優先してアップされています(オフの期間中を除いてシーズン中のみ表示されます)。また、試合のチケットを手に入れられるコンテストもタイムリーに表示されます。
さらに、関連ニュースや印象的なビジュアルコンテンツを定期的に掲載し、ファンの心をがっちりと掴んでいます。たとえば、2015年以降NHLとGoPro(アクションカメラメーカー)はパートナーシップを結んでおり、ホッケーファンにユニークな視点でゲームを楽しんでもらうとともに、それらの動画をNHLのFacebookページの「Video」タブにアップしています。
7)Tough Mudder
Tough Mudderは米国のさまざまなロケーションで障害物コースを走るイベントを、チームワークや友情をテーマに開催している団体です。Tough MudderはFacebookなどのソーシャルページを利用して、これらのイベントへの参加者を募集したり盛り上げたりしています。
また、Tough MudderはFacebookページを確実に日々更新し、最新のコンテンツをユーザーに提供し続けていますが、これはイベント会社では非常に重要なことだと思います。同社が開催するランニングイベントを、新しいFacebookイベントとして「近日予定」のフィードで毎回紹介し、参加者が互いにコンタクトしたり、問い合わせをしたり、イベントの写真をコミュニティでシェアしたりできるようにしています。
コミュニティに関連してもう1つ、同社のFacebookページでは「#HeadbandMonday」のような楽しいハッシュタグを使用して、Tough Mudderの関係者たちがいつでも互いにメッセージを送ったりエンゲージしたりする便利な方法を提供しています。
8) St. Jude Children's Research Hospital
St. Judeは寄付金で運営されているボランティア団体です。St. JudeはFacebookページを非常に上手に活用して、ボランティア活動の参加者や寄付金の提供者を集めています。ページに投稿されたメッセージや写真は非常に魅力的で、そのうちの多くはこのFacebookページをお気に入りにしているような温かい心の持ち主により命をつなぎとめた子供たちのライフストーリーです。
またこのページには特別なアプリがあり、ユーザーは寄付をしたり、仕事を探したり、写真を眺めたり、ほかにもたくさんのことをFacebookページから直接行うことができます。
9)Starbucks
Starbucksはソーシャルメディアを早い段階で取り入れた企業の一つです。Facebookページの洗練された内容やさまざまな特長から、そのことがよく伝わってきます。「International」タブを利用すれば表示に従って簡単に操作できるため、英語を使用しないファンも自分の国のページにすぐにたどり着くことができます。
このほかにも贅沢なビジュアルコンテンツが表示され、季節商品に関連したコンテストや求人情報などさまざまな内容が展開されています。また、下の画像のようなクイズを投稿してフォロワーと対話することもあります。
さらに、店舗を検索するためのアプリも用意しています。
10)Adobe
Adobeはコンピュータソフトウェア会社ですので、ソフトウェアやテクノロジーに関するコンテンツばかりを投稿していてもおかしくありません。しかし同社はソーシャルメディアを利用して楽しいコンテンツを見たり動画を再生したり、あるいはニュースを読んだりするFacebookユーザーを対象に、非常に優れたコンテンツを投稿しています。
また、AdobeはFacebookページの規則をファンに説明するために「Notes」のセクションを用意しています。実際、このセクションは2010年以降更新されていませんが、それでも素晴らしい方法であることは間違いないと思います。
11)Burt's Bees
市場調査で最も貴重な情報源と言えば、もちろんカスタマーです。Burt’s BeesのFacebookページはPoll(投票)タブを使用してフレーバーの好み、製品名についてなど、さまざまな質問をユーザーに投げかけます。ユーザーはそれに対し投票する、投票結果を見る、自分の意見をシェアするなどのメニューを選び自由にやり取りすることができます。また、このFacebookページには、カスタマーを喜ばせるお得なクーポンを提供するタブまで用意されています。
12)Easy Lunch Boxes
隅から隅までカラフルなカバー画像は、Easy Lunch Boxesが主張する価値観をよく表しています。ユーザーはEasy Lunch BoxesのFacebookページを開いた途端に、このページが紹介する製品、つまりヘルシーで楽しくて便利なランチボックスのイメージを体験します。
楽しい画像、動画、そしてお弁当作りのヒントが詰まったタブに加えて、特別なアプリも提供されており、ユーザーはここから質問したり、ニュースレター購読の登録をしたり、ブログをフォローしたり、レシピやおかずのアイデアを見つけることさえできます。簡潔に言うと、このページは上手にブランディングされ、Easy Lunch Boxes製品が非常に役立つ製品であることを明確に示しています。
13)Gold's Gym
50年近い歴史を持つGold's Gymは、時代に乗り遅れることなく成長し続けて行けるということを、自らのFacebookページで証明しています。ユーザーは、ページの中央、もっとも注目を集める場所に設置された「Gold's Gym Challenge」からグループに参加したり、他のメンバーについて知ったり、Facebookを開いたまま直接ディスカッションに参加したりできます。
また、簡単にジムの場所を見つけられるアプリがあり、これを使用して同社ウェブサイトの「Locate a Gym」ページに直接移動できるため(Starbucks社のアプリのようにFacebook内で動作するアプリではありません)、Gold's Gymへの入会を考えているユーザーは、近くのGold's Gymをすぐに見つけることができます。
さらに、ジムの会員が初めてGold's Gymの扉を開いたときから現在に至るまでの、やる気を刺激するような数々の体験談を紹介しており、エンゲージメントを常に高く維持しています。
14)Stella & Dot
女性の起業機会を柔軟に作り出すことを大切にしている企業として、Stella & DotはFacebookなどのプラットフォームを活用し、口コミを利用したマーケティングをビジネスの成長に役立てています。Stella & DotはFacebook上で上手にコミュニティを作り上げた企業の代表例です。
たとえば、Stella & Dotはソーシャルコミュニティでスタイリングのヒントを共有したり、同社のジュエリーがどのようにデザインされ、作られているかを説明したり、また、どのように身に着けるかを動画で紹介したりしています。すべてのビジュアルコンテンツが躍動感あふれる色彩に彩られ、ページを美しく飾っています。
また、Facebook Liveを利用してトランクショーのライブ動画を投稿しており、見込み客はこの動画を見て、トランクショーを実施する方法について学ぶことができ、あるいはただ単に楽しんだりもしています。
15)Mabel's Labels
Mabel's Labelsは、小さな子供が持ち物に付ける可愛らしい名札のクリエーターです。Zapposと同じようにFacebookの機能を利用して、Mabel's Labelsのホームページにリンクする「Shop Now」と書かれたCTAを表示しています。
コンテンツの質も高く、ターゲットオーディエンス(つまり母親たち)が関心を持つ内容について十分に理解したうえで、動画、写真、GIFなどを完璧に組み合わせてコンテンツを作成し投稿しています。たとえば、下の画像にあるeカードをご覧ください。すべての母親の苦労が実に上手く表現されています。
また、Mabel's LabelsはFacebook Liveを使用して下のような動画を作成し、多くの人に長いあいだ見てもらえるよう、Facebookページに投稿しています。
16)UNICEF
UNICEFはこのページでUNICEFの活動についてFacebookユーザーに詳しく紹介し、参加の方法も説明しています。たとえば、ユーザーはページの上部にある「Donate Now(寄付する)」のCTAボタンを選択して、寄付のための公式ページに移動したり、「Actions(アクション)」タブを選択して、UNICEF関連の最新情報を、ActionSproutと呼ばれるFacebookアプリを通じてFacebookの友達とシェアしたりすることができます。また、このページに表示されるフォームから、UNICEFのニュースレター購読を申し込むことも可能です。
UNICEFはパワフルなコンテンツを作成することで知られており、開催中のイベントに関する動画などを作成し、多くの人に情報を伝えたり、気持ちの入ったメッセージを送ったりしています。
これからFacebookページを開設しようという方は、ここでご紹介した非常に優れたFacebookページの例からたくさんのインスピレーションを得てください。すでにFacebookページをお持ちで改善をお考えの方は、ここで紹介したページから多くの刺激を受けていただけると思います。すべてを取り入れようとする必要はありません。
それよりも、ファンやお客様が本当に必要としていることを重視して考えてみてください。
編集メモ:この記事は、 2016年7月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。Lindsay Kolowichによる元の記事はこちらからご覧いただけます。