企業でのYouTubeショートの活用方法|事例や動画制作のポイントも解説

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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YouTubeショートとは、最長60秒の縦長動画を投稿できる機能です。通常のYouTube動画と同様にコメントや評価機能があり、スワイプすると次の動画が再生されます。

企業でのYouTubeショートの活用方法|事例や動画制作のポイントも解説

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手軽に視聴できることから長尺動画よりもユーザーを惹きつけやすい特長があり、マーケティング施策としてショート動画を活用する企業も増えています。

この記事では、YouTubeショートの活用方法やポイントを、実例とあわせて紹介しています。「ショート動画に興味があるけれど活用方法がわからない」という方は、ぜひ参考にしてください。

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企業がYouTubeショートを活用すべき理由

企業がYouTubeショートを活用すべき理由

まずは、企業がYouTubeショートを活用すべき理由を見ていきましょう。
 

チャンネル登録につながりやすい

YouTubeショートは、最長60秒の動画のため視聴のハードルが低いことが特長のひとつです。

ユーザーは長尺動画よりも多くの動画に触れられるため、動画の露出回数を増やす効果が期待できます。動画を視聴したユーザーがチャンネル登録を行うこともあるでしょう。
 

縦動画でスマートフォン視聴に最適

YouTubeショートは縦長動画のため、スマートフォンで視聴すると画面いっぱいに表示されます

2018年に動画制作を専門とするモバーシャル株式会社が実施した調査によると、スマートフォンで動画を視聴する20代のうち、「動画をタテ向きのみで視聴する」と回答したユーザーは39.2%でした。

縦動画でスマートフォン視聴に最適

出典:『モバーシャル調査』 - MOBERCIAL

年代が上がるにつれて「タテ向きのみ」の割合は減少しますが、「(タテ向き・ヨコ向き)両方」の回答と合わせると、全世代でおよそ7割が縦画面で動画を視聴しています。つまり、スマートフォンでは横向きの動画でも縦のまま視聴されることが多く、特に若い世代でその傾向が顕著であることがわかります。

YouTubeショートのような縦動画は、スマートフォンを横向きにする手間もなく、気軽に視聴できます。また、縦画面いっぱいに表示されるため、横向きの動画よりも没入感が強いのもメリットといえます。

縦長のYouTubeショートは、スマートフォンでの視聴に最適な形といえます。
 

尺が短いため通常投稿より手間が少ない

YouTubeショートはスマートフォンのみで撮影・投稿ができるため、気軽に投稿できる点が魅力です。TikTokやInstagram用に制作した動画をYouTubeショートで再利用することもできます。

撮影や動画編集などにかける時間が減り、外部の会社に動画制作を依頼するためのコスト削減にもつながります。

 

企業のYouTubeショート活用方法と成功事例

企業の主なYouTubeショート活用方法は、次の4つです。

  • 業界ノウハウ・専門知識を解説
  • 自社商品の使い方や特徴を解説
  • 体験を提供
  • 社員や会社の紹介

それぞれの概要と、実際の活用事例をご紹介します。
 

業界ノウハウ・専門知識を解説

業界のプロが持つノウハウや専門知識を提供したり、Q&A形式で日常の疑問に回答したりすることで、視聴者に役立つ情報を発信します。人事・労務系の知識や資産運用、不動産など、専門知識が必要な分野で需要が高いでしょう。

ユーザーが知りたい情報をわかりやすく解説することで、企業やブランドの認知度やチャンネルの信頼性向上につながります。
 

例1:doda

doda

出典:doda転職応援チャンネル|YouTube

大手転職サイトdodaが運営する「doda転職応援チャンネル」は、キャリアに関する疑問や転職に役立つ情報を発信するチャンネルです。

ショート動画では、現役キャリアアドバイザーが視聴者から寄せられた転職の悩み・疑問に回答したり、転職活動のコツを発信したりしています。
 

例2:ベルリッツ・ジャパン株式会社

ベルリッツ・ジャパン株式会社

出典:Berlitz Japan|YouTube

英会話教室や語学スクールを運営するベルリッツ・ジャパン株式会社のYouTubeショートでは、英会話のコツや世界各国の言語表現などの動画が投稿されています。

ストーリーを交えながらビジネスや普段の会話で使える英語表現が紹介されており、ユーザーは動画を楽しみながらスキルアップできます。
 

自社商品の使い方や特徴を解説

YouTubeショートは、自社商品・サービスの紹介や、ユーザーに役立つ便利な使い方を解説するのにも活用できます。

例えば、食品メーカーなら商品を使ったレシピ、アパレル企業なら自社商品のメンテナンス方法やコーディネートなどを紹介すると良いでしょう。
 

例1:味の素株式会社

味の素株式会社

出典:味の素KK公式チャンネル(AJINOMOTO OFFICIAL)|YouTube

味の素KKの公式チャンネルでは、自社商品を使ったレシピがショート動画として投稿されています。

料理をおいしく作るためのコツや火加減などが短時間でわかりやすくまとまっており、テロップが入っているので音声をミュートにしても内容が理解できます。
 

例2:ライオン株式会社

ライオン株式会社

出典:ライオン公式チャンネル|YouTube

ライオン公式チャンネルのショート動画では、ライオン製品のプロモーション動画や、製品の活用方法などが紹介されています。

特に自社の洗剤を利用した洗濯方法の解説動画が豊富で、洗剤の使い方や洋服のたたみ方などが動画で詳しく解説されています。
 

体験を提供

旅行会社やホテル・テーマパーク、不動産会社など、現地ならではの疑似体験を届けるショート動画は、ホテルのルームツアーや旅行先のアクティビティ、不動産の内見などにおすすめです。フルスクリーンで視聴できるため、没入感が高いのがメリットです。
 

例1:LAKIA不動産

LAKIA不動産

出典:LAKIA不動産【大阪の部屋探し】|YouTube

LAKIA不動産は土地や戸建て、賃貸などを扱う不動産会社です。YouTubeショートには賃貸の部屋を案内する動画が投稿されています。

部屋の中を丁寧に案内しているのはもちろん、必要な情報がテロップでわかりやすく補足されています。また、社員が途中でダンスをするなど、最後まで飽きさせない工夫が参考になります。
 

例2:Disney Parks

Disney Parks

出典:Disney Parks|YouTube

ディズニーパーク公式のYouTubeチャンネルです。キャストやディズニーキャラクターにパーク内を案内されているような雰囲気を楽しめるショート動画が多く投稿されています。

また、ハロウィンやクリスマスの準備など、普段は見ることのできないディズニーパークの裏側も公開されており、ワクワク感が楽しめます。
 

社員や会社の紹介

社員の紹介やオフィスツアーなどの動画も人気です。会社に親しみを持ってもらい、「この人と働いてみたい」「この会社をもっと知りたい」と思ってもらえるような動画を作りましょう。

エンタメ要素のある動画でリーチを広げ、視聴回数を増加させることで効率的にチャンネルの登録者数を増やせます。
 

例1:トゥモローゲート株式会社

トゥモローゲート株式会社

出典:西崎康平 ブラックな社長|YouTube

企業ブランディング事業などを展開しているトゥモローゲート株式会社の代表が運営するチャンネルで、代表や社員へのインタビュー、働く姿、オフィスなどが紹介されています。テロップやエフェクトで、最後まで飽きずに視聴できるのが魅力です。

さらに、ショート動画の続きとして通常のYouTube動画のリンクをコメント欄に貼るなど、登録者数を増やすための導線も参考になります。
 

例2:大京警備保障株式会社

大京警備保障株式会社

出典:大京警備保障株式会社|YouTube

大京警備保障株式会社は、列車見張や交通誘導警備事業を展開する警備会社です。YouTubeショートでは、警備会社の堅いイメージとは異なる、エンタメ性の強い動画が投稿されています。

「明るい職場」「羨ましい」などのコメントがあり、会社を知らないユーザーも親しみを感じられるでしょう。
 

企業がYouTubeショートによるマーケティングを成功させるポイント

企業がYouTubeショートによるマーケティングを成功させるポイント

再生時間や動画の表示方法など、YouTubeショートには通常のYouTube動画と異なる特徴があります。その違いを踏まえて、企業がYouTubeショートでのマーケティングを成功させるためのポイントを詳しく解説します。
 

世界観を統一させる

チャンネル全体の世界観を統一すると、ファンが集まりやすくなります。動画で伝えたいメッセージを明確化し、それに合わせて構成やサムネイル、音楽などを検討しましょう。
 

冒頭で惹きつける

YouTubeショートはランダムに表示されるため、最初の1〜3秒でユーザーの関心を惹きつけることが重要です。動画の冒頭でインパクトを与え、疑問を抱かせたりワクワクさせたりして、興味を持たせる工夫が必要です。

例えば、「大学に行く必要はない」など、常識とは異なるキャッチーなフレーズを挿入したり、「〇〇でお悩みの方へ」など、自分ごとだと感じてもらえるような言葉を投げかけたりしてみましょう。
 

リズム・テンポの良い動画を作る

YouTubeショートでは、テンポが良い動画が好まれます。再生速度を速めるなどしてテンポを意識すると良いでしょう。60秒以内という短い時間でメッセージを伝えなければならない制限もあるため、余計なコンテンツを入れないことも重要です。
 

字幕とナレーションを活用する

字幕の大きさやフォント、色に変化を持たせ、ユーザーを飽きさせないための工夫も欠かせません。また、ナレーションを入れることでメッセージが伝わりやすくなります。

通常のYouTube動画よりも手軽に投稿できるのがYouTubeショートの強みですが、ユーザーを飽きさせず、見やすくわかりやすいコンテンツを目指すことは重要です。
 

YouTubeショートを活用して多くのユーザーにリーチしよう

YouTubeショートは低コストで多くのユーザーにリーチできる点が大きなメリットで、うまく取り入れている企業も多くあります。ただし、内容の工夫がないとすぐに離脱される可能性もあるでしょう。

まずはYouTubeショートを投稿する目的を明確にし、ユーザーが思わず視聴してしまうような動画を作りましょう。人に拡散したくなるような動画であれば、情報の拡散効果も期待できます。

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