SNSでビジュアルブランディングを効果的に確立する方法

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戸栗 頌平(とぐり しょうへい)
戸栗 頌平(とぐり しょうへい)

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マーケティングの世界では、ビジュアル化が加速しています。PinterestやInstagram、Snapchatなど、ビジュアルコンテンツにフォーカスしたSNSサイトがほぼ同じ時期に登場し、爆発的な人気を得たのも偶然ではありません。

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そうであれば、マーケターの皆さんには、SNSにビジュアルブランディングを取り入れるためのパワフルな戦略が必要です。この急速なビジュアル化をどのようにマーケティングに取り入れ、利用すればよいでしょうか。

SNSのビジュアルブランディングでは、SNSのコンテンツ、すなわちプロファイル画像、カバー写真、そしてもちろんSNSの投稿を、画面にどう表示させるかを検討する必要があります。これは非常に重要なことです。

なぜなら、人間の頭脳はテキストよりも画像の方をより速く、そして効率的に読んで理解するようにできているからです。しかも、ビジュアルコンテンツはSNSでのエンゲージメントを高めることもわかっています。

SocialbakersがFacebookのページをサンプリングして行った調査(英語)によると、最もエンゲージングな投稿の種類は、画像が93%と、近況アップデートやリンク、そして動画さえも大きく引き離して最も多かったそうです。

SNSのビジュアルブランディングを成功させるための秘訣は、色彩、フォント、画像、レイアウトの4つで一貫性を保つことです。これは決して難しいことではありません。

マーケティングファネルの各段階ごとにSNSを活用する方法はこちら

この記事では、これら4つの要素についてお話ししたいと思います。また、最近の、あるいは誰もが知っているブランドが、それらをSNS戦略にどのように取り入れているかもご紹介します。

SNS成功のための4つの重要な要素

1)色彩に一貫性を持たせる

有名なブランドの色に注目すると、ロゴ、テキスト、あるいは画像など、どの要素にも同じ色が繰り返し使用されていることがわかると思います。これを参考に2つから4つ程度の色を選び、SNSのすべての投稿で、そしてマーケティング全体で一貫して使用するとよいと思います。同じ色を繰り返し何度も使用することが、ブランドの知名度を上げるために有効です。

たとえばCadbury社によるSNSの投稿をご覧ください。イメージカラーであるパープルとホワイトが、画像、テキスト、およびロゴと、全体にわたって使用されています。

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また、色彩が人に与えるイメージについて理解すると、ブランドが望む感情をカスタマーに起こしてもらうのに役立ちます。たとえばFacebook、Twitter、Dell、IBM、HPなどのハイテク企業では、信頼や知性や進歩を象徴するブルーが使用されています。

また、Virgin社は鮮やかなレッドを使用していますが、同社の創設者であるRichard Branson氏の独特なビジネスメソッドによれば、この色は力強く自信に満ち溢れた感情を表しているそうです。

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この色にはブランドを的確に表すものを選ぶことが重要です。まだ若いブランドであれば、下の画像にある色相環で外側に位置する鮮やかな色を選ぶとよいかもしれません。一方、オープンで穏やかな雰囲気を出したいブランドには、パステルカラーが効果的です。

デザイナーの方であれば、カラーコード(16進コード)についてはよくご存知だと思いますが、初めて聞いたという方も、このコードの概念は重要ですので覚えておきましょう。

16進カラーコードとは、HTMLやCSSで色を厳密に識別するための、6桁のユニバーサルなコードを言います。たとえばCanva社がメインで使用しているターコイズ色のコードは「#00c4cc」です(下の色相関を参照してください)。

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16進のカラーコードを使用すると、厳密に同じ色をマーケティング全体で一貫して使用するのに便利です。

2)ブランドの個性にマッチするフォントを組み合わせる

色彩と同じように、フォントでもブランドの個性を上手に表現しなくてはなりません。力強いフォントかシンプルなフォントか。あるいは可愛らしいのと上品なのとでは、どちらのフォントが良いかなど十分に考えて選んでください。

タイトル(ヘッドライン)用、サブタイトル用、そして本文用にフォントを3種類選び、すべてのコンテンツで一貫して使用するとよいと思います。

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タイトル用のフォントは、画面で最も大きく表示されるテキストに使用するため、ブランドの個性が最も強く表れます。スクリプトフォントや手書きフォントを使用したいのであれば、ここで使用しましょう。一方、サブタイトルフォントや本文のフォントには、読みやすいものを選ぶべきだと思います。

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Nikeによる上の広告で、Sans Serifフォントを太字で使用しているなかに、遊び心のあるフォントで「Just do it」というテキストが含まれている点に注目してください。それとは対照的に、下のZaraによる例では、細字のSans Serifフォントの文字が絶妙な間隔で並んでおり、広告に女性らしい印象を与えています。

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フォントをどのように組み合わせるのが望ましいか、あるいは望ましくないかを知りたい方は、こちらからインフォグラフィックス(英語)をご覧ください。

3)画像とフィルターを適切に選ぶ

画像を一貫したテーマで選びましょう。Canvaによるデザインプラットフォームで提供される無料の写真素材集には、100万点を超える画像が用意されていますので、予算に限りがあるブランドには特にオススメです。写真を自分で撮影する場合でも、テーマを必ず一貫させるよう注意してください。

また、画像ではフィルターの選択も重要です。画像に一貫性を与えるようにフィルターを使用すると、SNSでは特に効果が高くなります。たとえば下のCoronaの例では、強い日差しを感じさせるフィルターが使用されており、画像に夏らしい印象を与えています。

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画像においても、一貫性を保てるかどうかが成功の鍵を握ります。Canvaを使用してフィルター効果を適用するのであれば、お気に入りのフィルターコードを決めて、それをスタイルガイドに追加しましょう。

Canvaを使用してビジュアルマーケティングを効果的に行うためのテクニックについて知りたい方は、こちらのブログ記事(英語)をご覧ください。

4)SNS用のテンプレートを作成して作業時間を短縮する

SNS投稿用にテンプレートを用意していますか? ロゴを表示する場合は必ず同じ場所に配置していますか? スタイルガイドを作成すると、ブランドのすべての要素を上手く調和させるのに効果的です。

SNS投稿のレイアウトを簡単に行うには、テンプレートを作成するのが一番です。たとえば、私たちはCanvaで週に一度「CREATIVITY TIP」を追加し、コミュニティでシェアしていますが、その基本のフォーマットは下の例で示すようにどれも同じです。

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画像の理想的なサイズがSNSプラットフォームごとに異なる点にも注意が必要です。それぞれのSNSに適したサイズで画像を作成すると同時に、ロゴや色、フォントなど、デザインの一貫性にも注意しなくてはなりません。

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上の左の画像はアルバムのカバーデザインですが、それを使用して右側のFacebook投稿が作成されています。背景には同じ画像が拡大して使用されており、フォントやフィルターも統一されています。

まとめ

この記事では、ブランドのイメージを力強く印象付けるために、画像、色、フォント、レイアウトという4つのグラフィックデザイン要素が非常に重要な役割を果たすことを説明しました。人の脳に伝えられる情報の90%はビジュアルによるものですから、人々が素晴らしいデザインに敏感に反応するのもまったく不思議ではないと思います。

皆さんがこの記事を読んでいるあいだにも、Twitterではおよそ50万件、Facebookでは300万件、Instagramでは15,000件、そして他にも多くのSNSで莫大な数のコンテンツが投稿されています。

このように、SNS広告での競争は激しさを極めているため、ブランドのビジュアルボイスを確立することなく、この競争を勝ち抜いていくことは不可能だと思います。今すぐにでもビジュアルブランディングに取りかかりましょう。

インバウンドマーケティング年次計画表はこちらから無料ダウンロードできます
編集メモ:この記事は、2014年11月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。Melanie Perkinsによる元の記事はこちらからご覧いただけます。

トピック: SNS

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