定額サービスは特に目新しいビジネスモデルではありませんが、近年ではサブスクリプションと同義で捉えられるケースがよく見られます。

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実は、厳密には「定額サービス=サブスクリプション」ではありません。
本記事では、定額サービスとサブスクリプションの違いと、それぞれの特徴について解説。代表的な定額サービスも合わせて紹介します。

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定額サービスとは

定額サービスとは

定額サービスとは、一定額で商品やサービスを販売・提供するビジネスモデルです。本来は、利用期間に関係なく、一律の料金で利用できるものを指しますが、多くのサービスが月間もしくは年間契約を前提とし、利用期間を設けていることから、サブスクリプションと混同されやすい傾向にあります。
 

定額サービスとサブスクリプションの違いは?

定額サービスとサブスクリプションの違いは?

ユーザー側から見れば、どちらも支払い形式や利用条件が似通っているため、区別はつきにくいでしょう。しかし、サービス提供を行う企業側は、自社が提供しているのが定額サービスなのか、サブスクリプションなのかをきちんと認識する必要があります。
 

一定金額を支払うという点は同じ

定額サービスとサブスクリプションは、明確に区別されるものではありません。契約期間中、一定額を支払うという点では、両者とも共通しています。
 

最大の違いは「ユーザー側で利用範囲を選べるかどうか」

定額サービスとサブスクリプションの大きな違いは、「顧客のニーズが優先されているかどうか」にあります。

定額サービスの場合、決まった料金体系が用意されており、ユーザー側はその料金体系から自分に合うものを選択します。一方、サブスクリプションは個人が自由に利用範囲を選択できたりサービスを組み合わせたりできるなど、ユーザー側のニーズを起点にサービスを享受できるという特徴があります。
 

定額サービスを提供するメリットは?

それでは、基本的にはサブスクリプション形式で提供し、ユーザー側で柔軟に料金設定できる仕様にしたほうがいいのでは?と思われるかもしれません。
ただ、サービス内容によっては、シンプルな定額サービスとして提供した方がいい場合もあります。例えば、以下の場合が該当するでしょう。

  • ユーザーニーズに差が出にくいもの
  • 利用したい範囲に変動が出にくいもの

個々のユーザーニーズに合わせて柔軟に料金設定や利用範囲を選べるのがサブスクリプションの特徴ですが、インターネット回線などいくつかのプランから選べれば十分なものもあります。

また、ウォーターサーバーのように、「毎月水を届けてもらう」「消費量は大きく変動しない」などのシンプルなサービス形態の場合も、複数のプランを用意した定額サービスで十分対応できるでしょう。
 

代表的な定額サービス例

代表的な定額サービス例

定額保守サービス

定額サービスとして代表的なのが、機器類やサーバーなどの保守サービスです。NTT東日本、西日本では、定額で電話やFAXなどの通信機器を対象に保守サービスを提供しています。購入後の保証期間を過ぎた後も、故障時の修理費が無料になる仕組みです。

ただし、サービス範囲外は有料となるため、クロスセルを取り入れているともいえます。修理時には故障部分以外のチェックを行うといったアフターサービスもあり、B2Bはもちろん、個人利用もできるサービス例です。
 

WATER STAND

ウォーターサーバーも、定額サービスの代表的な例といえます。「WATER STAND」は、宅配で水を届けるのではなく、自宅の水道水をろ過することで品質を上げる機器をリースする仕組みの定額サービスです。

基本のメンテナンス費用はかからず、あくまでリース料として定額が設定されています。ボトル交換式のサーバーとは異なり、利用する水の量に関わらず一定額で利用できるサービスとなっています。
 

無印良品の月額定額サービス

無印良品では、ベッド、デスク、チェア、収納棚の月額レンタルサービスを行っています。利用期間は年単位で、1年・2年・3年・4年の4プランです。月額定額制として利用料は手頃なものの、配送料や付帯作業料は別料金がかかる仕組みです。

ベビーベッドやトリップトラップ(子ども用チェア)など、利用期間が限られるベビーキッズ用のレンタルは、ユーザー側も便利に活用できる定額サービスといえるでしょう。ただし、対応する店舗が限られており、該当するエリア内でしか利用できないため、現状では限定的なサービスといえます。
 

Lancers Assistant

企業とワーカーをマッチングする「Lancers Assistant」では、月額定額にてクラウドソーシング利用の人材サポートサービスを提供しています。バックオフィス業務に対応する定額アシスタントや、電話代行、営業支援、コンテンツ施策代行、クリエイティブ制作代行など、求められる業務ごとに分かれているため、ポイントで人材を求める企業には活用しやすいサービスといえます。

それぞれの分野において厳選されたプロチームが対応し、導入後は専任のディレクターによる管理が行われるため、派遣社員のようなイメージで活用できます。ただし、時給制となる派遣社員と比べて、定額で人材を活用できるため予算が立てやすいのが利点です。
 

定額制デザインサービス 「デザホ」

「デザホ」は、ポスターやチラシ、LPといったデザイン制作を定額で依頼できるサービスです。6か月、もしくは1年契約となり、月額定額制でデザインを依頼し放題となっています。対象となる制作物は12種類で、特急対応やロゴ作成などについては別途有料です。基本的に、制作作業のみの代行であり、企画や構成案は自社で作成する必要があります。
 

個人向け月額オールインワンサービス「楽らくまるごとプラン(略称:楽まる)」

HONDAが提供する定額制カーリースサービス「楽まる」は、月額料金内に自動車税や車検代、メンテナンス費用を含んだB2Cサービスです。自家用車を所有するときにありがちな、突発的な出費がないとして定額制のメリットをアピールしています。頭金や初期費用が不要で、購入するのと比べて利用のハードルが低いサービスといえるでしょう。

契約満了時には、車を返却するか、新たに契約する、プランを継続させる、差額を支払って購入する、といった選択肢があります。最終的に購入の選択肢があるのが、定額サービスの特徴の1つです。
 

定額サービスの特徴を知り、自社に合ったビジネスモデルを検討しよう

近年はサブスクリプションに注目が集まっていますが、定額サービスよりもサブスクリプションが優れている、ということはありません。
選択肢がいくつもあり、自分に適した組み合わせを考えるのは、場合によってはユーザー側の負担になります。

自社サービスの場合は、利用範囲が柔軟に選べるほうがいいのか、固定の料金テーブルがいくつかあればよいのか。まずはユーザーの立場になって考えてみましょう。

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最新事例付き!サブスクビジネスを成功に導く完全ガイド

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元記事発行日: 2021年11月01日、最終更新日: 2021年11月01日