TikTok、Clubhouse、Lassoなど、話題のソーシャル メディア プラットフォームは次から次へと登場しているかのように思えます。そして、ひと時は非常に盛り上がったソーシャルメディアが、急激に人気を落とすことも、しばしば見受けられます。マーケティング担当者にとって、こうしたトレンドの動向を常に把握しておくのは難しいことですが、有望なオーディエンスを構築し、維持するためにはそれが欠かせません。

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HubSpotは過去数年にわたり、注目すべき最新のソーシャル メディア プラットフォームをご紹介してきましたが、今回の記事では、それらのプラットフォームが現在どのような状況にあるのか、そして、どのプラットフォームに投資を続けるべきかをご説明します。

ソーシャルメディア最新動向レポート2022

人気を博したソーシャルメディアの現状

 

1.TikTok

マーケティング活動において注目すべきアプリとして、HubSpotの英語版ブログでは2019年に初めてTikTokを紹介しました。当時TikTokアプリは、5億人の月間アクティブユーザーを擁していましたが、その後も月間アクティブユーザー数は増え続け、現在は2019年の2倍である10億人となっています。

2019年には、GUESSなどのブランドが独自のチャレンジ動画を作成し、TikTokを実験的に活用しているのが見受けられました。今後、さらに多くの分野で活躍するさまざまなブランドが、TikTokを活用したクリエイティブなマーケティング戦略に着手すると予測されます。

しかし2022年現在、TikTokにおける位置づけに困難をきたしているブランドも数多く存在します。InVideo(英語)が2022年に行った調査では、参加したブランドの50%がTikTokを活用していないと回答しており、その中には、Google、IKEA、YouTubeなどの大手ブランドも含まれています。

しかし実際には、ビジネスにおけるTikTokの重要性が低くなっているわけではありません。HubSpotが行った調査では、TikTokを活用したマーケティング活動を行う企業担当者の65%が、この分野への投資を2022年に増額する予定だと回答しています。
 

TikTokをマーケティング活用したい場合は?

これからTikTokを活用したマーケティングを始めようとしている場合、あるいはこの分野への投資を増額しようと考えている場合には、インフルエンサーを起用したマーケティングが最適です。まだTikTokを使いこなせていないブランドが多く存在する中、TikTokで大きな成功を収める新しいインフルエンサーたちが次々と登場しています。

ロサンゼルスを拠点とするコンテンツクリエイターのDrew Afualo氏(@drewafualo)(英語)もその1人です。Afualo氏はTikTokで女性差別的なクリエイターやユーザーを非難し、一躍有名になりました。

Buzzfeed(英語)によると、2022年1月までのたった2か月間で、Afualo氏のTikTokアカウントのフォロワー数は150万人から400万人に急増しました。2022年4月のフォロワー数は690万人となっています。

TikTokで有名になったAfualo氏は、サンドラ・ブロックとチャニング・テイタム主演の『ロスト・シティ』などの映画のコマーシャルに起用されたこともあります。

 

@drewafualo #ad Make sure you check out The Lost City out 3/25 😎 Sandra Bullock is the baddest period @Paramount Pictures #fyp #xyzbca #girls #men #funny #college #embarrassing #OscarsAtHome #WomenOwnedBusiness ♬ Joy (30 seconds) - TimTaj

 

また、ファッション通販オンラインストアのSheinと提携し、SheinXコレクションのプロモーションも行っています。

 

@drewafualo Lmk which outfit is your fave 🤓 Shop the #SHEINX Collection & use my code “DREW” to save 15% off the entire @SHEIN US site! #SHEINpartner #fyp #xyzbca #girls #men #funny #college ♬ original sound - Drew Afualo

 

Afualo氏のようなTikTokコンテンツクリエイターは、他の多くのブランドとは異なる方法でTikTokを活用し、オーディエンスとの有意義なつながりを構築しています。そのためインフルエンサーマーケティングは、TikTokでマーケティング活動を始めたいと思っているブランドにとって素晴らしい取り組みになります。

HubSpotの調査では、インフルエンサーマーケティングを活用している企業担当者の57%が、インフルエンサーマーケティングは最も効果的な戦略の1つだと回答しています。また、マーケティング担当者の86%が、インフルエンサーマーケティングへの投資を同額に維持するか、あるいは増額する予定であると答えました。
 

2. Clubhouse(クラブハウス)

Clubhouseが2020年にリリースされたときのことを覚えていますか? メンバーとの知り合いだけが入会できる、会員制のプライベートクラブのような印象を受けたのではないでしょうか。音声チャット ソーシャルメディア アプリケーションであるClubhouseは、リリース当時は招待制で、ユーザーからの招待を得た人のみが参加を許可されました。

2021年7月に、当アプリの開発業者はClubhouseの招待制を撤去(英語)し、誰でも自由に参加できるプラットフォームに変更しました。

HubSpotの英語版ブログでは2021年2月に初めてClubhouseを紹介しました。当時iOSアプリのみが提供されていましたが、同年5月にはAndroidデバイスでも利用できるようになりました。

当時公開されたHubSpotの記事では、Clubhouseがブランドやマーケティング活動に役立つかどうか判断するのはまた難しい、としていました。また、音声を使ってTwitter上でリアルタイムで会話できる「Twitterスペース」を始めとする、他のプラットフォームが昨年から音声チャットに着手し始めたことで、Clubhouseの人気は衰退しているようです。
 

Clubhouseでマーケティング活動を行う価値はあるか?

Forbes(英語)によると、2021年2月のClubhouseの月間ダウンロード数は約1億ダウンロードで、最多を記録しましたが、その2か月後の2021年4月にはすでに、わずか90万ダウンロードに激減しました。だからといって、この音声アプリの活用をやめる必要はありません。それは、以下のようなデータによって、2022年にClubhouseが再び活発化する可能性があることが分かっているからです。

InfluencerMarketing Hub(英語)によると、Clubhouseアプリのダウンロード件数は、2021年12月に130万件にまで再上昇し、2022年の初期には、アプリストアの人気SNSで12位にランクインしています。

それでは、Clubhouseでマーケティング活動を行う価値はあるのでしょうか? それは、アプローチの仕方によるでしょう。Clubhouseの大きな魅力は、ドレイク、ケビン・ハート、ティファニー・ハディッシュといった有名人とのコラボレーションでした。それを踏まえると、有名なインフルエンサーや業界で影響力のあるマイクロインフルエンサーを起用してClubhouseでブランドを宣伝することは、価値ある投資と言えるでしょう。

Clubhouseは、フォーカスグループを開催することや、オーディエンスとの個人的なつながりを構築することに役立つプラットフォームでもあります。

しかし、オーディエンスの注目を集められるようなインフルエンサーを見つけるのが難しい場合や、オーディエンスがClubhouseアプリをそれほど利用していないことが分かっている場合、別の戦略に投資した方がよいかもしれません。
 

3. Twitterスペース

2020年にリリースされたTwitterスペースは、ツイッター版のClubhouseのようなものです。これは、Twitterアプリ上で音声を使ってリアルタイムでディスカッションに参加したり、ホストしたりできる機能です。

Twitterはもともと、画像や動画よりも対話を重視したプラットフォームであるため、Twitterスペースは素晴らしい機能だと予測できます。

Twitterスペースの人気度を示すデータはありませんが、Twitter自体は大きな成功を収めるソーシャル メディア プラットフォームです。Twitterの発表(英語)によると、同社の2021年度年間売上高は50億ドルで、前年比37%増となりました。

HubSpotが最近行った調査では、ClubhouseやTwitterスペースなどの音声チャットルームを活用している担当者が、全体のわずか14%しかいないことが判明しました。しかし、それを活用している担当者の68%が、音声チャットルームは最も効果的なソーシャルメディアマーケティング戦略であると回答しています。

Twitterがソーシャル メディア プラットフォームとして多大な人気を誇ること、そして、競合他社も今後音声チャットへの投資を増やしていくであろうことを考えると、Twitterスペースはマーケティング戦略上、絶対に考慮すべき機能であると言えます。

ブランドはTwitterスペースを利用して、オーディエンスと有意義な関係を構築したり、トレンド情報や興味深いテーマなどでつながったり、製品やサービスに対するフィードバックを得るために大規模なフォーカスグループを開催したりできます。
 

4. Houseparty

2016年にローンチされたHousepartyは、グループメッセージやビデオチャットを行えるアプリで、最大8人までのユーザーを同時にホスティングできます。参加者は面白いフィルターや、スタンプなどの機能を使い、アプリ上でパーティーを楽しめます。さらに、リリースの2年後には、他のユーザーと一緒にアプリ上でゲームを行える機能が追加されました。

HubSpotの2019年のブログ記事には、「例えば、小規模な化粧品会社がHousepartyを活用すれば、ユーザーをアプリ上の小さな集まりに招き、参加者からインフルエンサーに美容に関して質問できる機会を設けたり、インフルエンサーに新しい美容製品の使い方を紹介してもらったりできる」と記載されています。

しかし、人気ゲーム「フォートナイト」を開発したEpic Games社によって買収された後、2021年9月にHousepartyはサービスを終了しました。Epic Games社によると(英語)Houseparty開発チームは今後、「リアルな社会的相互作用を持つためのメタバーススケールの新たな方法の開発に取り組んでいく」と話しています。
 

5.Lasso

マーケティング担当者が注目すべきソーシャル メディア プラットフォームとして、HubSpotがLassoを初めて取り上げたのは2019年です。2018年にFacebookによって公開されたLassoは、TikTok風のショート動画アプリでした。

HubSpotは2019年、「リリースされてまだ間もないLassoは、Facebookによって配信される、将来有望なプラットフォームでしょう」と予測しました。その理由は、Facebookのユーザーベース、および技術的リソースや資金が、アプリ運営にメリットをもたらす可能性があったからです。

しかし残念なことに、FacebookがLassoの対象として狙いを定めていたZ世代の若者たちにこのアプリが受け入れられることはなく、Lassoは2020年7月にサービスを終了しました。その原因は、Facebookがこれとは別に、TikTokと似たようなショート動画機能である「リール」をInstagramでテストし始めたからです。

以前の盛り上がりが衰退したアプリでブランドを宣伝しようとすることは、すでに解散したパーティーに出遅れて登場するようなものです。幸いなことに、新しいプラットフォームが次々と登場しているので、オーディエンスの心をつかむことのできるユニークな方法は他にもたくさん存在します。HubSpotでは、今後もソーシャル メディア アプリの動向をご紹介していきます。

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ソーシャルメディア最新動向レポート2022

 ソーシャルメディア最新動向レポート2022

元記事発行日: 2022年9月14日、最終更新日: 2022年9月14日