プロ並の高いクオリティのデザインを簡単に作成できるとあって、世界中で人気のデザインツールCanva。テンプレートが豊富に揃っており、ブログ用の画像、バナー、プレゼン資料、パンフレットの作成など、さまざまな用途に活用できます。そ基本機能は無料で使えるのも魅力です。
本記事では、これからCanvaを使い始める方に向けて、員登録方法からホーム画面の見方、実際にクリエイティブを作成する流れを紹介します。知ってくと便利な機能も解説するのでぜひ参考にしてください。
まずはCanvaに会員登録しよう
まず、無料の会員登録を済ませましょう。
Canvaにアクセス
Canvaサイトにアクセスします。
登録方法は3つ
Canvaの登録方法は以下の3種類があります。
- Facebookを使って登録
- Googleアカウントを使って登録
- メールアドレスから登録
FacebookやGoogleのアカウントをお持ちの方は、それぞれのアカウントと紐付けることによって、簡単かつ素早く会員登録ができます。また、アカウントとの紐付けに抵抗がある方や、アカウントをお持ちでない方は、メールアドレスからの登録をしましょう。
アカウントとリンクもしくは認証メールの確認
FacebookかGoogleのアカウントと紐付けた場合は、画面に従って登録し、メールアドレスでの登録の場合は、登録アドレス宛にCanvaから届いた認証メールに従って登録をすると完了です。このままログインもできます。
Canvaホーム画面の見方
ログインできたら、次にCanvaのホーム画面の見方をご紹介します。
ヘッダー
まずはヘッダーの各項目について見ていきましょう。
ホーム
「ホーム」は、別の画面に遷移している時にクリックすると、ホーム画面に戻ってこれるボタンです。
テンプレート
「テンプレート」では、作成するデザインごとに用意されたテンプレートの一覧を確認できます。詳細をクリックすると、どんなテンプレートがあるのかを見れるので、作成イメージの想像が膨らむでしょう。
探す
「探す」では、Canvaでデザインする際に利用できる写真やアイコンなどの素材一覧が確認できます。自分で用意することなく、元からたくさんの素材が揃っているため、非常に便利です。
学ぶ
「学ぶ」では、Canvaでデザインする上で参考になる知識やデザインのコツなどを見ることができます。他社の導入事例も紹介されているため、参考になるでしょう。
価格
「価格」では、Canvaに用意されている3つの料金プランについて、それぞれの特徴や価格の表を確認できます。どのプランにどのような機能がついているのかがわかります。
歯車アイコン
画面右上にある歯車のアイコンをクリックすると、アカウントや支払いに関する設定ができます。有料プランになった場合は、「支払いとチーム」から請求情報を登録しましょう。
サイドバー
続いて、サイドバーの項目をご紹介します。
あなたにおすすめ
まず、一番上にある「あなたにおすすめ」は、ヘッダーの「ホーム」と同じ役割を果たします。
すべてのデザイン
「すべてのデザイン」では、自分がこれまでに作成したデザインが一覧となって表示されます。一覧から選択すると、編集画面に遷移して編集を行うことが可能です。
ブランドキット
続いて、「ブランドキット」では、よく使う色や会社のイメージカラーやロゴを予め設定しておいて、デザインの際にすぐに取り出せるようにできます。デザインの統一感を醸成する際に便利です。
チームを作成
「チーム作成」では、複数人でデザインを行う際に、それぞれの役割ごとに権限変更、管理を行えます。
権限は以下の通りです。
- 管理者
管理者は、チームの管理権限をもつことができる役割です。主に手を動かす作業者ではなく、ディレクターのような立場にあるメンバーがこの管理者には適しています。チームメンバーの権限変更や、テンプレートとブランドキットの作成と編集が可能です。
- テンプレートデザイナー
テンプレートデザイナーは、管理権限はもたないものの、テンプレートやブランドキットの作成と編集ができます。デザイン作成に特化した役割のメンバーが当てはまります。
- メンバー
メンバーは、上記の権限者が作成したテンプレートに従って新しいデザインを作成したり、テンプレートを使わないデザインを行うことができます。用意されたブランドの規定に従った制作を行うメンバーが適しています。
すべてのフォルダー
「すべてのフォルダー」では、これまで使った素材や購入したテンプレート、アップロードした素材などをフォルダーという形で一括で管理が行えます。自分でもフォルダを作成できるので、自分がやりやすいように管理ができます。
ゴミ箱
「ゴミ箱」では、Canvasの中から削除した素材を確認することができます。削除してから30日以内のものであれば、ここから復元も可能です。
Canvaの基本的な使い方
Canvaでデザインを行う際の基本的な流れについて、順を追ってご紹介します。
①「デザインを作成」をクリック
まずはCanvaのポータル画面右上に置かれたボタン「デザインの作成」をクリックします。
②デザインの種類を選ぶ
続いては、具体的に何を作成するのかを選択します。
表示されているのは以下のように様々です。
- ポスター
- プレゼンテーション
- Instagramの投稿
- 動画
- ロゴ
- Facebookの投稿
このほかにもカスタムサイズを選択することも可能なため、規定に囚われない自由なサイズ設定も可能です。
③テンプレートを選ぶ
デザインが決まったら、続いてはテンプレートを選びます。
作成するものの用途やイメージに合わせて、好きなものを選択しましょう。
④テンプレートをカスタマイズ
選択したテンプレートが、形に合わせて表示されたら、内容をカスタマイズしていきます。
文字の内容やフォント、色の編集だけでなく、写真や動画の追加なども可能です。
編集項目はサイドバーから選択
デザイン画面では、編集する項目を画面左側のサイドバーから選択して進めます。以下の通り、できることは様々です。
- テンプレートの選択
- 自前の画像や動画ファイルのアップロード
- Canvaが提供する画像や素材の選択
- テキストのテイストの選択
- Canvaが提供する動画素材の選択
- デザインの背景の編集
- フォルダから必要な素材を抽出 他
⑤できあがったデザインをダウンロードまたは共有
デザインが出来上がったら、ダウンロードもしくはリンクの共有ができます。
ダウンロードしたデータを使って、印刷や掲載をしてみましょう。
Canva無料版で使える便利な機能
Canvaは無料プランであっても、便利な機能がたくさんあります。
充実したテンプレート
Canvaには、テンプレートを利用したデザイン編集が特徴的です。無料プランであっても、利用できるテンプレートは8,000種類以上もあります。そして、そのどれもがクオリティの高いものばかりです。たくさんのテンプレートの中から、用途や好みに合わせて選択して利用しましょう。
大容量のデータストレージ
Canvaでは無料プランであっても、大容量のデータストレージを利用できます。
1GBを上限に、デザインをする上で必要な素材をCanvasの中に保存、管理を簡単にできるのです。これによって、使用しているデバイスのローカル容量の負担軽減にも繋がるため、非常に便利だといえます。
カラーやロゴの登録(ブランドキット)
先ほどのホーム画面の説明でもご紹介しましたが、カラーやロゴの登録は非常に便利です。会社のコーポレートカラーやフォント、ロゴなどをブランドキットに設定しておけば、統一感あるデザインがすぐに作成できます。
複数のデザインを比較する
作業中に、複数のデザインを見比べてみたくなることがあるでしょう。その場合は、上画像にある重なりマークをクリックするとページが複製されるので、画像や色を変えてデザインを比較することができます。
Canvaで使える、6つの便利なショートカットキー
Canvaではさまざまなショートカットキーが利用可能です。よく使う操作について覚えておくと、作業効率アップにつながります。特に便利なショートカットキーを6つご紹介します。
- 1つ前の状態に戻す
Control+Z
(Macの場合は、Control→command)
- 画像や文字を複製する
altを押しながら複製したい画像や文字をドラッグ
(Macの場合は、alt→option)
- 要素を1pxずつ動かす
要素を1px動かすには、キーボードの十字キーの中から動かした方向のキーを押す
- テキストを追加する
テキストを追加する場合は、編集画面上でT
- 複数の要素を同時に選択する
複数の要素を同時に選択する際は、1つの要素が選択された状態でshiftを押しながら他に選択したい要素をクリック
- グループ化する
グループ化したい要素を選択の上、Control+G
(Macの場合は、Control→command)
Canvaを使って自社ユーザーに合ったクリエイティブを
テンプレートを元にした直感的な操作性が魅力的なCanva。まずは使ってみて、操作感に慣れていきましょう。これだけ気軽に素材を作成できれば、バナーなどのABテストも実施しやすいでしょう。自社ユーザーや見込み客にとって、どのようなクリエイティブであれば受け入れやすいのか、様々なパターンを作って模索してみましょう。単に素材作成に使うというより、相手にとって心地の良いUXを構築するためにCanvaを活用してみるといいかもしれません。
ただ、Canvaでは細かな画像編集はできません。本格的にデザインに取り組みたいと場合は、将来的にはPhotoshopやIllustratorなどの有料ツール、無料ツールだとGIMPやPixlr Editorなども併用するのがおすすめです。