ホームページとブログはどう違うのか、疑問に感じたことはありませんか。結論からお伝えすると、どちらもWebサイトの一種を指しているケースがほとんどです。ただし、両者にはそれぞれ特有のメリット・デメリットや活用方法の違いがあります。
今回は、ホームページとブログの違いや、双方のメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。それぞれのおすすめの活用法もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
はじめに、ホームページとは何か、ブログとは何かを整理しておきましょう。
ホームページのもともとの意味には、次の2パターンがあります。
一方、インターネット黎明期に日本でWebサイトが知られるようになった頃、Webサイト全般を「ホームページ」と呼ぶ慣習が広まりました。この呼び方は現在も用いられており、「ホームページ=Webサイト」という日本特有の認識が根付いているのが実情です。
Webサイト全般を指して「ホームページ」という場合、あまり更新されない定型的な情報を掲載するサイトと捉えて差し支えないでしょう。たとえば、企業が自社の看板としてインターネット上に公開しているコーポレートサイトなどは、ホームページの好例です。
一方ブログとは、コンテンツ(記事)を順次追加していくことを前提としたWebサイトのことです。とくに最新情報を発信するためのメディアとして、個人・法人の双方に活用されています。
Webサイトにはさまざまな種類がありますが、中でもブログはシンプルな構成と機能のものが多く見られます。あくまでもコンテンツの発信が主目的のWebサイトのため、高度な機能や複雑な構造を必要としないケースが多いのが特徴です。
ホームページとブログという言葉は、一般的な用法においてはどちらもWebサイトに含まれます。両者の主な違いを挙げるとすれば、「目的」と「更新頻度」といえるでしょう。
ブログはホームページと比べて、粒度の細かい最新情報を発信することが目的のWebサイトです。そのため、必然的に更新頻度が高くなりやすい傾向があります。
ただし、ホームページ内にブログページを設けることも決してめずらしくありません。このようにホームページとブログは明確に線引きできるものではなく、どちらもWebサイトの一種と捉えるのが適切といえます。
ホームページとブログのどちらを運営していくべきか迷った際には、双方のメリット・デメリットを知っておくことが大切です。
ホームページを運営するメリットとして、自社の「看板」をインターネット上に立てておける点が挙げられます。実際、ある企業について調べる際、インターネット検索を調査方法の1つに挙げるユーザーは少なくありません。企業の基本情報が確認できるサイトが存在することで、対外的な信頼性を確保できるというメリットがあります。たとえば、金融機関が融資の可否を判断する際や、求職者が応募先について調べる際などには、ホームページを参照することも多いのが実情です。
ホームページのデメリットとして、開設しただけでは集客効果が得られないケースが大半という点が挙げられます。世の中には膨大な数のホームページが存在するため、それらの中から自社のホームページを見つけ出し、訪問してもらうのは至難の業です。ブログと併用して情報発信に取り組むなど、集客方法に関しては別途検討する必要があるでしょう。
ブログの大きなメリットとして、自社やその商品・サービスを認知していない層にも訪問してもらえる点が挙げられます。ユーザーが疑問に感じていることや、解決したいと考えていることを記事に取り上げることで、集客やリード創出につなげられる可能性があるのです。
また、長期にわたってブログを運営していくことは、ブランディングの強化にも寄与するでしょう。制作したコンテンツは自社の資産として蓄積されていくため、長い目で見ると強力な集客チャネルの1つになっていくことも想定されます。
ブログで効果的に集客するには、ターゲットのニーズに応えるコンテンツを着実に制作していく必要があります。コンテンツ制作に費やせる時間や労力、費用には限度があることから、いかに効率よく良質なコンテンツを制作するかが課題となりがちです。
また、ブログを開設したばかりの時期はほとんどアクセスが集まらないこともめずらしくありません。短期的な成果はあまり期待できない施策のため、中長期的な視点に立って計画的に運営していく取り組みが求められます。
ここまでに見てきたとおり、ホームページとブログにはそれぞれ特有のメリット・デメリットがあります。双方の強みを活かすには、ホームページとブログを併用していくのが得策です。ホームページ・ブログのおすすめの活用法を紹介します。
ホームページ内にブログページを設置することで、SEO(検索エンジン最適化)を強化する効果が期待できます。ホームページを訪れるユーザーは、すでに自社やその商品を認知しているケースが多いでしょう。裏を返すと、自社を認知していない層は「指名検索」をしないため、見込み客との接点を創出するのは困難です。
自社と関わりの深いジャンルのテーマをブログで取り上げることにより、検索キーワードを通じてブログへの流入が期待できます。このようにホームページ内にブログを設置することで潜在層の訪問を促進するのは、ブログの効果的な活用法の1つです。
ブログを軸に集客し、ホームページへの流入増を図る方法もあります。参考になる情報を発信しているブログとして認知されるようになれば、ブログの運営企業にも関心を寄せてもらえる場合があるからです。
ブログ経由でコーポレートサイトを訪問したユーザーは、ブログコンテンツから有益な情報を得た体験を通じて、すでに一定以上の信頼を寄せているケースが少なくありません。たとえば、企業ホームページ内に人材募集に関するページが設置されているとすれば、その企業の考え方やコンセプトを理解した上で応募してもらえる可能性があります。
ホームページとブログをそれぞれ目的別に分けて運営する方法もあります。一例として、下記のようなすみ分けが考えられるでしょう。
このようなケースでは、ホームページとブログのサイトデザインを必ずしも統一しなくても問題ありません。それぞれ別のコンセプトで運営できるため、ブログデザインの自由度が高まるメリットがあります。
ホームページとブログはどちらもWebサイトの一種ですが、運営する目的や更新頻度には違いがあります。双方の特性を理解した上で、目的に合った活用方法を検討していくことが大切です。
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