読者をサイト内の別ページに誘導するためのハイパーリンクテキストをどのような内容にするべきか、最近考えたことはありますか? アンカーテキストと呼ばれるこのテキストは、あまり注目されるものではありませんが、うまく扱えばSEOの強化につながります。

アンカーテキストとは、ハイパーリンクが設定された、クリック可能なテキストを指します。これを最適化するというのは、戦略としては一見ちっぽけなものに思えるかもしれません。しかし、サイト内での関連ページ間のリンク、つまり「内部リンク」は、リンク先のページに関連する単語やフレーズに設定すれば、Google 検索での順位を引き上げることもできるのです。

HubSpotでこうしたコンテンツの最適化を担当するBraden Beckerは次のように述べています。「内部リンクに簡潔でわかりやすく、関連性のはっきりしたアンカーテキストを使えば、特定トピックの記事のつながりがGoogleにも明確になり、リンク先とリンク元のすべての記事が検索ランキングで上位に入りやすくなります」

だとすれば、アンカーテキストの十分な検討は欠かせません。見落としがちな細かいポイントですが、SEO対策を考えるうえではいまだに重要な存在です。アンカーテキストとはどのようなもので、なぜ重要なのでしょうか。また、どのような種類があるのでしょうか。この記事でご紹介します。

リンク先ページのトピックを検索エンジンにもユーザーにも分かりやすく知らせるためには、アンカーテキストが簡潔かつ具体的で、リンク先ページとの関係も明解でなければなりません。そして、特定のキーワードでGoogleの検索順位を上げたければ、アンカーテキストをその近くに配置します。

必ずしもアンカーテキストそのものにキーワードを含める必要はありません。アンカーテキストはターゲットキーワードを含む文の中に収まってさえいればいいのです。これについては後でもう少し説明しましょう。

説明的な語句やフレーズに対するリンクを設定した場合は、リンク先がどんなページかをGoogleのボットが判定できます。リンク元ページのトピックと、リンク先ページのトピックとのつながりが明確であれば、そのトピックにおいて両方のページの検索順位が向上することが期待できます。

ただし、キーワードスタッフィング、つまりどのアンカーテキストにもまったく同じキーワードを繰り返し使う行為は、適切な関連情報への内部リンクではなく、そのキーワードでの検索順位の向上を意図した単なる操作と見なされ、ペナルティーを課されることになります。

アンカーテキストの例

一口にアンカーテキストといっても、SEO効果の高いものもあれば、そうでないものもあります。ここでは、一般的な4つの種類を適切なものから順にご紹介します。

部分一致

リンク先ページのトピックを表すテキストが、キーワードそのものとはやや異なる場合、そのアンカーテキストは部分一致となります。部分一致のアンカーテキストは、リンク先ページのトピックをGoogleに明確に伝えることができます。ページのトピックに関連するキーワードがアンカーテキストに含まれていれば、さらに明確になります。また、ページのトピックと完全に一致させる必要がないので、最も自然に近い形で記事を書くことができます。

例を挙げましょう。「SEO担当者ならドメインオーソリティーの重要性を理解しておく必要があります」と書いた場合、このアンカーテキストは部分一致となります。リンク先のページでは、ドメインオーソリティーの概要とそれが重要な理由、改善方法などについて説明していますが、アンカーテキストでは直接言及しない範囲でページの内容を表しています。

完全一致

リンク先ページのトピックを説明するキーワードをそのまま含んでいるのが、完全一致のアンカーテキストです。部分一致と同じように、完全一致でもリンク先ページのトピックが明解にGoogleに伝わります。ただし、あまり多くの完全一致キーワードに内部リンクを設定しすぎると、有意義な情報の提供ではなく、検索順位の向上だけを目的としたキーワードの操作だとGoogleに判定されてしまう可能性があります。

たとえば「Google Search Console(サーチコンソール)完全ガイド 【2019年版】」というタイトルの記事について、「Google Search Console完全ガイドをご参照ください」などと書いた場合、このアンカーテキストは完全一致となります。

汎用

汎用アンカーテキストは、「このブログ記事」とか「続きを読む」のように一般的な語句やフレーズです。実は、Googleはボットでウェブページをクロールするとき、アンカーテキストの周辺のテキストも読み取るので、このように一般的な語句やフレーズにリンクを設定しても、周辺のテキストによってリンク先ページの内容をGoogleに明示することができます。逆に言うと、一般的な語句のアンカーテキストの周辺に、リンク先ページのトピックを明確に表すテキストがなければ、リンクの内容が正しく認識されないので注意が必要です。

スパム

ハイパーリンクが設定されたキーワードとは無関係なページにリンクしている場合、そのアンカーテキストはスパムと判定されます。リンク先ページの内容についてユーザーに誤解を与え、何の価値もありません。保険や融資、住宅ローンといった競争の激しいキーワードで、ごく一時的に検索順位の上位に食い込み、検索結果ページからトラフィックを稼ぎ出すための手口としてよく使われます。

競合他社の社会的な評価を損ねるためにスパム的なアンカーテキストが使われる場合もあります。たとえば、ブログ記事の中で「労働環境の最悪な企業、2018年版」のようなキーワードに、競合他社のウェブページへのハイパーリンクを設定するなどが考えられます。この企業のサイトは「労働環境の最悪な企業、2018年版」と検索したときの順位が上がってしまうかもしれません。

アンカーテキストはいまだ重要な存在

ブログ記事などの制作においても、アンカーテキストの最適化はどうしても後回しになりがちです。しかし、簡潔でわかりやすく、関連性のはっきりしたキーワードにリンクを設定することは、SEOの強化につながります。アンカーテキストが適切に設定されていれば、Googleがリンク先の各ページのトピックをスムーズに認識し、記事どうしのトピックの関係を把握して、高い順位をつけてくれるのです。

SEO-Myths-2019

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元記事発行日: 2019年9月10日、最終更新日: 2019年9月10日