SEOは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略語で、とてもシンプルに言うと、検索エンジンにおいて、特定の検索ワードで自社のWebページの上位表示を目指すための施策を指します。
無料
SEOの基礎から実践までのすべてを凝縮!
無料キット
・30日でウェブサイトのSEOを改善する方法
・内部SEO対策エクセルテンプレート
・SEOに強いブログの執筆実践ガイド
・サーチ インサイト レポート テンプレート
・捨てるべきSEOの誤解22選
上位表示するには、検索ユーザーと検索エンジンどちらからも「検索ニーズに応えるページだ」と認識される必要があります。
そのため、SEOでは検索エンジンにページの内容を理解してもらいやすいよう、サイトやページの構造を整えたり、検索ユーザーが必要とする情報を掲載したりするのが基本です。
今や多くの企業がSEOに力を入れ、上位表示を巡る競争が激化しました。そんな中、巷にはSEOに関するノウハウがあふれるようになっています。
残念ながら、それらのノウハウの中には古い情報や間違った情報も多くあります。そのような情報に振り回されて時間を無駄にするのは本末転倒です。
そこでこの記事では、正しいSEOの情報を取り上げ、SEO初心者の方でもすぐに実行できる11のノウハウを取り上げることにしました。
今回、記事の制作にあたり、国内SEOのプロフェッショナルである株式会社ウェブライダーの代表「松尾茂起」氏にも協力していただきました。 (参考:株式会社ウェブライダーのメンバー紹介)
検索エンジンの仕組みから具体的なSEOの施策まで、Web初心者でもわかりやすいようお伝えしています。ぜひ参考にしてください。
>>Googleで上位表示されるための14の対策をすぐにチェックする<<
1.SEO(検索エンジン最適化)とは?
あらためて、SEOとは何かを説明します。
冒頭で、SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略語で、検索ユーザーと検索エンジン双方に評価されるコンテンツを提供し、検索結果で上位表示を目指す施策だとお伝えしました。
検索エンジンは、検索ユーザーが検索する「意図」に合わせて、最適な「回答」となるページを上位に選ぼうとします。
たとえば「iPhone 修理」という検索ワードの場合、検索エンジンは「ユーザーはiPhoneの修理方法や修理業者を探している」と考え、そのような情報が書かれているページを上位表示させます。
また「iPhone 中古」という検索ワードの場合は、「ユーザーはiPhoneの中古が買えるECサイトを探している」と考え、ECサイトの中でも信頼できそうなサイトを上位表示させます。
実は検索ワードには、ユーザーからの「質問」が短く圧縮されています。
たとえば「SEO」と検索された際は、「SEOの意味って何?」「SEOはどうすればいいの?」といった質問が隠されています。
そして、検索エンジンはそういった「質問」にふさわしい「回答」として最適なWebページを返します。
データベースに登録されている膨大な量のWebページの中から、検索ユーザーの質問の意図に合ったページを、独自のアルゴリズムを用いて、順位付けして表示するのです。
検索ワードは、「問い合わせ」という意味を指す「query(クエリ)」という英語を用いて「検索クエリ」とも呼ばれます。
つまりSEOとは、特定の検索ワード、すなわち検索クエリの回答として「このページこそが最適だ」と、検索エンジンから評価してもらうための施策でもあります。
2.SEOの成功に必要な2つの視点
検索エンジンから評価されるためには、次の2つの視点をもつことが大切です。
1つめは、検索ユーザーにとって役立つ情報を発信すること。そして2つめは、その情報を検索エンジンにしっかり認識してもらうことです。
この2つの視点は双方ともに重要であり、一方が欠けてはいけません。この2つの視点を整理すると、以下のようになります。
- 検索ユーザーの悩みや願望に寄り添う
- 検索エンジンの仕組みを知る
まず大前提として、SEOの本質は、検索ユーザーが求める情報をしっかり返すことだと知っておいてください。
検索エンジンは、検索ユーザーが抱える「悩み」や「願望」を理解し、その悩みの解決や願望の達成につながる最善の答えを返そうとします。つまり、検索エンジンは私たちの気持ちを理解しようと努めているのです。
よって、SEOを意識する側である私たちも、検索ユーザーが何を求めて検索するのかを考える必要があります。
ただし私たちユーザーは皆、価値観が異なります。そのため、大切なのは、ユーザーのことを完璧に理解しようとするのではなく、少しでも多くの人の気持ちに「寄り添う」という意識をもつことです。
またSEOは、あくまでも検索エンジンに対しておこなう施策です。どれだけ良質な情報を発信していたとしても、検索エンジンの仕組みを知らないと、検索エンジンに認識してもらえません。
そのため、次の章で検索エンジンの仕組みについて説明します。
3.Google で上位表示される仕組み
日本で使われている代表的な検索エンジンは、Google、Yahoo!、Microsoft Bingの3つですが、「Statcounter Global Stats(英語)」の調査によると、2021年7月時点でGoogle は国内シェアが77%を超えています。
また、国内のYahoo!はGoogle の仕組みを用いているため、Google とYahoo!を合わせたシェアは約96.7%、つまり国内で使われる検索エンジンのベースは、約97%がGoogle だといえます。
よって、この記事では「検索エンジン=Google」と考え、Google でのSEOについて語っていきます。
ではここからは、Google がどのようにして検索結果をつくっているのか、その仕組みについて説明していきます。
Google は、インターネット上にある様々なページの情報を収集するために、「Googlebot」という名前のロボット(通称:クローラー)を巡回させています。
そのクローラーはインターネット上のさまざまなリンクを辿り、新しいページを見つけては、「インデックス」と呼ばれるデータベースに格納していきます。
インデックスとは「索引」を意味します。インデックスを大量に抱えるGoogle は、たくさんの本が整理された本棚のようなものです。
しかもその本は毎日ずっと増え続けているのです。Google の公式サイトによると、インデックスされたページの容量は優に1億ギガバイトを超えているといいます。
インデックスに格納されるページの情報はさまざまです。
「タイトル」「テキスト」「画像」「リンク」「更新日」といった情報がまとめて格納されます。そして、検索ワードに対して、インデックスされた情報の中から最適と判断された情報を含むページがユーザーに返されます。
そのとき検索結果には、「タイトル」や「概要文」「URL」「更新日」なども表示されます。
また、ときにはページ内の「画像」が表示されるほか、ページの内容の一部が引用され、検索結果最上部の「強調スニペット」と呼ばれるエリアに大きく表示されることもあります。
このように、もしあなたのページが、タイトルだけでなく画像や強調スニペットも表示されたとしたら、あなたのページがそれだけ検索ユーザーにとって役に立つと評価されたからです。
それは言い換えると、あなたのページが「特定の検索ワードの回答」として最適だと判断されたのです。
ではGoogle は、どのような基準で「最適なページかどうか」を判断しているのでしょうか?
4.「Google が掲げる10の事実」と「ユーザーの利便性」
Google が特定の検索ワードに対して最適なページを評価する基準を知るためには、Google の理念を知っておくことが大切です。
Google は公式サイトにて「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにする」といった理念を打ち出しています。
それだけではありません。
Google は「Google が掲げる10の事実」というページにて、以下のようなメッセージも発信しています。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
このメッセージの中でもとくに重要なのが、「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」という内容です。
Google は当初からユーザーの利便性を大切にして開発されてきました。
何よりもの優先事項として、まずはユーザーにとって便利な検索エンジンをつくる、そうすれば、Google を使うユーザーは増え、その結果さまざまなビジネスが派生するだろうと考えたのです。
現に今、多くの人がGoogle を使い、検索結果には広告が表示され、その広告がたくさんの人の目に止まるようになっています。
ユーザーの利便性を高め続けるという理念が、Google の収益を支えているのです。
Google は徹底して「ユーザーの利便性」を重視する
前述したとおり、Google はユーザーの利便性を徹底的に重視します。
そのためGoogle は、検索結果で上位表示させるページひとつひとつに対しても、慎重に選びます。
あらゆる検索クエリに対して便利な検索結果をつくる、そのためには、同じようなページばかりを上位表示させるわけにはいきませんし、信頼できないページを上位表示させるわけにもいきません。
つまりGoogle が上位表示させたいページとは、Google が理想とする「ユーザーにとって便利な検索結果」の一部に組み込みたいページなのです。
そこで、上位表示を目指すサイトオーナーに求められるのは、「Google と一緒に、検索ユーザーにとって便利な検索結果をつくる」という意識です。
Google は、便利な検索結果にふさわしいページを選ぶために、数多くのアルゴリズムを用います。その数はかつては200を超えるともいわれていました。
そのアルゴリズムの全容は門外不出で、Google の社員ですら全容を知りません。
しかし、Google の評価基準はいたってシンプルです。そのページが検索ユーザーにとって便利かどうか、さらにいえば、検索ワードとの「関連性」や、ページの「信頼性」「利便性」を軸に評価しているのです。
Google の公式サイトに書かれている「検索に対するアプローチ」を見てみましょう。
- 最も関連性と信頼性の高い情報を届ける
- 情報アクセスの機会を最大限確保する
- 最も有用な形で情報を提示する
この内容を読めば、Google がどのようなページを評価したいかがわかります。
検索ワードとの関連性だけでなく、信頼性も重要ですし、できるだけ多くの端末や環境で問題なく情報が得られるかどうかも大事です。
モバイルやPC問わず必要な情報が得られ、たとえ回線状況が悪い場所でも、必要最低限の情報が手に入ることも重要ですし、そのためにGoogle はページの構造や読み込み速度なども重視します。
さらには、各ページの内容は実際に役立つものでなければいけません。
Google は検索ユーザーの行動データを用いている?
Google は明言していませんが、一部の専門家の間では、Google は検索ユーザーの「行動データ」を評価に用いているのでは?という意見があります。
もちろん断定はできませんが、その意見自体はもっともです。
なぜなら、検索ユーザーの利便性を追求するためには、検索ユーザーの行動データが必要だと考えられるからです。
たとえば、あるユーザーが検索結果でどんなページを選び、その後どんな行動をとったかというデータは、検索結果における順位付けに影響を与えているのではといわれています。
現在のGoogle はAIによる機械学習を採用し、さまざまなデータをもとに飛躍的な進歩を遂げています。
もしかすると、Google は私たち以上に私たちのことを知っているかもしれません。(もちろん、Google はユーザーのあらゆる行動データを把握できるわけではなく、あくまでもGoogle が把握できる範囲でのデータという話です)
この考えがベースにあれば、旧来のSEOでよくいわれていた「ページの中にどれだけキーワードを入れるか?」といった施策はもはや意味がないことがわかります。
キーワードの数が増えたからといって、そのページはユーザーにとって利便性が高くなるわけではないからです。
むしろ、キーワードだらけのページだと、かえって見づらくなり、ユーザーの行動データに悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。
5.内部施策(内的SEO)と外部施策(外的SEO)について知っておこう
「ユーザーの利便性」という言葉を掘り下げていけば、どんなページをつくればよいか、という方針が見えてきます。その方針を集約したのが、以下の5つの言葉です。
- 検索ユーザーの役に立つ情報を扱う
- 情報を検索エンジンに正しく認識してもらう
- 情報が信頼できるものだと、検索エンジンに評価してもらう
- 検索ユーザーにとって見やすく、使いやすいページにする
- 検索ユーザーが求めるアクションを起こせるページにする
この5つの言葉をもとにSEOの施策を考えると、SEOの施策は大きく分けて、「内部施策(内的SEO)」と「外部施策(外的SEO)」の2つに分けられます。
1.内部施策(内的SEO)
サイトやページの内部で実施できる施策。
ページの内容(コンテンツ)やHTML/CSSのマークアップの調整、ページ表示スピードの改善やクローラーが巡回しやすいサイト設計などをおこなう。
2.外部施策(外的SEO)
サイトやページの外部で実施する施策。
外部からリンクを集めることで、サイトやページのテーマ性をわかりやすくするほか、良質なリンクを集めることで、サイトやページの信頼度を高める。
この2つの施策についてカンタンに説明しておきましょう。
内部施策(内的SEO)を進める上での注意点
まず、SEOの基本は内部施策(内的SEO)にあると考えてください。内部施策とは、Google がそのページの内容を理解しやすいように実施するあらゆる施策を指します。
Google がそのページの内容を認識し、理解できないかぎりは、Google はそのページを上位表示させられません。よって、内部施策では、ページの内容をいかにGoogle に正しく理解してもらうかという行動に努めることになります。
たとえば、HTMLやCSSのマークアップを調整し、ページに何が書かれているかを検索エンジンに認識してもらいやすくしたり、ページ内部のリンクを調整し、ページ間の関連性を伝えたりします。
また、ページの表示スピードを早めるためにサーバーを移転することもあります。
さらには、ページで扱う情報そのものに気を配ることも内部施策といってよいでしょう。タイトルや見出しに気を遣うことも、Google がそのページの情報を理解する上で重要です。
また、ページ内部の情報をできるだけ多く検索エンジン上に格納(インデックス)してもらうことも大切です。テキストだけでなく、画像や動画もインデックスしてもらうことを考えましょう。
前述したように、Google には「世界中の情報を整理したい」という理念があります。
よって、Google にできるだけ情報を与えましょう。情報が多く与えられれば与えられるほど、Google はそのページを検索結果で使いやすくなるからです。
外部施策(外的SEO)も意識すべき理由
続いて、外部施策(外的SEO)について説明します。
外部施策とは、他のWebサイトで自社サイトを紹介してもらうための取り組みを指します。外部施策を意識すべき理由は2つあります。
「サイトやページのテーマ性をわかりやすくするため」と「信頼性を高めるため」です。
たとえば、あなたが書いたSEOの解説記事が、外部から以下のようにリンク付きで紹介されていたとしましょう。
このリンクを認識したGoogle は、あなたの記事を「SEO初心者にとって役立つページ」であると評価します。
このような、自社以外のWebサイトで紹介されたリンクは、あなたのページが外部からどのように評価されているかを示す重要な指標となります。
テキストリンクの内容はまさに、あなたのページへのクチコミであり、あなたのページのテーマ性をGoogle に伝えるシグナルなのです。
また、Google は、外部からのリンクを認識する際に「権威性」も重視します。
たとえば、あなたのページへリンクを張っている外部サイトが、あなたのサイトと関連したテーマかつ権威的な存在(公的機関や報道機関、一般的に知名度の高い場合など)だった場合、そのテーマの権威的な存在から評価されたページとして、あなたのページの信頼性も高まります。
外部から紹介される機会を増やしたり、できるだけ関連性のあるサイトや権威性のあるサイトからリンクをもらえるよう、さまざまなアクションを起こすことが外部施策の要となります。
外部施策においては「リンクの数」「リンクの関連性」「リンクの質(権威性)」、この3つを意識しておきましょう。
「ページランク(PageRank)」について
ここで、外部施策を実施するうえで理解しておきたい「ページランク(PageRank)」についても言及しておきましょう。
これはシンプルにいえば、「多くのリンクが張られているページは重要なページである」という考え方に基づくアルゴリズムで、Google は今もこのアルゴリズム用いて、各ページの重要度を評価しています。(以前までは、Google ツールバーで誰でもページランクを確認できていましたが、現在は廃止されています。)
ただし、ページランクを高めようとして「有料リンクサービス」を利用することはGoogle のガイドライン違反であり、ペナルティを受ける原因となります。
リンク販売業者からSEO目的でのリンクを購入することは絶対に避けてください。
また、ページランクはあくまでもGoogle のアルゴリズムのひとつであり、他にも多数のアルゴリズムが存在しています。
ページランクを高めることだけに躍起になり、内部施策に手を抜くことがないようにしてください。
6.Google での上位表示を目指す14の具体的な対策
ではここからは、初心者の方でもすぐに実施できる、具体的なSEO施策について紹介します。
Google で上位表示されるためには、以下の14の対策をもとにSEO施策を進めてください。
これらの施策をさらに具体的に説明していきます。
【対策1】
上位表示を目指すキーワードを決める
まず、上位表示を目指すキーワードを決めましょう。キーワードを決める際は、以下の2つの視点を重視します。
- 検索回数がある程度多いキーワードを選ぶ
- 自社が求める目的を達成できるキーワードを選ぶ
1.検索回数がある程度多いキーワードを選ぶ
検索上位を目指す際は、検索回数がある程度多いキーワードを選びましょう。
検索回数がほとんどないキーワードでは、せっかく上位表示しても、集客が期待できないからです。
特定のキーワードの検索回数を知るためには、「Google キーワード プランナー」を使うことがオススメです。「キーワード プランナー」とは、Google が、Google 広告に出稿する広告主に提供しているキーワード調査ツールです。
キーワード プランナーを使えば、そのキーワードが月に何回検索されているかという「月間平均検索ボリューム」を知ることができます。
(キーワード プランナーは無料でも使えますが、無料で使う場合は検索回数が詳細に表示されません。
検索回数を表示するためには、少額でもよいのでGoogle 広告に出稿することが必要になります)
キーワードの月間検索ボリュームがわかれば、実際に上位表示したときにどれだけの集客が期待できるかも逆算できます。
海外の調査会社であるSISTRIXが2020年に発表した調査(英語)によると、検索結果ページで1位に表示されたサイトのクリック率は28.5%、2位は15.7%、3位は11.0%という結果になっています。
(ただし、この割合はあくまでも平均値であり、検索ワードのテーマによって異なります)
たとえば、月間平均検索ボリュームが4,400回である「ワイン おすすめ」というキーワードで上位表示を目指すことを例に、3位に表示された際に期待できるトラフィック数を計算してみましょう。
●「ワイン おすすめ(4,400回/月)で3位に表示された場合
4,400/月×11%=440PV/月
→ひと月に440PVが期待できる
ただし、実際のところは、ひとつのページがひとつの検索ワードのみで上位表示するわけではありません。
たとえば「ワイン おすすめ」という検索ワードで上位表示したページは、おそらく「ワイン おすすめ 初心者」「ワイン 初めて おすすめ」といったワードでの上位表示も期待できます。
よって、実際のトラフィック数は、想定のトラフィックより多くなることがあります。
また、月間平均検索ボリュームが比較的少ないからといって、そのキーワードを選ばないのは早計です。
なぜなら、次にあげるように、自社が求める目的が達成しやすいキーワードであれば、たとえ月間検索ボリュームが50しかしかなくても、上位表示を目指したほうがよい場合があるからです。
2.自社が求める目的を達成できるキーワードを選ぶ
キーワードを決める際は、ページが上位表示されたのちに、どんな目的を達成したいかを考えることが大切です。
上位表示をし、集客に成功したものの、何のために集客したのかがあやふやなために、結局成果につながらなかったというケースは本当によくあるのです。
上位表示を目指す目的は、大きく分けると以下の2つに集約されます。
B.検索ユーザーに、こちらが求めるアクションをとってもらいたい
たとえば、ワイン初心者に「まだ日本では知られていないが、オレンジワインも美味しい」ということを伝えたいとします。
その場合、ワイン初心者は「オレンジワイン」という言葉を知らない可能性が高く、「オレンジワイン」という検索ワードで上位表示を目指しても、求めるユーザー層とずれてしまいます。
つまり、ワイン初心者に対しては別の検索ワードでの接点をつくる必要があります。
そのためには、たとえば「ワイン おすすめ」といった、ワイン初心者が検索するであろうキーワードでの上位表示を目指すことが必要でしょう。
そして、上位表示したページの中で「オレンジワイン」の存在について伝えるのです。
このように、特定の情報を認知してもらうために、関連した別のキーワードの上位表示を目指すことも重要です。
また、検索ユーザーが、こちらが求めるアクションをとってくれるような検索ワードを選べば、成果が発生しやすくなります。
具体的には「引越し 見積もり」「ホームページ制作 依頼」といったキーワードで検索するユーザーは、引越しをすぐにでもしたかったり、ホームページをすぐにでも作りたかったりします。
よって、そのようなユーザーのアクションにつながる検索ワードの場合は、たとえ集客できるユーザー数が少なかったとしても、ビジネス的には成果が上がりやすいのです。
とくにB2B領域の検索ワードを通しておこなわれる取引は、1回の取引で大きな金額が動きやすいです。
B2BでのSEOにおいては、月間平均検索ボリュームが100回程度のキーワードでも十分成果が期待できることがあると知っておきましょう。
実際に、当社HubSpotがSEOキーワードを選定する際も、そのような検索ボリュームが少なくても、切実な課題を持たれているユーザーがメインに検索しており、その課題に応えられる情報を提供できると判断した場合は、重要キーワードとして戦略に組み込んでいます。
【対策2】
そのキーワードで検索するユーザーが必要とする情報を精査する
上位表示を目指すキーワードが決まったら、そのキーワードで検索するユーザーにとって、必要十分な量の情報とは何か?を精査していきます。
そのためには、上位表示を目指すキーワードで実際に検索し、検索結果の上位にどんなページがランクインしているかを見ていきます。
以下の4つの流れで精査していきましょう。
- 上位表示を目指すキーワードで検索し、検索結果の1位~10位(もしくは20位)までにどんなページ(コンテンツ)が上位表示しているかを知る
- それぞれのページ(コンテンツ)にアクセスし、どんな内容かをチェックする
- その内容をもとに、ユーザーの「検索意図」を考える
- その検索意図や、実際に上位表示していたページ(コンテンツ)の内容を参考に、どれくらいのレベルの情報が求められているのかを考える
まず、上位表示を目指すキーワードで実際に検索し、検索結果の1位~10位(もしくは20位)までにどんなページ(コンテンツ)が表示しているかを確認します。
次に、それぞれのページにアクセスし、どのような内容が書かれているかを調べ、Excelやスプレッドシートでまとめます。
そうすれば、その検索ワードで求められている情報の傾向や、必要とされている情報の分量が見えてきます。
また、分析の際には、次の4つの検索意図も参考にしてください。
実は検索ユーザーの「検索意図」は、大きく4つの意図に分かれており、それらの4つの意図を知っておくことで、どんなページ(コンテンツ)をつくればよいかの方針が立てやすくなるのです。
「Know」「Go」「Do」「Buy」という4つの基本検索意図
実はすべての検索意図は、以下の「Know」「Go」「Do」「Buy」という4つの検索意図で構成されます。
1.Know(知りたい)
「何かの情報を知りたい」という検索意図。
たとえば、「DX」というキーワードで検索するユーザーは、DXという言葉の意味や「DXとIT化の違い」といった情報を求めています。
2.Go(行きたい)
「どこかの場所へ行きたい」という検索意図。
たとえば、「USJ アクセス」というキーワードで検索するユーザーは、USJの場所やUSJへの行き方といった情報を求めています。
3.Do(やってみたい、試してみたい)
「何かをやってみたい(試してみたい)」という検索意図。
たとえば、「Webリニューアル」というキーワードで検索するユーザーは、Webサイトをリニューアルする方法や手順といった情報を求めています。
4.Buy(買いたい、申し込みたい)
「何かを買いたい(申し込みたい)」という検索意図。
たとえば、「USBケーブル Amazon」というキーワードで検索するユーザーは、AmazonでUSBケーブルを購入したいと考え、Amazon内にあるUSBケーブルの商品ページへのアクセスを求めています。
これらの4つの検索意図について知ったあとは、実際にさまざまなキーワードで検索してみてください。
すると、どの検索結果も上記4つの意図で構成されていることに気付けます。
もし、検索結果における「Know」の意図が強めだと感じた場合は、ページに「Know」寄りの情報を増やしましょう。
また、「Buy」の意図が強めだと感じた場合は、ページに「Buy」寄りの情報を増やします。
一般的に「Do」寄りもしくは「Buy」寄りの検索結果には広告が出やすくなります。
その理由は、「Do」や「Buy」の意図において、検索ユーザーは自身の現状に変化を求めているからです。
何かをやってみることで変化したい、何かを購入することで変化したい、そういう意図が色濃く出るため、商品・サービスが売れやすくなります。
つまり「Do」や「Buy」は、変化したい=コンバート(convert)したい、すなわちコンバージョン(conversion)したいという意志をもった検索意図であり、ビジネスチャンスが大きな検索ワードであることがわかります。
また、検索ユーザーは、検索行動を通して自身の課題を認識し、その課題の解決策を知ることもあります。
たとえば「自宅のネット回線が遅い」と悩んでいるユーザーが「ネット 遅い」というワードで検索し、さまざまなコンテンツを見る中で「無線ルーターに原因がある」ことを知り、自宅の環境に合った無線ルーターを探そうとするケースなどです。
このように顧客が課題や解決策を認識する中で、新しい製品やサービスを知り、比較検討を実施して購入を決断するまでにたどる一連のプロセスを、当社HubSpotでは「バイヤージャーニー」と呼んでいます。
バイヤージャーニーの考え方を用いれば、SEO施策にて成果を上げるためのシナリオづくりがよりスムーズになります。
バイヤージャーニーの考え方については、ぜひ以下のページも参考にしてください。
【対策3】
タイトルと見出しを考え、コンテンツの構成を作る
どんな情報を返せばいいかを精査できたら、ページの中身であるコンテンツの構成を考えていきます。
この段階では一旦ざっくりとしたタイトルと、ページ内の見出しを考えてみましょう。
【例】「DXメリット(210回/月)」という検索ワードでの上位表示を目指す場合
調査の結果、DXメリットで検索するユーザーの多くは、DXの意味も知りたいと考えていることがわかったので、DXの意味についても触れている
■タイトル案
DXの意味とメリットを成功事例で学ぶ
■見出し案
1.DXの意味
2.DXが注目されている理由
3.DXのメリット
4.DXの成功事例
5.DXの進め方
6.DXの注意点とうまくいかない事例
7.DXを学ぶための方法
この段階で決めるタイトルは仮の状態です。
なぜなら、コンテンツをつくり上げていく過程で、コンテンツの見せ方に若干の変更が出る可能性があるからです。
ただ、仮と言っても、タイトルはしっかり考えましょう。
タイトルには記事の主題が凝縮されているべきで、「タイトル=検索ユーザーに伝えたいこと」なのです。
ここがしっかり決まりさえすれば記事の方向性がブレることはなく、一貫性のある内容に仕上げやすくなります。
【対策4】
コンテンツの内容(テキストや画像、動画)を用意する
続いて、構成に沿って、コンテンツの中身を用意していきます。
基本的には、対策2で精査した、上位表示に必要な情報をテキストで書き上げていきます。
その際、他社と同じような内容を焼き直して書くのではなく、自社だからこそ提供できる独自の知見を織り交ぜていきましょう。
つまり、コンテンツ内で取り上げる情報はできるだけ「一次情報」を意識するべきなのです。
一次情報とは、自らが体験したり、調査したりした情報のことを指します。
必要に応じて、自社でアンケートを集めたり、座談会を開いたりして、他社にはない情報を扱うようにしましょう。
Google は検索結果の多様性も重視します。
いかに検索ユーザーのニーズに合っているとはいえ、検索結果に同じような情報ばかりが並んでいると、検索ユーザーの役には立ちません。
よって、Google は、検索ユーザーのニーズを重視しつつも、できるだけ多様な情報を返すように努めます。
また、コンテンツの内容は「テキスト」だけでなく、必要に応じて「画像」や「動画」も用意しましょう。
画像や動画があれば、画像検索や動画検索でも上位表示される可能性が高まります。
【対策5】
コンテンツの内容の専門性と信頼性を意識する(E-A-T、YMYLを意識する)
コンテンツにおける重要な要素に、内容の「専門性」と「信頼性」があります。
どれだけ良い情報も、その情報が信頼できなければ活用できません。
そして、情報が信頼されるには、専門家が関わっているかどうかが重要です。
Google は「E-A-T」「YMYL」という2つの言葉を用いて、「専門性」と「信頼性」の重要性を説いています。
E-A-Tとは?
E-A-Tとは、Google が公開している「General Guidelines(英語)(日本語名:検索品質評価ガイドライン)」という名のマニュアル内に登場する評価基準のひとつです。
このE-A-Tという言葉は、Google が考える高品質なコンテンツの3つの特長の頭文字をとった言葉となっています。
E・・・Expertise(専門性)
A・・・Authoritativeness(権威性)
T・・・Trustworthiness(信頼性)
このE-A-Tを担保するために、具体的に意識すべきことは以下の5つです。
- 専門家の協力を得て記事を書く
- 専門家に監修してもらうよりも、専門家と「一緒に」情報発信するという姿勢が大切
- 一緒に情報発信をしている専門家の実績や権威性を伝える
- サイト運営者の情報を明らかにする
- サイト運営者が専門家とどういうつながりがあるのかを明らかにする
たとえばメディア等で専門領域の情報発信をしていると、専門家に監修してもらう必要が出てくるでしょう。
その場合、単に監修をしてもらうというより、専門家と一緒に情報発信をしているという姿勢が大切です。
その理由はシンプルで、一般の人が発信し専門家に「監修」してもらった情報よりも、専門家が「主体」となって発信する情報のほうが信頼がおけるからです。
ただし、専門家が発信する情報は専門的になりやすく、一般の人にとってはハードルが高くなりがちです。
よって、一般の人たちにとってどんな記事が読みやすいのかという視点をもった編集者が、専門家の知識をわかりやすい言葉に編集し、専門家と一緒になってより多くの人に届けることが大切です。
ただし、専門家の知識をわかりやすく届けようすればするほど、間違った方向に噛み砕いてしまい、意図しない形で伝わる恐れがあります。
よって、わかりやすく編集する際には、専門家と何度もやりとりを重ね、誤解を与える内容になっていないか、細心の注意を払うようにしましょう。
ちなみに、冒頭でお伝えしたとおりこの記事もSEOの国内第一人者であるウェブライダー松尾氏に監修に入っていただいています。
当社HubSpotも長年SEOに取り組んでおり、知見は一定ありますが、より信頼のおけるコンテンツを目指し、松尾氏に監修を仰ぎました。
YMYLとは?
YMYLとは「Your Money or Your Life」の略語で、お金や生命に関する内容(医療、金融、法律、保険)に関わるトピックのことを指します。
Google は今や社会の公器といっていいほどに、多くの人に使われるサービスとなりました。
そのためGoogle は、検索ユーザーの人生や生活に大きな影響を与えるような検索ワードを慎重に扱っています。
とくに医療や健康系のキーワードについては、検索結果がより厳格なものに改善され続けています。
もしYMYLのテーマでの上位表示を目指す場合は、そのサイトやブランドが社会から厚い信用を得ているという実績が必要となります。
現に、YMYLのテーマにおいては、著名な企業のサイトやページが上位表示されやすい状況です。
ただし、いかに著名な企業であったとしても、信頼を失うような行動をとれば、Google からの評価は落ちてしまうでしょう。
逆に、小さな企業や個人であっても、社会から信用されるアクションをとり続け、実績を積み上げれば、YMYL領域においても上位表示する可能性があります。
その際には、前述のE-A-Tも意識してコンテンツをつくりましょう。
YMYLについては、以下の記事でも詳しく説明しています。
また、信頼を得るための行動には以下のような方法もあります。
信頼を得ることは一朝一夕では実現できませんが、以下のような行動を意識し、誠実にサイトやページを運用してゆけば、きっと良い結果が導けるでしょう。
- 真摯にサイトを運用し、ユーザーからのお問い合わせにも誠実に対応する
- 他社よりも、具体的で詳しい情報を返すようにする
- 結果だけでなく、過程(プロセス)の情報も伝えるようにする
- 外部の情報を参照するときは、信頼できる情報源から参照する
- 情報の発信者としての立場を明らかにする
ちなみに、新規ドメインでサイトを公開するより、既存のドメインの中でサイトを公開したほうが評価されやすいのは、既存のドメインにすでに信用が集まっていることが理由です。
もし、ページがなかなか上位表示されない場合は、新規ドメインではなく、既存ドメインの中でページを公開できないかを検討しましょう。
【対策6】
コンテンツの見やすさ・わかりやすさを高める
コンテンツの内容が用意できたあとは、コンテンツの「見やすさ」や「わかりやすさ」を意識して磨き上げましょう。
ウェブライダーの松尾氏は、わかりやすさという言葉の定義を以下の3つの言葉で述べています。
●分かりやすい
情報が適度に分割されて、認識しやすいこと
●解りやすい
情報の論理的なつながりが担保されており、理解しやすいこと
●判りやすい
情報を理解した上で、どんな行動をとればいいいか、判断・判別しやすいこと
これらのわかりやすさの定義を用いて、具体的な施策に落としこむと、以下の4つのポイントが重要であることがわかります。
- 視覚的に見やすい・分かりやすい文章や画像、構成を意識する
- 論理的に解りやすい文章や画像、構成を意識する
- どんな行動をとればいいか判断・判別しやすい構成を意識する
- モバイルやPCなど、あらゆる端末での見やすさを意識する
たとえば、視覚的に見やすい文章としては、本記事でもよく用いている「箇条書き」をうまく使うとよいでしょう。
また、必要に応じて、重要な文章を太字にしたり、フォントサイズを上げたりすることもオススメです。
論理的に解りやすい文章を書くには、文章内の接続詞を増やすとよいでしょう。
接続詞が入るだけで、 文章のつながりがスムーズになります。
さらには、ページを訪れた検索ユーザーには、次のアクションをしっかり提示しましょう。
たとえば、次にどこへ移動すればいいかのリンク設計や、何を購入し、どう申し込めばいいかのフォーム設計などにも配慮しましょう。
また、最近ではスマートフォンをはじめとしたモバイル端末でページを閲覧する人が増えています。
検索クエリによっては、9割以上のアクセスがモバイル端末からというケースもあります。
以前は、PCだけでなくモバイル端末でも表示を確認する、という流れが主流でしたが、今やその順序は逆転しています。
まずはモバイル端末での表示を確認した上で、次にPCでの表示を確認しましょう。
【対策7】
ページの使いやすさを高める
次の対策として、ページの「使いやすさ」に関してもチェックします。
ユーザーの利便性は、実際に「利用」してもらうことによって生まれます。
検索ユーザーがそのページをどう利用したいのかを考えながら、ページ内のリンクやボタンの配置に気を配りましょう。
ページの使いやすさを高めるためのポイントは以下の8つです。
- 欲しい情報にすぐアクセスしたいユーザーが、欲しい情報にすぐにたどり着けるようにする
- 内部リンク(ページ内リンク、サイト内リンク)を整える
- 商品を細かく探したいユーザーには、商品情報を検索しやすいシステムを用意する
- 商品を購入したいユーザーには、商品を購入しやすい決済フォームを用意する
- 該当ページをSNSでシェアしたいユーザーには、シェアしやすいようシェアボタンを設置する
- PCやモバイル端末など、あらゆる環境での使いやすさを改善する
- ページの表示速度(ページスピード)を改善するために、ファイルサイズの軽量化や、サーバーやCMSの環境整備をおこなう
- セキュリティに配慮する
ページの使いやすさにおいては、検索ユーザーが求める情報にすぐに移動できるような内部リンク(ページ内リンク、サイト内リンク)の設計が大切です。
また、何かの商品・サービスを購入したいと考えているユーザーが快適に買い物できるように、決済フォームをより使いやすくすることも視野に入れましょう。
フォームの使いやすさを改善することを、EFO(エントリーフォーム最適化)と呼ぶこともあります。
そして念頭に置いておくべきなのが、弱視の方や音声ブラウザを使う方に向けた、アクセシビリティに配慮されたサイト設計です。
W3Cが勧告しているアクセシビリティガイドラインにも目を通すようにしましょう。
> Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0
現在、英語のみですが、バージョン3.0も公開されています。
> W3C Accessibility Guidelines (WCAG) 3.0(英語)
閲覧時の快適さを評価する「コアウェブバイタル(Core Web Vitals)」
Google はページエクスペリエンスアップデートを行い、「コアウェブバイタル(Core Web Vitals)」という評価基準をランキングシグナルとして使い始めています。
コアウェブバイタルには「LCP」「FID」「CLS」の3つの指標があり、それぞれ以下の内容を表します。
●LCP(Largest Contentful Paint、最大コンテンツの描画)
検索ユーザーがサイトにアクセスした際、最初に表示される画面に「最大コンテンツ」が表示されるまでの時間を指します。
「最大コンテンツ」とは、見出しの内容や、サイトに埋め込まれている動画や画像を指します。
Google はこの表示までにかかる時間が2.5秒以内であれば良好と判断します。
●FID(First Input Delay、初回入力遅延)
サイト内のリンクのクリックやボタンのタップなどの操作を検索ユーザーが最初におこなった時点から、ブラウザがその操作に応答するまでの時間を指します。
Google はこの応答時間が100ミリ秒以内であれば、良好と判断します。
●CLS(Cumulative Layout Shift、 累積レイアウト)
ページを読み込んだ際に、ページのレイアウトがどのくらい変化したかの量を指します。
Webページを閲覧しているときに、ページ内の画像が遅れて表示され、読んでいた文章全体がガタっと移動した経験があるかもしれません。
そうした急なレイアウトの変化は、ユーザーにとって操作しづらいWebページとなります。「CLS」では、このレイアウトの変化(移動)量の少なさを評価します。
このコアウェブバイタル(Core Web Vitals)に配慮したページをつくるためには、以下を意識するとよいでしょう。
気を付けるべきポイント | 詳細 |
---|---|
ファーストビューに表示されていない部分を遅延ロード |
loading属性のlazyを追加するなどして対応 |
使っていないJSを削除 |
計測するために入れているタグで、使っていないものは削除 |
HTMLやCSS/JavaScriptを圧縮 |
WordPressなら「Autoptimize」などのプラグインを使ってみる |
キャッシュを使う |
WordPressなら「WP Super Cache」などのプラグインを使ってみる |
画像にwidthやheight属性をしっかり入れる |
横幅と縦幅のサイズをしっかり指定する |
これらを意識するだけで、ページの使いやすさが向上します。
【対策8】
検索ユーザーにいかにクリックしてもらえるかを意識して、タイトルや概要文を調整する
ここでいよいよ、公開用のタイトルを決めます。
Google からの評価を高めるためには、検索結果でユーザーから選ばれやすいようなタイトル(title)や概要文(meta description)を意識する必要があります。
タイトルと概要文を用意する際は、以下のルールを意識してください。
タイトル(title)
30文字前後の文字数を意識し、そのページの内容を明確に表した文にする。
PCの検索結果では30文字ほど、スマートフォンでの検索結果では35文字ほど表示される(ただしスマートフォンの場合、ときには60文字くらいまで表示されることも)。
また、SNS等でのシェアを考えた際、情緒的な表現を意識し、あえて長めにすることもある。
概要文(meta description)
80文字前後の文字数を意識し、そのページの内容が、誰に向けてどう役立つのかを端的に表した文にする。
情緒的な文章にならないよう、理性的で機能的な文章を意識する。
実は現在の検索結果では、検索クエリによっては、ページに設定されているタイトルではなく、Google が自動で作成したタイトルが表示されることがあります。(2021年10月現在)
Google が、各ページの内容を把握した上で、理想の検索結果によりふさわしいタイトルを自動で作成しているためです。
ただしその場合、自分たちがタイトルを通して伝えたかった内容が伝わりづらくなる恐れがあります。
そのときは、タイトルのリライトを検討しましょう。
ただし、タイトルを書き換えるとページのランキングに影響する可能性があります。
そのため、タイトルのリライトは慎重におこない、たとえばキーワードを不必要に減らさないようにします。
また、概要文も検索クエリによって変化します。
思ったとおりに概要文が表示されない場合は、概要文をリライトすることも検討しましょう。
できれば「構造化マークアップ」も意識しておこう
構造化マークアップとは、Google クローラーにコンテンツ内容を理解してもらいやすくする、HTMLとは少し異なる記述方法を指します。
検索結果によっては、タイトルや概要文だけでなく、レビューの点数やQ&Aの内容が表示されているケースを見かけることがあります。
これは、「構造化マークアップ」を実施したことで以下の赤枠で囲っている箇所のように「リッチリザルト」と呼ばれる補足情報が表示されているのです。
Google は検索ユーザーの利便性を高めるために、「構造化データ」と呼ばれる各ページの補足情報を検索結果に表示します。
構造化マークアップを意識することで、その構造化データを検索結果に表示できる可能性があります。
少し高度なテクニックではありますが、もしあなたのサイトをプロのWeb制作会社が制作する際は、ぜひこの構造化マークアップを検討できないか聞いてみてください。
(サイトの内容によっては、構造化マークアップが必要ないと判断される場合もあります)
構造化マークアップについては、以下のページが参考になるでしょう。
> 構造化データの仕組みについて | Google 検索セントラル | Google Developers
また検索結果には、画像や動画の検索結果もあります。
画像検索や動画検索の結果でも上位表示するよう、画像のaltにはその画像の説明を入れたり、動画には動画用のマークアップをおこなったりして、それぞれの情報を検索エンジンに詳しく伝えましょう。
動画用のマークアップについても、少し高度なテクニックにはなりますが、ぜひ知っておいてください。
> スキーマ マークアップを使用して Google に動画を表示させる | 検索セントラル | Google Developers
【対策9】
表示スピードを改善する
ページを制作し、いざ公開したのちには、Webページの表示スピードが早いかどうかを確認しましょう。
ページの表示スピードが早ければ早いほど、ユーザーにとって快適なページとなります。
ページの表示スピードを上げるためのノウハウはいろいろありますが、根本的な解決策として、表示速度の早いサーバーへ移転するという方法があります。
実は、HTMLやJavascriptの調整といった細かな改善を重ねるより、別のサーバーへ思い切って移転するほうが、表示スピードの劇的な改善につながることが多いです。
くれぐれも、ページの表示スピードを上げようとして、コンテンツの内容を不必要に削ることは避けてください。
SEOとは、検索ユーザーが求める情報があって初めて成功します。
ユーザーが求める情報を必要十分な量、しっかり担保した上で、表示スピード向上に努めましょう。
【対策10】
Google にクロール・インデックスしてもらいやすくする
どんなに優れたページも、Google のクローラーに見つけてもらいインデックスしてもらわないことには、検索結果では表示されません。
Webページを公開し、一定時間が経てば、自動的にGoogle クローラーがページを巡回し、インデックスしていきます。
ただ、Google がクロールしやすく、どのようなページなのか認識しやすくするためには、やや専門的な内容にはなりますが以下の3点を意識しましょう。
- HTML/CSSのマークアップを調整する
- クロールしやすい内部リンクを意識する
- 「Google サーチコンソール」を使い、インデックス状況を確認する
HTMLを書く際は、「見出しタグ(h1、h2、h3など)」や「引用タグ(blockquote)」などを用いて、その情報が何を表すのかをGoogle に理解してもらいやすくしましょう。
その上で、見出しにはその後に続く文章ブロックの要約となる言葉を、引用タグには参照元へのリンクなどをしっかり入れます。
また、手順を箇条書きで解説する際には、「番号付きリストタグ(ol)」を用いると、それが手順であることが伝わりやすくなります。
また、サイトへ訪れたクローラーがサイト内を回遊しやすいよう、内部リンクを張り巡らせましょう。
(内部リンクが多すぎるとクローラーに負担がかかって良くないという意見もありますが、今のGoogle のクローラーは許容量が増えています。)
ただし、1ページ内にあまりにも多くの内部リンクが含まれていると、かえってユーザーの利便性が損なわれてしまいかねません。
クロールのしやすさ(クローラビリティ)だけのために内部リンクを増やすのではなく、検索ユーザーにとって回遊しやすい内部リンク設計を意識してください。
ちなみに、現在のインデックス状況を確認するには、「Google サーチコンソール」の「インデックス情報」を確認します。
確認方法の詳細は、以下の記事を御覧ください。
モバイルサイトを基準にインデックスがおこなわれる「MFI(モバイルファーストインデックス)」
モバイルファーストインデックス、通称「MFI」は、Google が2016年11月に正式発表し、2018年3月から導入が進められている仕様です。
従来はPC向けのサイトの評価を基準にして検索順位が決められていましたが、MFI導入以降は、スマートフォン向けのモバイルサイトの評価を基準に検索順位が決まっています。(MFIは段階的に導入が進められています)
Google はモバイルで表示されている情報量を基準に、サイトやページを評価します。
モバイルサイトの情報量がPCサイトよりも少なくなっている・・・ということがないように注意してください。
ページのインデックススピードを早めたい場合は、サイトマップをGoogle に送信する
現在のGoogle は従来に比べてかなりの早さでページをインデックスします。
新しくリリースされたページがTwitterでシェアされたのち、1時間後には検索結果にも表示されるようになった、というケースもよく見かけます。
Google はクロールできる場所であれば、Googlebot を積極的に送り出し、ページを見つけてインデックスしようとするからです。
ただし、たくさんのページを効率よくクロールしてもらいたいときには注意が必要です。
各ページがいろいろな場所で露出したとしても、クローラーからすると、リンクの動線をいちいち辿ってクロールする必要があり、少々面倒なことになります。
そのような場合は、「サイトマップ」をGoogle に送信しましょう。
サイトマップとはサイトに含まれるページを一覧化したファイルのことです。
サイトマップにはWebページ形式とXML形式のものがありますが、Google に向けて送信するサイトマップは、後者のXML形式のものを指します。
XMLのサイトマップの作成方法については、以下の記事を参考にしてください。
では次からは、サイトやページを公開したのちに意識すべき施策を紹介します。
サイトやページ公開後は、主に外部施策を考えながら運用していくことになります。
【対策11】
より多くのサイトやページからリンクしてもらう
外部からのリンクを増やすこともSEOにおいては大切です。
外部からリンクされることを「被リンク」と呼びますが、被リンクを増やすためには、外部の人がそのページへ向けてリンクを張るべき理由をつくらなければいけません。
たとえば、コンテンツの内容がSNS等で話題になるものだったり、取り上げている内容が外部のサイトにとって参照したくなるものだったりすれば、被リンクは自然と集まります。
つまり、外部施策を進めるには、元のコンテンツの内容が重要ということです。
ただし、どんなコンテンツでも知ってもらわないかぎりは、見てもらえません。
よって、SNSなどをあらかじめ運用し、SNSを通してページの更新情報などを発信しましょう。
たとえば、Twitterで発信したページ情報が他者にRT(リツイート)されれば、多くの人にそのページの存在を知ってもらえる可能性が高まります。
また、ページの公開に合わせてプレスリリースを打つのもひとつの手です。
そのようにしてページの存在を知ってもらい、誰かからリンクが張られた際、そのリンクテキスト(アンカーテキスト)の内容がページに関連付けられます。
たとえば、SEOという言葉を含んだリンクテキストで多くのサイトからリンクが張られている場合、あなたのページはSEOに関連したページだとGoogle に認識されるのです。
ちなみに、被リンクを集める方法や、集まっている被リンクをチェックする方法については、以下の記事でも詳しく取り上げています。
また、メールマーケティングを起点に被リンクが集まることもあります。
メールを用いた外部施策については、以下の記事もご覧ください。
【対策12】
より関連性の高いサイトやページからリンクしてもらう
被リンクを集める際は、自分のサイトやページのテーマと関連性の高いサイトやページからリンクしてもらうことを意識しましょう。
そのためには、SNSなどで日頃から、自分のサイトのテーマと近い専門家とつながっておくことが大切です。
また、専門家が集まるコミュニティなどでページの告知をすることも有効でしょう。
【対策13】
より重要なサイト、法人、個人に参照(リンク)してもらうことを意識する
権威性の高いサイトやページからリンクしてもらえることで、サイトやページの評価はさらに高まります。
では、どのようにすれば権威性の高いサイトからリンクされるのでしょうか?
ここで認識しておきたいのは、リンクを張るのは「人」という本質です。
業界の第一人者からリンクされるには、どのようなコンテンツを発信すれば、相手が快くリンクを張ってくれるかを考えましょう。
たとえば、自社のコンテンツ内で、相手が提唱する考え方や思いについて取り上げることで、相手にとってそのコンテンツは紹介すべき対象となります。
ただし、本心では相手の考えに賛同していないのに、リンク目的のためだけにそのような打算的な行動をとるのはNGです。
相手にとっても失礼ですし、何よりもコンテンツの信頼性が揺らいでしまいます。
【対策14】
コンテンツの更新性を重視する
ページを公開したら、情報が古くなりそうなタイミングで、早め早めにブラッシュアップしましょう。
情報の信頼性を高めるためには、情報の鮮度への気配りが大切です。
必要に応じてコンテンツをこまめに更新しましょう。
もし、ページが1年以上も上位表示しない場合には、そもそもそのページで扱っている情報をユーザーが求めていない場合があります。
その場合は、ページ内の情報を大きく変更することも必要です。
以上、「Google での上位表示を目指す14の具体的な対策」について解説しました。
上記はあくまでも初心者の方向けの対策ではありますが、やるべきことは多岐に渡ります。
ひとつひとつしっかりと実行に移してゆけるよう、体制を整えてください。
また、HubSpotでは「トピッククラスター戦略」という名のSEO施策を提唱しています。
これはひとつのトピックごとに、柱となる「ピラーページ」を設け、そのまわりに関連する「クラスターコンテンツ」を設けるという施策です。
そうすることで、特定のトピックに関する情報が重厚になり、サイト全体の権威性を高められると考えています。
詳しくはぜひ以下の記事をチェックしてください。
7.なかなか上位表示されない場合に対処すべきこと
もし、14の対策を参考にページをつくったけれどもなかなか上位表示されない、なぜか順位がどんどん下がっていってしまう・・・そんな場合は、Google のガイドラインに違反していないかを確認しましょう。
ガイドラインの違反とは、たとえば、被リンクの購入や相互リンクを大量につけるリンクファーム、隠しテキスト、隠しリンク、低品質なコンテンツの大量生成などです。
ガイドラインに違反し、ペナルティを受けている場合は「Google サーチコンソール」に通知が届きます。
Google サーチコンソールの画面を確認し、Google から手動による対策(=ペナルティ)を受けていないかを確認してください。
もし、とくにペナルティの通知が見当たらない場合は、以下のポイントをチェックしましょう。
- そもそも、ページがきちんとインデックスされているか?
- ページ内で扱っている情報が古くなっていないか?
- ユーザーの検索意図が以前と比べて変化していないか?
- 競合のコンテンツの品質が上がり、競合のほうが評価されていないか?
- 直近で大幅にリライトをしていないか?(大幅にリライトした場合、再評価まで時間がかかることがあります)
- サーバーのレスポンスが悪くなっていないか?
- 被リンクが大幅に減っていないか?
まずは、自分のページがきちんとインデックスされているかを確認してください。
インデックスされていなければ、いかなる検索ワードでも上位表示されることはありません。
インデックス状況を確認するには、後述する「Google サーチコンソール」のインデックス情報を定期的に確認しておくと安心です。
また、ページ内で扱っている情報が古くなったことで、検索ユーザーがその情報を求めなくなった結果、順位が下落するというケースがあります。
その場合は扱う情報を最新のものにしましょう。
さらには、検索ユーザーがどんどん知識を得ていく中、検索意図自体が変わるケースもあります。
たとえば、今までは「Know」の意図を強くもって検索していたのに、いつしか「Know」から「Do」の意図へシフトしていくようなケースです。
このように意図が変わる場合は、あらためて検索結果を分析した上で、コンテンツ内容のブラッシュアップが必要です。
ちなみに、直近で大幅なリライトをした場合に、Google の再評価に時間が必要になるケースもあります。
その場合は、ある程度の日数、様子を見ましょう。
そして、見逃しがちなのが、知らず知らずのうちに被リンクが大幅に減っているケースです。
たとえば、今まで支持してくれていた外部のサイトが、何らかの理由であなたのサイトへの支持を辞めてしまうようなケースです。
とくに相手が業界の権威的なポジションだった場合、そのような相手からのリンクがなくなると、あなたのサイトの評価は大きく下がります。
順位下落の対処法については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ホワイトハットなSEOと、ブラックハットなSEO
Google のガイドラインに沿った正しいSEOを、西部劇などで善人側の主人公が被っていた白い帽子にたとえ「ホワイトハットなSEO」と呼ぶことがあります。
一方、Google をだまそうとするSEOは「ブラックハットなSEO」とも呼ばれます。
ブラックハットなSEOは、Google の検索アルゴリズムの穴を見つけながら、検索順位を上げようとする施策を指します。
手法としては、被リンクの購入や相互リンクを大量につけるリンクファーム、隠しテキスト、隠しリンク、低品質なコンテンツの大量生成などです。
昔のGoogle は、今ほど技術が安定していなかったため、ブラックハットなSEOで順位が上がることもありました。
しかし今は検索エンジンの技術が飛躍的に向上しているため、アルゴリズムの穴を突くような行為をすると、一時的には効果が出たとしても長続きしなかったり、ペナルティを受けたりするリスクがあります。
また、古い情報にもとづき、よかれと思ってやった施策が、現在はペナルティ対象になっていることもあります。
意図せずブラックハットなSEOに手を染めないためにも、Google が発信する「ウェブマスター向けガイドライン」の最新情報をチェックし、SEOに関する情報を常にアップデートするようにしましょう。
> ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) | Google 検索セントラル | Google Developers
8.SEOに取り組むなら最低限導入しておくべきツール
SEOを進める上では、ツールの活用は欠かせません。
とくに、以下の2つのツールはGoogle が提供しているものでもあり、無料で利用できるのでぜひ導入しましょう。
- Google サーチコンソール
- Google アナリティクス
【ツール1】Google サーチコンソール(Google Search Console)
この記事でも何度か登場しましたが、「Google サーチコンソール」は、Google がサイトをどのように認識し、評価しているかをチェックできるツールです。
このツールを使えば、検索トラフィックや、検索順位、検索結果におけるクリック率などを確認できます。
また、ページをGoogle のインデックスに登録するための機能や、逆にインデックスから削除する機能などもあります。
そして、外部からどのようなリンクが集まっているかの、被リンクチェックもできます。
怪しいリンクが大量に付けられている場合は、そのリンクを否認しましょう。(怪しいリンクが存在していることで直ちに順位が下がるといったことはありませんが、Google に誤解されないよう、定期的に被リンクの精査をすることは大切です)
Google サーチコンソールは、サイトの守護神ともいえるツールです。
先述のとおり、サイトに何か問題がある場合には、サーチコンソールに通知が届きます。
通知はメールでも届きますが、定期的にサーチコンソールにログインするようにしましょう。
Google サーチコンソールの詳しい使い方については以下の記事をご確認ください。
【ツール2】Google アナリティクス(Google Analytics)
「Google アナリティクス」は、Google が提供するWeb解析ツール(アクセス解析ツール)です。
訪問したユーザーがどのようにしてサイトを見つけたのか、サイト上でどのような行動をとったのかといった情報を収集できます。
各ページごとのページビュー(PV)や、直帰率や滞在時間といった指標は参考になるでしょう。
とくにリアルタイムでアクセスしているユーザーの情報が見られる機能は、サイトが今まさに見られているという実感を与えてくれます。
さらに、購入ボタンや資料ダウンロードボタンなどのクリック数、問い合わせの送信数などの売上や成果につながるデータも計測できます。
そういった売上や成果につながるユーザーのアクションを「コンバージョン」と呼び、Google アナリティクスにはコンバージョンの情報を把握するための様々な機能が用意されています。
売上や成果に関する情報はWebマーケターの活動においては生命線となるため、Google アナリティクスはSEO担当者やWebマーケターにはなくてはならないツールのひとつです。
もしメディアを運用している場合は、Google アナリティクスの閲覧権限を各ライターに付与しておきましょう。
そうすれば、各人が自分の担当した記事がどれくらい見られているのかを確認できるようになります。
成果が数字で見えることで、メンバー全体のモチベーション向上にもつながります。
Google サーチコンソールとGoogle アナリティクス、SEOを実践するなら、この2つのツールは最低限入れておきたいところです。
その他のオススメのツールについて知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
無料で導入できるツールを14種紹介しています。
9.これからのSEOで意識すべきこと
SEOは一朝一夕で成果が上がる施策ではありません。
それはサイトへの信頼は一朝一夕では構築されないこととイコールです。
とくにサイトを立ち上げたばかりの頃は、外部からのリンクも少なく、Google からもコンテンツの内容を評価されにくい期間が続くでしょう。
しかし、訪問者が徐々に増え、SNSなどでそのコンテンツがシェアされ始めれば、評価はどんどん上がっていくはずです。
SEOの大きなメリットは、検索連動型広告のように、リンクのクリックごとの費用がかからないことです。
そのため、多くの企業がSEOに力を入れており、検索結果は群雄割拠の様相を呈しています。
そんな検索結果において検索ユーザーから選ばれる存在になるためには、やはり徹底したユーザーファーストの姿勢が大切です。
そしてそのユーザーファーストの姿勢は、「Google と一緒に、検索ユーザーにとって便利な検索結果をつくる」、その意識をもつことにつながるのです。
多くのサイトオーナーがSEOについての理解を深め、ユーザーに対して価値ある情報を素早く届けられるよう、HubSpotではこれからもSEOの情報を発信し続けます。
2021年の最新SEOトレンドについては、以下の無料eBookでもまとめていますので、ぜひこちらも参考にしてください。
元記事発行日: 2022年11月14日、最終更新日: 2023年2月08日
トピック::
SEOいかがでしたか?お気に召したのであればシェアはこちらから。
関連記事
詳細はこちら
なぜ今デジタルマーケティングなのか?
今すぐダウンロード