検索エンジンといえば何が思い浮かぶでしょうか。日本では、Google 、Yahoo!の2トップがほとんどのシェアを占めています。直近1年間(2020年7月~2021年7月)のデスクトップ版のデータを見ると、Google が約78%、Yahoo!が約14%、Bingが約8%となっています。

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一方で、国外ではこれら以外でも様々な検索エンジンが利用されています。どの国でも、検索エンジンは重要な集客チャネルの1つです。もし海外進出を考えているのであれば、世界ではどのような検索エンジンが利用されているのか、把握しておいて損はないでしょう。

本記事では、HubSpotブログ編集部で調査した全世界の2021年の上半期検索エンジン人気ランキングTOP10を紹介。また、今回はSEOのプロである株式会社ウェブライダー代表・松尾茂起氏にGoogle、Yahoo!JAPAN以外に注視したいサービスについても伺いました。

注:ランキングの作成にあたり、世界全体のPC向け検索エンジン市場のシェアを調査しました。(調査対象期間は2021年1月から2020年6月までです)

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検索エンジンの仕組みとは

検索エンジンは、以下の3つによって検索結果を決めています。

  1.  クローリング
    クローラーと呼ばれる検索エンジンのプログラムが、ネット上のサイト情報を集めます。サイトを公開すれば基本的にクローラーが巡回に来ますが、いつ来るかはわかりません。少しでも早くクローラーを呼びたいときには、「Google Search Console」を使うこともできます。
     
  2.  インデックス
    集めたサイトの情報を、データベースに蓄積します。インデックスされていないサイトは、検索結果に表示されません。サイトの構造にエラーがある場合や、Google からペナルティを受けている場合はインデックスされないことがあります。なお、Googleからペナルティを受けたとしても、Google以外の検索エンジンではインデックスされ続けます。
     
  3.  ランキング
    インデックスされたサイトは、200種類以上のシグナルでランキングされ、検索順位が決まります。順位を決めるプログラムの詳細は公表されていませんが、上位に表示されるのは、ユーザーニーズにマッチしていると検索エンジンに判断されたコンテンツです。
     

検索エンジン2021年上半期TOP10

ここからは、検索エンジン2021年上半期TOP10をご紹介します。ぜひSEO対策の参考にしてください。
 

1. Google

検索市場シェアの71.95%を占めるGoogle は、間違いなく最も人気のある検索エンジンです。モバイル検索に至っては88.44%のシェアを獲得しています。

トラフィックの規模が大きいので、オーガニック検索や有料検索によるトラフィック獲得を目指すならGoogle を選択するのが現実的でしょう。ただし、ほぼすべての企業がGoogle 検索からのトラフィックを巡って競争しているため、上位に表示されるのは難しくなっています。

また、定期的に機能の変更やプログラムのアップデートを行うので、トラフィックを獲得するためには、最新の動向に注意を払う必要があるでしょう。

圧倒的なシェアを誇るGoogleですが、中国のようにそもそもアクセスできない国や、他検索エンジンが強い国も存在します。国外での検索エンジン対策を実施する場合は、まずは各国のシェアを事前に調査して臨みましょう。

以下の記事では、Google 検索を使いこなすためのテクニックについてご紹介しています。

Google

2. Bing

Bingは米Microsoft社の検索エンジン。日本国内シェア第3位となっています。「意志を決定する検索エンジン」として設計され、ユーザーが求めている情報を限定した検索結果を表示するのが特徴です。Windows 10に搭載されているブラウザのデフォルト検索エンジンに設定されているため、今後、利用者が増えていく可能性もあります。

Bingでは、動画を検索すると大きなサムネイルで結果が分かるという特徴があります。マウスカーソルを合わせると音声とともにプレビューされるので、動画を検索したい際には便利に利用できます。

Bing

 

3. Baidu

Baidu(百度)は中国最大の検索エンジンで、日本国内検索市場の約0.2%を占めています。インターフェイスが中国語である点を除けばGoogle に似たデザインで、背景が白、リンクが青、URLが緑で表示されます。Google と同じく、Baiduも検索結果ページに豊富な機能を盛り込むことを目指しています。

中国の検索市場では約40%という高いシェア率になっているため、中国市場でのアピールに興味があるなら、Baidu対策も検討した方がいいでしょう。しかし、Baiduは特定の画像が検閲で削除され、民主化に関するウェブサイトもブロックされるため、両者を比較するとGoogle の方が幅広い情報を得られます。

Baidu

4. Yandex

ロシアでトラフィックを獲得したいのであれば、ロシアの検索トラフィック全体の約44%を占めているYandex対策も必要でしょう。Yandexはウクライナ、カザフスタン、トルコ、ベラルーシでも人気があり、英語やトルコ語のほか、ロシア語などのキリル文字圏の諸言語に対応しています。

Yandexは前年の同じ時期(2020年1月~6月)と比べて、順位が5位から4位に上昇しています。トルコでのシェアが2019年2月の2.93%から2021年2月には19.21%にまで急拡大しており、順位アップの原因となっている可能性があります。

Yandexはクラウドストレージサービスも提供しているので、ユーザーはYandexの検索バーから自分のファイルを検索することができます。

Yandex

5. Yahoo! JAPAN

Yahoo!は国内シェア第2位の検索エンジンです。Google の検索アルゴリズムを採用しているものの、検索結果に自社サービスを表示したり、検索結果に現れる地図が異なったりするなどの違いがあります。前年の同時期と比べると、4位から5位にランクダウンしています。

Yahoo!の大きな特徴は、単なる検索エンジンではなく、さまざまな情報を集約したポータルサイトのようになっている点にあります。Yahoo!でメールアドレスを作成していればここからメールフォルダにアクセスできますし、ニュースやショッピング、Flickrの画像などへも容易に飛べます。

Yahoo

6. DuckDuckGo

ターゲティング広告に不安を感じる場合や、検索データを保存させたくない場合は、「あなたを追跡しない検索エンジン」を謳うDuckDuckGoを試してみましょう。この検索エンジンでは、ユーザーの情報が追跡、収集、保存されることがないので、商品を検索した後でターゲティング広告に悩まされることはありません。ただし、ターゲティング広告がないというだけで、広告を出せないわけではないので安心してください。

DuckDuckGoはインターフェイスがすっきりとしていて、検索ページが1つしかないため、他の検索エンジンよりも操作が簡単です。日本国内の検索市場では0.24%のシェアとなっています。(2020年7月~2021年7月)

DuckDuckGoには「bang」という便利な検索機能があり、検索バーに目的のサイトのURLを打ち込んでからキーワードを入れると、そのサイト内での検索が簡単に行えます。
DuckDuckGo

7. Naver

Naverは韓国の検索エンジンです。韓国でのシェア率は約17%で、Google に次いで第二位となっています。前年の同じ時期と比べると、8位から7位にランクアップしています。

50前後のカテゴリーに分けられているため、一般的なSEO対策は通用しません。Naverでトラフィックを獲得するなら、リスティング広告か、Naverブログを使った集客が効果的でしょう。

Naver

 

8. Ecosia

Ecosiaはドイツの検索エンジンです。「収益は投資家に還元するよりも、地球温暖化対策に使うべき」をモットーとして、検索するたびに広告収入の少なくても80%を植林事業に寄付しています。自分が植えた木の数が右上のバーに表示されるのもユニークです。使いやすさよりも、理念に共感できる方に適した検索エンジンといえるでしょう。

Ecosia

 

9. Qwant

Qwantはフランスに拠点を置く検索エンジンです。前年の同じ時期と比べると10位圏外から9位にランクアップしています。Qwantは一部の国からのアクセスを遮断しており、日本からもアクセスできません。

Qwantはユーザー情報を追跡しないなどプライバシーに配慮した検索エンジンとなっており、フランス政府はGoogle ではなくQwantを使用するよう推奨しています。
Qwant

10. AOL

AOLは米国の検索エンジンです。2000年代に急成長を遂げましたが、現在ではシェアが低調で、日本国内では事実上ポータルサイトとして運営されています。

AOL

Google、Yahoo!以外でチェックすべきサービスは?

ここまで見てきたように、直近はGoogle・Yahoo!以外にも重視するべき検索プラットフォームが存在します。ウェブライダーの松尾氏は、まず日本の場合は「Bing」も見ておくと良いと話します。

【松尾茂起プロフィール】
関西学院大学を卒業後、音楽系の制作会社に勤務し、2005年にフリーランスとして独立。2010年に京都にて株式会社ウェブライダーを設立。検索集客を軸としたWebブランディングやマーケティングのコンサルティング、コンテンツ制作を手がける。
これまでにプロデュースした主なコンテンツは『沈黙のWebマーケティング』『沈黙のWebライティング』、メディアには「美味しいワイン」「美味い居酒屋」「Betters」「素敵なギフト」などがある。沈黙シリーズは書籍化され、電子含めて18万部を超えるベストセラーに。
また、文章作成アドバイスツール「文賢(ブンケン)」をはじめとしたSaaSもプロデュース。
ピアノ弾き・作曲家としての顔ももち「国民文化祭 京都2011」などのイベントや京都の貴船神社などに楽曲を提供。

「Windowsを購入して、デフォルトのWebブラウザ・Edgeを使用している方は、 Bingを使用しているケースが多いです。そのため、シェアも高くなっている傾向があります」(松尾氏)

加えて、検索エンジン以外のプラットフォームにも注視しておく必要があるようです。特に「SNS内における検索結果は、注視する必要があるでしょう」と松尾氏は語ります。

「Twitterやインスタグラム、YouTubeやAmazonでもユーザーは検索を行っています。その結果、自社のサービスや狙っているキーワードがどれだけ検索され、上位表示されているか確認しておきたいところです。情報を調べる場は、検索エンジン以外にも広まりつつあります。メディア運営者は検索エンジンのSEOだけにとらわれず、「検索エンジン以外の検索の場」での検索回数を調べられるツールを利用するなどし、SNSをはじめとした様々な場所での検索状況を知っておくとよいでしょう」(松尾氏)

 

Google 以外の検索エンジンもチェックしておこう

上記にてご紹介したように、Bingなら動画検索の機能に優れていたり、DuckDuckGoならサイト内検索が容易に行えたりと、Google 以外の検索エンジンにはユニークな機能があります。このようなシーンでは、Google 以外を使ってみてもいいでしょう。

SEO戦略を立案する際には、Google 以外の検索エンジンでの対策方法を検討することも重要です。各国のシェア率を意識しながら、検索エンジンに適した対策をすれば、効率的な上位表示も実現するでしょう。Google 対策と合わせて、ぜひ他の主要検索エンジンにも目を向けてみてください。

SEO対策をもっと知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

SEOの中でも外部対策については、以下の記事でご紹介しています。

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元記事発行日: 2020年7月30日、最終更新日: 2021年9月27日

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