生成AIの種類を一覧でわかりやすく解説|サービスの代表例も紹介

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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生成AIツールとして有名な「ChatGPT」は、多くの人が生成AIを知るきっかけになりました。ChatGPTは文章型の生成AIツールですが、生成AIには、ほかにも、「画像生成型」や「会話型」など、さまざまな種類があります。

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本記事では、生成AIの種類をわかりやすく解説します。代表的なサービスも紹介しますので、ぜひビジネスやプライベートで活用してみてください。

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生成AIの種類一覧

生成AIの種類一覧

生成AIには、次のような種類があります。

  • 会話型:自然な会話ができる
  • 要約型:文章の概要を掴み、わかりやすく要約する
  • 記事作成型:SEOライティングに役立つ
  • 音楽生成型:オリジナルミュージックを作成できる
  • コード生成型:学習や開発の効率を高められる
  • 画像生成型:プロンプト(指示文)から独創的な画像を作成できる
  • 動画生成型:テキスト・画像・動画をもとに新たな動画を作成できる
  • その他:スケジュール・タスク管理型、3Dモデル構築タイプなど

ここでは上記のようにカテゴリ分けしていますが、ツールによっては、いくつかの型にまたがって分類できるものもあります。

まずは、それぞれの種類の概要や特徴を見ていきましょう。
 

会話型

会話型生成AIは、人間と自然な会話ができるチャットボットやバーチャルエージェント(仮想エージェント)などを指します。自然言語処理や大量のデータをもとにした機械学習を行っているため、人間が入力するテキストをもとに文章を生成し、回答が可能です。

対話型AIの用途は幅広く、名前の通り会話ができることはもちろん、特定のテーマについてブログ記事を作成したり、SNSへの投稿文を考案したりできます。

ビジネスにおいては、顧客の質問内容に応じて適切な内容を返すチャットボットを導入すれば、24時間365日、オンラインカスタマーサポートを実現可能です。スタッフを配置することなく、営業時間外も顧客対応できるので、コストを削減しつつ顧客満足度を高められるでしょう。

<会話型の代表的なサービス>

生成AIの一大トレンドの火付け役となったChatGPTは、Open AI社が開発した生成AIです。ブログ記事作成や質問対応の機能が優れています。

Google Bardは、Google 社が提供する生成AIです。GmailやGoogle ドキュメント、Google スプレッドシートなどを含むGoogle Workspaceとの連携も可能で、リアルタイムの情報にも対応できるのが特徴です。

Microsoft社は、検索エンジン「Bing」とChatGPTを組み合わせた「Microsoft Bing AI」を提供しています。Google Bardと同様に、無料版でリアルタイム検索が可能です。
 

要約型

要約型生成AIは、与えられた文章を短く言いまとめられる生成AIです。短時間で大量の情報を手際よく収集・理解するのに役立ちます

ニュース記事や論文をまとめたものを生成AIで出力し、そこから必要なものを抽出すれば、コンテンツ作りやプレゼン資料作成を効率化できるでしょう。多言語に対応したものもあり、日本語翻訳がまだ出ていない最新の海外情報を素早くキャッチアップする際にも活用できます。

先程紹介したChatGPTやGoogle Bard、Microsoft Bing AI以外にも、次のような生成AIがあります。

QuillBotは、自然言語処理が施されたAIを活用した文章要約支援ツールです。記事や文章を入力すると要約してくれるので、概要を掴むのに役立ちます。

ELYZA DIGESTは、日本のスタートアップ企業「ELYZA」が開発した要約型のAIです。AIを活用して、ニュースや小説、メールなどのあらゆる文章を3行程度にまとめます。

翻訳サービスで有名なDeepLは、AIを活用したライティング支援ツール「DeepL Write」をリリースしています。効率的な文法の訂正や表現の改善が可能です。
 

記事作成型

記事生成型は、与えられたテーマやキーワードに従ってライティングができる生成AIです。ブログやSNSの投稿文に加えて、ランディングページや商品説明文、広告のキャッチコピー、YouTubeの台本、顧客からのレビューへの返信文なども作成できます。

完全に作業を代替してくれるものではありませんが、アイデア出しや下書き作成などで活用でき、業務効率の改善に役立つでしょう。

代表的なサイト・ツールには、ChatGPTをはじめとして、TranscopeSAKUBUNなどがあります。

Transcopeは、GPT-4を搭載した国産の記事生成型AIです。いくつかの機能が搭載されていますが、特にSEOライティングに優れています。

同じく国産の生成AIツールであるSAKUBUNは、ブログ記事やSNSへの投稿文、広告文などの作成に役立てられます。AIエディターを活用すれば、生成されたテキストを細かく編集できるので、業務効率が向上するでしょう。
 

音楽生成型

音楽生成型AIは、プロンプトをもとに音楽を作れる生成AIです

音楽には独創的な発想が求められるため、人の心を動かす音楽を無限に創作できるレベルには到達していません。しかしプロデューサーや作曲家のアイデア出しやゲームや広告のオリジナルミュージックの作成など、活用の幅が広がりつつあります。

<音楽生成型AIの代表的なサイト・ツール>

Music LMは、Google が運営しているサイトで、テキストから音楽を生成できます。Amper Musicは、作成した音楽のジャンルや雰囲気、ユーザーの好みをもとに音楽を作成してくれます。Soundrawはテーマやジャンルを選択することで、効果的に音楽を生成できるAI音楽ジェネレーターです。
 

コード生成型

コード生成型は、プロンプトをもとにコードを自動で書き出す生成AIです

「Python(プログラミング言語の一種)を使って、CSVファイルから必要なデータを取り出して新しいファイルに書き出して」のように具体的な指示を出すことで、システムの大枠を作れます。

ただし、あくまでもコードの大枠を作る生成AIであることから、想定通りの挙動を示すかどうかは確認が必要です。セキュリティホールの有無も確認しましょう。うまく活用できれば、プログラミングの工数削減や業務効率化につながるだけでなく、勉強にも活用可能です。

<コード生成型の代表的なサイト・ツール>

GitHub Copilotは、ソースコード管理ツールを提供するGitHubとOpenAIが共同で開発したコード生成型AIです。プロンプトをベースにしたコードの作成が可能で、個人的な学習からビジネスまで、幅広い範囲をカバーしています。

Amazon CodeWhispererは、スピーディーかつ安全にアプリケーションを構築する際に活用できる、AIコーディング支援サービスです。コードの脆弱性判定機能も搭載されており、ビジネスで使うシステムの構築にも十分活用できます。

AI Programmerは、日本語にも対応した国産のコード生成ジェネレーターです。言語を選択して、指示内容を入力すると自動でコードが生成されます。
 

画像生成型

画像生成型は、プロンプトをもとに画像やイラストを生成できるAIです。ブログ記事やSNSに投稿する画像を作成できれば、イラスト作成にかかる時間や金銭的コストの削減につながるでしょう。

また、広告やポスター、Webサイトのバナー、Webデザイン、ロゴ、アイコン作成など、Webマーケティング関連のあらゆる業務に活用できます。画像診断用のAIが学習するための医療画像を大量に生成するなどの活用も可能です。

ビジネスに利用する際は、ツールで生成した画像の著作権や商用利用に関する規約に十分気をつけましょう。

<画像生成型の代表的なサービス>

Stable Diffusion XLは、プロンプトをもとに、さまざまなテイストの画像やイラストを作成できる画像生成型AIです。生成された画像に編集を施せば、よりイメージに近い画像になります。

Bing Image Creatorは、Microsoft社が開発した画像生成AIツールです。漫画・アニメ・水彩画・サイバーパンク・超現実など、さまざまなテイストの画像やイラストを作成できます。

Canvaは、画像編集ソフトですが、テキストで指示を与えると画像を作成できる機能が備わっています。画像編集に特化しているということもあり、ホワイトバランスの調整やエフェクトの追加など、細かい編集が可能です。

 

動画生成型

動画生成型は、プロンプトや画像データから動画を作成できるAIです。動画作成は難易度が高いとされていますが、技術の発達により高クオリティの動画を作成できるツールも増えています。

現在は数秒程度の短い動画を生成できる程度ですが、今後はよりクリエイティブで高品質な動画を生成できるようになる可能性があるでしょう。動画広告のクリエイティブやシミュレーション動画などへの活用が期待されています。

代表的なサービスには、テキストや画像、動画をベースに新たな動画を作成できるRunway Gen-2や、Meta社が今後リリースする予定のMake-a-Videoなどがあげられます。
 

その他ユニークな生成AI

記事作成や画像・動画生成以外にも、業務に活用できる生成AIツールがあります。

メモやタスク管理などの機能を備えたNotionでは、生成AIのNotion AIが利用可能です。タスクやスケジュールの管理、表の作成などを、AIを活用して効率化できます。

また、3Dモデルの構築に特化したDreamFusionを活用すると、プロンプトをもとに3Dオブジェクトの生成が可能です。コンテンツ制作やプロトタイピング、シミュレーションに活用できるでしょう。
 

生成AIの種類を理解して、日常業務に活用しよう

生成AIには多くの種類があり、ビジネスにおける活用の幅も広がっています。

目的に応じてジャンルとツールを選び、適切に活用することで、業務効率化につながるでしょう。空いた時間を顧客対応やマーケティング施策の立案など、人にしかできない業務にあてることも可能になります。

本記事を参考に生成AIの種類を把握し、取り入れられそうなところから実際の業務に活かしてみてください。

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