イラスト生成AIとは、テキストで指示をしたり、写真をアップロードしたりすることで、オリジナルのイラスト画像を作成できるAI技術です。イラスト生成AIを活用すると、イラストが必要になった際の制作コストの削減や、業務効率化につながります。
本記事では、イラスト生成AIのおすすめツール10選を紹介します。機能や料金について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
イラスト生成AIの仕組みや使い方を理解し、独自性のある新しいコンテンツを作成しましょう。
生成aiをコンテンツ制作に活用するための
入門ガイド
イラスト生成AIとは?仕組みを解説
イラスト生成AIは、大量のイラストデータを学習し、特性やパターンをもとにオリジナルのイラスト画像を生成できる技術です。生成したいイラストのイメージをプロンプト(指示)で伝えたり、画像を読み込ませたりすることで、新たなイラストを生成します。
AIは便利な技術ですが、進化が早く、活用方法や法律などが整備されていないケースがあります。特に著作権への配慮や、情報の信ぴょう性には注意しましょう。
【無料】アプリ版おすすめイラスト生成AI
ここでは、無料で使えるアプリ版のおすすめイラスト生成AIを3つ紹介します。
- AI Picasso(AIピカソ)
- Meitu
- AIイラストくん
AI Picasso(AIピカソ)
出典:AI Picasso
AIピカソは、「テキストを入力」という欄にプロンプト(指示)を入力し、「生成」を押すだけで簡単にイラストを生成できるツールです。何度か使うと広告閲覧を求められますが、数十秒視聴すると再度使えるようになります。
スタイルは木炭や油絵、3Dゲームやサイバーパンクなどから選ぶことができます。またフリー画像サイト「いらすとや」風のスタイルも追加されました。
Meitu
出典:Meitu
Meituは、写真をイラスト化できる無料アプリです。
人物や風景などの写真をアップロードすると、写真をもとに3パターンのイラストが生成され、好きな画像を選んで保存できます。無料のまま使うと広告が表示されますが、VIPプランに申し込むと、広告が非表示になり、専用素材が使えるようになります。
- Android:1か月500円、12か月2,700円
- iOS:1か月800円、12か月3,800円
プロンプト(指示)でイメージ通りのイラストを生成できないとお悩みの方におすすめです。
AIイラストくん
出典:AIイラストくん | LINE Official Account
AIイラストくんは、メッセージアプリのLINEでイラスト生成ができるツールです。LINEで「友だち追加」するだけで使える簡単さが魅力です。
裏で生成AI「StableDiffusion」が動いており、LINE上のメッセージでプロンプト(指示)を送信すると、生成されたイラスト画像が返ってきます。無料で生成できる画像は1日3枚までですが、月額1,980円で1日30枚、月額6,980円で無制限で生成できる有料プランがあります。
【無料】ブラウザ版おすすめイラスト生成AI
ここでは、無料で使えるブラウザ版のイラスト生成AIを4つ紹介します。
- Canva
- Stable Diffusion
- Bing Image Creator
- My Edit
Canva
出典:Canva(キャンバ)
Canvaは、世界中で使われているブラウザ版の生成AIです。ひとつのプロンプト(指示)を送ると、複数のパターンのイラストが生成されます。
画像のスタイルは、アニメや水彩画などから好みのものを選ぶことができ、画像サイズや色の編集も可能です。より具体的なプロンプト(指示)を送信することで、オリジナルのキャラクターや風景画風のポスターを作成できます。
無料プランに加えて、月額1,500円(年払い1万2,000円)のProプランがあります。
Stable Diffusion
出典:Stable Diffusion - Stability AI Japan
Stable Diffusionは、世界的に有名なオープンソースのイラスト生成AIです。プログラムの設計図のようなものが公開されていて、自由に自社のサービスに利用したり、再配布したりできます。
無料プランと月額8ドルのProプラン、月額39ドルのGrowthプランがあります。無料プランは生成されるイラストの品質が低く、生成にも時間がかかります。商用利用もできないため注意しましょう。
イラスト生成AIを自社のサービスに利用したい人におすすめです。
Bing Image Creator
Bing Image Creatorは、Microsoftが提供しているイラスト生成AIです。Microsoftアカウントを持っていれば無料で利用できます。有料プランはありません。
テキストでプロンプト(指示)を送り、イラストを生成するAIで、Microsoft Edgeのサイドバーから、素早くアクセスして使えます。
My Edit
出典:MyEdit
My Editは、プロンプト(指示)の送信と、写真をアップロードしてイラスト化する方法のどちらにも対応しているイラスト生成AIです。生成されたイラストの背景の透明化や、切り抜き加工なども可能です。
無料版は1日1枚しか画像を保存できません。月880円もしくは年間6,960円の有料プランへ加入すると、回数無制限になります。
【有料】ハイクオリティなイラスト生成AI
ここでは、「有料でも良いのでクオリティが高いイラスト生成AIを使いたい」という方に向けて、おすすめのツールを3つ紹介します。
- Midjourney
- DALL・E 2
- NovelAI
Midjourney
出典:Midjourney
Midjourneyは、世界的に人気がある生成AIで、1,450万人のユーザーがいます。短い単語だけのプロンプト(指示)でも、クオリティの高いイラストを生成できるのが特徴です。
<Midjourneyの有料プラン>
- ベーシックプラン:月額8ドル(約1,200円)、約200枚生成可能
- スタンダードプラン:月額24ドル(約3,600円)、約900枚生成可能
- プロプラン:月額48ドル(約7,200円)、約2,000枚生成可能
- メガプラン:月額96ドル(約14,400円)、約4,000枚生成可能
スタイルやテーマを自由に選ぶことができ、最先端のAI技術でクオリティの高いイラストを生成できます。新機能の追加やアップデートが頻繁に行われ、日々進化しているイラスト生成AIです。
DALL·E 2
出典:DALL·E 2
DALL·E 2は、「ChatGPT」の開発元であるOpenAI社によるイラスト生成AIです。テキストでプロンプト(指示)を送ることで、イラストを生成できます。
DALL·E 2の魅力は、現実では有り得ないようなクリエイティブなイラストを生成できることです。例えば、「水の中の猫」や「空を飛ぶ恐竜」など、非現実的な要望にも応えてくれます。
15ドルで115クレジットがチャージされ、1クレジットで1回のテキスト入力が可能です。
NovelAI
出典:NovelAI
NovelAIは、2次元アニメ風のイラストを得意としているイラスト生成AIです。
プロンプト(指示)は、作成したいテキストだけでなく、除外したい要素の入力もできます。例えば、雲がない空の風景画を生成したいときは、除外したい要素に「雲」と入力するイメージです。
<NovelAIの有料プラン>
- Tablet:月間10ドル(約1,500円)・1,000 Anlas 月に最大200枚まで
- Scroll:月間15ドル (約2,250円)・1,000 Anlas 月に最大200枚まで
- Opus:月間25ドル(約3,750円)・10,000 Anlas 月に最大2000枚まで
AnlasはNovelAI内の仮想通貨で、5Anlasを消費して1枚の画像を生成できます。
イラスト生成AIの活用シーン
生成AIで作成したイラストは、次のように活用できます。
Webサイトやチラシのデザイン補助
生成AIを活用すると、Webサイトやチラシで使用するイラスト制作の補助ができます。プロのデザイナーに依頼せずに、独自性のあるイラストを生成可能です。
例えば、Webサイトのバナーやアイコン、チラシの背景やキャラクターロゴなどのイラストに生成AIを活用できます。プロンプト(指示)をかえたり、読み込ませる写真をかえたりすることで、求めているデザインに近づけることも可能です。
マンガコンテンツの制作
マンガコンテンツの制作にも、イラスト生成AIが活用されています。実際に漫画家の平野耕太さんが、補助的に生成AIを活用していました。
中国企業のイラスト生成AI「meitu」に、ラフ画や写真を挿入するとイラスト化が可能です。また、Google が開発した「Giga Manga」は、AIが線画の加筆や着色などの作業を行います。
ゲームの背景やオブジェ素材
生成AIは、ゲームの背景やオブジェ素材のイラスト生成にも活用できます。
例えば、ゲームの開発者がイラスト生成AIに、「森の中に村がある。家が10軒あり農作業している人や煙があがっている家がある」とプロンプト(指示)を送ると、「森の中にある村」の背景画像が生成されます。
デザインのスキルがなくても、より具体的なプロンプト(指示)を送ることで求めているイメージに近いイラストを生成可能です。実際にUbisoftのゲーム「アサシン クリード オデッセイ」では、背景や木や石などに生成AIが使用されています。
イラスト生成AIの活用で品質向上と業務効率化の両立を
イラスト生成AIを活用すると、業務効率化やコスト削減を実現しながら、ハイクオリティなコンテンツが作成ができます。無料で利用できるツールも多いため、まずは使ってみましょう。