営業プロセスのデジタル化、DX、非対面営業、ニューノーマルの働き方など、時代と共にビジネスのトレンドが変わってきています。これに伴い名刺管理の方法も変わってきており、デジタル化の流れが進んでいます。
従来は紙の名刺が用いられ、それぞれの営業担当者が個別に名刺を保存しておく企業が多くみられました。しかし、名刺管理アプリの登場により、紙の名刺を読み込み情報をデジタルデータとして保存し、管理できるようになりました。これにより、社内における顧客データの共有やマーケティングへの活用といった、業務効率化や受注率の向上も期待されています。
一方で、名刺管理アプリの導入は、顧客や見込み客への情報の一元管理に役立ちます。顧客それぞれに応じた適切なアプローチができるようになるため、有益な情報や体験の提供を通じて顧客と良好な関係を構築にもつながるでしょう。
本記事では、今や営業活動に欠かせない存在となった名刺管理ソフトについて、注目されている理由と導入によるメリットやデメリットの解説、そして、おすすめの名刺管理アプリを11個ご紹介します。
自社へ名刺管理アプリを導入する際の判断にご活用ください。
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名刺管理アプリの基本的な使い方
名刺管理アプリは、自社と相手の状況に合わせた使い方が可能です。「紙の名刺を交換する」「デジタルデータとしてオンライン上で名刺交換をする場合」「相手が電子名刺を持っていない場合」どの場合でも対応できます。それぞれのケースにおける使い方をご説明します。
紙の名刺を交換する場合
紙の名刺を交換している場合は、名刺情報を読み取る機能がついているアプリを使い、デジタルデータとして読み取ります。例えば、次のような手順で読み取りを行います。
- 名刺アプリをダウンロードする
- 名刺管理アプリを起動する
- 登録したい名刺をカメラで撮影する
- アプリ上でデータ化され、保存される
名刺管理アプリ上に自社社員データが登録されている場合、名刺データの登録にあたって以下のような情報が自動的に記録されます。
- 誰がその名刺を交換したか
- 交換した日付
- 同じ顧客の名刺を他の社員がすでに登録していれば交換した人の情報など共有される
一度、データが登録されれば、データを社内共有できるため、「自身が交換した名刺を検索」「全社員が交換した名刺を検索」「会社名をキーワードとして設定しソートをかける」など、自由な検索が可能となります。
さらに、外出先でも登録情報を検索し、「メールアドレスを取得したり、名刺情報から電話をかけたりと、営業を効率的に行えるようになります。
オンライン上での名刺交換の場合
相手方も名刺管理アプリを導入している場合や、電子名刺を利用している場合は、オンライン上で名刺交換ができます。
交換をする手順は次の通りです。
- 名刺管理アプリを起動し、相手方の名刺情報が記載されているQRコードやURLを読み取る
- 自社の名刺管理アプリに登録される
名刺の活用方法については先述した内容と同様です。
参考:使い方動画 アーカイブ - Sansan活用ナビ[Sansan Innovation Navi]
相手が電子名刺を使っていない場合
相手が名刺管理アプリや電子名刺を使っていない場合でも、自分が電子名刺を使っていれば、QRコードやURLを共有し、自身の情報を伝えられます。
しかし、企業によっては電子名刺の導入に抵抗があるケースも存在します。
そのような場合は、臨機応変に対応し、従来同様に紙の名刺交換ができるよう紙の名刺を準備しておきましょう。
名刺管理ソフト導入のメリット
名刺管理アプリを導入すれば、社内で顧客情報を共有できるようになり営業活動が効率的に行えるようになります。さらには、顧客それぞれに応じた情報提供が可能となり顧客との良好な関係構築にもつながります。具体的なメリットを見てみましょう。
紙の名刺が手元にないと名刺情報が確認できない
名刺管理ソフトであれば、スマホやタブレットなどのデバイスとアクセス権限があれば、外出先からでも確認ができます。役職を確認したい場合、商談前に気になる情報をチェックしたい場合など、すぐに情報にアクセスできるのは大きな強みです。
このように、3つ例をあげましたが、名刺管理ソフトがない場合にはこれだけの煩わしい管理が必要でした。名刺管理ソフトがあればこれらの管理から解放されるのです。
このように名刺管理ソフトがあることで日々の営業活動が効率化され、営業の強い味方として活躍してくれるため、注目度が非常に高いのです。
参考:名刺管理ソフトのメリット・デメリットは?機能と導入効果を徹底解説|ITトレンド
名刺管理にかかる時間を削減できる
従来の紙の名刺交換や管理方法では、次のような欠点がありました。
- 情報を共有するには名刺情報を手入力しないといけない
- 入力時に誤入力の可能性がある
- 交換日時が把握できない
- 名刺の保管場所が必要
- 社内間で別の社員が交換していたとしても共有できない
- 紛失の恐れがある
名刺管理アプリを導入すれば、オンライン上での交換が可能となります。
紙の名刺であっても簡単に読み取れるため、入力の手間が省け、誤入力の心配もなくなります。
このように、本来行うべき営業活動に専念する時間ができ、より効率的な営業が実現します。
顧客情報をデータベース化できる
名刺管理アプリを導入すると顧客情報を一元化でき、社内共有できることも大きなメリットといえるでしょう。
一度情報を登録すると、社内で誰が名刺交換しているか分かりますし、名刺交換をした日付もデータとして残ります。そのため、同一人物に対する取引があれば情報が更新され、常に最新の情報を営業に活かせるようになります。
名刺情報をデータベース化すると、そのままCRM(顧客関係管理)的な活用もできますし、CRMツールと連携し、名刺情報と他の行動履歴(ウェブサイトの閲覧数や資料DL、問い合わせ内容など)を紐付けることでより顧客の理解が深まり、コミュニケーションを最適化できます。
また、顧客情報をデータベース化し、名刺管理アプリで確認できるようにすれば、時と場所を選ばず、いつでも情報を確認できます。
例えば、出先で商談相手の情報が必要な時や、同じ部署で過去名刺交換したことがあるお客様の情報、他に自社の社員が誰かと面識があるかチェックしたい時など、いつでもどこでもスマホがあれば確認できます。商談が終わった後に、本来は知っておくべき会社組織内の情報もわかったはずなのに、といった後悔をせずに済むのです。
ビジネスはスピードで成約の可否が決まることがあります。他社とのコンペになった際、いかに必要な情報に素早くリーチできるかが重要になります。その際に顧客情報がデータベース化されていることは、自社のビジネスの次の一手をスピーディーに打てる可能性が高まるでしょう。
名刺管理アプリ導入のデメリット
名刺管理アプリにはデメリットもあります。代表的なデメリットについて理解し、自社の名刺管理アプリ導入に活かしてください。
ツールやプランによっては料金がかかる
無料で利用できる名刺管理アプリもありますが、そうしたツールは機能制限があったり、あったらいいなと思う機能は追加料金が発生したりするケースがあります。
名刺管理ソフトは以下のような料金体系が取られています。無料で利用できるものもあれば、基本料金は無料で一定の機能以上を利用する場合は料金が発生するフリーミアムプラン、そもそも有料設定されているプランなど様々です。
- フリー(無料)
- フリーミアム(最初は無料、途中から有料)
- プレミアム(有料)
また、名刺管理アプリによっては利用者規模による課金モデルも設定しています。
課金モデル
- ユーザー課金
- 機能ごとの課金プラン
- 企業規模による課金プラン
また、開始から数か月は無料やトライアル版で利用でき、その後正規料金が発生するプランもあります。中小規模の専用プランを設けている会社もあれば、大企業向けにユーザー数が多ければ多いほど一人当たりの利用料金がお得になるプランを設定している企業もあります。料金はかかるけれども、ユーザーにお得感を感じてもらえるような料金設定をしている会社など様々です。
どの企業も試行錯誤をしながら名刺管理ソフト導入のデメリットをできるだけ感じさせないようにプランを作成しています。一見複雑に見えますが、各社のプランを理解し、料金がかかるデメリットが最小限で済むよう、自社にあった料金プランを見極めることが大切です。
登録作業に手間がかかる
名刺管理アプリであれば、OCRなどの文字認識機能を使って名刺に記載されている情報を読み取る機能が搭載されています。交換した名刺をOCR機能付きのカメラで定期的に撮影していけば、それほど名刺登録作業の手間はかからないと言えます。
ただし、この登録作業そのものに手間がかかる場合があります。例えば、名刺登録アプリやソフトを使ってこなかった会社で、数万枚以上の名刺を保管している場合、全ての名刺を読み取るには膨大な時間がかかるでしょう。
数年前に遡って名刺を登録してもすでに退職されている方も多く、実際に活用できる名刺は期待したほど多くないかもしれません。しかしながら、「営業の人数 x 交換した名刺枚数」を考えると、数万枚に及ぶことは珍しくありませんので、登録作業をいかに効率化できるかもポイントとなります。
名刺管理アプリの提供会社によっては、これらの事態に対応すべく、効率的に名刺登録ができる機材を貸し出しているところもあります。
名刺管理アプリは名刺情報を登録しないとデジタルデータとして活用できません。登録作業に手間がかかるため、名刺登録作業の代行業務を行うなど、登録作業を軽減できるサービスを提供している会社も多く存在しているので上手く活用しましょう。
名刺管理アプリ選定のポイント
名刺管理アプリについてメリット、デメリットを紹介しました。では、いざ名刺管理アプリを導入するとなった場合、どのような点に注意して選定すべきか、ポイントをご紹介します。
自社の目標や課題に合わせた機能が搭載されている
名刺管理アプリ導入にあたっては、自社や利用する営業組織がどういう目的で名刺管理を活用するか明確にしておくことが必要です。
以下のような観点は、選定ポイントとなるでしょう。
- 予算
- 機能の豊富さ
- 使いやすさ
- 既存のツールとの連携
- 課金モデル
- サポート体制
- 自社に近い導入事例の数
- 法人向け/個人向け
- クラウド/オンプレミス
- セキュリティ
名刺管理アプリはデジタル化、DX化の波に乗り、たくさんの種類があり新しい機能が次々に登場しています。自社にあったツールを選ぶ際に、選定基準や優先順位が明確であれば、現実的な候補を絞り込めるでしょう。
参考:選定ポイントをチェック! 名刺管理ソフト・アプリの選び方|ITトレンド
参考:【法人・個人別】名刺管理ソフトを徹底比較!比較表や料金・選び方も|ITトレンド
導入により適切な費用対効果が見込める
名刺管理アプリの選定においては費用対効果も検討しなければなりません。
自社が名刺管理アプリを導入することで売上XX%向上に貢献できる、業務時間がXX%削減できる、その削減した時間で本来の売り上げに関わる施策をどのくらい実施できるか、など自社にとってベストな選択をしてください。
例えば、費用対効果が十分に見込めるのであれば、最も安いツールを選ぶ必要はありません。多少費用がかさんでも、自社の営業組織に必要な機能が十分にある、サポートが手厚いアプリを選ぶ方がいいケースもあります。
安さばかりに気を取られるのではなく、導入の目的が何かを明確にして顧客情報を整理しましょう。その上で、「会社の売り上げや利益につながる改善が見込めるか」「業務が効率化されるか」「具体的に費用対効果があり使い続けられる身の丈に合ったツールなのか」を見極めていきましょう。
おすすめ法人向け名刺管理ソフトおすすめ10選
たくさんの名刺管理ソフトがこれまでリリースされています。今回は法人向けの名刺管理ソフトを厳選して取り上げましたので、選定の際のにご活用ください。
※料金体系、特徴は各名刺管理ソフトのHPより抜粋
名刺管理アプリ |
料金体系 |
特徴 |
Eight 企業向けプレミアム |
基本使用料:10,000円/月 (税抜) アカウント料:参加ユーザー数 ×400円/月 |
「社内の名刺管理を手軽に始められる」というコンセプト 導入企業が2,000社超え、250万人のビジネスパーソンが利用するシェアNo1名刺アプリ オプションに名刺アーカイブ機能やHubSpotとの連携機能がある |
CAMCARD BUSINESS |
STANDARD:1,700円/ID/月 PROFESSIONAL:2,500円/ID/月 |
17か国語に対応 海外出張の多いビジネスパーソンに最適 メールマガジン配信機能 |
Wantedly People |
無料 |
Wantedly Peopleは10枚までの名刺を同時に撮影可能 人工知能のテクノロジーにより、使うほどに名刺の認識精度も向上 名刺データから関連情報が検索できる |
myBridge |
無料 |
読み取りデータは文字認識機能に加え目視で確認されるので正確なデータ化が実現 1日に登録できる名刺の枚数や入力事項などの上限がない 好きなだけ無料で登録可能 共有名刺帳を使えば社内メンバーと気軽に情報共有できる スマホへの着信時に相手の登録情報が表示される |
Evernote |
ベーシックプラン:無料 プレミアムプラン:600円/月 法人向けプラン:1,100円/月 |
テキストだけなく画像や動画、PDFファイルなども保存することが可能 なEvernote機能と併せて利用可能 プレミアムプラン以上のプランは名刺スキャン機能があり、登録索情報からメッセージ送信、通話ができる |
SmartVisca |
要問い合わせ |
Salesforce連携に特化した機能が特徴 追加料金なしでSalesforceに連携可能 |
ホットプロファイル |
30日間無料トライアル 以降の料金は要問い合わせ |
名刺管理と営業支援システムが備わっているので見込み客確保からクロージングまで顧客管理が実現する 専任オペレーターが手入力 データ化された名刺情報から会社の組織図が自動生成され、会社の人脈を可視化できる |
Knowledge Suite GRIDY 名刺 CRM |
・グループウェア:6,000円/月 ID数:無制限/容量:3GB (超過1GBあたり2,000円/月) ・SFAスタンダード:50,000円/月 ID数:無制限/容量:5GB (超過1GBあたり8,750円/月) ・SFAプロフェッショナル:80,000円/月 ID数:無制限/容量:50GB (超過1GBあたり8,750円/月) |
「統合型ビジネスアプリケーション」と言われ、ビジネスシーンに必要な機能を網羅 GRIDY名刺CRMを別途申し込めば、スキャンによる読み取りが可能となる 機械による自動認識と手入力のハイブリッドで正確なデータ入力ができる |
SanSan |
要問い合わせ ・Lite ・Standard ・DXの3エディション ・Sansanスキャナー貸し出し:10,000円/台・月 |
組織の生産性向上・営業力強化から、マーケティング、コンプライアンスの強化まで名刺管理を入り口とした、様々なソリューションを提供 HubSpotとの連携が可能 |
アルテマブルー |
2週間無料トライアル 初期費用:ID数問わず0円 月額費用:2,750円/ ID |
ビジネスの現場で役立つ充実した機能、誰にでも使いこなせる操作性、柔軟な料金体系 |
1:Eight
特徴:
- スピーディかつ正確に名刺をデータ化。セキュリティに強みがあり、個人情報の漏洩対策も万全。
- 異動や昇進、転職などの情報が自動更新され通知されるため、相手の近況がわかる。
- チャット機能付き。時候の挨拶から商談の提案まで、気軽なコミュニケーションの機会が増える
- 「企業向けプレミアム」では社内の名刺データを一括管理できる。
- オプションに情報のアーカイブ機能やHubSpotとの連携機能があるため、より円滑な営業活動に活かせる
参考:Eight - 名刺でつながる、ビジネスのためのSNS
2:CAMCARD BUSINESS
特徴:
- 17か国語の言語に対応。
- 名刺画像が5秒でデータ化でき、スピーディなビジネスが実現する。
- 海外企業と取引がある企業や海外出張が多いビジネスパーソンは、自国語以外の名刺データを取り込む際の使い勝手が良い。
- 登録された名刺情報宛に一括でメールマガジンを配信できるので営業活動やマーケティングを後押しできる
- Salesforce、DynamicsCRM、SugarCRM、Google Contact、Kairos3、Oracle Sales Cloudなどの外部連携が可能
3:Wantedly People
特徴:
- 短時間で名刺登録が可能。カメラ撮影だけで名刺を読み取り、データを自動登録。
- 職種や会社名で名刺を検索可能。仮に相手の名前を失念してしまった際にも複合検索対応。
- 名刺データから関連情報を検索できる。
- アプリ内から通話やメール作成が可能。
- 登録されたプロフィールが更新されると、アプリ起動時に通知がある。
- 10枚同時に名刺を撮影でき、登録作業の手間が省ける。
参考:Wantedly People | 名刺管理が驚くほど簡単な無料アプリ、ウォンテッドリーピープル
4:myBridge
特徴:
- 名刺データは専用スタッフが目視で入力。
- 約2時間という短時間で名刺登録が完了。
- 他社からの顧客データ移行やLINE連携といった当サービス独自機能あり。
- スマホの着信時に相手の登録情報が表示される
5:Evernote
特徴:
- 取り込み範囲の手直しは一切不要。高精度を誇るカメラで精度の高いデータ化を実現。
- データはEvernoteに保存可能でEvernoteが他機能との連携が容易のため、業務効率化が可能。複数の端末でデータ管理可能。
- プレミアムプラン以上のプランでは、名刺スキャン機能がある。
- 登録情報からメッセージ送信や架電が可能。
参考:最高のメモアプリ - Evernote で大切なノートを整理
参考:Evernoteを使った名刺管理術〜設定から便利な利用方法まで〜 | Evernote 日本語版ブログ
6:SmartVisca
特徴:
- Salesforceとの連携に特化して強みを発揮。
- Salesforce上にデータを蓄積するため、専用サーバーの費用・保守・管理が不要。
- Salesforce連携の追加費用は不要。
参考:SmartVisca(スマートビスカ)|Salesforceを徹底活用するための名刺管理ソリューション
7:ホットプロファイル
特徴:
- 営業支援システムが備わっているため、見込み客創出からクロージングに至るまで適切な顧客管理が行える。
- 専用スキャナーやスマホで名刺を読み込める。専任オペレーターが手入力で名刺情報を短時間かつ確実にデータ化する。
- 名刺をデータ化すると、会社の組織図チャートが自動生成され、会社単位で人脈を可視化できる。
参考:名刺管理ソフト・営業支援システムの『ホットプロファイル』|営業効率を高め、売上UPを実現
8:Knowledge Suite
特徴:
- グループウェア機能、SFA(営業支援システム)機能、CRM(顧客管理システム)機能がオールインワンで搭載されており、ビジネスに必要な機能の網羅性が高い。
- GRIDY 名刺CRMと連携すれば、機械読み取りと手入力による正確な名刺情報入力が可能。
- 営業管理や販売管理、メール配信と連携できるのでより効率的な営業活動が行える。
参考:SFA / CRM ならKnowledge Suite
9:SanSan
特徴:
- 機械認識と手入力により正確なデータ化が実現。
- 11か国言語に対応。
- 法人の利用頻度が高いGoogle、Officeなど数々のSFAツールとも連携。「HubSpot CRM」との機能連携も可能。
10:アルテマブルー
特徴:
- ビジネスの現場で求められる充実した機能、誰でも使いやすくなることにこだわったユーザーフレンドリーな操作性。
- 2008年の発売以来、中小~大企業まで幅広い職種での多数の導入実績あり。
- Microsoft Dynamics 365 (CRM)、Salesforce、kintoneとの連携が可能。
参考:アルテマブルー | 営業力に差をつける法人向け名刺管理
名刺管理アプリの導入事例
名刺管理アプリは大企業から小規模企業まで、業種業態関係なく様々な企業に導入されています。ここでは名刺管理アプリ「Sansan」を導入した企業をご紹介します。自社の規模や業種に近い企業の導入事例を参考にし、導入後のミスマッチを最小限に抑えましょう。
1. 大企業:三井化学
三井化学は、情報共有基盤としての名刺管理アプリの導入を決めました。以前は社内人脈が可視化されておらず、マーケティングアプローチが効率的に行われていませんでした。
導入後は顧客情報が一元化され、データがカバーできる範囲が広がったことにより、営業活動の向上、効率的な顧客アプローチが実現し、情報と人脈をフル活用できるように改善されています。
2. 中規模企業:伊藤忠テクノソリューション
名刺管理ソフトの導入前は、社員が個人で名刺管理を行っていました。名刺管理ソフト導入後は、メンバー全体で名刺情報を共有できるようになり、顧客へのメール配信の効率が圧倒的に改善されました。結果として、顧客へのアプローチ範囲が格段に広がり、成約にかかるリードタイムが向上しました。
3. 小規模企業:沖縄バスケットボール
数人規模の組織である会社でも、名刺管理ソフトは大きな効果を発揮します。沖縄バスケットボールの場合、導入前は1~2時間かかっていた顧客情報の整理や、顧客アプローチにかかる作業が数分に短縮しました。結果として、営業活動に費やす時間が増え、成約件数の向上につながっています。
名刺管理アプリ導入の注意点
ツール全般について言えることですが、名刺管理アプリも魔法の杖ではありません。導入するだけでは結果が出ませんので、例えば以下のような点に注意しましょう。
- 導入の目的は明確か
- 導入後の業務プロセスはイメージできているか
- できるだけ多くのメンバーが使いこなせるか
- 使いこなせない場合、メンバーへのサポート体制は十分か
- 既存で活用しているCRMやSFAなどとのツール連携は可能か
- 導入後に営業の業務削減が見込めるか
- 費用対効果はどの程度あるのか
- 営業メンバーの営業活動にどのように貢献できるか
- セキュリティは万全か
注意点は様々ありますが、最も注意したいのは、やはり「活用できるか」という点です。営業部門で獲得した名刺をアプリに取り込むフローが運用にのせられるか、のせられない場合はリカバリー策があるか。運用フローだけでなく、獲得した名刺情報をしっかり業務に反映できる状態にできるのかも重要です。
既にCRMやSFAを導入している場合は、それらと連携可能かどうかもしっかり確認しておきましょう。取り込んだ名刺情報が自動的にCRMやSFAと連携できるようになっていれば、運用負担はかなり削減できるはずです。
また、導入後に脱落していくメンバーを最小限にできるよう、マニュアルの充実や、社内における名刺管理ソフト活用促進メンバーのアサイン、ナレッジの集約も心がけましょう。
顧客と適切なコミュニケーションが取れるかを重視し、名刺管理アプリの選定を
本記事では法人向けの名刺管理アプリについて、メリットやデメリット、選定の際のポイント、おすすめのアプリ、導入事例や注意点について触れました。
名刺管理アプリを導入すれば顧客データが円滑に管理でき、営業活動がスムーズに行え、顧客に応じたアプローチもより適切に行えるメリットがあります。
しかし、名刺管理アプリは導入するだけでは、業務効率や売り上げが劇的に改善するわけではありません。それぞれのツールの特徴を捉え、自社のビジネス目標や使うメンバーの性格などあらゆる状況を踏まえた上で、最適なツールを導入することに集中しましょう。
選定時には、機能や価格、活用のしやすさやサポートなど、様々な比較基準を持った上で優先順位をつけ、自社にとってベストなソフトを選定してください。そして、最終的には3つくらいの候補に絞り、最終検討に進む際にも、なぜ残りのツールは候補から外したか、なぜ最後にその3つの候補を残したのか、明確な選定基準を持ち経営層に説明できるよう、十分な検討をおすすめします。
名刺管理アプリは導入がゴールではなく、導入してからがスタートです。顧客情報をしっかり把握した上で営業活動を行うためにも、顧客情報を一元管理できる体制を構築してください。
自社の顧客や見込み客に対し、よりよい体験を提供できるかどうかを判断基準に持つことを念頭において検討を行うことをおすすめします。