イベントで初対面の人と話すきっかけに使える15のフレーズ

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戸栗 頌平(とぐり しょうへい)
戸栗 頌平(とぐり しょうへい)

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弊社ハブスポット社の年次イベント「INBOUND」の開催日が今年もだんだん近づいてきました。毎年数千人のマーケティング関係者が一堂に会し、新たな知識を習得したり、インスピレーションを得たり、人脈作りをするためにいそしんでいます。

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こうしたイベントでの人脈作りには、多くの人が期待を寄せています。ある調査では、85%の人がイベントの参加が今の仕事につながったと答えています。

私もイベントに参加しているときは気持ちが高まりますし、人と話すことが好きな方です。しかし、そんな私でも常にハッピーなわけではありません。それはなぜでしょうか?

ときには会話のきっかけを作るために、手持ちのフレーズに頼らなければならなくなることがあります。

だれとも話ができず、これなら家でスシをつまみながらNetflixを見てた方がマシだと思うようなとき、いくつかフレーズを用意しておけば、会話を始めるきっかけになることがあります。

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ご安心ください。ハブスポットが実際に試して効果があった有効なフレーズをいくつかご紹介します。次に参加されるイベントのために、ぜひ覚えておいてください。

イベントで初対面の人と話すきっかけに使える17のフレーズ

1)「初めまして、○○です」

実はこれには効果があります。ただし、そのあと無言で見つめ合う展開にならないように、それに続く話題を必ず用意しておいてください。これは、どのフレーズで会話を始める場合も重要です。

「初めまして」と言っただけでは、単にボールを投げただけです。会話のキャッチボールを続けて、少しずつ深い話に入っていけるようにしましょう。

(注:もちろん、「○○」は自分の名前に置き換えてください。)

2)「今Wi-Fiはつながっていますか? つながらなくて困っているのですが」

Wi-Fiがつながっていないときにこの質問をすれば、ほとんどの場合、共感してもらえるでしょう。インターネットにつながらない状況は、だれにとっても悪夢であるはずです。会話のきっかけとして使える便利なフレーズの1つです。

3)「その[食べ物 / 飲み物]はおいしそうですね。どこにありましたか?」

これに対する答えはいくつか考えられます。単純にその食べ物や飲み物が置いてある場所を教えてくれるかも知れませんし、味の感想を聞かせてくれるかも知れません。会話を膨らませるには、その食べ物や飲み物について、自分が過去に食べた中で一番おいしかった場所の話をしてみてください。

ただし、それは相手への質問になるようにしてください。たとえば、「ハワイに行ったことはありますか? ハワイに最高のタコスを出すレストランがありました」といった具合に。

このテクニックは、ちょっとした褒め言葉をかけるときにも使えます。相手が持っているノートPC用のバッグやジャケットを褒めるのです。多くの人は自分に対して好意的な反応が返ってくると気分が良いですし、それをどこで買ったかという話までしてくれるかも知れません(相手が会話に乗ってこない場合は、こちらから聞いてみましょう。重要なのは、会話を続けることです)。

4)「コートを預ける場所があるかご存じですか?」

私はいつも、会場の混乱した状況を会話のきっかけに利用しています。皆、会場に到着してすぐは勝手がわからず、右往左往しています。

しかし、先に到着した人は「それなら知ってる」とばかりに、率先して質問に答えてくれるでしょう。

5)「今日はものすごく[寒い / 暑い / 良い天気]ですね」

天気の話はありきたりですが、実は効果があります。東京でセミナーやイベントを開催すれば、基本的には東京から来る人がほとんどのはずです。暑ければ「今日はとても暑いですね。どちらからお越しですか?」そのようなことを聞いてみるとよいと思います。

もちろん、どこから来たのか確かめるのが先ですが、答えを聞いて、ジョークで返すこともできるでしょう。「沖縄を離れて東京の暑さを満喫できるなんて、ラッキーですね!」

6)「会社の皆さんで来られたのですか?」

もしそのイベントで話しかけた相手が、何らかのグループのうちの一人である場合、さらに人脈を広げられるチャンスです。その人にどんな役職の方と一緒に来たのか尋ねることで、その人の同僚にも興味があることをさりげなく伝えることができます。

答えをもらったら、「実は以前からXに興味があったのですが、もしご面倒でなければ、その件を担当されている方をご紹介いただけませんか?」などと伝えます。

ただし、その人が1人で会場をふらふらしている場合は、同じひとりぼっち仲間であることをアピールするのも効果的です。とはいえ、その人とずっと一緒にいる必要はなく、「私もひとりなんです」という共感の気持ちが伝わることが大切です。

ただし、そこで会話が終わらないように注意してください。その人の同僚とどこかで顔合わせできるように、「ところで、後で面白いブレークアウトセッションがあるそうですよ」などと続けてみましょう。

7)「皆さん、楽しそうですね。私も仲間に入れてもらえますか?」

もちろん、このフレーズは実際に楽しそうにしている人たちに使ってください。こうお願いされて「だめ」と答える人はいないでしょう。もし断られるようなことがあっても、別のグループを見つけて話しかければよいのです。

8)「どなたかに会いにいらっしゃったのですか?」

同じ人に会おうとしていたり、同じセッションを聴こうとしているという共通の目的があることがわかれば、この質問は効果があったと言えます。もし共通点がなかったとしても、そのイベントに何をしに来たのかという理由や目的を知ることができ、そこからアイデアや知識の交換ができるようになります。

もしかしたらイベント後に、その出会いがビジネスチャンスに発展するかもしれません。自分の専門知識がいつ相手にとって必要なものになるかはわかりませんし、その逆もあり得ます。

9)「皆さんお知り合いですか? それとも初対面ですか?」

この質問は、面識がない人だらけのグループに加わったときに非常に有効です。隣にいる人とだけでなく、そこにいる全員と話すきっかけになるからです。会話が盛り上がれば、さらにベターです。全員にイベントに来た目的を聞いたり、アイデアを交換するチャンスにつながります。

10)「せっかくなので、自己紹介させてください」

大きなイベントになると、基調講演の会場入りやトイレ、飲食コーナーなどで長い列に並ばなければならない場合があります。私は忍耐強い人間ではないので、ゆっくり進む列に「なんて遅いんだ」と気になってしまいますが、その時間をどうにか有効に使えないかと考えます。

その有り余るエネルギーを有意義に使うために、たとえば近くの人に話しかけてみるのはどうでしょうか?

11)「○○さんの講演を聴かれましたか?」

同じイベントに参加しているのですから、セッションや講演者に関する情報は共通の話題として会話のきっかけに使わない手はありません。

たとえば、「他のイベントでも○○さんの講演を聴かれたことはありますか?」、「○○さんの著書を読まれたことは?」、「今日の講演内容はどう思われましたか?」など、さまざまな話に発展させることができます。

12)「この近くにある○○に行かれたことはありますか? 一度行ってみたいんですよね。」

これは、自分が遠方から参加している場合に使えるいいフレーズです。評判の良いレストランが会場近くにある場合、地元の参加者に尋ねてみましょう。また、その人が地元の人でなくても、「一緒に行きませんか?」と誘ってみることができます。

あなたが地元の人間で、遠方から来た人と話している場合は、「お帰りの際に○○へ行ってみてはどうですか?」とすすめることもできます。

そして「自分はその店にしばらく行ってないけど、そろそろ行きたい」などと話してみます。その店に興味を持ってもらえたら、「一緒にどうですか?」と誘ってみましょう。

相手がその店に興味を示さなかったら、おすすめの店はないか、他に気になっている店はないか、聞いてみましょう。一緒に行くことを提案してもよいですが、しつこく誘わないように注意してください。1人でゆっくりしたい人もいるので、断られても気にしないようにしましょう。

13)「このイベントで登壇される方ですか?」

「いえ、違います」という返答に備えて、すぐ次の会話につなげられる質問を考えておきましょう。たとえば、「同僚の方が講演されるのですか?」とか、「どのセッションに参加する予定ですか?」などです。こうした質問によって、その人が何の仕事をしているのか知ったり、互いに有意義な意見交換ができそうか探ることができます。

一方、「はい、そうです」という答えが返ってきたら、大当たりです。そのチャンスを活かして、講演の内容やそのテーマに興味を持った理由を尋ねてみましょう。また、講演を楽しみにしていることを必ず伝え、そこから何を学びたいか話しておきます。

その人の講演がすでに終わっていて、聞き逃してしまった場合は、あなたの残念な気持ちを伝えましょう。念のため、その講演をオンラインで見れるのか、次に講演するのはいつか聞いておきましょう。

14)「このイベントに参加するのは初めてですか?」

答えが「いいえ」だったら、その人を経験者と捉えて接するようにします。ただし、質問攻めにしてはいけません。聞くとしたら、たとえば、このイベントを有意義に過ごすための経験者ならではのヒントや、昨年との違い、今年は何を期待しているかなどです。そうした質問をすることで、お互いの共通の関心事が見えてくることがあります。

一方、その人にとっても今回が初めての参加だったら、同じ初参加者として共感し合うことができます。その場合は、たとえば、なぜそもそもこのイベントに参加することにしたのかや、このイベントでここまでに何か面白いことはあったかなどを聞くことができます。

また、「私もです」とたびたび共感の意思を示すことで、相手と打ち解けることができます。うまくいけば、セッションに一緒に参加する流れになるかも知れません。

15)「講演者が『○○』と言っていましたが、あれはどういう意味だったのかわかりますか?」

セッションが終わった後、隣の人と何も話さないまま立ち去るのではなく、この質問をすることで有意義な会話につなげられます。もしあなたが本当に内容を理解できていなかったとしても、恥じる必要はありません。その人も理解していなかったかも知れません。

異なる解釈を戦わせることこそ、実は楽しかったりします。自分の創造性を高めたり、自分にはなかった新鮮なアイデアをシェアしてもらえるチャンスにもなります。

相手が理解していた場合は、説明をお願いすることで、相手の気分を良くできるかも知れません。しかし、ここで最も大事なのは、会話を続けることです。特に、本当に説明を求めている場合は、相手の話が続くように努めてください。

さて、イベントに向かう準備はできましたか?

万一、どのフレーズも失敗した場合は、ただ「飲みたいですね!」と言ってみましょう。長い1日のあとなら、同じ気持ちでお酒に付き合ってくれるかも知れません(ただし、節度を持って飲みましょう。せっかくここまでうまくいっても、飲み過ぎて問題を起こしてはすべてが水の泡です)。

ポイントは、あなたがきちんとした態度でいれば、どんな話題でも会話のきっかけになるということです。参考になるかわかりませんが、私のお気に入りのフレーズは、3つ目のちょっとした褒め言葉です。

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トピック: イベント

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