昨今、業務効率改善・経営改善の分野でダッシュボードツールが話題に上がることが増えました。

しかし、実際に自社に導入を検討しようと思っても色々なダッシュボードツールがあって違いが分からない…という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

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ダッシュボードツールには大別するとクラウド型とオンプレミス型の2種類があります。両者にはどのような違いがあるのかをご存知でしょうか?

本稿では、クラウド型とオンプレミス型の違いを説明しながら、ダッシュボードを導入する際の注意点や目的と、おすすめの無料・有料ツールを合計8つもご紹介します。

ダッシュボードの基礎&各種BIツールのご紹介

ダッシュボードツールとは?

ダッシュボードツールは、複数のデータを1つにまとめて、データを視覚的に分かりやすいグラフにして可視化するツールのことです。

ダッシュボードとは、元は自動車の運転席や飛行機のコックピットに表示されている速度やエンジンの回転数、ガソリンの残量を表示する計器盤のことを指していました。

そこから転じて、ビジネスツールとしてのダッシュボードツールは、複数のデータを1つにまとめてひと目で分かりやすく可視化するツールのことを指します。

データをダッシュボードツールで見られるようにすることで、会社の現状をリアルタイムで把握できます。データはそのままではただの数字の羅列ですが、ダッシュボードツールによって分かりやすくグラフ化することで、これまで発見できなかった課題を見つけることができます。

レポートはデータを表形式でまとめたものを指すのに対して、ダッシュボードはレポートをさらに加工してグラフィックにまとめて表示したものを指します。

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ダッシュボードツールの種類は大別すると2種類

ダッシュボードツールは2種類に大きく分けられます。

  • クラウド型
  • オンプレミス型

それぞれのダッシュボードツールについて詳しく解説します。

クラウド型ダッシュボードツール

クラウド型ダッシュボードツールは、仮想サーバーを利用してインターネット上でデータを保存できるダッシュボードです。

特徴

インターネット上でデータを保存するため、通信環境とパソコンがあれば時間や場所に限られずデータを管理することが可能です。

また、クラウド型のダッシュボードツールでは複数人でデータを共有することもできるため、データ共有時に発生するコミュニケーションコストを削減できます。

そのため、複数の拠点がある企業やリモートワークを導入している企業には特におすすめです。

料金体系

月額定額制で使い放題のツールが多いです。

月額で利用料を支払って使用しているため、サーバーのメンテナンス、システムエラー、データ管理の担保責任はツール提供企業が負います。

オンプレミス型ダッシュボードツール

オンプレミス型ダッシュボードは自社でシステムを構築するダッシュボードツールです。

特徴

クラウド型とは対照的に自社でシステムを構築するため、セキュリティ面や社内の他システムとの連携が取りやすいです。

また、クラウド型よりもシステムを柔軟にカスタマイズできるため、自社の業務形態やKPI(重要業績評価指標)、他システムとのデータ連携に合わせて緻密にシステム設計できます。

ただし、ソフトウェアを購入するため、システムエラーや情報流出などが起きた際には自社で対応しなければいけません。

料金体系

買い切りのため、ソフトウェアを購入すればその後費用が発生することはありません。

ただし、ランニングコストとしてシステムエラーや情報流出の際にはエンジニアの人件費などが発生します。

知っておきたいダッシュボードツール導入時の企業課題

ダッシュボードツールを導入するまでにはさまざまな課題にぶつかることがあります。特に以下の4つはよくある課題です。

  • 情報集約に手間やコストがかかる
  • システム開発の難易度が高い
  • 情報漏えい等のセキュリティ観点での懸念を払拭できない
  • 費用対効果を算出できずに導入が進まない

それぞれの課題について詳しく解説します。

情報集約に手間やコストがかかる

ダッシュボードツールを導入する際には、これまで社内に蓄えてきたデータをダッシュボードツールに集約する必要があるのです。

そのため、部署間のデータ統合やデータ入力の意識合わせに手間とコストがかかってしまうのです。

システム開発の難易度が高い

オンプレミス型ダッシュボードツールを導入する場合には自社でデータを管理するアプリケーションを開発しなければいけません。自社の環境に合わせたシステムを開発することは時間も手間もかかるのです。

情報漏えい等のセキュリティ観点での懸念を払拭できない

ダッシュボードツールは情報収集や収集データの分析を行うため重要なデータが保管されていることも少なくありません。そのため、自社の従業員と言えど担当者のレベルに応じて適切にデータ共有させる必要があります。

費用対効果を算出できずに導入が進まない

昨今ではテクノロジーが発展してITの導入で事業効率を加速させる仕組みがたくさんあります。しかし、情報という目に見えづらいものを価値と認められない社員もいるため、決裁者によっては事業の効率化への投資に前向きな回答が得られないケースがあります。

つまり、決裁者が費用対効果を算出できずダッシュボードツールの導入が進まないというケースもあるのです。

ダッシュボードツールの特徴と料金

ダッシュボードツールには無料あるいは有料で利用できるものがあります。今回は無料ツール4つ、有料ツール4つ、計8つのダッシュボードツールをご紹介します。

無料で利用できるダッシュボードキーボードも紹介するので、ダッシュボードツールの導入を検討されている方はぜひ参考にしてください。

  • Pentaho(ペンタホ)
  • Qlick Sense(クリックセンス)
  • Microsoft Power BI
  • Googleデータポータル
  • HubSpot (ハブスポット)
  • Tableau(タブロー)
  • GoodData
  • Yellowfin

それぞれのおすすめツールの特徴と利用料金をまとめました。

無料で利用できるツール

無料で利用できるツールには次の4つがあります。

  • Pentaho(ペンタホ)
  • Qlick Sense(クリックセンス)
  • Microsoft Power BI
  • Googleデータポータル

それぞれのツールについて詳しく解説します。

Pentaho(ペンタホ)

Pentahoは無料で利用できるオンプレミス型のダッシュボードツールです。有料版もありますが、以下の基本的な機能は無料版でも利用できます。

  • データ統合
  • データマイニング
  • レポーティング

さらに、無料版でもサービス提供元のHitachiヴァンタラ社からのサポートを受けることもできます。ただし、コミュニケーションは英語なので社内に英語を読み書きできる人材が必要です。

価格は販売元と相談して決めます。

Qlick Sense(クリックセンス)

Qlick Senseも無料で利用できるBIツールです。BIツールとは「ビジネスインテリジェンスツール」の略語で、企業のデータを集約して分析するために用いられます。

Qlick Senseにはオンプレミス型ツール、クラウド型ツールのどちらも用意されています。ダッシュボードツールはBIツールの機能の一種で、レポート作成をするためのツールです。

今回紹介する無料ツールの中では無料で使える機能が最も多いです。そのため、BIツールの導入前にQlick Senseを利用してBIツールがどのようなものなのか知っておくとよいでしょう。

日本語にも対応しているツールでなので自社に英語ができる人材がいない場合でも導入しやすいです。WordやExcelなど取り込めるファイルやデータベースが多いため、より多くのデータをビジュアル化することができます。

有料ツールはオンプレミス型のみで、価格は公表されていないため直接お問い合わせください。

Qlik 価格 | Qlik Sense 全エディションの比較

Microsoft Power BI

Microsoft Power BIはMicrosoft社が展開する無料のクラウド型BIツールです。BIツールの中でも使いやすいインターフェースで、ExcelやPowerPointを使う感覚で操作できます。

スマートフォンからも閲覧できるため使い勝手の良いBIツールと言えるでしょう。また、Qlick Senseと同様に無料版で使える機能が多いです。有料版もありますが、まずは無料版で試してみると良いでしょう。

価格と製品の比較 | Microsoft Power BI

Googleデータポータル

GoogleデータポータルはGoogle社が展開する無料のクラウド型BIツールです。

Google社が提供していることもあり、Google AnalyticsやGoogle 広告との連携も簡単にできます。操作も比較的簡単でGoogle Driveで共有もできるため、Googleのサービスを多用している方にはおすすめのBIツールです。

有料で利用できるツール

有料で利用できるツールには次の4つがあります。

  • HubSpot (ハブスポット)
  • Tableau(タブロー)
  • GoodData
  • Yellowfin

それぞれのツールについて詳しく解説します。

HubSpot(ハブスポット)

HubSpotは世界シェアNo.1のクラウド型マーケティングツールです。ダッシュボードツールとして社内に蓄積されている大切なデータをグラフィカルに表示できるだけではなく、セールスやカスタマーサービスなど自社の製品やサービスの販売を総合的にサポートしてくれるツールです。

月額6,000円から利用することができ、世界90ヶ国、34,000社以上の企業で導入されています。HubSpotを導入するだけでさまざまなツールと連動できるため、有料のツールの中でも人気の高いツールです。

マーケティングソフトウェアの価格表 | HubSpot

Tableau(タブロー)

Tableauは世界的に利用者の多いクラウド型BIツールです。他のツールと比べてデータをグラフィカルに可視化してくれる点と、操作しやすい点が人気のツールです。

年額22,000円から利用することができ、世界で30,000社以上の企業が導入しています。データの分析がドラッグ&ドロップで行えるため操作がしやすく、タブレットやスマホなどさまざまな端末からアクセスが可能です。

Tableau の価格 (個人向け)

GoodData

GoodDataは株式会社サムライズが展開するBIツールです。シンプルなインターフェースでありながら、データ収集からダッシュボード化まで機能性も申し分ないBIツールです。

その使いやすさから業界や業種を問わず人気のマーケティングツールです。年額は50,000円からで、70,000社以上の導入実績があります。

価格 | クラウド型BIダッシュボードGoodData(InsightNavi) | サムライズ

Yellowfin BI

Yellowfin BIは世界70ヶ国以上、200万人以上のユーザーに利用されているクラウド型BIツールです。

データを可視化して変化のあったポイントを抽出してくれることはもちろん、なぜその変化があったのかという予測も提案してもらえるため、次の判断も行いやすいツールとして人気です。

GUI画面が採用されているためSNSのような感覚で利用できます。価格は公表されていないため、直接お問い合わせください。

目的に合ったダッシュボードツールの選定

ダッシュボードツールは初期コストだけではなく、ランニングコストとのバランスを加味して検討する必要があります。

初期費用を抑えたい場合や新たなサーバー環境構築費用の捻出が難しい場合は、数万円~数十万円で利用できるクラウド型ダッシュボードツールから検討するのがおすすめです。ツール利用者が少ない中小企業なら初期費用とランニングコストの負担が少ないツールが向いています。

ただし、ツール利用者が多い場合は長期的にはランニングコストを抑えることができる場合もあるため、初期費用が高くてもオンプレミス型のダッシュボードツールを導入したほうが良いケースも多いです。

まとめ

ダッシュボードツールは会社の経営を続ける上で主である事業活動の効率を促進するツールです。

ダッシュボードツールを利用することで手間と時間のかかるデータの収集や分析が自動で行われ、1箇所にまとめられるため、業務効率の向上が見込めます。

ダッシュボードツールにはオンプレミス型とクラウド型の2種類があり特徴が異なるため、企業によっておすすめのダッシュボードツールが異なります。

また、ダッシュボードツールの導入にはさまざまな課題があります。そのため、まずは導入のハードルが低い無料ツールから検討してみても良いでしょう。

今回紹介したダッシュボードツールは事業の効率化だけにとどまらず、新事業の立ち上げや経営方針の策定を行うためにも活用可能です。

自社のさらなる発展のためにも、大事なデータをグラフィカルに確認できるダッシュボードツールをぜひ活用してください。

HubSpotではこの他にもマーケティングやセールスに役立つ資料を無料で公開していますので、ぜひこちらからご覧ください。

 

ダッシュボードの基礎&各種BIツールのご紹介

 ダッシュボードの基礎&各種BIツールのご紹介

元記事発行日: 2019年12月25日、最終更新日: 2021年5月10日

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